【旧版】普通の人間ですけど…ゑ、天才魔法使い?【新版はあらすじから】 作:不審者γ
駄文感が増してきた…どうしよ…もういいやどうにでもなれぇ~!
って感じの内容です。
では、本編どうぞ!
体育の時間である。
まさか一発目から1キロ走らされるとはアリスも思わなかった。いや、1キロって少なく感じるかもしれないが、中身と違い、体は小一程のため、一歩は小さいし体力は少ないしで結構大変らしい。
いや、そういうと先生が何かヤクザみたいな感じで竹刀肩にかついでオラオラいってる感じのすごい怖い人想像する可能性はあるが、人としてはすごいいい女性。というか、そもそもこれぐらいはできる体力がないと生き残ることにすら支障が出る可能性があるから、これも優しさってことらしい。
まあ、それでも中々キツイのだが…
「はぁ…はぁ…はぁ…っ…………終わったぁ!」
で、何とかゴール成功。
まぁ、これでもクラスで中盤ほどだ。
「はい、お疲れ様。」
そう言って回復魔法をかける先生。やはり優しい。
そのまま休憩すること10分……
「はい、お疲れ様でした。キツかったかしら?」
そりゃあキツかったに決まってるだろう、とそこにいる誰もが思った。
「ふふふ。でもね、体力がないと、魔物に襲われたりしたときとか、非常事態の時とか、逃げなきゃいけないとき。そんないざ、ってときに力が出せないとどうしようもなくなっちゃうでしょ?だから、大事なことでもあるの。大変なのは分かるけれど、ちょっと頑張ってちょうだいね。はい、号令!」
「しせい!れい!」
「「「あーりーがーとーうーごーざーいーまーした。」」」
そのあとに散り散りになって教室に帰っていく。ここには体操服とかそういうのはなく、基本制服でやる。ただ、ここの先生は回復魔法が使えるため、汗もそんなに気にならない。出た汗もなかったことにできる回復魔法ってどんなだろう、と考えながらアリスも教室に戻っていった。
そして、帰りの会も終わり、帰る。
アベルを待っていると、
「あ、アリス。」
「、バート。どうしたの?」
バートに呼び掛けられた。が、どこかさっきまでの元気がない。
「えーと………いや、何でもない!」
「えー?絶対なんかあるでしょ?いつもの元気が無かったし。」
「ほんと、大丈夫だから!じゃあね!」
「…うん。また明日。」
何があったのだろう、と考える。が、答えが分かるわけもなく、そのままアベルと帰っていった。
そして、家でお使いを頼まれ、家を出て、少し離れたところに行っている途中、
「…が………んだよ!…………のく……!」
「~…うん?」
妙な声が聞こえてきたため、アリスは足を止めた。
「…こっちかな?」
声のする方に行ってみると…
「おら!」
かなりの数…30人ほどいそうな人の群れが何かをしていた。
「ったく…気持ち悪ぃんだよ。」
「!ち、ちょっと!」
「あ?」
ふと見ると、その大衆の前にいたのはバートだった。
「バート!大丈夫!?」
「んだ、そいつのダチか?」
リーダー格と思われる奴が聞く。
…見た目が某世紀末の漫画に出てくるモヒカンの敵モブなんだが…
「…だったら何?」
「じゃあてめえも魔物の一種か!」
「…?」
「知らねえのか?どっかの国にはなぁ、心を読む魔物がいるんだとよ。こいつもそんな気持ち悪ぃやつだから退治してやってたんだよ!」
確かに、覚妖怪ってやつはいる。が、それは違う。
「…そう。…そうね…確かに、そういう魔物もいるわ。でも………
「はっ?ぐほぁっ…!」
一瞬でアリスは移動し、一人の鳩尾を殴って気絶させる。
「あんたら、バートに何かされたの?何か彼女が問題を起こしたの?違うよね。あんたらが言ったのはただ、「気持ち悪い」それしか言ってない。それに、彼女自身はそんな能力も持ってない。持ってるのは彼女の母親。」
「親が魔物なら子も魔物になるだろ…へへ…」
「…その理論でいけば…あんたらの親も根拠なしに人を殴って楽しむような外道になるけど?」
「この…調子にのりやがってガキが!火4魔法フレアショット!」
内一人がアリスに火の弾丸を撃ってきた。
「…水7魔法ウェーブスネーク。」
「!」
が、アリスの放った水の大蛇に飲み込まれ、そのまま男達もろとも吹き飛ばされた。
「がはっ…何だよこいつ…こいつもやれ!」
「「「うぉぉぉお!」」」
一人を除いた全員がアリスとバートに襲いかかってくる。同時に大量の魔法を撃ってくる。が、全てアリスは弾く。一部一部送り返したりしながら全く被弾せずに終わらせる。
「死ね!草6魔法リーフソードレイン!」
空から大量の刃が降ってくる。その時、
「…そろそろ出してやるか。バート、ハンカチか何かで鼻と口押さえてて。毒6魔法イントゥデリリウム!」
バートに指示をして、ハンカチで押さえたのを確認してから、アリスは新作の魔法を打つ。
紫と緑の霧がどんどん広がっていき、同時に七色の大きな弾幕が四方八方に飛び散る。
「!!?」
更にそれが20の小弾幕に分裂し、襲いかかる。男達には量と弾幕の大きさが3倍ほどに見えている上、行動制限もかかっているため、かなり狂気的な沙汰になっている。
「う、うわぁっ!な、何だこれ!」
「こんな魔法…見たことないぞ!」
「ぐっ…う、動きにく…ぐわぁっ!」
そうして効果時間が終わる。
ほとんどが満身創痍となっているが、その中のリーダー格が口を開いた。
「はぁ…はぁ…俺の兄を知ってるか…?ランク8の…この町の支配者だ!言いつければお前ごとき簡単に「じゃあ」…!」
全員がピクッ、と動いた。アリスの発した声そのものがものすごい圧力を発していた。
「言 い つ け れ な い 体 に し て や ろ う か?」
男達から見れば、アリスの目が赤黒く光っていた。否、光っていた、というより、赤黒いオーラを発していた。更に左目辺りに緑色の多数の蛇の形をした紋章が浮き出ている。
守られているはずのバートでさえ蛇に睨まれた蛙のように、勝手に体が震えてきていた。
「ひ……」
「所詮あんたは何の権力も持ってない。お前の言ってるのはお前の兄が凄いだけでお前は何も凄くないだろ。…そういうの、何て言うか知ってるか?
