リリカルの世界に転生?   作:Y's T

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ラボラトリー(研究室)

地下の研究室に降りてきた一同の前には一枚の大きな扉があった。

ウーノが扉横の端末の所に行き操作を行うとその扉がゆっくりと開く。

それを扉の前で待っていたジェイルが振り向き両手を大きく広げ

 

 

「ようこそ!

 我がラボラトリーへ。」

 

その奥には研究資料であろう本がぎっしり詰まった棚や、作業台、所狭しと置かれた様々な形のフラスコや、人ひとりが寝れるベッド、何の用途に使うか分からない様々な機械。

その奥にもいくつか部屋があるようだった。

部屋の片隅にワークデスクと応接室セットみたいなソファがあり、ジェイル達がそこへ招き皆、思い思いの席に着く。

 

「さて、今回の訪問は魔導書と融合機の完全分離でよかったかな?」

 

ジェイルの質問にはやてが

 

「はい。そうです。

 この子がその管制人格で融合機のリーンフォースです。」

 

「ふむ、なるほど。

 事情は先日も聞いたがこのままで再度防衛プログラムが再生して

 暴走してしまうからということらしいが、間違いないかね?」

 

「はいその通りです。

 現在は私が制御を行っていますが防衛プログラムが復活してしまったら

 制御は奪われてしまいます。」

 

リーンフォースがジェイルの質問に答える。

 

「そうか。理解した。

 それではこれからの事を説明しないといけないね。

 まず、結論から言おう。今回の作業は問題なく行えると言っておこう。

 つまり、分離可能ということだ。」

 

その言葉に、はやて達は安心する。

 

「それに伴ってデータの計測をしたいのだがいいかね?」

 

「それはもちろん。大丈夫です。」

 

はやてが答えるとリンディが

 

「先日、こちらで計測したパーソナルもありますが…。」

 

とデータメモリーを出しながらジェイルに伝えると

 

「助かります。ただ管理局、というよりも世間一般的な計測データでは

 補えないところがあるのでこちらでもお願いしよう。

 ただこのデータがあれば作業時間が短縮できるからありがたい。」

 

そう言いながらジェイルはデータメモリーを受け取るとクアットロに渡した。

 

「さて今回の計測するその魔導書は?」

 

「これです。」

 

はやては右手を出し、魔導書を呼び出す。

 

「ほほう。これかぁ。

 っむ?これはもしかして……。」

 

「ハイ。以前は闇の書と呼ばれていたものです。

 今は夜天の魔導書と言います。」

 

はやてが答えるとジェイルは興奮しだした。

 

「すばらしい!

 これがロストロギアにも指定されたあの闇の書かい?

 一度見てみたいと思っていたんだ。

 すると彼女たちが……?」

 

「そうです。この子達が守護騎士の…うちの子達です。」

 

興奮するジェイルに少し呆れ顔で答えるはやて。

 

「ふーー。

 失礼したね。

 

 それでは、計測なんだが魔導書本体と守護騎士の皆、そして主であるはやて君

 の計測をしてからとなる。

 そうだな今日と明日で計測を行い明後日から作業に取り掛かるとしよう。」

 

「よろしくお願いします。」

 

それからはやて達の計測をしている間、軽い雑談をしていた。

波留は自身の記憶を思い出していた。

 

『ジェイル……ジェイル………ジェイル・スカリエッティ

 

 あぁ思い出した。

 これから先に起こる事件の犯人、首謀者か。

 そうするとここに居る人たちが戦闘機人だっけか?

 でも、なんか俺が知っているよりも随分時期が早い気がするんだが。。。

 歴史が変わったかな?こりゃ。

 

 もうこの先、原作の知識はほとんど意味をなさないかもな。』

 

波留が思案している間に、はやて達の計測はどんどん進んでいく。

どうやら今日中に人物の計測を終わらせるつもりで行っている。

一通りの計測を終えた一同は思案している波留に声をかけるが反応が薄い。というより反応していない。

はやてはこの状態を数回見たことがあり

 

「あちゃ~。こうなった波留君はしばらく何しても反応してくれへんのよ。」

 

「そういえばそうだったな。あたしがどんなに叩いても反応しなかった。」

 

