幻想郷とランプの魔人   作:朱色の羊

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『永琳が願いを叶える』
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魔神、叶える

永遠亭の薬師、八意永琳は手に入れたランプの魔神であるジーニーにどんな願いを叶えてもらうか考えていた

 

「うん、やっぱり…最初はこれかしら」

 

「決まったみたいだね!

さっそく聞かせてくれるかい?」

 

考え込む事十数分、1つめの願いを決めた様子の永琳に問いかけるジーニー

問われた永琳はジーニーの方を向き一度頷くと口を開いた

 

「えぇ、もちろん

それじゃあ…最初の願いよジーニー

あの子を…輝夜を護って欲しいわ

私達だけでも良いけど…魔神とは言え神の端くれである貴方の護りがあれば心強いもの」

 

オーケーオーケー!

ではさっそくモデルにご登場いただきましょー!

 

そう言いながら永琳の隣に煙を打ち出すジーニー

すると煙の中から永遠亭の姫、蓬莱山輝夜が現れた

 

「え…えっ!?

なんで私永琳の部屋にいるの!?

庭先でイナバ達と遊んでいた筈なんだけど!?」

 

「驚かせてごめんなさいね輝夜、そこの魔神が貴方を呼び出したのよ」

 

「魔神…?

え、何コイツっ…!?」

 

そう言いながら輝夜の背後に浮かんでいたジーニーを指差す永琳

その指につられて後ろを見た輝夜は目の前に浮かぶ青い体の魔神を見て驚き絶句していた

 

初めましてだね、お姫さん!

ランプの魔神、ジーニーでーす!

 

「あっ…蓬莱山輝夜よ

よろしく…?」

 

しかしジーニーはそんな輝夜の様子など関係ないかのように名乗りつつ輝夜の手を取り握手をした

それにより逆に冷静になったのか握手を返しながら輝夜は名乗り返した

 

「さて、互いに名乗り終えたところで…

早く取りかかってもらって良いかしら?」

 

了解了解、さっそく取りかかるとしようか!

 

そんな2人を見ていた永琳が急かすように言うとジーニーは輝夜から離れながら1つめの願いを叶えるため顎に手を当て考え始めた

 

「さーて、護る…護る訳だろ?

やっぱ強固な方が良いよなぁ…

となると…そう、甲冑!

 

そう言いながら輝夜を煙で包むジーニー

その煙が晴れると中から西洋式の甲冑に身を包んだ輝夜が現れた

 

「あー…ダメダメ、合ってない…!

ラインがなって無いな…

お姫さんの雅な雰囲気に合わないしシルエットが滅茶苦茶だ!」

 

「でっかい鎧ねぇ?」

 

「違う違う、問題はそこじゃない!

頑張れジーニー、壁を打ち破れ…!

そう、強固かつ雅にィ…!

あぁっ、外したァ!」

 

甲冑をカンカンと叩きながら言う輝夜に応えつつ再度輝夜を煙で包むジーニー

すると輝夜は青を基調とした兜や鎧、篭手や脛当てに身を包み面頬を顔に被せた姿に変わっていた

 

「駄目だ、スベりまくってる!

もっと自然で雅な感じにしないと…」

 

そう唸るように言いながら考え込むジーニー

少しして何かを思いついたように顔を上げると口を開いた

 

霊獣(ボディーガード)だっ!

 

そう言いながら輝夜の周りをグルグル周り青い煙で包むジーニー

そのまま数秒が経ちジーニーが離れると輝夜の隣に普通より一回り二回り大きな輝夜が背中に跨がれそうな程に大きく、まるで炎のように揺らめく鮮やかな青色の毛を持つ狼が鎮座していた

 

「魔神であるジーニーの分霊で作った狼だ!

魔神として願いを叶えたりは出来ないが…お姫さんのボディーガードくらいにはなるぜ!」

 

「ねぇ永琳!

この子凄いモフモフよ、イナバ達に負けないくらい!」

 

そう言いながら輝夜はその狼の揺らめくふわふわモフモフな毛並みに顔や腕を埋めながら見た目相応な態度で可愛らしくはしゃぎながらその毛並みを堪能していた

 

「ねぇジーニー、初めからあの狼を出せば良かったんじゃないのかしら?」

 

「そこはほら、ユーモアってやつも必要だろ?」

 

そんな輝夜を眺めながら言う永琳にジーニーは横に浮かびながらウインクをしつつ答えた

その言葉に溜息をついた永琳ははしゃぐ輝夜を眺めながら2つめの願いを決めると---

 

「ジーニー、2つめの願いよ

毎日退屈そうにしている輝夜を楽しませてあげて?」

 

オーケーオーケー、お安い御用だ!

