【旧版】普通の人間ですけど…ゑ、天才魔法使い?【新版はあらすじから】   作:不審者γ

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どうも匿名投稿者です。
投稿より先々書いて、更にアリスがチートになる事になってしまってどうしようかと模索中です。あんまりチートすぎるのも問題ですからね…
あと、主要人物がほとんど出切ったので紹介はあとがきのみに書きます。

では、本編どうぞ。



撤退

「っ!」

考えてる間もなく攻撃が熾烈さを増す。

ギリギリ見切れてるものの、躱すので精一杯…!

 

『チッ…ハァァア!』

と、メアが横から黒い炎で怯ませてくれて、何とか離れる。と、そこで一瞬油断してしまった。

 

「グオアァァァッ!」

 

「っ!」

 

ドッ!

ドガアァァン!

 

怯んだと見えたマーダーはそのまま超速で立ち直し、横薙ぎに降った腕に直撃して飛ばされる。で、岩に直撃して、その岩も砕けた。

 

「カッ…」

そのまま倒れる。

なんとか意識は保ててるけど…!

 

『ッ!アリス!』

メアがマーダーを尻尾で叩き、距離を取らせてこっちに来る。

 

『大丈夫か!?』

 

「っ…大丈…夫…」

 

『どう見ても大丈夫ではないな…』

さっきから手足に力が入らない。くそ…動け…さっきまで動いてたはずなのに…!

 

「っ…」

 

「ガアオウァァ…!」

 

『ッ…!我が主に手を出したな…?』

と、メアの体がどんどん形を保たなくなる。正確には、影と同化し始めている。目のあたりが金に光り…

 

「ウオアァァガアァァァァァ!」

メアが上を向き、大声で咆哮する。

それだけでも吹き飛ばされそうな勢い。…忘れかけてたけど、メアってそういえば龍族の中でも上位の龍だったよね…

 

「グガァァァ…!グルオアァァ!」

 

『…失せろ…!犬が!』

バゴオォォォォン!

 

影が圧縮されたような真っ黒なエネルギー弾が飛びかかるマーダーを取り囲み、更に爆発して一気に黒が白に変わる。

 

「ガアァァ…!」

明らかにダメージを負っている。でも…

 

「メ…ア……!」

 

『っ!アリス、どうした!?』

あれは…

 

「攻撃…しちゃ…駄目……!絶対…!」

 

『なっ…!?』

 

「私を…乗せてっ…村まで…連れてって…!一時…撤退…!」

 

『っしかし…』

 

「お…願、い…っ!」

と、マーダーが傷ついた体で再び飛びかかった。僕はメアの上に乗っているところで、メアも動けない。

あっちゃー…タイミングが悪かったか…

と、そのとき、

 

「ガッ…ぐ…ウ…!」

マーダーの動きが、ほんの数秒、止まった。いや、正確にはかなり鈍った。そのおかげで…

 

バサッ!

 

ドドオン!

 

メアが飛んだ瞬間、拳が地面に叩きつけられ、轟音が鳴った。

『…アリス、なぜ止めた…?』

 

「…多…分…あいつ…マー、ダーは…―――――――なんだと、思う…」

 

『なん…だと…!?いや、それなら確かにある程度説明はつくが…なぜそんな事になっているのかの理由がわからないぞ。…っと、』

メアが何か言ってるみたいだけど、正直耳に入ってきてない。体中が痛すぎる。意識…が…深、く、に………………

 

 

 

《バートside》

アリスがいなくなった。

さっきまでいたはずなのに…どこに…?と探していると…

 

「…あれ、メアじゃないか…?」

ふとルーズさんが言った。メア?と空を見ると…

 

『癒術士を連れてきてくれ!かなり重症だ!』

空からメアが降りてきて、背中に何かを背負っていた…薄々気づいてはいたけど…

 

「っ!アリスっ!」

ボロボロのアリスだった。胸辺りでクローズラインの防御魔法は完全破壊されて、体が潰されるぐらいのダメージを食らっていた。頭とか足からもすごい血が流れていた。

と、

 

《危険状況。多量出血により血圧が低下、全身を強打した事などによりかなりのダメージを負い、失神状態の模様。このまま放置すれば命の危険あり。》

えっ…

 

「は、早く回復をお願いします!このままだとアリスが…!」

 

「っ!ジャンヌ!」

 

「回復6魔法、ヒール…!」

ジャンヌさんがヒールをかける。が、

 