「考えがまとまるまで動かへんから基本は放置なんやけど、流石にまずいですよね?」

 

申し訳なさそうな顔をして、ジェイルの方を見るはやてに

 

「そうだね。流石に今日会ったばかりの人物をラボに置き去りには出来ないね。」

 

「そうですよね。しゃーない。

 シグナム、ザフィーラ、お願いや。」

 

「承知しました。主はやて。」

「心得た。」

 

そう言うとシグナムが動物モードになったザフィーラの背中に波留を乗せ上に戻ることにした。

上に戻ると室内はとても静かだった。

てっきりお祭り騒ぎになってると思っていたが静かだった。リビングに行くと皆で仲良く昼寝をしていた。

起きていたのは、リニスと年長組の数人だった。

 

「あぁ、おかえりなさい。

 今、お茶入れますね。」

 

既にここのキッチンを掌握していたリニスが、戻ってきた人数分のお茶を用意してくれた。

ここでようやく波留の意識が戻った。

 

「ん?いつの間に上に戻ったんだ?」

 

「お?ようやく正気にもどったか?

 波留君のあの状態久しぶりに見たわ。」

 

はやてが笑いながら波留に話す。

 

「そう言えば私も久しぶりに見ました。

 波留のあの状態。」

 

今度はリニスがお茶を運びながらここぞとばかりにからかう。

 

「…だからか?異様に顔が痛いのは……。」

 

その一言に約1名がギクッとする。

 

「まぁ、考え事をして反応しなかった俺が悪いんだし、仕方ないけどな。」

 

波留はそう言いながらリニスが淹れてくれたお茶を飲み

 

「それで今日はどこまで進んだの?」

 

「今日は、皆の計測のみだよ。

 明日、魔導書の検査をする予定さ。」

 

波留の質問にジェイルが答える。

それから、お茶を楽しみ下の子達が昼寝から起きてきだし今度は皆で遊んだり、夕飯の準備を手伝ったりでなんだかんだで楽しく過ごした。

 

そして翌日

今日は夜天の魔導書の検査・測定を行う。

今日、地下に降りるのは、はやてとリーンフォース、波留とブリジット、プレシア、ジェイルとウーノの7名だ。

他のメンバーは近くの沢まで遊びに行っている。

 

「……これで良し。

 これで、魔導書の検査をしながら測定を行っていける。

 この作業が完了したら分離の作業に入るからそこまでいけばすべてが完了だよ。」

 

「そうですか。よろしくお願いします。」

 

ジェイルの説明にはやてが改めてお礼を言う。

この後はかなり時間がかかるからもう上に戻ってもいいと言われた。そこへ作業を見ていたプレシアが

 

「……観測を2人でやる気?」

 

「その通りだが…。」

 

その答えに大きなため息をつき

 

「はぁ(*´Д`)

 しょうがないわね、手伝うわ。

 一人増えれば処理速度が上がるでしょ?」

 

「いいのかい?」

 

「なんの為にここまで来たと思っているのよ。」

 

そう言いながらプレシアは空いている作業端末の前に座り作業を開始した。

 

「ふむ。そう言うことなら私も手伝おう。」

 

ブリジットも作業に加わり一気にスピードが上がる。

波留とはやては手伝えることが無いのでいったん上に戻ることにした。

戻った二人は特にやることがないので下で作業している人達用にお昼を作ることにした。

キッチンに向かった2人は早速作り始める為、材料を物色する。

 

「うーん。なにがあるかな?」

 

遠慮なしに他人の家の冷蔵庫を開ける波留に

 

「ちょ、波留君。

 遠慮なさすぎやで。」

 

「そうか?一応、下の連中の昼食ってことだから問題ないだろw」

 

はやては諦めて波留の手伝いをしだした。

 

「んで、なににするん?」

 

「そうだなぁ。簡単に食べられるサンドイッチとかでいいんじゃね?」

 

「りょーかい。

 お?コッペパンあったで。」

 

「サンキュー。こっちにもいろいろあったから取り敢えずやりますか。」

 

普段から家事をしている2人はテキパキ動き、あっという間に大量のサンドイッチを作った。

 

「作りすぎやない?」

 

「そうか?

