悪魔憑きの白兎   作:名無しの矛盾

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誤字・脱字・文脈滅茶苦茶・語彙力なさすぎなどがありますがそれでもよろしいならどうぞ温かい目でご覧ください


プロローグ

とある国、血が地に染みることなく滴り死体の山がいくつも出来上がり、死臭と血の嫌な匂いが充満している。

 

そんな悲惨な場所に似つかわしくない二人の少年と少女が腰にスペードが描かれてた一冊の本を携え立っている。

 

少年はまるで兎を思わせる可愛げのある顔した白髪赤眼をしておりもう一方の少女は右目に眼帯をした黒髪赤眼の 美少女である、二人は王城へと足を進める。

 

すると、二人の前に数千の兵士が立ち塞がる、一人一人が二人にとてつもない殺気と憎悪を込め睨みつけるが二人は顔色一つ変えず兵士を見渡した後、互いに顔を合わる少女は少年に満面の笑みを向ける、それに少年はため息を漏らす

 

その態度に兵士たちは更に憎悪を膨らませる、馬に乗った隊長であろう男が剣を掲げ怒号をあげる、それをきっかけに全兵士の憎悪が爆ぜ大地を揺らす雄叫びを上げながら 二人に向かって突撃する、兵士たちには勝つ自信があったどれだけ相手が強力だろうと鍛えて抜かれた身体と共に 高め合って来た仲間たちがいるのだから

 

 

 

だか、そんな物はあっさと崩壊する。少年のたった一言で

 

           【福音(ゴスペル)

 

  鐘が福音を轟かせる 福音が鏖殺を為す

 

 

 

(なんだ、これは?この状況は?)

 

それが辛うじて意識を保ち生き残った兵士たちの率直な 感想だった、たった一言の【詠唱】で地面にクレーターが出来上がり直撃した仲間は原型を留めず、血を残すこと すら許されず消え失せ、直撃を避けた者達も手足がまともに残っている者は少なく、放っておいても出血死する事が誰が見ても分かる状態になっている、そして運良く余波 だけで済んだ者たちは平衡感覚をズタズタにされ立つことを許されない状態にされていた。

 

(ふざけるッ!ふざけるなッッ!!!なんなんだ、なんなんだあの魔法は⁉︎なんだこの威力は⁉︎なんなんだあいつらは⁉︎)

 

唯一後方に居た隊長の男は咄嗟に馬を飛び降り、突撃した仲間と馬が盾になった事によってかろうじて立ち上がれる程度のダメージで済んでいた。

 

「ハァ!ハァ!うっおぇ、、、うぅぇ!ハァハァ、、、うぉぇ」びちゃびちゃばちゃ

 

立ち上がれると言っても剣を松葉杖代わりにしてかろう じて立ち上がる事が出来る状態、他の仲間たちよりもマシな状態とは言え平衡感覚が狂い、頭と体がグラグラと揺れている感覚と仲間の悲惨な死体や充満する血の匂いで男は吐いてしまう。

 

「ハァハァ、ふぅ、、、本当になんなんだ、なんなんだよ!

 お前らはッ!」

「……………」

 

迫り上がってくるモノを出し切り息を整える、そして声を荒げながら顔を上げ真っ直ぐに正面を見る、そこにはこの惨状を地獄を作り出した少年と少女がいた。

 

「あんな短い詠唱でこんな、こんな威力の魔法が、ありえない、、、あってはならないッ!!!」

 

男は狂乱気味に言葉を二人に向かい、投げつける、男は 隊長の椅子に着くまでに様々な事を見聞きし体験し学んだその中にはもちろん【魔法】も含まれている

 

魔法には大まかに二つの習得方法がある、一つは修行の末に手に入れる方法、この方法は素質や種族による優劣がある、もう一方の方法は神の恩恵(ファナル)を刻んでもらい習得する方法、ただしこちらも本人の素養や運により発現するかどうか定かではない、そして魔法は基本的に威力が高いものは魔法発動に必要な【詠唱】が長くなり、逆に【詠唱】が短い魔法は威力は弱くなってしまうものの連射性や利便性に優れている、そう【詠唱】が短ければ威力は弱い、はずなのである  これが男が声を荒げ狂乱している理由であった。