「ぐっ…てめえ…火6魔法フレイムゾーン!」
男は恐怖を振り払うように大量の火柱を男を中心として高速で広げていく。が、
「……諦めが悪い。
「!」
男達の足元の地面が水のように波打ち、炎はかき消され、男達は沈んでいった。
「ぐっ!がぁっ!た、助け…」
「うがぁっ!」
そして、途中でそれが終わり…
「!ぐ…ぐぐ…」
「…ま、せいぜいそこで喚いてな。人目のないところでやってたのが運の尽きだな。」
全員が首辺りまで浸かって、そのまま地面が元に戻ったお陰で、そのまま固められた土に埋もれていた。
「ぐぐぐ…てめえ…」
「……あ、」
そこで正気に戻った。同時に目から出ているオーラらしきものも止まり、紋章のようなものも消えた。
そしてアリスは片手で顔を半分隠してうつむいた。
「(やっちゃったぁ…いや、確かにキレかけたよ?キレかけたけど…いや、この状況で戻しても後が面倒になる…)」
その時、
「…つっ……」
「!バート!」
バートがお腹の辺りを押さえてうずくまった。
「バート、大丈夫!?…痛がり方と箇所からして…肋骨辺りがヒビが入ったのかも…蹴られてたし…ちょっと待って。」
アリスは集中し、緑色の魔法陣を展開する。
「…ヒール」
するとバートが黄緑色に一瞬光り、震えが止まるとお腹から手を離した。
「大丈夫?」
「…あ、うん…痛くなくなった…ありがとう!」
「ふぅ…良かった…」
「そ、それより……あの人達…どうするの?」
「うん…どうしよう…怒りに任せて埋めちゃったけど…このままにすると後が怖いし…」
正確には怖いのではなく、面倒になるのが目に見えているだけだが。
「…癪だけど放すか。」
「?しゃく?」
「あ、いや、何でもない。」
そう言ってアリスは全方向に向けてに手を広げ、地面にヒビを入れた。
「それで出れるでしょ?…もう絶対こんなことしないようにしてよ。」
「…チッ…」
ボロボロと土を崩して男達は穴から出て、気絶した男を連れて舌打ちだけ残して帰っていった。
「…感じ悪いなぁ…」
「っていうか!アリス、凄かったよ!」
「え?」
目をキラキラさせてバートはアリスに詰め寄るも
「あの綺麗な毒魔法!あれアリスが作ったやつでしょ!?」
「あ、イントゥデリリウムかぁ。」
他の、ウェーブスネークはランク7の魔法だ。恐らく、今のアリスが出せる最高の魔法。
リクファクション・フェノメノンはオリジナルの魔法。正確にはランク3の、
「…にしても…疲れた…」
慣れていないのにランク3、6、7の魔法なんかブッパしたおかげでだいぶ疲れた。
「あの…アリス、」
「うん?」
「ありがとう、助けてくれて。」
「…ふふっ、どういたしまして。」
放課後に言おうとしたのはこれの事だったのだろうか、等とアリスが考えていると、
「…あ、笑った…」
「?」
バートがふと呟いた。
「いや、アリスってあんまりそうやって笑ったりしないから…」
「あー…そうかな?」
確かに、思い返してみてもあまり笑った記憶が少ない。
「…今日言おうとしたのはそれなんだよね。せっかく友達になったんだし、良い顔授けられてるんだからもっと笑った方がかわいいよーってね。…あんまり人にそういうのは言わない方が良いかなーって思っちゃって言えなかったんだけど…」
「……………」
驚いた。
本当に優しい子なんだな、と心の底からアリスは思った。同時に本当に重要な事を隠していることも少し心が痛んだ。だが、それよりも…
「……うん、ありがとう、バート。そんなに思ってくれてるなんて思わなかった。」
嬉しかった。本当に嬉しかったのだ。勝手に顔が綻ぶのを感じていた。
「…ところで、アリス。」
「うん?」
「…その籠、お使いの途中じゃ…」
「……あっ!」
すっかり忘れていた。
「あはは、まぁ、私を助けてくれてたんだしね。」
「分かってないなぁ…助けられたのは私の方だよ。…じゃあね、また明日!」
できるだけの笑顔でアリスはバートに手を振った。
「うん!また明日ね!」
バートも憑き物が落ちたような顔で笑っていた。
もう次の瞬間になに考えてるか分からないので急展開になったり矛盾が生じる場合があります。ご了承ください…。
では、また次にお会いしましょう。
see you!