【旧版】普通の人間ですけど…ゑ、天才魔法使い?【新版はあらすじから】 作:不審者γ
今回は特に今はありません。
ちょっと書いてみた感覚ですね。
では、本編どうぞ。
あの事件の後…
「…校長、」
ライは校長室にいた。
「彼女…アリス・セナールは何者ですか?…ランク7の魔導師を一人で瀕死にさせ、更にランク5の魔物を不安定な精神状態で防ぎきれる。…ランク4、しかも子供に出来ることではありません。」
「何者もなにも、彼女は一人の少女じゃ。10歳のな。」
校長…ラシルは静かに答える。
「…そういう事では「分かっておる。」っ、」
「ああ、分かっているとも。彼女が本当にただの魔法使いか、じゃろ?」
目付きが鋭くなる。腐ってもランク8ということだろう。
「…はい。山に入った時に響くような声で宣言された毒9魔法、オオスズメバチの猛攻。そんな魔法はこの世に存在しません。そもそも毒魔法そのものが発見されていません。更に、毒9魔法…誤解の宣言か、もしくは…」
「本当にランクが9…と言いたいか?」
「……はい。そう考えれば様々な事に合点がいきます。それほどの魔力があれば、新しい魔法も作り出せるでしょうし、ランク7の魔導師を倒すこともできるでしょう。それに、毒魔法などと言う未知のものを制御しきれるかもしれません。」
ライは少しうつむき、答える。
「…そうじゃな。が、感じたものはそれだけではないだろう?」
しゃべり方が変わる。これがラシルの本来のしゃべり方だ。これを出すということは、即ち相当重大な話だ。
「!……はい…彼女からは二つの気配が感じられました…一人の人間から二つの気配がするなんて事はあり得ません。気配というのは、
「それは私も会った瞬間に感じた。恐らく、彼女には彼女しか知らない秘密があるはずだ。…誰にも見抜けない…いや、見抜かれてはならないような、そんな、な。」
ラシルも、全く分からない、といった様子でこめかみを押さえた。
「…………」
「それに彼女、何かがおかしい。そもそもあれほどの魔力を使いこなせている時点でかなりおかしい。まだあれほどの年代では簡単な魔法を使える、もしくはある程度の方向矯正程しか出来ないはずだ。…あんな大量の魔力の塊をバラバラに動かすなんて子供どころか、そこら辺の魔法使いでも無理だろう。」
あのとき、アリスの出していた弾幕は50を下らなかった。精々一般の魔法使いは10の魔力の塊を操るだけでも精一杯なのだ。
「ただの才能で出来ることではない、と?」
「…ああ。…可能性としては、人並外れた天才の子供が人並外れた努力をした…もしくは…
「転生…ですか。しかしどうにせよ、分からないことが多すぎます。」
「…4年E組1番、アリス・セナール…それに、同じく4年E組19番、バート・スカービア…か。」
そう呟くと、ラシルは手元に二つの書類を出現させた。
「、バートさんもですか?」
「彼女は感情が読めている。…そういう能力は遺伝もあるが、受け継いだのは彼女の15上の兄の方のはず。…彼女には遺伝子上は受け継がれていても、量が少なすぎて発現することは無いはずだった。…にも関わらず、能力が発現した…」
そう。スカービア家のような特殊能力を持つ家系は、年長の子供が受け継ぐようになっている。にも関わらず、バートは能力を出現させることができた。
「アリスさんの魔力に当てられ、能力が発現した、と?」
「可能性は無きにしもあらず、だ。…要観察なのは変わらないが。」
「そうですね…」
「…にしても、それでもいくつか疑問は残るな…」
「と、言いますと?」
「まず彼女、気づいていない可能性もあるが、魔法を使う時に若干魔力とは違う、何かが紛れ込んでいる。」
正確には、とてもよく似ているが違う何か、液体で例えるなら、水の中に無色のアルコールが溶けている物を見ている感じだという。
「…はぁ。」
「次に、魔法の名前。普通魔法は古くからの呪文となった言葉を引き金とする。が、その名前は大体片仮名で表される。それがどうだ。彼女は言葉を切り抜いたような物で扱っている。呪文も何も使っていない、アレはただの
最初の魔法の宣告としているもの。あれもれっきとした
「………」
「最後に、彼女、若干ではあるものの、魔眼を持っている。ただ、その性質も不明だ。」
あの目の色が二つに別れた瞬間、シャドーの魔力が著しく低下した。恐らく魔眼の能力だろう。
「…!魔眼も…これは…
「そんなことが無いようにしないとな。」
やつら…とは、人買や人攫い、誘拐魔といったやつらだ。あれほどの魔力を持つ少女はとんでもない高値で売れるのだろう。まあ、そんじょそこらの人攫い程度なら軽くいなして逃げれるのかもしれないが。
「…本当に…何者なんでしょうか?」
「それは私にも分からない。が、何らかのイレギュラーであることに間違いは無いだろう。」
「…はい。」
「ま、それも戦力の一つじゃ。まだまだあれは蕾のようなもの。それを開花させることができるのは、儂達大人しかおらんのじゃから、やるしかないの。」
再び、元のしゃべり方に戻る。つまりこれで話は終わり、ということだ。
「…その花が…綺麗な普通の花となるか、もしくは毒花となるか、それを決められるのは過程に与えられる水や肥料でも決まる。…責任重大ですね。」
「だから担任をライに頼んだんじゃがな。頼んだぞ。」
「…はい。」
そう答えてライは校長室を出た。その後に呟いたのは、場所は異なるも刻は同じ。
「「…アリス・セナール…か。」」
特に深い意味はありません(二回目)
どんどんアリスがチーター化してますね…、主人公チータータグつけときますね。
ちなみにですが、戦闘描写は苦手です。
では、また次に会いましょう。
see you!