 

「お前が使った、あの魔法、たった一言の詠唱で俺の仲間を殺し尽くした、その魔法は何だ?その魔法を使うお前は!一体!なんなんだッ!!」

 

男は更に声を荒げながら少年に言葉を叩きつけ項垂れる。

 

(こいつら一体、何なんだ?、、、いや、もうこいつらの 正体など、どうでも良いただ一撃、例えかすり傷だろうと、こいつに一矢報いてやるッ!!!)

 

男は決意を固め、武器を握りしめて立ち上がる、魔法の余波によって未だにふらつく体を気合いで制し、切先を目の前の少年に向ける。

 

「ハァハァハァ、ふぅ〜ッ!ハァァァァァ!!!!」

「………ハァ」ズカンッ!

「ッッッ!?!?グボアッ!」

 

男は勢いをつけ少年の心臓に突きを放つが、簡単に避けられ蹴りを喰らってしまう。

 

「ヒュー、ヒュー、ヒュー」

(あぁクソッタレ、最後の悪あがきも呆気なく避けられて腹の中身ぶち撒けられて、しかも手加減されてこれだ、つくづく救いようがねぇなぁ)

「…………」スッ

 

蹴りを喰らい虫の息となった男の頭に向かい、少年は足を上げる。

 

「あぁ、そうか、やっと分かったお前らの正体が、お前らはまさに」

       

悪魔だ
 
グチャ

 

男は最後に二人の正体に辿り着き、少年によって呆気なく踏み潰された。

 

二人は残りの生きていた兵士たちを皆殺しにした後、王城の中を進んで行く、二人を殺す為に国の全戦力をつぎ込み浪費してしまった為、当然この城に兵力など残っている 筈もなく、まさにもぬけのから状態なのである。

 

そして城の最奥、この国の王と王女がいる王の間に辿り着き、目の前の扉を蹴破る。

 

「ひぃぃぃ!」 「きゃあああ!」

 

情けない男女の声が部屋に響く、髭を生やし醜く肥えた男、国王と厚化粧をした醜く肥えた女、王女が王座に縋りこちらを見る。

 

「貴様ら我を国王と知っての狼藉か‼︎」 「そうよ王女である私に頭が高いわよ‼︎」

 

国王と王女は二人を見るやすぐに態度を変え先程の醜態を隠すように傲慢に振る舞うが二人は冷めた視線を向ける、それを自分に臆していると勘違いした王はさらに調子に乗り二人に質問を投げかける

 

「貴様らは何者だ、どこから入ってきた?我らに対しこのような無礼が許されると思っているのか?そうだな、その女を差し出『ドスッ』え」

 

王の言葉が止まる、それもそのはず先程まで自分に無礼を働く者の片割れの女を指差すために上げた右腕が視界から消え感覚さえも無くなったのだから。

 

「グッッアァァァァァァ!!!ヒュイーヒュイー、う、腕が!我の腕がァァァァァァァ!!!!」

「ヒッ!ヒィッ!ッ!あ、あぁッ⁉︎イヤァァァァァァァァあ、うあ!あぎゃ!!」

「黙れ豚どもが高い所から五月蝿い、耳障りだ、僕のモノにお前の様な醜い雑音が指を差す事を許すと思ったか?」グィ

「いやぁん♡」ダキ

 

王は突然消えた腕の恐怖と痛みで様々なものを垂れ流しながら泣き喚き、王女はそんな国王の無様な姿に恐怖を煽がれ、更に国王の無くなった右腕が背後の壁に串刺しなっているの見つけてしまい、その場から少しでも離れようとするが体勢を崩し玉座から無様に転げ落ちる、そんな二人、いや二匹の有り様を軽蔑し罵倒しながら隣の黒髪の少女に手を回し胸を鷲掴みに自分の方へと抱き寄せる、それを少女は頬を赤らめ嬉々として受け入れる。