 1個が大きくないからいけるだろ?」

 

2人が作った量は、直径40センチほどの大皿5枚に綺麗に円形に並べられたミニサイズのサンドイッチと同じ大皿2枚にこれまたきれいに並べられたコッペパンサンドの計7枚。

それを1枚ずつ下に持って行った。

勝手に食材を使ったことを謝ってサンドイッチ渡すと、ジェイルからはすごく感謝されウーノからは申し訳ないと謝られたが、おあいこと言うことにした。

残りは2人で食べるのだが流石に食べきれず、はやては「ほら残った。どうするんこんなにたくさん。」

と呆れていたが波留は「大丈夫。直ぐに無くなるから。」と言い、後片付けを始めた。

15時になって遊びに行ってたメンバーが戻ってくると

 

「お腹すいた~。」

「なんかおやつ~。」

 

と口々に言いながらキッチンにやってきた。そこに大量のサンドイッチを発見したから大騒ぎ。

目を輝かせ勝手に食べようとした子達に波留が仁王立ちで立ち塞がり

 

「手洗いうがいをしてから出直してこい!」

 

と容赦なく追い出した。

先に手洗いうがいを済ませた子達から順番にサンドイッチを食べていく。

一緒について行った年長組も「これ、2人で作ったの?」と驚きながらもあっという間に大量のサンドイッチは無くなった。その後も下の子達はリビングや庭先で大はしゃぎであっという間に時間が過ぎていく。

夕食の時間が近くにつれて波留は下の連中が気になってしょうがない。

それをドゥーエやクアットロに聞くと

 

「あぁ、ドクターの事なら放置でいいですよ。」

 

「どうせ夢中になって時間を忘れているだけだから。」

 

という返事が来た。気になってフェイトやアリシアにプレシアの事を聞くと

 

「たまにあるんだよね。研究に夢中になると部屋から出てこないこと。」

 

「そうなると声かけてもノックしても返事がないから……。」

 

こちらも似たような返事が返ってきた。

念の為、年少達にも聞いてみた。

 

「たまに居なくなるっス。」

 

「ふらふら。」

 

「下に行ったら2,3日は帰ってこないよ。」

 

やっぱり同じような回答だった。

 

『ブリジットがいるから大丈夫だと思いたいが、研究者ってこんなものなのか?』

 

結局、その日は彼らが上に戻ってくることはなかった。

そして次の日のお昼過ぎにようやく戻ってきた。

 

「お待たせしたね。ようやく目途が立ったよ。」

 

「それじゃぁ……。」

 

ジェイルの言葉にはやてが期待を込めて聞き返す。

 

「切り離すことはできる。…ただこれを実行するのに1週間~10日前後

 かかると思ってくれたまえ。」

 

「それくらいなら……。」

 

「その間、関係者には、今回は、はやて君と守護騎士の皆にはここに居てもらう

 ことになるがいいかね?」

 

ジェイルの言葉にはやてもシグナム達も問題ないと了承した。

そうなると問題なのは一緒に来た連中だ。特になのはは

 

「最後まで見届けたいんだけど……。」

 

と言いだしそれに亜樹とアリシア、あろうことかフェイトも乗っかった。

だがここでリニスが

 

「学校はどうするのですか?ご家族には?それに冬休みの宿題は終わっているのですか?」

 

目が笑っていないリニスに言われ3人とも諦めて明後日には帰るように厳しく言われた。

クロノとリンディもここに居ても仕方がないので同じ日に戻ることにした。ただ管理局としては事態の把握をしておきたいので密に連絡を取ることを約束していた。

波留も同じ日程まで滞在する予定だ。ブリジットとプレシアは手伝うため最後まで残るらしい。

翌日、なのは達は昨日よりも目一杯遊んだ。翌日の昼前には出発する予定だ。

 

そして波留たちが戻る日。

 

「それじゃ先に帰るな。」

 

「うん。悪いけど家の手入れよろしくな?」

 

「おう。なのは達も手伝ってくれるから大丈夫だ。」

 

波留はそう言いはやてから家の鍵を預かる。

 

「まかせて!はやてちゃん。」

 

「私も頑張る!」

 

なのはとフェイトもはやてと約束をする。

 

「おおきに、なのはちゃんフェイトちゃん。」

 

そして彼らは一足先にかえるのであった。

 

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