【旧版】普通の人間ですけど…ゑ、天才魔法使い?【新版はあらすじから】   作:不審者γ

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どうも不審者です。

こ、これでやっとマーダーとの戦いが終わる…
と言っても戦ってるのは前半…しかも最初の1500文字位であとの後半はもはやなんか後付けみたいになってる上、またもや時間の流れがおかしくなってますが、ご了承ください。
雨季同家さん、ねむりぬこさん、評価ありがとうございます。
…ありがとうございます…?し、精進します。

では、本編どうぞ!


マーダー戦、終戦

「まだ…です…っ!」

 

「えっ…?」

と、宿木がマーダーに破られた瞬間、ほぼ尽きたはずの魔力が伝い、その破られたところが塞がってマーダーは再び閉じ込められた。

 

「アリスさん…!手伝い、ます…!」

ふと声がして横を見ると、強制療養中のはずのジャンヌさんがいた。

 

「ジャンヌさん!?なんでここに…!?」

 

「皆さんが…ここまで頑張ってるのに…私だけ戦わないなんていうことは…しません…!なんとか動けるので、今は…彼女を…!」

そう言って、ジャンヌさんは両手をこっちに向けて魔力を分けてくれた。…少し回復した。

 

「…そうだな。ほい、俺のも持ってけ。今あいつを倒せるのは、アリスちゃんしかいない。」

ルーズさんもこっちに来て手を前に出した。…また。

 

「そうだ。頼むぞ…一度、全部賭けてみようか。」

「私達より頼りになるのに間違いは無いしね。」

「その通り。それ、存分に使ってくれ。」

「だから、絶対負けるなよ?」

「……私のも…持っていっていいわ…!」

「!皆…さん…!」

 

『さあ、主なら負けるわけがあるまい!』

 

「アリス…!アリスなら絶対に勝てる!頑張って!」

 

「……!」

…そうだ、今は、一人で戦ってるんじゃない。いつだってそうだ。仲間が、親友が、みんながいる。…こんなところで…終われるか…!

 

「…喝…!」

一度自分の頬を叩いて気合を入れる。もう一度構えて…!

 

「ふぅ…まだ…終わってない…!」

皆からもらった魔力を体中に通し、宿木により一層強く、また、全てを掛ける。

 

…どうか────

 

「…マーダー…!あなたに罪はないかもしれませんが…今、ここに封印させてもらいます…!宿木術式最終効魔法…!聖樹…

     ユグドラシルユグドラシル!!

 

「ガァァァァァァァアア!?」

と、金色の樹に少し緑も混じり、更に枝を伸ばして自らを包みこむような形になった。

そして、一層強く光り輝いて、そのまま金色の粉のように散った。

そこから、一人の女の子が上に打ち上げられたのが見えた。

 

「エルちゃん!」

ダッ!

多分あの軌道なら…ここ!

 

「よっ、と。」

ポス

あ、軽い。すごい軽い。ちゃんと食べてたんだろうか。

そんなことを考えていると、

 

「おねー…さん…?」

エルちゃんが目を開けた。

 

「うん。大丈夫?」

 

「ん…なんか…目の前がちょっとはっきりする…?…おねーさんは…大丈夫、だった…?」

 

「うん、ちょっと危なかったけどね…みんなが助けてくれたから。」

と、

 

「アリスー!」

バートだ。…というか全員来てくれたみたい。

 

「、っと、エルちゃん、みんなにもお礼は言っとかないといけないからね?」

 

「うん…!」

 

「大丈夫だったか?」

色々と、とクロドさんは付け足して聞いてきた。

 

「はい、ちゃんと成功です。…皆さん、ありがとうございました。」

「ありがとう…ございました…!」

横で一緒にエルちゃんもお辞儀をした。

 

