【旧版】普通の人間ですけど…ゑ、天才魔法使い?【新版はあらすじから】 作:不審者γ
いえ、まあいくら駄文製造機の作文タグがついていても評価とかお気に入りは欲しいものでして。
まあ、別に評価をつけなくても毎回靴下が表裏反対になる呪いをかけるぐらいなので問題ないですね、はい。
では、本編どうぞ~♪
「持っていく物ほぼ無いの?」
「初日はクラス分けだからね。」
ということで(どういうことだよ)アリスは今日から魔法学校に通うことになった。
通うのは、ウィルヘム魔法学校というところ。
「あ、クラス分けっていうのは実力とか優勢魔法とかで決まるからねー。」
優勢魔法というのは、要は一番その人に合っている魔法ということ。
大体の人はその優勢魔法のみを専攻して他の属性の魔法を使えないようにする。しない人もいるが、しない場合はだいぶ魔法の精度が落ちるらしいが。
優勢魔法は、大体の人が火、水、土、草、大気で、極稀に闇や光といった物を操る人がいる。
ちなみに、入学前に算数や国語は大体教えられる。
「じゃ、俺らは先行っとくからねー。」
そう言ってルオリーとアベルは家を出た。
ちなみに入学式とクラス分けの時は保護者同伴が原則条件のため、仕事のガーテの代わりにシャルが連れていってくれることとなった。
「じゃあ、そろそろ行こっか。」
「うん。」
これが意外にも緊張しなかった。恐らくアリスの
「あ、大きい…」
主要な建物は大体バカでかくなるのだろうか。魔力測定の場所もほぼ(というかそのまま)神殿だったが、この学校も中々である。まあ、6から18歳までの人がいるからでかくもなるか。
「あ、そうだ、先週ぐらいに校長先生に相談してアリスのランクは4辺りってことにしてもらってるからね。」
「あ、ありがとう。」
心を読めるのか、それともこれが親心なのかシャルはアリスの性格からして高ランク帯のところにいるのを嫌がるだろうと思い、一週間前、校長先生に直談判しに行っていた。
まあ、五回ほど断られてそこにあったスタンドライトを魔力でパリンして脅したのはアリスは知らなくていいことである。
「じゃあ、ここからまっすぐ行って、あのお姉さんの所まで行ったら案内してくれるからね。」
どうやらシャルは適度に甘やかし、出来るところは自分でさせる感じの教育方らしい。まあ、アリスからすれば、それぐらいなら問題ない。
「うん。」
「はい、行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
そう言ってアリスは向こうで立って案内する人の所に歩いていった。途中途中で泣き叫ぶ声が聞こえるが、まあ、保育園や幼稚園のないここでは親と離れるのは恐らくここが最初になるだろうから無理はないか、とアリスは思いながら歩いていった。
その時、
「邪魔なんだよ!」
ドサッ
罵声と一緒に何かが倒れる音。思わず振り向いたアリスは、
「ちょっと!」
思わず声を出していた。
そこにいたのは、まあいかにもヤクザみたいな男と、突き飛ばされたバートだった。バートの両親も慌てて駆け寄っている。
「あ?何だガキ。お前もぶっ飛ばされてぇのか?」
「バート、大丈夫?……何でそんな思考になるんだろうね。バートが何かしたの?」
アリスは男を睨んで言った。
「俺の前に立ってて邪魔だったんだよ。」
周りがざわざわする。が、止めようとはしない。まあ、大体の人ならそうだろう。面倒ごとには首を突っ込まないのが一番、そりゃあそうだ。そこには別に腹は立てない。
「…そう。じゃ、私の前にも立ってるから、
邪魔だって倒してもいいんだね?」
「ぷっ…くく…ああ…そうだなっ…くくく…お前に出来るならな!」
笑いながら言っている。
少々灸を据えてやってもいいだろう。そう思い、アリスは男の前に手の平を出す。
「あ?」
その瞬間、
ブオォォォン!
突風が吹き、男が吹き飛ばされた。
「ゴホ…」
「…言ったもんね、やっていいって。…行こう?バート。」
そう言ってアリスはバートの手を取って歩いていった。
ちなみに、あの男は14歳で、前々からの悪行もあって退学になったとか。
「…ここでクラス分けするんだよね?」
「うん…そう聞いたけど…」
「渡されてた番号何番?」
「えーと、56。」
「私は74だから…あ、ここらへんだね。えーと、バートは前から…五列目の左から6番目だね。」
「アリスは?」
「私は…八列目の一番左だ。」
「あー、流石に近くじゃないんだね…」
「まあね。じゃあ、また後でね。」
「うん。」
まあ、入学式は言ってもアリスの前世とそう変わらなかった。基本的に校長先生と教育委員会(やっぱここにもそういうのあるんだなぁ)の人の話で8割5分2厘ほど埋まった。
で、いよいよクラス分けである。
まずは優勢魔法を調べ、その後、ちょっとしたバトル(とはいっても大体キャットファイトになるらしい)でクラスが決まると言う。バトルは…どちらかと言うと遊び感覚でやれ、とのことだと言う。親睦の一種なのだろう。
「じゃあ、この列の人ーこっち来てー」
まずは優勢魔法の検査。前の人が火だったーとか風だったーとか言っているのを聞きながらアリスの番が来た。
「じゃあ、じっとしててね。」
少し年配風な感じの女性に言われ、力を抜く。すると、
「…?……?…ちょっとごめんなさいね。」
何かあったのか、少し手元の紙を見て、さらさらと何かを書き、
「はい、貴女の優勢魔法は……
…毒です。」
うん?
