【旧版】普通の人間ですけど…ゑ、天才魔法使い?【新版はあらすじから】   作:不審者γ

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どうも何故か異様に筆の進む匿名投稿者です。

三日連続投稿とかどうなってるんでしょうね?
アイディアがポンポン出てくる私自身が怖いです。ま、どうであれ駄文であることに変わりはないんですけどね。

では、本編どうぞ。


──が仲間に加わりました

「何だ?」

「雲か?」

 

人々が騒ぎだしたその時、

 

『哀れな人間ども…!我が恩人にこのような仕打ちをしようとは…い い 度 胸 で は な い か!

 

「う…うわあぁぁぁ!か、か、影龍だ!」

闇の中に金色の目。あのアリスが助けた影龍だった。

 

『金が欲しいならくれてやる!五億だ!』

そう影龍が叫んだ瞬間、影龍は急降下し、同時に空から大量の金貨が降ってきた。と、影龍は光弾をも飲み込み、男を吹き飛ばし、着地した。が、よく考えてみれば金貨は相当重い。それが空から降ってくるとなれば…後はご想像にお任せする。

 

『ふん!』

ズシイィィィン…

 

「………」

アリスが呆気にとられていると、

 

『…借りは返さねばな。ここから逃げる方法はあるのか?』

 

「…あるにはあるけど…ちょっとこの人数相手には…いや、30秒あれば…」

アリスははっとし、少し辺りを見回す。杖や剣を装備する人が多数見えたが、アリスがそう言うと、

 

『…分かった。30秒だな?』

そう言って影龍はアリスの手足の枷を黒光りする爪で壊し、真っ黒の球体で包んだ。

 

「…ありがと。」

そう呟き、アリスは詠唱をする。本来は無い、完全なオリジナルの詠唱だが…

 

「…ふぅ……詠唱、七大基礎魔法におきて最たる力を発す火…それは恵みをもたらすと同時に災いをも巻き起こす…我が中に潜み、基礎から外れし魔力を司り、善にも悪にもなりうる力を持ちし御、毒の支配者、一柱…災いと共に乗り、悪しき者を罰し給え、」

外では影龍が黒い炎を吐き、参加者の魔法を打ち消しては戦慄させていた。

 

「…善し者を守り給え、」

同時に、影のドームが消え始めた。もえ30秒経ったのだろう。だが、アリスの方も完了した。目は二色に分かれている。紅赤と、茶。

 

「なっ、何だ!?魔法が…使えなくなった…!?」

 

「全てのものを救い給え!

火、毒10魔法、判決の神紫炎!」

そう宣告した瞬間、アリスを中心に紫と黄色の炎が上がり、ものすごいスピードで辺りを焼き尽くしていく。さらに、

 

「がっ…ぐ、ぐあぁぁ…」

いわゆる毒火。かなり毒性の高い炎だ。それは、その者の業の量によってダメージが増減する特殊な光。

 

 

僅か十数秒の出来事だった。

 

 

その十数秒でそこにいた犯罪者は全員、罪に見合ったダメージを負った。ただし、死ぬほどではない。

 

 

売られた人は解放され、体力や状態異常も回復された。が、反動で全員気絶しているようだ。

 

 

『…驚いた。これはまた末恐ろしい。』

 

「失礼な。」

 

『だが、そこ()気に入った。』

 

「…?」

そう言うと影龍は自分を影で包み始めた。そして…

 

「グルル…」

手のひらサイズになり、アリスの手に乗った。

 

『これは我が意思だ。お前の従者となってやろう。…言っておくが、拒否権はない。すでに契約(アグリーメント)したからな。』

…ここまで逆に強引な契約があっただろうか。

ちなみに、契約(アグリーメント)というのは約束を守らせる(くさび)のようなもの。使用した者が死ぬか、破棄しない限りは継続し、破った場合その大きさに応じた罰が下される。罰は設定者が決める。アリスは、どんな内容にしたものやら、と思い契約内容を見てみると、

 

[この人間をこの影龍の主とす。]

とだけ書かれており、罰の欄には、

 

[代償…命]

…………………どうしてこうなった。

まあ、どう言おうがアリスに選択肢など無く、

 

「……………うん、よろしく。じゃあ、一つ目。とりあえず契約(アグリーメント)を破棄しよっか。とりあえずこっちで掛け直すから。あと、敬語を使うのは止めてね。柄に会わないから。」

そう答えるより他なかった。多分そのまま掛けなかったとすればまた無茶苦茶な内容になるのは目に見えていた。

 

『ああ。』

 

ー契約が破棄されましたー

 

「……こうだったかな?」

契約が破棄されたのを確認してから、アリスは朧気な記憶をたどり、何とか再び掛けることに成功。内容は…

 

[この影龍を契約使用人の友人とす。]

 

[代償…無]

 

先程の影龍が掛けたものを参考にして掛けた。それを影龍は確認すると…

 

『友人…?主従関係を結ぶのではないのか?それな、代償も無し…契約(アグリーメント)の意味無くないか?』

そう言うが、アリスは、

 

「別に私は契約とかそういうのは気にしてないし、そもそも、友人相手に下手な代償求めるものでもないよ。まあ、代償なんか思い付かなかったのもあるけど…」

 

『…そうか。なら、よろしく頼むぞ。』

 

「ふふっ…あ、名前とかどうしよう…流石に影龍って言うのは味気ないし……あれ、名前あったりする?」

今更だがアリスが影龍に聞くと、

 