 

「なんなのだ、なんなのだッ!!貴様らはッ!!!!突然現れ!殺し尽くし!滅ぼし!一体!一体ッ!なんなんだ貴様らはッ!何故この国がッ!我が滅びねばならんのだ、、、」

「雑音を振り撒いていたから」

「な、ん、だと?どう言う意味だ、それは?」

「意味も何もお前の問いの答えだ、この国が滅ぶ理由だ」

「雑音だと?そんな、そんな理由で一国を滅ぼすと言うのかッ!?」

「この国が滅ぶには十分な理由だろ?」

「そ、そんな、そんなくだらない理由で、我は、我が国は、、、」

「いや、いやよ、死にたくない、死にたくないぃ!」

 

国王は理由を聞き呆然とし王女は肥えた体を何とか起き上がらせ玉座に縋り付き恐怖で体を震わせていた。

 

「さぁ十分、余生は味わったろう?死ね」

「待て、待ってくれ、最期にお前達の正体とまでは言わぬ、せめて名を聞かせてくれぬか?名も知らぬバケモノに殺されるより名を知り死ぬ方がマシだ」

「何を、何を言っているの…?嫌、嫌よ、そんなの…嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!!何とか、何とかしてよ!!いつも通り何とか、、、」

「…………」

「…アハ!ハハ!アヒ!アヒャハハハハハハハハハハハハ!!ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」

「あ〜ぁ壊れちゃった」

 

国王を殺そうと少年は、腰の本をしまっているポケットの留め具を外し少女もポケットの留め具を外す、すると本は不気味な光を纏いながら二人の前まで浮かび上がると自然と開く、そこに国王が二人に対して最後の願いを乞う、そんな国王の言葉に我を取り戻した王女が詰め寄るが自分の言葉に何も答えない国王に全てを察してしまい、壊れ笑い続ける玩具の様になる。

 

「……まぁ良いだろう名乗ってやる、僕の名前はベル、ベル・クラネルだ」

「私は〜ヴァニカ、ヴァニカ・クラネルだよぉ〜」

「これで最後の望みは叶ったか?」

「あぁ確かに、ベルとヴァニカ、確かに覚えたぞ、死んでもこの名は忘れぬ!怨み!憎み!呪い続けてやる!!!」

「あぁそれは願ってもない事だ」

 

ベルは気まぐれに王の最後の望みを叶え、。

 

《骨魔法》「無限骨牙」《血液魔法》「紅いケダモノ」   

 

ベルの背中から、無数の骨が生え王の身体を下から串刺しにする、そしてヴァニカの背中からは血で出来た口と鋭利な鉤爪だけのバケモノが女王の頭を食いちぎり、身体を引き裂く断末魔を上げることさえ許さず王と王女は物言わぬ肉塊と化すその肉塊を見ながらベルがつぶやく

 

     「全て母さん達との約束のために」

[ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー]

 

「ふぅー」 「うぅー」

 

二人はここまで来る道のりで多少、疲れたのか体の力を抜いたり伸ばしたりしていると、ヴァニカが王達だった物へと近づき王女の紅い宝石が装飾されているティアラと黒いマントを身につけ、ベルに振り向き尋ねる。

 

「ねぇ〜ベル、これ似合ってるかな〜」

 

聞かれたベルは、ヴァニカへと振り返るそして見入てしまう、眼帯をしているとはゆえその美貌は凄まじくティアラとマントをすることで気品さが引き立ち、眼帯との組み合わせによってミステリアスさが際立ちさらに彼女を可憐に魅せる。

 

「ああ、すごく似合ってるよヴァニカ」

 

ベルは率直に思った事を言うそれに満足したのかヴァニカは頬を赤らめベルの腕に抱きつき、後ろに隠していたヴァニカと同じ紅い宝石が付いている王冠と半分が毛で覆われているマントをベルに素早く着せる。

