深い森を歩く
いまいるこの山の上にあるのが今回の目的地
アレイシア精霊学院である
「しっかしレイよ、こんなとこにそんなものあるのか?」
「あるはずだよ。わざわざ偽名でなく俺の本名を名指ししてくるあたり間違いは無いはずだ」
さきほどからやたら話しかけてくるのは私の契約精霊
先日遺跡にて契約を果たした最上位の精霊である
名前はアグニ
それしか教えてくれなかったが力をつけたら真名を教えてくれると本人は言っている
「こんな山奥にあるんだからなにか理由があるはずだけど…門かな」
「それくらいしかなかろうよ。お!あれではないか!?」
建物、というより見えているのは壁だがあれが学院なのだろうか
違った
「学院都市ねぇ…」
「学院の近くに町の様なものがあるとは驚きだなぁ」
で、さらに進まなければならないと
「着いたな」
アレイシア精霊学院
姫巫女の育成に力を入れている専門学院
中には色んな国のスパイがいるとかって話もある
「自警団まであるとかほんとに学び舎か?」
「退屈しなさそうだなぁレイよ」
「貴方、何者ですの?」
背後か
「この学院に用がある者だ。招待状もあるぞ、学院長直々のな」
「学院長が?その招待状見せてもらっても?」
「中身は見るなよ」
当然本物なのは確認済みだ
元貴族はだてでは無いのだ
「これは帝国の第一級紋章印!?」
「一応偽物かどうかは判別してもらっても結構だ」
「貴方、男…ですよね?」
不審者ではなく正式な招待状を持ってきているからか言葉遣いが柔らかくなった
「そうだが」
「何故男をここに…」
「そんなもん知るか、それは私が聞きたい。ついでだから学院長の所まで案内してくれないか、場所を知らない」
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結構めんどくさい造りしてるな
それが第一印象だった
精霊にとって一番居心地のいい空間になっている造りからか
道を覚えないと迷うな、普通に
「こちらが学院長室になります」
「すまない、たすかったよ」
「いえ、それでは」
流石に四年も経ってて私自身全てを変えた
髪の色はウィッグを付けているし念の為に少し染めている
このウィッグは特殊なもので自然に取れることは無い
自分で取るか他人に取られるかしなければ外れない
ちなみに何個かダメにしてる
予備として何個も持ってはいたが能力の確認のため色々やってたら燃えた
炎の精霊使ってるし仕方ないね
まぁ、そんなこんなで身バレ対策は問題なかったはずなんだけど何故かバレたからこうしてこんな所まで出張っているわけなのだが
「学院長、お客様がお見えになりました」
「入って構わないよ」
声は、聞いたことがある
4年前のあの日
妹が引き取られた先の人物
グレイワース・シェルマイス
「では私はこれで失礼します」
「あぁ、ありがとう」
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「で、なんの用か聞いておこうか。あんな手紙出してまでこんなところに呼び出して大した要件じゃなかったらいくら自称温厚な私でも暴れるからな」
こんな所まで来てくれと言われたのだ
なにか重大な理由があるはず
「まぁ待て、この後他にも呼んだやつが来るはずだ。その時に話す。それまでくつろいでいればいい」
考えが読めんな
その時扉がノックされた
「学院長、お時間よろしいでしょうか」
「構わんよ」
「失礼します」
入ってきたのは青い髪をポニーテールに束ね何故か胸当てをして剣を腰に下げている女の子だ
見たところ同じくらいだろうか
「学院長、この学院に男を呼ぶというのは本当ですか?」
「本当だが」
私に気付いてない?
余計なことをしなければ面倒くさいことにならないだろうか
ここにいる時点で面倒くさいことに首を突っ込もうとしているのは間違いじゃないが
「私は納得行きません!」
「納得しようがもう既にひとり来ているがな」
この女バラしやがった
「きっ、貴様いつの間に!?」
「最初からいたよ、部屋の中にね」
その時部屋の外から誰か近づいてくる気配がした ここの生徒って訳じゃないな
するのその少女の対象はそれへと移ったのか
思い切り扉を蹴破った
「何者だ!」
いきなり剣を振り回してそこにいた誰かを攻撃していた
こいつほんとに騎士団長か?
最終的に馬乗りになって首元に剣を突きつけたがその相手が男とわかると顔を真っ赤にして飛び退いていた
なるほど…こいつが例のもう1人…
めんどくさいことになりそうだ
主人公能力設定
何の変哲もない祭儀用細剣を所持
エリスの剣 カミトの短剣ポジ
精霊魔装
基本は何の変哲もない剣だが炎を斬撃に上乗せしたり炎を飛ばしたりできる
能力向上により変化