さて、楽しませるとなると…映画はいかがかな?」

 

そう言いながら辺りを煙で包むジーニー

その煙が晴れると辺りは今までいた屋敷とは似ても似つかぬような豪華絢爛な映画館のホールに変わっていた

 

ようこそ!

ジーニーさんのマジカルシアターへ!

 

いつの間にか白タキシード姿になっていたジーニーは腕を広げ永琳と輝夜を歓迎した

するとその時、シアターの奥から---

 

「あら、うどんげじゃない

それにてゐにイナバ達も…なんでここにいるのかしら?」

 

「あ、師匠…!姫様…!」

 

涙目でビクビクと辺りを伺う怯えた様子のヨレヨレ耳の玉兎、鈴仙・優曇華院・イナバと---

 

「気がついたらここにいたんだけど…ここどこ?」

 

見たことの無い豪華絢爛な場所に興奮しはしゃいでいる化け兎達を嗜めつつも自身も見たことの無い場所に明らかにワクワクした様子の白兎、因幡てゐが現れた

 

ワォ、勢い余ってご主人とお姫さん以外の住民も呼んじまったみたいだね!

 

「青い煙の…巨人かな?

呼んだって事は君が私達をここへ?」

 

半分外れ、半分当たり!

 

鈴仙やてゐの登場に軽く言いつつ兎達によじ登られ遊具にされているジーニー

そんなジーニーに問いかけるてゐ、その問いにジーニーは答えると永琳が持っていたランプを指差しながら続きを口にする

 

「巨人じゃない、俺はランプの魔神なんだ

全然違うだろ?

皆を呼んだのは確かに俺さ!」

 

「ふーん…ランプの魔神ね」

 

ランプの魔神と聞き明らかに興奮するもそれを抑えた様子で素っ気なく言うてゐ

そんな2人の側にいた狼におぶさった輝夜といつの間にかジーニーに肩車されるように乗っていたこいしが口を開いた

 

「ねぇー!

映画見れるんでしょー?

早く見せてちょうだいよー!」

 

「そーだそーだー!」

 

「おっと、忘れる所だった!

それでは皆さまどうぞ場内へ!」

 

そう言い扉を開くジーニーに促されるまま場内へ入り席に座る永遠亭の面々、すると各々の席に紙バケツに入ったポップコーンやドリンクが現れた

 

ポップコーンやドリンクのお代わりはいつでもどうぞ!

それでは上映開始です!

本日の作品は『アラジン』となっておりまーす!

 

ジーニーがそう言いつつ自身も席に座ると場内はバツンと言う音と共に暗転した

それと共にスクリーンが光だし映画が始まるのだった---

 

-----少女達鑑賞中---

 

「いやー、面白かったわ!」

 

上映開始から約一時間半、映画を見終わった輝夜は満足した様子で一番に口を開いた

 

「ですね、本当に面白かったです!

あ、でも…」

 

「どうしたのうどんげ、何か気になることでも?」

 

輝夜に続き笑いながら言う鈴仙、しかしすぐに言い淀んでしまう

そんな様子に永琳が問いかけると気まずそうに鈴仙は口を開いた

 

「ジーニーさんが幻想郷に来てるなら…

あのジャファーとか言う奴も来てるんじゃ…?

あと…なんでジーニーさんは自由になったはずなのにまた腕輪を嵌めてるんですか?」

 

鈴仙のその言葉に永遠亭の面々とこいしは一斉にジーニーの方を向く

その腕には確かに映画では外れた筈の枷が嵌められていた

 

「…まぁ、色々あってな

ランプの魔神に戻ったって訳だ」

 

その視線を受けつつ言いながら指を鳴らし空間を元に戻すジーニー

そのままジーニーはその場の重苦しい雰囲気を払拭するように口を開き---

 

さぁ、最後の願いを聞かせてくれないかな?

 

ランプの魔神として永琳に問いかけるのだった




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