《回復量不足。また、状態異常、出血が重出血に変化。本人の状態異常体制効果により、回復系魔法効果45%ダウン。》

 

「嘘…」

何その状態異常…!?分からない…何言ってるのか頭が理解しないせいで思考が進まない…!そうだ、こんなときアリスなら…うん、落ち着いて…落ち着いて…深呼吸…出血っていうのが進行して重出血になって回復しにくくなってるなら、少なくとも重出血っていうのから出血の状態に戻せばいい…

 

「ジャンヌさん!状態異常回復の魔法ってありますか!?」

 

「あ、あります!回復4魔法、スタータスレスト!」

 

《アリス·セナールの状態異常が重出血、失神から出血、睡眠へと移行。》

よし…!

 

「今です!ヒールを!」

 

「はい!回復6魔法、ヒール!」

…良かった…傷が塞がってきてる。何とか効いたみたい…

 

「いや…まだ…というか、これからが大変なようだな…。」

 

「えっ?」

ふとヴァイスさんの向いている方を見ると、真っ黒な赤い目の獣がゆっくりと歩いてきていた。

 

「…魔王軍四天王幹部第ニ…黒魔獣人、マーダー…!」

 

「あれが……!」

これまで出てきたのとは訳が違う。初めて行ったダンジョンのオークも強いと思ったけど、これは…桁が違う。強いなんて次元じゃない…!

 

「……………」

 

「…ガルァグウ…グォォォォォオ!」

っ!咆哮が…まるで体当たりされてるみたいな衝撃…!

 

「っ…」

 

「これはマズい…だが、行かないと…!」

と、クロドさんが剣を抜いて、飛び上がって斬りかかる。

 

「光7剣技、ライトブラスター!」

クロドさんの剣の軌道から光の光線が無数に弾け飛ぶ。その全部がマーダーに飛んでいくけど…

 

「はっ!?全部躱されたっ!?」

と、

 

《マーダーがリベリオンクローを使用します。》

 

「クロドさん!上の方に避けて下さいっ!」

 

「っ…!(マズい…この体勢で避けるのは無理だ…クソっ…!)」

回避体勢を取ろうとしてるけど…間に合わない…!

と、

 

「っ!はあぁぁっ!」

 

「っ!?ジャンヌ!?」

爪跡のような弾幕のの軌道上にジャンヌさんが現れて…

 

ドガガガガガガガガガガガ!

 

「っ!ジャンヌ!」

「ジャンヌさん!」

その全てを盾で防ごうとしてたけど…途中で盾が破壊されて…

 

「きゃあぁぁっ!」

 

「っ!」

直撃してしまった。と、ヴァイスさんが舌打ちをして…

 

「っ!ちっ、第壱氷結術式解除…!」

と、体が氷の鎧のようなもので包まれる。

 

「はァッ!氷6魔法剣技!フリージングロード!」

と、剣を一振りして、氷が地面から次々出てきて、マーダーのいる所まで伸びていく。そして、

 

「ッグウッ…!」 

マーダーの足が凍った。

 

「っ…!今だ!」

 

「燃え狂え!火6魔法、ディアボログフレイム!」

「……火光魔法…フラッシングインフェルノ………!」

 

「グオオォォァァァァア!?」

アレグロさんとマリオネットさんの魔法が次々命中する。でも…

 

「ガアァァ…グルオァァァア!」

バキィン!

無理やり足元の氷を砕いて跳躍。で…

 

《マーダーがシャドーイングゲートを使用します。》

 

「っ!逃げる気です!それと、黒い渦に気をつけてください!」

黒い渦に飛び込んでどこかに逃げるつもりみたい。それに、いくつか同じものを出してそこから攻撃もしてくるはず…!

 

「っ!待てやァァア!」

ルーズさんが大量の斬撃を繰り出すけど、そのままマーダーは逃げてしまった。

 

「クソっ…何処に逃げやがった…!」

 

「っ…それより、ジャンヌの回復が先だ!マリオネット!」

 

「……分かったわ……………っ、怪我がかなり深いわ…私の属性回復魔法でも…傷を塞ぐのが精々ね…草光魔法、ホーリーグラス………。」

 

「っ…どうする…唯一のヒーラーがやられてしまったぞ…」

と、

 

「…っ…」

 

「!アリス…!?」

 

 

 

《アリスside》

うっ…あれ?どうなったっけ…?確か…そうだ!マーダーに吹き飛ばされて岩に激突して…メアに運んでもらってる途中で失神したんだ…

早く起きないと…!

