【旧版】普通の人間ですけど…ゑ、天才魔法使い?【新版はあらすじから】   作:不審者γ

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どうも匿名投稿者です。

ちょっと本当に紹介する人がいなくなってきたので、人物だけじゃなくていろんなものの紹介とかにしようかなーと考えてます。それこそ始祖神塔魔術とか。

では、本編どうぞ!


真実

《エルside》

「…………本当に?」

 

「っ…うん…!」

 

「なんで急にそれを話す気になったの?」

っ…怒ってる…

せっかく、仲良くなれたと思ったのに…

 

「…魔獣になっても…記憶は、残るから…おねーさんとかにいっぱい怪我させちゃったから…!どうしたら良いのか分かんなくて…!でも…謝らないとって…思って…だから…!」

 

「…そう。」

と、フッ、と影がかかった。おねーさんが立ったんだ…ああ…叩かれるのかな…怒鳴られるのかな……嫌だな…でも…

 

「…よく…頑張ったね。」

と、おねーさんは私をギュッてした。

…え?…何で?

 

「なんで…」

 

「辛かったんでしょ?苦しかったんでしょ?…私も、もしかしたらエルちゃんが魔獣なんじゃないのかなって昨日考えた。でも、どう考えてもエルちゃんみたいな子は、じっと一人で抱え込んで耐えてたんだろうなって思って。」

 

「…おかしいよ……だって…わたしは…だって……!」

 

「無理しないで。見てるとこっちまで苦しくなっちゃう。」

 

「う…うう……」

あ…目から…温かい水が…あれ…おかしいな……あれ…いつもなら…こんなの…冷たいだけの筈なのに…暖かくて…苦しい……

 

「……う、ううわああああぁぁぁぁぁぁ!」

 

「………………」

おねーさんはわたしが泣いて泣いて泣き止むまでずっとギュッってして、頭を撫でててくれた。

…こんなに…あったかい気持ちになったのなんか…いつぶりだろ…

 

「ぐすっ…うぅ…」

 

「もう大丈夫?」

 

「うん……」

 

「じゃあ…話してもらおっか。あ、やっぱり話したくなかったりしたらいいよ?」

 

「ううん。…話す…。」

お礼じゃないけど…おねーさんには話したい。

 

 

《アリスside》

焦ったあぁ……

急に泣き出すからどうしたら良いのか分かんなくなっちゃった…

…でも、話す気になってくれたみたいで良かった。

 

「…わたしは…生まれつき体が弱くて、ずっとベッドの中にいたの。…でも、原因とかも分からなくて、日に日に力が入らなくなっていった。その時に、この村に一人の魔導師さんが来てね、わたしの病気は体が魔力に耐えられなくなるものだって言ったの。だから、お父さんはどうしたらいいのかを聞いたの。そしたら、自分なら治せる、って言ってね、…何をされたのかはよく分からないけど、その通りにわたしは元気になったの。でも…周りからなんでか色々言われるようになって…最初の白い満月の日…突然魔獣になったの。」

 

「…………」

 

「そこから、周りはわたしが魔獣だ、って知ってるみたいでずっと避け続けてた。突き飛ばされたり殴られたりすることもあった。そうされればされるほど…魔獣の力が強くなった。そしたらまた酷いことがだんだんもっと大変になってきて…」

 

「一回、殺され、かけた…。」

 

「…そっか。ありがとう、ある程度わかったよ。」

なるほどね…凄惨すぎない?色々。

 

「おねーさんは…わたしが何でこんな体質なのか…分かったの?」

 

「…ちょっと微妙。でも、これかなっていうのはある。まぁ…エルちゃんにはちょっと難しいかな…」

 

「教えて。分からなくてもいいから、聞きたいの。」

お、おう…眼圧が…

 

「……分かった。できるだけ噛み砕くね。これは、私の先生から聞いたんだけど、人には守護霊みたいな感じの、その人を守ってくれる神様みたいな人が一人に一人、付いてるんだって。」

 

「神様みたいな人がわたし達に一人ずついるの?」

 

「うん。…で、その人達は「義神」って呼ばれてるの。」

 

「ぎしん…?」

 

「うん。まあ、名前はいいんだけど、もしかしたらエルちゃんは生まれつきその義神が体に宿ってない、もしくは弱すぎたのかもしれない。それで、エルちゃんが魔力に耐えられなくなって…って事なんじゃないかな。」

 

『我もそう思うぞ。』

!?

