【旧版】普通の人間ですけど…ゑ、天才魔法使い?【新版はあらすじから】   作:不審者γ

32 / 34
どうも不審者です。

まず、すみません!先程、一本投稿し間違えてました!
で、今回、何と言いますか…上手くできませんでした…
シリアス気味にフラグを建てようとしたらこうなりました…
そういえば一昨日クリスマスでしたね。
私は…恋人とかもいませんし、友達も…そんなに気軽に遊べるような友人がいないので、ボッチでした。……あ、ちょっと悲しくなってくる…

で、では、本編どうぞ!


魔王降臨

「…で、なんでそんな格好してるの?」

 

「何、ちょっとした雰囲気合わせだ。ああ、言っておくが、魔力で作っただけだから盗んだりはしてないぞ。」

まあ、なら良し…?いやそれ以前の問題でしょ。何がしたかったんだか…

 

「…にしても、やはりこの体は居づらいな。戻るとしよう。」

と、メアの体の周りに影がまとわりつき始めて、元通りの龍の姿(1m大)になった。

 

『ふぅ…さて、アリス。一つ連絡がある。』

 

「…向こうにいた4匹の魔物のこと?」

 

『気付いていたか。』

 

「えっ?どういう事?」

と、横のバートから疑問が飛んできた。

 

「ここからちょっと離れたところにゴブリンみたいな魔物が4匹いたみたいでね、その事。」

 

「おねーさんよく分かったね…」

 

「まあね。…で、それがどうしたの?」

 

『うむ、どうもあいつらおかしい。人間が近くに来ても襲いもしないどころか路地から出て来もしない。何が目的なのか正直分からんが、一つ、分かったと言うならあのうちの一匹、気配が消えているやつは四天王幹部第一、バレルだ。』

えっ!?

 

「えっ?でも、誰もおそわれてないって…」

エルちゃんが言ったけど、

 

『だからおかしい、と言ったのだ。だいたい何でこんな短い間隔であいつらが主らの前に出てくるのやら。しかも、第二が倒されている状態で第一が、だ。』

…確かに。最初からマーダーが出てきてたのも変だけど、こんな所に第一…バレル?がいるのも変な話だよね。…何らかの意図があるのか、はたまた別の何かがあるのか…

 

「……よし、ちょっと見てくる。」

 

「えっ!?危ないよ!」

 

「そうだよおねーさん!行くんだったら…わたしも行く!」

 

「えっ、そっち?…まあ、私もアリスが行くんだったら行くけど。」

え、そうなる?……えー…

 

「えっ、えぇ…」

と、メアがやれやれ、といった風に首を振り、

 

『なら、我が影の通路を開いておく。ここと繋げておくから危なくなれば戻ってこられるであろう。』

そんな便利なものあるんだ…と思ったけど、そういえばあの人売りの奴らに捕まった人たちを助けてくれた時にメアが影の通路に入れた、とか言ってたね。あれか。

 

「…じゃあ…ちょっとだけ行こっか。でも!絶対に危ないことはしないように。」

 

「それはアリスの方が当てはまるんじゃ…?」

うぐ、

 

「…そうとも言うね。」

 

 

まあ、ともあれ……

 

 

「…相変わらず動いてない……」

一回宿を出て確認したけど、気配察知してみても4匹の位置は変わってない。

 

「…………」

メアはポケットに入って、バートとエルちゃんは後ろについてきてる。…と、路地に近づいたとき…

 

「!」

4匹が路地から出てきた。

その中で一番前に出ているゴブリン…否、ゴブリンとは言えないか。

ちょっと濃い緑の体はして、尖った耳は持ってるものの、触覚みたいなのが頭から2本生えてるし、その2本の間から角が出てる。服も普通のゴブリンとは違ってかなりちゃんとした服。

……例えるなら…ドラ○ンボールの、色が暗く、濃くなって角が生えたデンデ…かな?

 

「……勇者の…おナカマ…で…ヨろしイ…デすか…?」

 

「えっ?」

急に喋りだした。その上まさかの敬語&低姿勢。

え?

 

「そ、そうですけど…えっと?」

 

「わたクし…魔王軍四天王幹部第一…バレルと…申しマす…。」

また何かたどたどしい言葉で自己紹介してくるバレルさん。…少なくとも、悪意は無い…?

 

「…アリス·セナールと言います。…えーと、一応四天王幹部…って事で…?」

 

「はい…デスが、人を襲っタりハ…しまセん。…元々…私共はソういっタコトは…好きでナいノデす。…私がこコに出てきたのには……あナタ方にお願いがアッたたメです。」

お願い…?四天王幹部の人…人ではないか。まあ、なんの用だろ。

 

「ドウか……どうカ、あノ……今ノ魔王様を…倒してクダさい……!」

 

「へっ!?」

え?ど、どう言うこと!?急展開すぎて頭がついていってないんだけど!?