 

「…っ…」

あ、やべ、体中が痛い…

 

「!アリス…!?」

 

「っつつ…あぁ…バート。」

 

「あぁ…じゃないよ!何してたの!?」

 

「それより…先に…お話が、あります……っ!」

 

「話?」

クロドさんが聞いてきた。

 

「はい…かなり重要なことです…それによって…明日、村長さんを呼んできてください…ちょっとこちらからは出向けそうにないので、と…。」

流石にこの怪我じゃあね…ちょっと動けそうにないんだよね…多分ジャンヌさんとかマリオネットさんが回復はしてくれたのかな?

 

「…俺たちもその内容を聞くのはその時、って事か?」  

 

「…はい…。少し、長くなりますし、今の所確信がありません…だから、村長さんに聞くんです。」

 

「…分かった。明日の朝に来てもらおう。」

…よし、内容を纏めとかないと…

 

「…まあそれは良いとして…なんで今回あんな行動を取ったんだ?」

…あ、これ怒られてる…?

 

「…実は、森の中に…女の子が、入るのを見かけまして…、それで、注意しに行こうと、思って、注意ぐらいならすぐ終わるだろうと森に向かった時に…マーダーが出てきた、と、言う訳です。」

 

「…なるほど…って、ちょっと待て、じゃあその子は…!」

 

「いや、クロド、それは無い。あいつを凍らせたとき、血が凍った反応はなかった。少なくとも、食われたわけではないはずだ。」

ヴァイスさんが体の周りの氷をかき消しながら言った。

 

「…なら、なんとか逃げれた、と考えるのが良いか…」

…………なら良いんだけどね…

 

「それでも、事前に一言ぐらい言ってから行ってくれよ?こっちじゃかなり慌てたんだからな?まるで気配を感じなかったし。多分咄嗟の事で気配隠蔽が無意識に使われたんだろうけど…」

…すみません意図的に使いました。

 

「まあともかく。ひとまずは今日はここで撤退だ。思いの他相手が上級すぎたからな。作戦を立て直そう。それに…ジャンヌの怪我もある。」

 

「「「「はい。」」」」

 

 

 

日をまたいで午前10時。

 

「……ヒール。」

ジャンヌさんにヒールをかけてみる。が…

 

「駄目かぁ…」

なにかに阻害されているのかうまくかからない。と、

 

「……アリス………?」

 

「、マリオネットさん。」

ふと後ろにマリオネットさんがいた。

 

「……今…魔法宣告…した…?」

…ん?魔法宣告?

 

「魔法宣告というのは…?」

 

「……私達が魔法を使う前に言う属性やランク、魔法の名前の事ね…。これを省略して魔法を使うことは出来ないわ………。」

……んん?

 

「……今…ヒール、としか聞こえなかったのだけれど………」

 

「…そうですね。ヒール、としか言ってないです。」

でも、ちゃんと掛けれてる。いや、掛けれてはないんだけど。

 

「……バートが言うには状態異常の影響でバフ系の魔法が掛かりにくくなってるみたいよ………私のホーリーグラスも上手くかからなかったわ………」

状態異常…か…

 

「……それより…魔法宣告の話……!」

あ、そうだった。

 

「そもそも…よく考えると、魔法って何なんですか?」

法と物理、科学にまみれた世界で生活してた僕にはそもそも魔法自体が何なのかよくわからない。

 

「……そうね…なら今日は、その事に関する授業でもしましょうか………」

、そう。最初にクロドさんに言われたように、マリオネットさんは勉強に関しても色々教えてくれる。師匠、もしくは先生ポジションだね。

 

「……じゃあ…ひとまずバートを呼んでくるわ………」

マリオネットさんはそう言って部屋を出ていった。

僕?もう怪我の方はだいぶ大丈夫なんだけど、一応怪我人ってことでジャンヌさんと同じ部屋に寝かされてるよ。あんまり寝てすらないけど。




魔王
性別? 年齢? 身長?
目の色? 髪の色?

概要
詳細はまだほとんど誰も知らない。
分かっているのは、魔王の象徴である紫色の角が生えていることや、魔物系統全てを操ることができること、闇魔法を主に扱うということのみ。
今世代の魔王は歴代最強と言われている。

あとがきに書くことが枯渇してますね…
とりあえず、評価、感想はお待ちしております。

では、また次にお会いしましょう。
See you!!
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