 

「わっ…」

 

「…また…」

また勝手に会話に出てきた…まあでも、今回は助けてもらったし、いっか。

 

『それで、その魔導師と名乗る輩はお前の体に義神の代わりにマーダーを宿した…だが、それに耐えきれるほど体が成長しきってないうえ、奴の邪気が強すぎて、一定周期で表に出るようになった、という感じか。』

 

「…うん、多分そういう感じだと思う。ただ…そのマーダーを宿せるような魔導師っているのかな、ってところはあるけどね。腐っても魔王軍四天王幹部。誰かの軍門に下るなんて…」

考えれないよね…しかも、こう言うのも良くない気がするけど、魔獣の一種だから考える力が乏しいはず。そんなに簡単に…

 

『ぬ?何を言っておる。一人いるではないか。』

 

「え?誰が…ってまさかっ!」

…えっ、

 

『ああ、多分考えている通りだろう。』

 

「エルちゃん!その魔導師の顔とかって分かる!?」

 

「え、あ、え、えーと…黒のフードを着ててよくわかんなかったけど…紫の髪は見えて……あ、何か紫色の髪じゃないつるつるした何かが見えた気がする…けど…」

…うわぁ…まさかそれ…

 

「…多分角じゃん…」

魔族の中でも紫の角を持つのは一種類しかいない。

 

魔王。

 

そっかぁ…魔王ならマーダーも操れるよね…それに、村の中に四天王幹部を送り込めるわけだから、その村は比較的簡単に壊せられる…ってところかな。

 

「まあ…まだそう決まった訳じゃないか…とりあえず、今日、村長さんに話をする。そこで「駄目!」…え?」

 

「っ……今まで、たくさんの人がここに来たの。…その中には、私の正体を見破った人もいるし、お父さんに直接話をしに行った人もいた…でも…まだ誰も帰ってきてないの……」

 

「っ!?」

『何っ!?』

嘘…そんなのって…

 

「おねーさんは…そんな事になってほしくないの…!」

 

「………ありがとう。」

 

「!」

でもなぁ…

 

「でもね、私はそれでも話はしなくちゃいけない。どう考えたってそんなのおかしいからね。」

 

「そんなっ…!でも…!」

 

「確かに私はここから見たら部外者だけど、目の前に困ってる子がいるのにそのまま見捨てるってのはねちょっと問題があるしね。それに…私、結構強いんだよ?」

 

「それでも…お父さんはランク8の魔術師だよ…それに戦いにも慣れてるから…」

 

『それを言えば、アリスはランク9だぞ。それに影龍が一緒に行くのだ。怖いものはあるまい。』

いや、本来なら僕だけでもいいんだけどね…絶対メア着いてくるし、何ならメアだけでこの村…いや、何なら魔王とか倒してきてもおかしくないかも…

 

「つ、強いのは…分かってるけど……お父さんが強いのは魔法じゃなくて演算能力…っていうのかな…?詳しくは知らないんだけど…魔法陣を読み取って反転させて対消滅させる…とかなんとか聞いたことがある…。」

っ!演算能力って言うかそれって…

 

「…ああ、演算ではなくそこまで行けば逆算、だな。」

逆算。極めればありとあらゆる魔法を対消滅させつつ、逆転した魔法陣の魔力で反撃もできる最強のカウンター魔術。

 

『まぁ、我の攻撃は魔法ではなく影龍という種族の特徴として火を吐くわけだから逆算されることはあるまいが…』

 

