リリカルの世界に転生?   作:Y's T

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告白・暴露?協力?

ヴォルケンリッター達の追跡を行っていたエイミィ達だが、結論から言うと追跡は失敗に終わった。相手のヴォルケンリッター達はこれまで管理局の包囲網を躱してきたツワモノ。

幾つもの次元世界を渡ったり、ダミーを使ったりと追跡を困難にする手札を幾つも使い逃れようとする。しかしアースラの乗組員は管理局の中でも精鋭中の精鋭、糸程の細い痕跡を見つけては発見し追跡をする。が、途中でパタリと痕跡が消えたのである。何処をどう探しても一切の痕跡が見つからない。まるですべてが消されたかのように消えたのだ。

クロノもリンディもそんなオペレター陣を労い、今回得られた情報を精査している。

 

「今回分かったことは、プレシア女史の睨んだ通りロストロギア”闇の書”が関係しています。

 なのはとフェイトが交戦した2名の容姿と名前までが判明。

 ”烈火の将・シグナム”と”鉄槌の騎士・ヴィータ”の2名だけ。他の2名は容姿は分かっていても

 名前までは分かりません。」

 

クロノの説明に険しい面持ちで頷くリンディ。

 

「そう。

 

 やはり闇の書が関係しているとはね。我が家にとっては何ともいえない相手ね。」

 

ハラオウン家に父親はいない。11年前、当時アースラの艦長をしていたクロノの父親、”クライド・ハラオウン”は闇の書の護送中に暴走事故に巻き込まれその命を落としている。二人にとっては仇ともいえる相手なのだ。

 

「詳しい情報に関しては、ユーノに無限書庫で探してもらっています。」

 

「分かったわ。」

 

「ところでなのはさんたちは?」

 

リンディは今回、新デバイスで戦闘を行ったなのはとフェイトの事を聞く。

 

「二人なら今、メンテナンスルームにいますよ。今回はぶっつけでしたからプレシア女史も交えて

 調整を行っています。」

 


 

一方その頃

月山家の道場では、波留と亜樹がリニスに詰め寄られていた。

 

「先程のあれは一体どうゆうことですか?」

 

「あれって言うのはどれの事?」

 

リニスの質問に少しおどけて答える波留にリニスの怒りはさらに加速する。

 

「波~留~!!」

 

「ごめんごめん。冗談だってば。」

 

そう言いリニスに謝る波留。

先程の事とは、リニスがシャマルを捕まえようとした時に亜樹の魔法弾でリニスを止め波留が拘束した事を言っている。

 

「なんであそこで止めたんですか?捕らえるチャンスだったのに。」

 

リニスは再度、詰め寄る。

 

「ここで捕まえたら根本の解決にならないと思ったから止めたんだ。」

 

「根本の解決?」

 

「そう。だから今回の事は俺に、俺たちに任せて欲しい。」

 

「分かりました。何か手伝えることがあったら言ってください。協力しますから。」

 

リニスはそう言い、波留と亜樹を交互に見つめた。

 


 

翌日の放課後

波留と亜樹は下校途中にはやての家に向かっている。

学校に行っている間に八神家の動向はアリアに頼んで近所の猫たちに確認してもらっている。

今日は、はやてもヴォルケンリッター達も家にいるようだ。

 

「覚悟はいいか?亜樹。」

 

「うん。バッチリだよ!」

 

「よし!じゃあ行くぞ!」

 

覚悟を決めてインターホンを鳴らす波留。

 

ピンポーン。

 

「は~い。」

 

返事をしながら出てきたのはシャマルだった。

 

「あら?波留君、亜樹ちゃん。いらっしゃい。」

 

「「こんにちは。」」

 

「はやて、います?」

 

「ええ。いるわよ。」

 

玄関先でそんな会話をしていると奥から当人が出てくる。

 

「シャマル?誰が来たの?

 って波留君と亜樹ちゃんやないか。

 そんなところに突っ立てないで中へどうぞ。」

 

「「お邪魔します。」」

 

はやての許可を貰い二人はリビングに向かった。

そこには、庭で鍛錬をしているシグナムとそれを見ているヴィータとザフィーラが居た。

波留と亜樹が入ってきたのに気づいたシグナムが手を止め、汗を拭いながら縁側に近づく。

それに気づいたヴィータ達も二人を見て挨拶をする。

はやてとシャマルがザフィーラを除く皆にお茶を持ってきた。

 

「それで今日は突然どうしたん?」

 

はやてが家に来た理由を波留に訪ねると波留は少し呆れながら

 

「どうしたってはやて昨日、調子が急に悪くなって病院に運ばれたって聞いたから心配になって

 来てみたらこれだよ。」

 

「アハハ。それは悪いことをしたなぁ。見ての通り問題なしや!」

 

ガッツポーズをしながら答えるはやてに一同は呆れている。

そう先日、はやては病院に緊急搬送をされていたのだ。容体が急に悪化し意識を失っていた。だが3時間後には目が覚め何ともなかったように元気に振舞うはやてを見て担当の医師も理由も分からず本人の意思でその日に帰宅することになった。

この緊急搬送があった為、彼女らは昨日の犯行に及んだのだった。

 

『原因はやっぱり闇の書の浸食…なら取るべき行動は……。』

 

波留がはやての話を聞きながら考えていると亜樹が

 

「あれ?はやてさん。その本って…。読めなかった奴ですよね?」

 

その言葉にヴォルケンリッター達の緊張が一気に高まった。

波留はあらかじめ亜樹に闇の書の事を話しておいたので「鎖が取れているのが見えたら聞いてみな。」

と打ち合わせしておいた。

 