 

「うん♪やっぱりベルも似合うね〜すっごくカッコいいよ」 

「…ああ、ありがとうヴァニカ、とても嬉しいよ」

 

いきなりのことにベルは少し呆気にとられながら少し気恥ずかしいそうに礼を言う

 

「でも、これはもう着ないかな」

「え〜なんで、そんなに似合ってるのに〜血だったら私の魔法でなんとかなるんだよ?」

「それは嬉しいしわかってるんだけど、これは目立ちすぎるから着る意味がないんだよ」

『どうやら、そうでもないようだよベル』

 

ベルがマントを脱ごうとしているとヴァニカの方から声がする、この空間にはベルとヴァニカの二人しか居ないはずなのだがベルはそれを当たり前のように眼帯から血の触手のようなものがはみ出ているヴァニカ?にどうゆう事か尋ねる。

 

『どうやら、それは魔力が馴染みやすみ素材で出来ているようだ、私たちの魔力ならいい物に仕上がるだろう、さすがどれだけ無能であっても王族とゆう事だろうね、まぁ宝の持ち腐れだったようだけれど』

「ちょっと、いきなり出てこないでよね〜」

「メギキュラ」

『ふふ、すまないねでもこれも悪魔憑き故の性だよ』

 

ヴァニカは自分の左側に向かって拗ねたように呟き、ヴェニカに憑いている悪魔メギキュラはそれを微笑みながら論し、ヴァニカは頬を膨らませさらに拗ねてしまう。

 

「メギキュラ、あまりいじめちゃダメだよ」

『ついね、ヴァニカが可愛い反応をするものだからでもダーリンがそう言うならやめておこう』ギュ

「はは…ありがとうメギキュラ、さてそれじゃあ君の意見も聞いておこうか」

「アスデル」

 

ベルがヴァニカの頭を撫でながらメギキュラに注意しメギキュラはベルの胸に顔をうずめながら謝る、それに頬を赤らめながらもヴァニカの頭を撫で自分に憑いている悪魔、アスデルに問いかける

 

『僕から見ても中々のものだよ、メギキュラが言うだけのことはあるそれにこのデザインは僕の好みだしね』

「ならよかった、魔力でいい防具ができるならありがたく貰っていこうか」

「やった〜、やっぱり女の子としてはこうゆうのは憧れなんだよね〜♪」

『よかったね、ヴァニカ』

 

ヴァニカが嬉しそうに舞い上がりメギキュラも満更でもないようだそんな二人を遠目で微笑ましそうに見守りながら考える。

 

(この九年でグリモワールも使いこなせるようになった)

 

ベルは腰のポケットからグリモワールを取り出しヴァニカの物と見比べてみる

二人のグリモワールのデザインは完全に別物だが、共通してスペードが描かれている。

 

(悪魔の力も80%まで出せるようになった、そろそろ戻ってみるかあの街ヘ

今の僕らなら母さんを目覚めさせられるかもしれないし)

 

ベルはあの街がある方角を見つめる 九年前のあの日、自分たちが悪魔の力を得た《迷宮都市オラリオ》を、そしてヴァニカに声をかける。

 

「ヴァニカ」

「う〜ん、なにベル〜随分と思い耽ってたみたいだけど?」

「ああ、そろそろ戻ろうかと思ってね、あの街にオラリオに今の僕らなら母さんを治せると思うんだ」

「…ッ‼︎うん!うん‼︎行こうよ、オラリアへお母さんを治して夢だった冒険者に二人でなろう♪」

「そのつもりだよ、ヴァニカずっと夢だったんだ冒険者になるのそれにこれからだ、やっと母さん達との約束を果たせる」

「うん、やっと始まるんだね」

「ああ、やっと始められる」

「「僕達は/私達は、英雄になる」」

 




最後はで読んで頂きありがとうごいます。
一応、続けていくつもりですので次回もよろしくお願いします。
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