「あ、でも私魔法陣無しで魔法使える…」

 

『は?』「え?」

 

「ランク3魔法がギリギリ限界だけどね。」

あの最初に魔法を使った日、魔法陣は使っていなかった。それでこの間、もしや、と思って魔法陣を展開せずにやった結果…

試した魔法のうち、ランク3魔法のアイススピア、ランク2魔法のフレイム、ブリザード、リーフエッジ、リバーガンが使えた。

ランク1魔法は無機物操作とか浮遊とか、全般できた。

 

『ぬ…もう言うところは後にして、しかしランク3魔法までだな…流石にそれでちまちま倒すより、こちらが倒れるほうが先だろうな…』

 

「だから…お父さんの所には行かないで…私が耐えてたらそれだけで良いんだから…!迷惑がかかっちゃ…」

 

「……それだけ?」

 

「…え?」

 

《エルside》

一瞬、息が苦しくなった。

「それだけな訳無いでしょ…。」

 

「っ!?」

な、なんで…!?なんで…怒ってるの…!?

 

「いい?私の心配をしてくれるのは嬉しいけど、自分のことももっと大切にして。ずっと一人で耐え続けるようなことが()()()()で済むわけないでしょ。そうやって言うって事は私とメアがやろうとしてる事は全部無駄だって否定してることになるんだよ?」

っ……

 

「本心で助けてほしいって思ってるんだったら口に出して言って。迷惑なんて思うわけ無いから…」

 

「………!」

怒られてる…のに、なんでこんなに…うれ…しい…?

 

「っ…助…けて…っ!」

ふっ、と口から声が出てた。

大きくない声だけど、おねーさんはちゃんと聞いてくれて…

 

「分かった。…よく言えました。」

と、頭を撫でてくれた。

でも、これで良かったのかな…

 

「じゃあ…ちょっと考えようか…。とは言っても、ちょっと案はあるんだけどね。」

 

『何?あるのか?どうする気なのだ。』

 

「今日、どっちにしても村長さんを呼んでるんだ。…私一人じゃどうにもならないかもしれないけど、魔法騎士団全員のいる所で、会議っていう名目で集まるから、下手な手出しはできないはず。」

 

「………」

 

「そこで問いただす。もしもがあればメアにも頼むし、最大に警戒はしておく。逆算式は一つの逆算式で一つの魔法陣式にしか作用できないから、何だったら攻撃するときに大量の魔法陣で攻撃してもいい。数があれば相殺される量を超えて攻撃できるかもしれない。」

 

「…大丈夫…なの…?」

 

「何度も言うようだけど、私、こう見えて結構強いんだよ?」

…大丈夫…なの、かな…?

 

「…じゃあ…わたしもそこにいる。」

 

「…えっ?」

 

「あんまり役に立たないかもだけど…わたしも手伝いたい…!」

 

「…うん、分かった。ただし、約束して。怪我とかはしないようにすること。」

 

「っ…うん!」

怪我…するようなことになるのかな…?…だったらなおさら行かないと…

わたしは、魔法自体あんまり上手に使えない。でも、一つだけまともに…それなりに上手に使える魔法がある。…大変なことになったら、3回までぐらいなら使える…と思うから、助けてくれるおねーさんの…力になりたい…!




さて、マーダー編もあと半分ぐらい…かな?っていうか四天王一人に時間かけ過ぎですよね…
まあ、ちょっと色々あるのでね…がんばります。

マーダー
性別 ? 身長 3.4m 年齢 ?
目の色 赤 体毛の色 黒

概要
魔王軍四天王幹部第ニ。
魔獣人であり、戦闘力はピカイチ。ただし、頭の方(知能)はかなり弱い。
魔獣人系統は専攻という概念がなく、全属性の魔法が使えるが、マーダーの場合は打撃に魔法を加えてくる。
今はエルの中に義神として降ろされており、月2回、満月の日に表に出てくる。

では、また次にお会いしましょう。
See you!!
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