「ああ、これな。気が付いたら取れてたんよ。」

 

「へぇ~。何が書いてあるんですか?」

 

「それがようわからんのよ。見たことの無い文字で書かれてるし、それに途中から白紙なんよ?」

 

そう言いながらはやてがパラパラとページをめくると半分くらいまでは文字が書かれているが残りは白紙になっている。

 

『そうするとそろそろ4人が吸収されて、はやてが暴走・闇の書の管制人格が出てきて大暴れ。

 そこは避けたいし何よりはやてに悲しい思いをしてほしくない。それにここに居る皆に

 協力してもらわないと面倒なことになる……。

 はやてにバラすか!?』

 

〘亜樹。俺が合図したら隠蔽魔法を解いてくれ。〙

 

〘うん。分かった。〙

 

〘アリア。俺と亜樹が隠蔽魔法を解いたら家の周りに結界を頼む。〙

 

〘分かった。〙

 

波留は亜樹とアリアに念話でこの後の事を頼むと合図を出した。

と同時にはやての家だけに結界が張られ波留と亜樹の魔力が解放された。

はやては2人から圧迫感を感じた。その瞬間ヴォルケンリッター達4人がはやてを守るように波留たちに向かい合う。

 

「ちょ、なんなん?みんな?」

 

はやてが4人を押しのけようとするとシャマルとザフィーラがはやてを後ろに下げる。

そしてシグナムとヴィータが一歩前に出ようと構えた時。

 

「もういいだろう。」

 

庭から声がした。

その声を聞いて波留と亜樹の2人は魔力を抑えシグナム達は庭を見て声の主を確認して驚愕する。

そこには白猫がちょこんと座っていた。

 

「説明するよ。」

 

波留の言葉に警戒をしながらも聞く体制になるシグナム達、そして波留がはやてに説明する。

 

 

「はやて、俺と亜樹は魔導士と言われる存在なんだ。」

 

「へ?」

 

そこからアリサやすずかにしたような内容の説明をした。

するとはやては、にわかには信じられないという表情をしている。

なので、波留と亜樹のset upを見せて亜樹が少し飛んで見せる。ついでにアリアにも手伝ってもらいブリジットになってもらいどうにか信じて貰えた。因みに亜樹のバリアジャケットを見てはやては

 

「なんで修道服?なんでシスター?しかもライフル?どこの不良シスターやねん。

 それとも黒剣を隠し持ってるのか?それとも10万3000冊記憶しとんのか?」

 

なにやらかなり興奮している。どうにか落ち着かせ今の状況を説明する。

 

「まぁ、シグナム達がこの本から出てきたときはびっくりしたし、いきなり主だなんて言われて

 戸惑いもした。そん時魔法の事も聞いたけどこの体やし私は皆と平和に過ごせれば

 とも思ってた。それがこの体の原因が闇の書にあって治すのに魔力の蒐集をしないといけない

 なんて…。」

 

はやてはだんだん俯きながら続ける。

 

「…主はやて…。」

 

そして顔を上げて

 

「…シグナム、皆。

 いいか?私は人様に迷惑をかけてまでこの体を治そうなんて思ってもない。

 ただ皆が私を思う気持ちはすごくうれしい。

 …だから迷惑をかけた人たちにはきっちり謝る!そしてそれが罪だというならきっちり償う。

 皆の罪は私の罪でもある。だって私は皆の主なんだから。」

 

はやてはそう言いながら大粒の涙の流した。

 

「…はやて~。」

「ごめんなさい。はやてちゃん」

 

ヴィータが泣きながらはやてに駆け寄りシャマルは目に涙を溜めながら謝り、ザフィーラは頭を下げシグナムは後ろを向き必死に涙をこらえていた。

皆が落ち着いたところで今後の事を話し合う。

 

「それで、これからどうしたらいいん?」

 

「シグナム達はこの本の事をどこまで理解してるんだ?」

 

波留の質問にシグナムが答える。

 

「その時代の魔法を蒐集をして未来に残す事。それと本の主となった者を守る

 守護騎士システムがあること。それくらいか…。」

 

「…あと。あいつがいるじゃんか。」

 

シグナムに続きヴィータが思い出したかのように付け加える。

 

「「「あいつ?」」」

 

その疑問に今度はシャマルが答える。

 

「あぁ、彼女ね。闇の書の管制人格…私たちもほとんど会えないのよ。

 昔は会えていた筈なのに……。それに、ここ最近の歴代の主の事が上手く

 思い出せないような…。」

 

どうやら他の3人も程度の違いはあれど過去の事はうまく思い出せないようだ。

皆で何かヒントがないか話していると亜樹が波留に聞いてきた。

 

「ねーねーお兄ちゃん。」

 

「どうした亜樹?」

 

「今の状態でこの本の事って調べられないの?その、しすてむ?ってやつの事。」

 

「う~ん。どうだろう?その変どうなんだ?」

 

波留がシグナム達に聞いてみる。

 

「無理だと思うわ。確か闇の書自体は蒐集を終えてから管制人格が出てくることになってるから

 それまではシステム権限とかが機能しないはずなのよ。だから蒐集をしている間に

 主を守るために守護騎士システムがあるのだから。」

 

「じゃあ私が今、魔法を使えるようになってもどうにもできひんのか?」

 

「…そうなりますね。」

 

シャマルの返事に、はやては聞いてみるが無駄の様だ。

 

「そんなぁ。……アリアどうにかならない?」

 

亜樹は納得がいかずブリジットに聞く。

 

「ふむ。ダメもとで調べてみるか。」

 

そうしてブリジットが闇の書を調べてみる事にした。

 

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