守谷神社にランプが出現
に決まりました
守谷神社の風祝である東風谷早苗はつい先日ばら撒かれたばかりの文々。新聞号外を見て考え込んでいた
(願いを叶えてくれる魔神とランプ…まさか実在したとは驚きです、やはり幻想郷では常識に囚われてはいけませんね
それはそうと…なんとかしてランプを手に入れられないものでしょうか…)
そんなことを考えていると神社の中からカランッ…という金属製の何かが転がる音が聞こえてきた
早苗が何かと顔を上げてみると---
「えっ…あれって!」
手を伸ばせば届く位置にあるちゃぶ台の上に今まさに見ていた号外に載せられた写真に写っていたランプが現れていた
「ランプ…ですよね、本物でしょうか…?
同じ見た目なだけで偽物とか、そんなことは無いですよね…?」
そんな疑念を抱きつつも早苗は手を伸ばしランプを手に取ると恐る恐る試しに擦ってみた、すると---
「はーい、呼ばれて飛び出てじゃじゃーんと参上!
ランプの魔神ジーニーさんでーす!
今度のマスターはどんな事を願うのかな?」
案の定、魔神ジーニーがランプから飛び出しご主人である早苗に問いかけた
対して早苗は物語の存在であったランプの魔神が実在した驚きとその主になった優越感に浸りながら目の前の青い魔神を見上げていた
「おーい?」
「あっ…すみません、大丈夫です!」
自分を見上げるばかりで一向に話そうとも動こうともしない早苗を心配し声を掛けながら目の前で手を振るジーニー
そんなジーニーに早苗は正気に戻り咄嗟に答えた
「それなら良かった!
さっそく願いを聞かせてくれないかなマスター?」
「うーん…そうですねぇ」
そのまま腕を組み考え込む早苗
そのまま色々と考えたが早苗はまだ十代の少女である
花も恥じらう乙女である
幻想入りしてからは風祝としての仕事に専念しているが元はJKなのである
そんな彼女が最初に願うのは---
「外の世界にいた頃に読んでいたマンガの続きを読みたいです!」
---東風谷早苗、恋愛沙汰や異性よりアニメやマンガが大好きな思春期少女である
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「いやー…満足です」
「満足して貰えたなら何よりだ、2つめの願いも決まっているかな?」
最初の願いより数時間、ジーニーが出した多数のマンガ本を読み終えて清々しい顔で言う早苗に待ち侘びたように尋ねるジーニー
「はい、守谷神社への信仰を増やしたいです!」
「ふむ…悪いがそれは叶えられないな、人の心を変えるのは御法度なんだ」
信仰を増やしたい、つまり人に信仰心を植え付けて欲しいという願いに少し考え断るジーニー
それを聞き肩を落とす早苗、しかしすぐに顔を上げ---
「それなら…神奈子様と諏訪子様が必要とする信仰の量を下げてください!」
必要量が下がれば相対的に信仰を増やしたも同じと考え早苗は願った
「オーケーオーケー!
それなら問題なしだ!」
そう言いながら神社の奥、神奈子と諏訪子がいる方へと煙を打ち出すジーニー
すると願った通り必要な信仰の量が減り相対的に得る信仰が増えたからか感じられる神力が明らかに膨れ上がった
「いやぁ、神様相手に一魔神の力が通じるか不安だったけど…
ちゃんと通じたみたいだね!」
「凄い…本当にお二人の神力が強くなってる…!」
つい膨れ上がった神力につられ奥の方を見ながら呟く早苗、そのまま少し考え込み最後の願いを口にした
「ここに参拝に来る方々が襲われないように…
うちにある鳥居までワープ出来る鳥居を人里に設置してください!」
「了解了解!
最後の願い、張り切っていきましょー!」
そう言いながらジーニーは人里の方へ向かって煙を打ち出した
すると人里の外れに『守谷神社』の札が掛けられた鳥居が何の前触れもなく空から落ちてその場に聳え立った
「これで願いは3つ叶えたな!
それじゃジーニーさんは消える!
グッバイ、さよなら、また会いましょー!」
そう言い残してランプとジーニーはその場から消えるのだった