「なーに言ってんだか。この戦いで一番頑張ってたのはそれこそアリスちゃんとエルちゃんだろうに。煽り?ん?」

「おいこらアレグロ。今は注意できるほど元気がないんだからはしゃぐな。」

「……まあでも…無事で…何より……ね。」

「本当だよ。ぐ…ちょっと不眠はこの年でもきついなぁ…」

「バレット、言ってもお前まだそんな年じゃないだろ。」

「あはは…いつも通りに戻ってら…」

「でも、だからこそいいんじゃないんですか?」

「アレグロさんは…寝てなくてテンションがおかしくなってるだけの可能性もありますけどね。」

『まったく…ぬ、日が昇ってきたな。』

「うぇ、もうそんな時間なの!?」

「………気付かなかったけれど…もう早朝5時ぐらいよ……」

「い、いつの間にそんな時間が…」

「わわわっ!まさか今日睡眠時間なし!?」

「…そうっぽいね。まあでも、流石に今日、明日、明後日位はブランク開けるから少し仮眠を取るぐらい、良いんじゃないか?」

「あ、あの……」

思い思いに話をしていると、ふとエルちゃんが口を開けた。

 

「少し…こっちに来てくれますか…?」

 

「?どうしたの?」

 

「皆さん…私のために色々してくれたので…ちょっと、お礼というか……したくて……」

 

「んー?別にいいよ?そんな気を使わなくても。」

 

「いえ…その、いづれ見せることにはなるので…あ、おねーさん、杖…」

 

「あ、うん、はいこれ。」

少し意味は分かりかねたけど、指示通りエルちゃんの方に少し寄って杖を返す。で、全員がある程度近づいたところで…

 

「…ふっ…!」

エルちゃんが地面に杖を突き刺した。すると、ボク達がいる所の地面に全員がすっぽり入るぐらいの大きな魔法陣が現れた。

で、エルちゃんは何かボソボソと呟いて…

 

「固有7魔法…アドヴァンスドヒール。」

と、その瞬間、

 

「っ!?」

「嘘!?」

「…こりゃすごい。」

体中の疲れ、痛み、眠気が一瞬で吹き飛んだ。

これは…普通のヒールじゃないね。普通のヒールは、少量回復するのを連続してかけて回復量を大きくする魔法だけど、これは…一回の回復で全快する感じ…かな?

 

「おねーさん、」

 

「ん?」

 

「前に…いっこだけ使える魔法があった、って言ったよね?」

 

「あ、もしかして…」

 

「うん、これの事。…ちょっと驚かせたくて秘密にしちゃってた。」

 

「ふふっ、…やっぱり、エルちゃんはすごいね。」

普通にすごい。というか、宣告で7魔法、って言ってたってことは、ランクは7以上…おおぅ…

 

「っていうか、固有魔法がその年で発現してるんだね。珍しくない?」

ん?固有魔法っていうと…たしか、一人につき一つしか発現せず、被ることのない魔法だったよね?そういえば宣告が固有7魔法、だったね。確かに、ボクも発現してないね。

 

「いや、発現するタイミングは人それぞれだからな。年で変わるものじゃないし、人によっては生まれた瞬間から発現してるパッシブ的な人もいるからな。そこまで珍しくはないだろう。…まあ、少ないのは少ないだろうが。」

とバレットさんが言ったところで、クロドさんがパンパン、と手を叩いた。

 

「……さて!とりあえず、魔王軍四天王幹部第二を撃破したんだけど…ちょっとここでもやることが複数残るから、各自ひとまず自由時間、って事で。…あ、エルちゃんはちょっとこの後来てくれ。」

 

「!はい!」

ん?何かあるのかな…?クロドさんとエルちゃんの声のトーン的に二人ともなんか知ってそうだけど…というか、周りの全員が何か知ってそうなんだけど…気のせい?気のせい…かな?

 

 

まあ、考えても答えは出てきそうになかったので。

ひとまず部屋に戻って何をしようか、と考えていたときだ。

 

ピコン!

 

「ん?」

開いてもないのにステータス画面が現れた。同時に、いくつもの画面が出てくる。

 

《おめでとうございます!あなたは偉大なる功績を残しました!称号が与えられます!》

《新しいスキルが手に入りました!》

《新しいスキルが手に入りました!》

《職業が真職業に変化します!》

 

「え?待って待って待って。」

え、何これ。待って色々待って。

 

…ひとまず整理しよう。まずこの何かクラスアップした職業ってやつ。

 

ピン!