 

「アの人は…魔王でハあリマせん…!タダの…暴虐者でス…!我々のことを…駒トしか考えテオリません…!前魔王様は……進め方は間違エど…でも、我々ノコとも考えてクださッテいマシた…でスが、アノ人は違いマす…!そモそも…魔王でハないノデす…!」

……どういうこと…?

魔王が…魔王じゃない…?

 

「…アリス…バレルさんの言ってる事…嘘が一つもない…誠意からしか言葉が発されてないよ…!?」

 

「えっ…!?」

バートからもエルちゃんからも動揺が感じ取れる。

…どういう事だ…駄目、全然頭が理解しない…!

 

と、その時…

 

 

「ん?」

フッ、と空がちょっと暗くなった。

あれ、雲でもかかったのかな?と思い、空を見上げると…

 

          黒い雲が渦を巻いていた。

 

「!主!まずい!影の通路へ入れ!」

メアが叫ぶけど、

 

「待って。エルちゃん!バート!二人は先に帰ってクロドさんにとりあえず事情報告して!メア!バレルさんをお願い!…嫌な予感がする。」

その瞬間、

 

ドオォォォン!

 

「っ!」

黒い雷が落ちた。

その落雷地点付近に数十もの黒い雷が連続して落ちる。そして、落雷が止まると…

と、

 

「な、何あれ…」

黒い雲の渦の真ん中らへんに、一人の人がいた。

…否、人じゃない。

紫と黒の髪に、真っ白な顔、ここまで離れてても禍々しいと感じ取れる魔力。そして…

 

「紫の…角…!」

まさか…あれが…!

 

と、

「あ、あアアあ……」

バレルさんが目に見えて怯え始めていた。…ひとまず…

 

「バレルさん、落ち着いてください。メア、通路開いて。とりあえずそこにエルちゃんとバートは入って部屋に戻って。……いや、バレルさんも。」

 

「!い、いエ、そうイウわけにハ…」

と、バレルさんは否定するけど、正直言わせてもらうとこっちとしては退いてもらったほうがありがたい。

 

「…もーアリス!本当に大丈夫なんだね!?」

 

「少なくともここに全員固まってるよりは、ね。」

 

「わかった!」

 

「ナっ!ちょッ…」

と、バートはバレルさんを抱えて、メアの開いた影の通路に飛び込んだ。続いてエルちゃんも、大丈夫…なんだよね?と聞かれてから入った。…正直大丈夫かどうかは分からない。

それ以前に街の方も混乱が起きてる。

と、

 

「……いたな。」

と、魔王はこっちにゆっくりと近付いてくる。

何が「いたな」、だ。

…勝てる訳がないけど、リデルを出して戦闘態勢を取る。

 

「そこまで警戒しなくてもよかろう。私はお前に用事があっただけなのだ。」

 

「…何。少なくとも私にはあなたに会うような用事はない。」

と、魔王はニヤ、と笑って、

 

「クハハハ!そうだろうな!私から一方的にある用事だからな。」

と、魔王は地面に足を付けてこっちに来る。

…すごい威圧…おまけにえらい魔力。足をつけた瞬間体中に電気が走ったみたいな感覚があった。正直、怖い。

でも、体を少し低くして、右足を後ろに少し下げて構える。

 

「…ほう?(おのの)かぬか。勇ましいことよ。…一応名乗ろうか。私は…フィンという。」

距離…多分10メートル位…っ、名前とかそれ以前に気を抜けば気絶しそうだけど……!頭の中に…直接声が響いてくる…!?

 

「ククク…耐えるので精一杯、か。カカカ…ハァッ!」

と、3メートルほどの大きさの魔力弾が撃ち出された。速度はないけど…こんなの、避けたら後ろの方が壊滅、避けなかったら自分が死ぬ!っ…しょうがないっ!高威力魔法でなら…ッ!

 

「毒ッ9魔法!バタフライリコレクションッ!」

衝突する目前で大きな蝶を模した弾幕を魔力弾に対してぶつけて、魔力弾を少しずつ押し返す。

 

「なっ!?」

「そ…れッ!」

もう一度展開し、蝶弾幕をもう一つ追加した。と、どんどん押していき…

 

ドドドオォォン!

 

「はぁっ…はぁっ…」

 

「っ…カハハハ…かなり手加減したのは確かだが、これは驚いた。」

あれで手加減してたのか……やっぱり、流石にまだ勝てない…どころか、むしろ力の差が歴然としただけ…

 

「さて、次はどうするかな?」

と、もう一度魔力弾が放たれる。が、

 

「っ!?」

まさかの、今度は5m程のが5つ。

空に撃ち出され、こっちに吸い込まれるように全方位から飛んでくる。

や、ば…!

