だが、私達が知っている地球とはまた違うところに存在する。
この星は私達が知っている地球と同じ運命をたどっていた。
約46億年前に生まれ、太陽を中心として回っている。
日本やアメリカがあり、氷河期、旧石器時代があり、卑弥呼や聖徳太子だっていた。
だが第二次世界大戦が終わる頃から、違う運命をたどることになる。
壊れた日常
今から約70年前、第二次世界大戦も収まり世界が活性化し始めたころ、それはきました。
日本に隕石が降ってきた。
決して大きいものではなく、地球に落ちてきた時には直径2m前後しかありません。
それにはある細菌がついていました。
これはすぐに世界全体へ、どういう経路を使ったのか不明だが広まります。
しかし、それは地球人にとってはどうでもよかった。
なぜならそれは人間に恩恵をもたらしたから。
その存在に気付いたのは隕石が降ってきてから2年後。
きっかけは人間の身体能力が突然飛躍的に例外なく伸び始めたからです。
その時はまだ整いきっていない、研究機関を使いようやくその菌を見つけることができました。
その菌は人の発展を促進させたのです。
その菌を使ったおかげで発見してからたった2年の間に車、冷蔵庫、電車、携帯電話などができました。
人間の身体能力向上だけでなく、技術の向上。
その菌はまさに万能で「アクリス菌」と名付けられました。
やがてアクリス菌はアクリス細胞となり人の体にはアクリス菌はなくなり、アクリス細胞のみが存在するようになった。
だけど1975年、それは起きた。
ユーラシア大陸の各地に謎の生物が発見されたのです。
大きさは日本の動物園で見かけるようなサイやパンダと同じくらい。
形はアリに似ていたのですが、集団行動をするわけではない。
その生物たちは人を見ると見境なく襲い、次々に集落や町をつぶしていきました。
人は急いでそいつらを駆除しようと軍隊等で対抗。
やっとの思いで1匹倒したのですが、それの構成要素にはアクリス細胞が関わっていました。
そんな時、大陸につき1匹、熊のような形をしたそいつらが現れました。
体の大きさは高さだけで50m。
人はあらゆる軍事力を投資しましたが、そいつらには全く効かずどんどん人が死にました。
世界の人口が10億人にまで減ったその頃、人はついにそいつらに対抗するすべを見つけました。
それらの名前は――――
子供達『―――ロスト・チルドレン!』
聞いている子供たちが大きな声で声をそろえる。
「そう」
子A「お姉ちゃんもそうなんでしょ?」
「こっちのお兄さんだってそうよ」
子B「そいつらって『オゥステム』だよね?」
「うん。今出てきたアリや熊のことは『オゥステム』。言いにくいから私達は小さい『オス』と呼んでるわ」
子C「オス?」
「犬の雄、雌みたいじゃなくて『オス』のスは音を下げるの。雄雌は上げるでしょ?」
子B「オス!オス!」
子A「違うよ!オス、だよ」
子C「キャハハハハ!」
子供たちが発音について言い合っている。
男「みんな元気だよな」
女「ホントね…。昔はこれが普通だったんだよね」
男「昔だけじゃない。これからはきっとこうなっていくさ」
女「…そうだね。そのために私達がいるんだよね」
子A「おねーちゃん!お話の続きして!」
女「うん、いいよ。じゃあ、ロスト・チルドレンか――――」
突如警報が鳴る。
2人はいち早く立ち上がり指輪を押す。
画面が広がり一人の男性が映し出される。
男「司令!」
司『地域Aの平原にオスが出現した。タイプ、大きさともに不明だ。すぐに向かえ』
男「了解しました」
画面が消えると女はすぐに準備にとりかかる。
男も準備しようとしたとき、服をつかまれる。
子供がいた。
「嬉々《きき》…」
女の子である。
「正兄、行くの?」
「当たり前だろ、これが俺の仕事だ」
「寂しいよ。一緒にいて…」
「正影《まさかげ》!早くしろ!」
女が呼びかける。
「帰ってきたら遊んでやるから、なっ?」
「…本当に帰ってきてくれる?」
「当たり前だろ。俺が今までこのことで嘘ついたことがあるか?」
「ない…」
「兄ちゃんを信じろ。俺は絶対に帰ってくる。だから、そうだなぁ…。コーヒー、帰ったらすぐ飲めるよう準備して待っててくれるか?」
「…うん!」
「よしよし」
頭をなでる。
「でも、正兄、コーヒーでいいの?」
「…」
「コーヒー苦いって前言ってなかったっけ?」
「…ココアでお願いします」
「分かった」
「おい、早くしろ!」
正影は立ち上がり荷物を持った。
「じゃ、行ってくる」
「いってらっしゃーーい!」