 

職業 (暗殺者)→奇術師

 

職業スキル 

気配隠蔽 Lv5 (気配察知 Lv2)→気配感知 Lv2 (演算 Lv3)→高速演算 Lv3 (暗視 Lv3)→完視 Lv3

エスケープ Lv1 詐称 Lv1

 

し、職業と一部を除いた職業スキルからかっこが外れてなんか強そうになってる…そして新しいスキルが2つ増えてる…どうしてこうなった。

 

ま、まあ、次に称号。

 

ピン!

 

《限界魔法の使い手》

人智を超えた魔法を使用し、神の領域に足を踏み入れました。天使が驚き、祝福しています。

INT+100、魔力回復速度が2倍になります。

 

… ナ ニ コ レ ?

 

ん?どういう事?称号って効果もつくの?ってか壊れてない?これ。

 

…と、とりあえず最後、固有じゃなくて普通のスキル。これ何だろ…?

 

ピピン!

 

世界眼 Lv1

ありとあらゆる情報から、好きな情報があなたに与えられます。ただし、使いこなすのは至難の業です。

 

不屈 Lv1

パッシブスキル。

自分へのダメージ、デバフを一部カットします。また、一定確率で致死ダメージを回避します。

現在カット率:ダメージカット1% デバフカット1% 致死ダメージ回避1%

 

………あー…もう…どうするよこれ。

 

「なんでこうなったー…」

ちょっと疲れた頭で全部考えるのは無理がある。その上、情報量が多い。

 

一旦整理すると…

職業が暗殺者から奇術師っていうのに変化、同時に職業スキルも変化。

称号が一つ増えて、スキルは2つ増えた。

称号には、それぞれあるだけじゃなくて効果ももたらされる。

 

…とりあえず全部の称号見てみよっか。

 

《毒魔法所持者》

前例のない毒魔法を得ています!常識から外れています!

相手に対してかけるデバフの効力が3倍になります。

 

《龍を従えし者》

龍族と友好関係を結びました!

自身の50メートル範囲内に仲間の龍族がいる場合、全能力値が共に50%上昇、龍族からの友好的に見られやすく、また、畏怖されやすくなります。

 

《自身を宿すもの》

まだ効果を確認、使用することができません。

真実に気づけば解放されるでしょう。

 

う、うーん…。

正直一番謎だった《自身を宿すもの》が確認不可か…っていうか、全体的に上昇量バカにならなくない?

 

次に…スキル使ってみようか。

世界眼…ね。

 

「【世界眼】…ッ!?」

っ!?あああああッ…!?

 

「あ…が……!!!」

頭が…割れる…!!

 

「解……除…っ!」

っ…!

 

「はぁっ…!…はぁっ…!…はぁっ…!」

あ、頭の中に…一気に大量の情報を流されたせいで…頭が割れそうなほどガンガンするのと、吐き気がやばかった…いや、余波で今もちょっと続いてる…

これは…ヤバいね。レベルを上げる以前に使えないよ。…慣らさないといけないのか…?

 

「…ともかく…これは一旦保留だね…」

これはヤバい。とりあえずヤバい。なんの気無しに使ったら最後、めちゃめちゃ苦しむ羽目になる。

 

「はぁ……」

 

まあ、ひとまずそこはさておき…することがないんだよね…。メアも何かちょっと用事があるみたいでいないし。

……そうだ、お姉ちゃんに手紙でも出そうかな。近況報告的なやつ。

…そうだ。それと、前から思ってたけど、お姉ちゃんからもらったリボン、ちょっとカチューシャ型にしとこう。普通のリボンだと戦闘時に運悪く切れたりするんだよね…頭の上ならある程度警戒できるし。




神樹宿木/聖樹ユグドラシル
限界魔法の一つ。
精神干渉魔法と封印魔法をかけ合わせた魔法で、光属性から解放された魔法。攻撃力はないものの補助魔法としてピカイチの性能を誇る。
神樹宿木の状態に、更に魔力を上乗せして完成させ、効果が倍増した状態が聖樹ユグドラシル。

こんな感じです。
やっとマーダー戦が終わりました…
次の次あたりでトウキョウから出ますか。…時間が経ちすぎてここの村の名前がトウキョウであることを忘れられてそうです。

では、また次にお会いしましょう。
See you!!
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