『いや、無い。ここら辺では影龍は私しかいないものでな。ずっと影龍と呼ばれていた。』

 

「そっか。うーん……じゃあ………ナイトメア…とか?」

パッと思い付いたのを言ってみると、

 

『悪夢か…私に丁度の名だな。では、そう名乗ろう。影龍のナイトメアだ。』

まさかの承諾された。

 

「……うん。よろしく、ナイトメア。…そういえば私の名前も言ってなかったね。私はアリス・セナール。ウィルヘム魔法学校四年生。アリスって呼んでおいてね。」

 

『ちょっと待った、アリス・セナール?』

 

「?うん。」

ナイトメアがアリスに聞いた。

 

『…この間シャドーの中の馬鹿が力量差を図れずにアリスって奴に挑んでにやられたって聞いたが…もしや、シャドーに襲われたか?』

 

「あー…うん。ちょっと精神的に参ってた時期にね…」

 

『なるほど。ちょっと監視を解いたらすぐこれだ。全く…』

ナイトメアはこめかみ辺りを押さえてため息をついた。

 

「あ、管理下の魔物だったの?」

 

『ああ。一部の影系統の魔物はこっちで管理しているからな。シャドーもその一種だ。』

 

「あちゃー…校長先生のバーニングフレアで消えたよ、あのシャドー。」

 

『あー…校長と言うと…ラシルか。あいつならならやりかねないな…っと、そろそろ日が落ちそうだぞ。』

 

「うわっ!まずい!早く帰らないと…ってそういやここどこ!?」

本当に今更である。

 

『アリスの来た方から反対方向に山を二つ越えたところだぞ。』

ナイトメアは平然と答えるが、

 

「山四つ越えなきゃいけなくなった…さっきので魔力かなり使っちゃったし…どうしよ…」

 

『なら、』

パサッ、とナイトメアは飛び、元の大きさに戻った。

 

『これなら数秒で帰れるぞ。乗れ。』

 

「…ありがとう。」

 

『…ふ、ふん。』

あ、照れてる?思いの外かわいいところあるなー、とアリスは心の中で考えておく。

 

その時、

 

「アリスーー!」

 

「!お姉ちゃんだ!」

アベルの声がした。

 

『おっと、人に見られるとアリスとしてはまずいか?』

 

「あー…お姉ちゃんは大丈夫だろうけど、ダメな人もいるかも。」

アベルはアリスの考え方を肯定してくれている。が、魔物と人間の共生など考えられない、と言う人もいるのだ。

 

『なら戻っておこう。』

そう言ってナイトメアは再び手の平サイズになり、アリスのポケットに隠れた。

 

「!アリス!って、何この状況!?」

今更感すごいが、確かに言われてみれば、アベルからすれば変な状況だ。何せ妹が大量の屍の中心にいるのだから。

 

「あ、お姉ちゃん…」

今気づいたような反応をするアリス。

 

「何でこんなところにいるの!」

 

「…誘拐されたというか…」

 

「…この人達に?」

 

「あー、うん。」

 

「全然戻ってこないから…心配したよ…!」

 

「ごめん…なさい。」

 

「にしても…よくこの量の人の相手できたね…」

 

「詠唱を使ったんだ。」

普通、魔法使いは自分のランク以上の魔法は使えない。が、詠唱によって必要魔力を下げることはできるのだ。そのため、ランク9のアリスにもランク10の魔法が使えた。しかし、アリスの使ったような詠唱は、どちらかと言えば自分の魂(正確には、自分を守ってくれている守護霊…と言おうか)から力を貸してもらうための詠唱に分類されるため、オリジナルの詠唱は相当作り出すのが難しいのだが…

 

「まあ、最終そこはいいや。早く帰らないと。」

 

「うん。…あ、あと十何人かいるんだけど…」

 

「えっ、どこに!?」

辺りを見回すが、どこにもそういう感じの人は見当たらない。すると、ポケットからアリスにしか聞こえないように思念通信で、

 

『さっき元に戻った瞬間に全員を影の通路に入れておいた。気がついた時にはそれぞれの家に戻ってるさ。』

と伝えた。

 

「あ、ごめん。見間違いだったのかも。」

 

「そう…?ならいいけど、ここから施設までは流石に離れすぎてるから…あ、どうしよう。」

が、アベルはランク3。ランク4の転移魔法は使えない。更に、ここに来る際に使った飛行のお陰で魔力がかなり消耗している。

 

「…若干時間かかるよ。」

そう言ってアベルは指で地面に直接魔法陣を書く。魔法陣を出現させる魔力を節約するためだ。そもそも魔法陣は魔力を伝達させるための基盤にすぎないため、最終、紙に書いても、そこに()()()()()()()()()魔法は使えるのだ。

 

「…よし、じゃ、行くよ。」

ヒュン

 

────────────────────

──────────

─────

 

ヒュン

「ふぃー…まぁ、戻ってこれた。良かった良かった。」

まあ、なんとか成功したため、戻ってこれた。

ちなみに、流石に色々ありすぎた上、ランク10魔法をブッパしたアリスはそのまま寝て、次の日の6時まで起きる事はなかった。




はい、ということでまさかの龍が眷族になりましたね。
主人公になれば仲間もチーター化してくるんですよ。そのうちバートもチーター化するかもしれません。感情読めますし。

では、また次にお会いしましょう!
see you!
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