嬉々《キキ》は手を思いっきり振り兄を見送った。
それからしばらくの間、会うことができなくなるということも知らずに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「細工はできてるか?」
「問題ありません。空間圧縮砲《エア・バグズ》は正しく機能します」
ある武器庫で2人は話をしている。
「使ったが最後、暴走してすべて消し飛ぶ」
「間違いないかと…」
「そうなれば…、こちらに戦況が傾く」
「久しぶりに祝いの準備でもしますか?」
「ああ。高い肉でも買って準備してろ。私はもう少しやることがある」
「分かりました」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…ハァ。あれは面倒そうだなぁ」
「尋常じゃない大きさよね。蚊のくせに」
正影達2人は指定された地点に到着し、索敵していたところ「オス」を発見した。
オゥステム
別名、オス。
アクリス細胞により形成されており、敵として認識される大きさは小さいものでは2m、大きいものでは100m以上である。
地球上の生物を真似ているのか必ずと言っていいほど型が存在する。
発生源は不明だが、水中、陸上、空中どこにでも出現することができる。
既存の銃や、核兵器でも攻撃は可能だが致命傷を与えるには時間がかかる。
先程、司令に連絡して応援を待っている状態だ。
「待ってるってのも暇なんだよなぁ」
「別にいいじゃない。どういうわけかロスト・チルドレンが日本に集まってたんだからあいつぐらい簡単に終わらせられるわよ」
「全員、つまり8人いるんだろ?じゃあ、俺寝てても大丈夫じゃね?」
「日本背負ってるんだから少しはシャキッとしなさいよ」
「俺、プロト・チルドレンになりたかった…」
ロスト・チルドレン
日本では「失われたはずの子供達」と呼ばれている。
初めて50m級のオゥステムが現れたとき、死んだはずの子供たちの中から細胞を採取し、作り出されたクローンのことである。
アクリス菌にも適合率があり、その適合率が高かった子供達のクローンで、アクリス菌を体に保有できる者。
身体能力が普通よりも高く、それぞれ決まった武器がある。
プロト・チルドレン
正式名称はプロテクターズ・オブ・チルドレン (英語は面倒なので省きます)
ロスト・チルドレンの細胞を組み合わせてできたいわば2期生である。
ロストチルドレンよりも身体能力は低く、数も多い。
一般人も志願すれば20歳以下ならばこれになれる。
どこかが特化していたりしていなかったりと差はあるが、専用の武器はない。
「何言ったって、意味ないわよ。あきらめなさい」
なにか大きな銃を取り出す女。
「なんだ、それ?」
「空間圧縮砲《エア・バグズ》ですって。威力すごいらしいからこれ使えば私は自分の武器を取り出さなくて済むのよ」
「いいな~。俺にくれよ」
「嫌よ。だいたいあなたの武器は銃じゃないでしょ」
「そこはうまく…ね」
「うまく使えたとしても嫌。これは私の」
「ハァ。なんで俺たち子供が戦わなくちゃいけないんだよ…」
「適合率の問題よ。文句はアクリス菌に言えば?」
彼らは15歳。
なぜそんな子供が戦場にいるのか?
それは大人には戦う力がつかないからだ。
この菌に感染し、細胞が体に定着したとき人は25歳以上なら体の成長がそこで止まる。
25歳以下なら25歳で止まる。
そして25歳以上の人と以下の人では身体能力の上り具合が違うのだ。
25歳以上でも十分すごいのだが、オゥステムと戦うには足りない。
だから子供たちに戦わせるのだ。
人権団体が何か言っていたが、最終的にはそれしか手段がないとわかり黙ってしまった。
「私は必要とされてるって感じがして好きだけど」
「お前はポジティブだな。俺は妹が幸せならそれでいい。んで妹を幸せにするには一緒にいないといけない」
「ロリコンね」
「性的な意味じゃないから違うだろ」
「マザコンは性的な意味じゃなくても使うと思ったけど?」
「…それを言われると否定できないな」
「まぁ、気持ちは分からなくもないわよ?なにせあなたの唯一の血のつながった家族だもんね。兄弟ほしければ研究機関にOK出せばいいのに」
「いじられるのはごめんだ。次増えるときはちゃんとしたやり方で増やす」
「それは楽しみね。ビデオカメラ設置しておかないと」
さっきプロトチルドレンはロストチルドレンの細胞からできた的なことを言ったが実はその数は少なく、大半は志願者で形成されている。
