何か混じったガールズ&パンツァー 作:イセエビ
世界は何て残酷なんだろうか……そう俺は思う。
「幸さん今日のお昼、一緒に食べませんか?」
誰もいなくなった二年生のお昼の教室、俺は沙織さんと五十鈴さん……押しの内二人から俺はお昼を誘われるんだけど……あわわ、百合の間に果たして俺は入ってもいいんだろうか……
「……」
俺の自慢である金色の髪を再度結び直し俺は考える……この百合の中に俺が入ってもいいのか、と。
だって百合の間に挟まるのは犯罪だぞ! 挟まった途端に銃殺刑に処されても文句は言えないからな!
「……」
あ、どうも。そう言えば紹介をするのを忘れてましたね、ガルパンの世界へとTSしちゃった元ガルパンおじさんです。前世では押しのカプを見るのに夢中になり死んじゃったバカでもあります。やっぱり百合は最高なんやなってね!
「えっと……‥‥」
「あはははぁ……」
ガルパンの世界に転生してしまった今世ではリアルでそのカプを見守れると大洗学園に入学したは良いんですけど……問題が一つ、俺自身がコミュ障と言う事。
生まれてから押しのカプを見守る為に影に影にと、日陰で生きてたものですからいつの間にか人と話すのが苦手になっていたんだよなぁ……黒森峰にいた時もこれが原因でヤバかったんだよなぁ。喋れない体質ってのはホントにヤバイ………対人、超恐イ。あと今回の場合だと二人からのお誘いは死ぬほど嬉しいけど百合の間に挟まるなんて……俺には絶対出来ぬ!!
「……俺は、止めておく。二人だけで楽しんで来い」
そして二つ目、俺自身が怖い人相をしているという事だ……あわわ、押しに話しかけられた!!! 笑顔を浮かべたいのに表情筋が動かぬッ!
「そうですか……」
「アハハ、なんかご、ごめんね~」
俺が頑張って答えようとするけど何と悲しきかな俺の表情筋は動かずに答える言葉も見つからない。それよか押しから話しかけられと言う喜びに胸撃たれ震わせているといつの間にか二人はいなくなっていた……ハァハァ、良い声だぞ。
「はわわ、幸さんはいつも通りカッコイイなぁ、私もあんなカッコイイ女の子になってみたいなぁ」
「クールな方ですよね~」
教室から出る二人がなにか言ってるみたいだけど、オレには聞き取れねぇ……ッチ! 俺の耳め、肝心な時に使えない。ちゃんと声を聞き取れよ……
「はぁ~……」
そんなことを考えながら持参したお弁当を広げ、俺お昼ご飯を始めるのであった……ッチ、いつかお昼ご飯誰かと食べたいぜコノヤロウッ!
あと俺の名前は