リリカルの世界に転生?   作:Y's T

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時空管理局

「…こいつが時空管理局……。」

 

波留は警戒を強める。

黒いバリアジャケットに身を包んだ人物は14.15歳くらいの男だった。

3人はゆっくり、地上に降りてきた。

 

「このまま戦闘行為を続けるなら……。ッ!」

 

投降を促したその時、魔力弾が襲い掛かる。

それをシールドで反らす。アルフがフェイトに撤退を促しながら、魔力弾で牽制。

辺りに砂埃が舞う。

その隙にフェイトはジュエルシードを奪おうとするが、クロノに阻まれる。

彼の放った魔力弾が命中し、フェイトは墜落。アルフが何とか助ける。

とどめを刺そうとデバイスをフェイトに向けた瞬間

 

「ダメ!!やめて!撃たないで!」

 

なのはがフェイトをかばう。と同時にクロノの首筋にヒヤリとしたものがあった。

 

「そこまでだ。」

 

クロノが気づかないうちに波留が背後にいたのだ。

 

『こいつ!いつの間に。』

 

フェイトたちは、その隙に逃走していった。

 

「それで説明してもらおうか?」

 

先程の体制のまま、波留がクロノ質問する。

すると空中に魔法陣が現れ、女の人が映し出される。

 

「待ってください!」

 

「あなたは?」

 

「私は、時空管理局本局・次元航行部隊所属・L級巡航艦船アースラ艦長

 ”リンディ・ハラオウン”です。詳しくご説明いたします。

 こちらにお越し願えますか?」

 

「分かった。なのはもいいか?」

 

「う、うん」

 

波留は刀をしまい、クロノを開放する。

 

「そちらのクロノ執務官に案内させます。

 

 お願いしますね。クロノ。」

 

「了解しました。艦長。ロストロギアを回収したのち、関係者一同と帰還します。」

 

クロノはジュエルシードを回収しながら波留に質問した。

 

「君はすごいな。後ろに立たれたのが全く分からなかった。一体どんなスキルなんだい?」

 

「ちょっと、特殊なスキルなんですよ。似たようなものでよければ教えますよ?」

 

「本当かい?是非お願いしたいな。」

 

そんな会話をしていると

 

「転送するから僕の周りに集まってくれ。」

 

クロノの言葉にみんな集まる。

 

 

アースラに転送後

 

「そのままだと二人とも窮屈だろ?武装とバリアジャケットは解除してくれてかまわないよ。」

 

クロノの言葉に、波留となのははバリアジャケットを解除する。レイジングハートは赤い宝石に、小烏丸は刀のキーホルダー(お土産であるようなやつです。)に変わる。

 

「ああ。君も、君たちも元の姿に戻っていいよ。」

 

なのはの頭に?が浮かぶ。

 

「そうですね。すかっり忘れていました。」

 

そうするとユーノは男の子の姿に、リニスは女性の姿にアリアはブリジットに変身した。

それを見たなのはが

 

「えっ?えっ?えええぇぇぇぇぇ!!」

 

アースラになのはの声がこだまする。

 

「ユーノ君って?ユーノ君って?」

 

「なのは。鳩が豆鉄砲を食ったような顔してるよ。」

 

「波留君!だって!ユーノ君が!!」

 

「なのは?僕たちが出会った時ってこの格好じゃ……。」

 

ものすごい勢いで首を横に振るなのは。

 

「クロノ執務官、実は……。」

 

波留はクロノに温泉でのことを話す。

フェレットの姿で女湯に入った(連れていかれた)事を。

 

「……君には別件で話を聞かなきゃいけないみたいだなぁ。」

 

クロノが黒い顔をしながら、ユーノの肩に手を回す。

 

「誤解だ!僕は無実だぁぁぁぁぁぁ!!」

 

今度はユーノの悲痛な叫びがこだました。

 

 

「ここだ。」

 

自動扉が開き

 

「艦長!来てもらいました。。」

 

クロノを先頭に案内された部屋に入る。

 

「ご苦労様。まぁ皆さん!楽にして下さい。さあ、どうぞどうぞ。」

 

部屋の中は日本かぶれのレイアウトでした。

盆栽があり、茶室セットがあり、鹿威しまで…。よく見ると壁にはタペストリーが…。

 

「座ってくれ。」

 

クロノに促され、座る。

 

「改めまして、この艦の艦長をしているリンディ・ハラオウンです。」

 

波留たちも、自己紹介をする。

 

「……そう。あなたがロストロギア・ジュエルシードの発見者なの。」

 

「…はい。それで僕が回収しようと…。」

 

「立派だわ。」

 

「いくらなんでも無謀すぎる。管理局に届け出を出しているとは言え、

 我々の到着を待ってもよかったはずだ!」

 

「………。」

 

「まぁまぁクロノ。今は無事なんだし、いいじゃないの。」

 

リンディの質問にうなずくユーノ。それにまくし立てるクロノ。

そこへなのはが質問する

 

「あの~。ロストロギアって何ですか?」

 

「あぁ、ロストロギアっていうのは………。」

 

 