クローンで増やせばいいのだが、同じ人が何人も出てくるのはさすがにやめということになった。
ロストチルドレンも然りだが、実は彼らは2度と作り直せない。
理由は不明だが、クローンを1人作ったとたん、元の細胞が死滅した。
クローンから再び作ろうとしたが保存しようとするたんびに死滅する。
まるで意志でもあるかのように。
「なら、お前を相手にしたらどうなる?」
「わ、私!?私でいいなら…、まぁ」
「…?カメラは設置するのかって話だぞ?」
「か、カメラ?そりゃ、もちろん設置するわよ!」
「マジか!?お前すごい度胸だな?」
「え、ええ?あれ?(何を言っていたか分かってない)」
「何焦ってんだ…ん?」
指輪が震える。
携帯のバイブ機能をイメージしてもらえればそれがいい。
「はい。こちら正影」
『そちらにすでにロストチルドレンが配置完了した。お前らが始め次第、攻撃を始めるそうだ。好きなようにやれ』
「分かりました」
女のほうに向きなおる。
「行くぞ、結衣《ゆい》」
「分かったわよ、正影」
2人が戦場に出る。
結衣はエア・バグズを持ちながら、そして正影は手に力を集中させる。
するとその手に刀が握られる。
日本刀といっても間違いないだろう。
「思ったよりこれ重いわ。それにエネルギーもためる必要があるのね…。正、悪いけどこの大砲片手に俊敏な動きは無理よ」
「俺たちで接近戦はやるからとどめは頼む」
「分かったわ」
20mほど離れたところで結衣は止まり、正影はオスに向かって飛んだ。
蚊のお尻のほうに一太刀入れる。
初めてそこでオスは気づき、リョウに攻撃を始める。
オスは血を吸うであろう長細い口から液体を出した。
「蚊にそんな機能はないぞ!」
そんなことを言うがリョウは焦らない。
よけるにはあまりに時間がある。
それに、他にも仲間がいるから。
液体を出した蚊が突然地面にたたきつけられる。
米A「日本のロストチルドレンはこんなやつ相手に武器を使っているのか?」
米B「こんな弱いやつ素手で十分!」
米C「でもあれがいわゆる武士道ってやつじゃない?」
外国のロスだ。(ロストチルドレンはこれ以降、ロスと書きます)
6人総集合である。
「どんな奴にも油断しないのが俺の中の決まりなんだよ」
露A「…正論だな」
露B「でもこんな雑魚相手だよ?なんで私達が駆り出されたんだ…か!」
1人が蚊の頭に腕を突っ込む。
蚊は暴れだすが他が抑える。
数秒後、蚊は動かなくなった。
米C「はい、終了。やっぱり雑魚だったな」
米A「なんで私達本当に駆り出されたのかしら?」
米B「日本には荷が重かったんじゃね?もう一人は遠くで待機してるし」
「あいつは今日初めて渡された武器を仕方なく使わされてるんだ。別に弱いわけじゃない」
中A「帰っていいですか?」
露A「同感だ。帰るぞ…ん?」
全員の指輪が鳴る。
「司令。たった今オスの駆除が終わり―――」
『かまえろ、正影!そちらにものすごい数のオスの反応があるぞ!』
「えっ?」
突如、地面が盛り上がったかと思うとたくさんのオスが飛び出る。
「マジかよ!?」
すでに周りは交戦状態に入っている。
周りに見えるのは無数のカブトムシ型のオス。
「結衣!」
大きさは3,4mと対して大きくはない。
だが数が多い。
すぐに結衣を助けに戻る。
「結衣、それは捨てろ!今は普通の武器のほうがいい!」
「でも、今エネルギーが溜まるわ。そうすればこいつらぐらい…!」
「おい、日本支部!」
米代表が割って入る。
米C「その武器はどのくらいの威力なんだ?範囲は?」
結衣「範囲は不明、威力はさっきの蚊を即死させられるレベルよ!名前はエア・バグズ」
米C「圧縮するあの武器か!?ならそれを使おう。結構な範囲を一気に攻撃できるはずだ!聞いてたな、お前ら!」
米A「今行くわ!露と中にも知らせた!」
結衣「あと十秒で行けま…えっ?」
突然エア・バグズにヒビが入る。
そこから光が漏れ始める。
結衣「ちょっ、これは!?」
結衣が異変を告げる前にエア・バグズが爆発する。
ものすごい突風が起きるがみんなは何が起こったか分からない。
正「結衣!」
訳が分からないが結衣を探そうと必死に耐えながらあたりを見渡す。
突如目の前にオスが飛ばされてきた。
「しまっ…!」
対処に遅れ頭にものすごい衝撃が走る。
そのまま正影は気を失ってしまった。
…どうでしょうか?
2作品目なんですけどやっぱり素人であるのに変わりはないですね。
いろいろ、説明っぽくなってしまいました。
もし読んでくれた方で、不明な点があったら感想にでも書いて送ってください。
これからよろしくです!