 

と、

 

「大気8剣技!エアーカットラッシュ!!」

 

「っ!?」

ガガガガガガガガガガ!

と、一瞬目の前に蜘蛛の巣のような斬撃が見えて、一瞬にして弾幕が切り裂かれた。

この声…!

 

「グリーさん!」

 

「それ!草8魔法!ソルハーベスト!」

 

「ケイさん…!」

と、無数の葉っぱのような弾幕がケイさんの周りからフィンに向かって撃ち出される。…いや、違う。あれ弾幕じゃなくて葉っぱみたいなナイフだ。…すごい不規則な動きしてるけど。

 

「チッ…ハイランカーか…流石に分が悪いな。まあ、そのうちお前もこの方からこちらへ来るのだ。そのときに決めればよかろう。」

 

「!待ちやがれ!大気8剣技!空牙突(くうがとつ)!」

グリーさんがフィンに向かって突撃していったけど、フィンは闇にかき消されるみたいに消えていった。同時に空の黒い雲の渦も散り散りになって消えた。

 

「っ!クソ…逃したか!」

悔しそうに空を見るグリーさん。と、

 

「アリスちゃん!」

 

「!クロドさん!」

宿の方からクロドさんが走ってきた。

 

「すまない、宿前でも混乱が起きて…こっちに来れなかった。魔王は!?」

 

「…逃げられました。分かったのは…フィン、っていう名前があることと…次元が違うレベルで強い事ぐらいですね…毒9魔法2発を手加減した魔力弾で相殺されました。」

と、クロドさんは一瞬目を見開き、すぐに少しうつむいた。

 

「はぁ……なるほど…レベルがレベルな上、属性相性もまた問題だけど…とはいえ、アリスちゃんのランク9魔法2発が簡単に相殺されるとなると…史上最強は伊達じゃないか…」

それは同感。ケイさんが結構本気で撃ってた魔法を平然とほとんど躱してほぼ無傷状態でいるし、攻撃力も馬鹿にならない。

…あ、そういえば…

 

「あ、バレルさんは…」

と、クロドさんはふとこっちを向いて、少し顔を弛緩させる。

 

「バレル…ああ、事情は聞いた。緑虎さんが心を読んでも悪意がない事は分かったから、敵対する必要はないだろう。」

なるほど、そういやグリーさんって心読めるんだっけか。バートも読めるみたいだし、血縁なのかな?

と、クロドさんはまた顎の下に指を添えて、呟いた。

 

「にしても…魔王が魔王じゃない、という証言にうちに魔王の討伐依頼を出してくる四天王幹部…一体何が起こってるんだ…?」

 

「そうですね…これまでの人達の魔王討伐ってどんな感じだったんですか?」

とりあえずこれまでの感じを聞いてみよう。ある程度は知ってるかもしれない。

 

「やってること自体は、俺たちの団とは殺すか殺さないか位の違いしか無かったみたいだよ。各地に寄りながらレベルを上げて、四天王幹部を撃破した後で魔王城に行って魔王討伐。こんな感じだね。」

行動は変わり無し…なら、環境が違う、って事になるらしい。にしても、魔王は自分に用事がある、って言ってた。……結局なんの用事だったんだろ。ただ攻撃しに来ただけ、って訳でもなさそうだったけど…

…少なくとも、今回のこの魔王との対峙、イレギュラーにも程があるってことは分かる。

何か…今までとは違うことが起こってる。………これは仮説だけど…何らかの事情に自分が関与してる可能性はもう極めて高い。これは覚えとこう。




ケイ·インシュラグ
性別 男 年齢 19歳 身長 175cm
目の色 黒 髪の色 黒 二つ名 黒鷹
概要
エルの兄で、グリーと共にパーティーを組んでいるハイランカー。
ランク8草魔法使いであり、職業は暗殺者。
どういった縁かグリー同様少々シスコンであり、エルに弱い。冒険者になったのは病気だったエルの治療費を賄うため、という事だった。
実力は本物で、対峙した相手は視認すらできないままいつの間にか倒される上、狙った相手は逃さないことから黒鷹と呼ばれるようになった。

こんな感じですね。
まず、windoweggさん、評価、アドバイスありがとうございます。ただ、反映できるかは…といった状況です。
さて、この話が今年最後の投稿となります。
今年の間の現在の成績、UA様約6900、お気に入りしてくださった方75件、総合ポイント106ptとなりました。本当にありがとうございました!

では、また来年もよろしくお願いいたします。(まだあと数日あるけど。)
See you again!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。