「………、ていうとても危険な物なの。」

 

リンディがなのはの質問に答えクロノが

 

「どんな力も正しく管理・運用すれば繁栄する。が、間違った運用をすれば惑星どころか  

 世界ごと消滅しかねない。だから我々、管理局がいるんだ。」

 

「過ぎた力を持てば悪用する人間は必ずいる。どの時代にもそんな馬鹿はいるもんだよ。」

 

ブリジットが付け加える。

 

「これより、ロストロギア・ジュエルシードの回収には、時空管理局が全権を持ちます。」

 

「君たちは今回の事を忘れて、それぞれの世界に戻って暮らすといい。」

 

リンディとクロノが波留たちに言い放つ。

納得しないなのはは

 

「でも、あの…。」

 

にクロノが即座に

 

「次元干渉に関わるレベルだ。民間人が関わっていい範疇を超えている。」

 

「まぁ、急に言われても気持ちの整理がつかないでしょう。」

 

『この人何を言う気だ?』

 

リンディの一言に波留が怪訝な顔をする。

 

「今晩一晩ゆっくり考えて、それから改めてお話いいたしましょ?」

 

『なんだと?』

 

波留の嫌な予感は的中した。

 

『そんなことを言われたら、なのはの事だ、ほぼ確実に…。』

 

すると

 

茶番(ファルス)だな。」

 

ブリジットの言葉にクロノが反応した。

 

「なんだと!?」

 

茶番(ファルス)だと言ったんだ。小僧!」

 

立ち上がろうとしたクロノをリンディが止めた。

 

「理由をお伺いしても。えーっとブリジットさん。」

 

なのはとユーノはたじろいでる。

 

「貴様も判っているんだろう?

 今回の件を忘れて暮らせ。なんて言っておきながら、一晩考えてから答えを出せなんて…。

 誰が考えても判る答え合わせなんて、茶番(ファルス)以外の何でもない。」

 

「…………。」

 

「おおかた、この小娘の戦闘を見て欲しいと思ったんだろう?違うか?」

 

「!」

 

図星をつかれたリンディは青ざめている。

ここで波留が、頭を掻きながら

 

「仕方ないなぁ」

 

皆の視線が波留に向けられる。

 

「ブリジットもいいいだろ?」

 

肩をすくめて答えた。

 

「ああ。」

 

「さてリンディさん。」

 

「…はい。」

 

「そちらにも事情があるようなので、こちらからいくつか提案させてもらいます。

 その前に確認しても?」

 

「ええ。どうぞ。」

 

「今回の件は、戦力として我々の力が必要ですか?」

 

「はい。必要です。」

 

「…ん~。戦力だけですか?それなら今まで通りでもいい気がしますが?」

 

「!いいえ!皆さんの安全も考慮して、アースラにしばらく滞在して欲しいの!

 そうすれば探査も出動もよりスムースに行えるわ!」

 

「分かりました。

 それであれば俺から提案したいのは三つ。

 まず、俺たちの家族にきちんと説明をすること。

 危険なことをするんだし、何より俺となのははまだ子供です。

 これは時空管理局が行ってください。

 二つ目は俺が持っているジュエルシードの事です。俺が持っているのは4つ。これを

 このまま俺に預けて欲しいんです。

 それと、ある程度の自由裁量権を下さい。

 そちらの指示には従います。が、こっちも危険を冒して協力するんだからこれ位は

 許してください。」

 

リンディがしばらく考えて

 

「…分かりました。その条件を受け入れます。」

 

「母さん!」

 

「ただし、無茶だけはしないでね?」

 

「分かりました。」

 

波留は笑顔で答える。

 

『しかし、こんなことを言ってくるなんて…本当に9歳かしら?

 末恐ろしい子供だわ。』

 

リンディが心の中で呟いていると、頭の上に幾つもの?マークを浮かべているなのはがいた。

 

「……なのは!なのは!」

 

ユーノがなのはの肩を前後に揺すりながら呼びかける。

 

「?あれ?ユーノ君?」

 

「なのは大丈夫?」

 

「えっと。うんと…。」

 

「ユーノ。変わる。

 なのは。」

 

波留がユーノの肩に手を置きユーノと代わると

 

「波留君。」

 

「なのはは、ジュエルシードの捜索はこのまま続けたいか?」

 

「うん!もちろん!」

 

「それは何故?」

 

「はじめは…、困ってるユーノ君の助けになりたかった。

 でも今は、自分がやりたい。やり遂げたいって思ってるんだ。中途半端は嫌だから。

 それに…、あの子にフェイトちゃんに自分の気持ちを伝えたい!」

 

真っすぐとした眼差しで答えるなのは。

 

「分かった。それなら出来るようにしよう。」

 

「本当?波留君」

 

「あぁ。ただし…、条件がある。

 

 家族に話すんだ。魔法の事も、自分の気持ちも。出来るか?」

 

「……うん!」

 

「大丈夫。うちの家族も一緒に説明してもらうし、リンディさんが。」

 

「え?…えぇ、いいわよ。」

 

そして翌日、両家族への説明が行われた。

 

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