「…毒…ですか?」
「ええ。ちょっとよく分からないけれど、そう出たからね。前例のないたった一人の優勢魔法よ。大事にしてね。」
毒。どく。ドク。Poison. 독*1。
「あ、はい……」
いまいちピンときていなかった。いや確かに、優勢魔法の中でも有名なのが七つって訳で、他にもあることはあるのだが、しかし毒魔法。
いや、確かに、アリスは前世、趣味で生物等の毒について調べたりしていた(何故かこれは覚えている)。
が、ここでは毒魔法なんて聞いたことすらないし、そんなものがあるのかすら分からない。もし、無いのであれば作る必要がある。
アリスは、まあ、まずは家の図書室で調べてみるか、と思っていた。
「ありがとうございました。」
アリスはペコリ、とお辞儀をして部屋を出た。
「…で、キャットファイトの会場は…」
もうバトルとは呼ばなくなった。これから行う親睦競技はキャットファイトと呼ぶ。
「…ここか。」
そう呟いてほぼほぼ体育館らしき建物に近付き、受付らしき人に番号と名前を伝えて、何故か小さな風船のようなものを渡されて中に入る。
「…あ、そういう感じね。」
思いの外広かった。
中では恐らく偶数の人と奇数の人で分けられていた。どうやら番号の連番二人でやるらしい。
勝敗の決め手は、腕に付けた風船が割れれば負け、ということで、五分かかった場合は引き分けだという。
まあ、大体かかっても2分ほどで終わるらしいが。
幕の外から内を見ると、今丁度バートがやっていた。思いの外中々強いようで、思いっきり魔法を撃ちまくっている。
そのまま相手の腕の風船をパァン。
どうやらバートの優勢魔法は水らしい。
その約二十分後…
《次に、73番と74番です!》
番号を呼ばれ、出るアリス。
向こうからも同じように薄い青の髪の少年が歩いてきていた。
「スノア・リードだ。」
「…アリス・セナール。よろしく。」
「…………」
なんだ、挨拶もしないのか、とも思ったが、残念ながらその程度で怒るほど短気でもない。
「では、はじめ!」
「…風2魔法ウィンドアロー!」
「、おっと、」
ドォン
先手必勝か、思いの外ちゃんとした魔法の勝負を申し込まれたようだ。
アリスは風の矢を横にずれて躱す。
「俺はキャットファイトをするつもりはないからな。甘く見てると怪我するぞ。」
どうやらアリスと同じようなことを考えていたらしい。
「…そうだね、分かった。」
「もういっちょ、ウィンドアロー!」
ドォン
「まだ…まだまだ!」
ドドドドドド
ただただひたすらに周りにウィンドアローを打つスノア。この物量ごり押しが意外と厄介だったりする。何せ矢だ。風船に当たれば割れるだろう。守りつつ、攻撃せねばならない。
「くっ…近寄れない…」
「力尽きろォォォ!」
「!」
まるで何かに憑かれたような顔だ。いわゆるこれが必死ってやつだろう。アリスはふっ、と止まり、呟いた。
「そろそろいいかな。」
「…?」
「さて、物量もいいけど、狙い位は定めないとね。ランク1無機物操作。」
アリスが手をスノアに向けると…
ウィンドアローによって壊れた体育館の床の破片が全てスノアに向かって飛んでいった。
ランク1で、軽いものを動かすというだけの魔法。だが、
「!がっ!」
「狙いが定まってれば、ランク1の魔法でもランク2よりダメージを与えられたりするんだよ。」
「ちっ…俺は…お前より強い!風4魔法ウィンドミサイル!」
ウィンドアローよりもかなり大きな風のミサイルがアリスに向かって飛んできた。
「…火4魔法ファイアウォール。」
アリスは火の障壁を作り、ウィンドミサイルを飲み込む。更に火力を上げ形を変えて虎のようにし、少々脅す。
要は勝ちの基準は風船だ。むやみやたらに傷をつける必要はない。
そのままからだを作り、咆哮させる。
一応見た目はものすごい頑張っているように見せかけておく。実際はそんなに疲れもしていないが、一応書類上はランク4の上側となっている。結構それでこれを作るのはきついだろう。
「ひ…ふえぇ…」
「!」
スノアが泣いたのを確認し、アリスは炎を伸ばし、風船を割り、炎を収める。一応疲れた、ということで仰向けに倒れておいた。
すると、向こう側からスノアの父親と思われる人が来て、アリスを一瞬睨み、舌打ちをしてスノアを連れて帰った。
「…?」
どうやら良く思われなかったらしい。
まあ、息子を負かして泣かせた相手を良く思わないやつもいるか、と割りきり、アリスは立ち上がった。同時に母親が後にいて、お疲れ様、と言ってくれた。
その後、クラス分けが発表され、アリスはCクラスとなった。
何の縁か、バートもCだった。何気に結構共通点が多かったりする。
まあ、同じクラスというだけなら当たる確率は1/5といったところか。あり得ない訳ではない。
が、何故かアリスが泣かせたスノアもいる。なぜこうなった。
まあ、そこはいいとして。
担任の先生も決まり、色々話なども済み、配布されるものは渡されて、今日は帰る。
本日より、アリス・セナールはここ、ウィルヘム魔法学校で新一年生となった。
ちなみにですが名前はほぼ意味を持ってるやつがいません。
あ、こんな感じで良いや~って感じでつけてるので、意味があって着けてるのと言えばバート位しかいません。
では、また次にお会いしましょう。
see you!