『永琳がジーニーの自由を願う』
になりました
シアターから元に戻った永遠亭の一室
そこに集まった鈴仙やてゐ、輝夜やモブイナバ達でかたどられた円の中で囲まれながら永琳は最後の願いを考えていた
「やっぱり…ここまでしてもらったんだもの、お礼をしなきゃかしらね?」
そう言いながら永琳はランプをジーニーに向けて掲げ微かに微笑むと---
「…それじゃあ、最後のお願いよジーニー
自由を…ジーニー、貴方を自由にして」
---と最後の願いを口にした
永琳がそう願うと同時、永琳が持っていたランプが淡く橙色に光りひとりでに浮かび上がった
そこから吹き出した青い煙と桃色の光がジーニーを包み込むとシャランという音と共にジーニーの手首に嵌められた枷が外れた
そしてそれと同時にランプはジーニーを吸い込むことなくその場に落ち---
「ハッ…ハハッ…!
自由だ、自由になったんだ…!」
そのランプを拾いつつ自身の枷が外れた手を見て言うジーニー
そのランプを押し付けるように永琳に渡しつつ口を開いた
「なにか…なにか馬鹿げた事を願ってくれ!」
「あー…そうね、それじゃあなにか面白い話でもしてくれるかしら?」
永琳が少し考え込みジーニーの言う馬鹿げた事を願うとジーニーはなにかを決心したような、それでいて楽しんでいるような顔をしつつ---
「面白い話ね…やなこった!」
永琳の願いを断ると笑いながらその場を飛び回りつつ嬉しそうな様子で口を開いた
「よっしゃ、言ってやったぜ!
本当に自由になれたんだ!
ありがとよマスター、アンタは最高のご主人だ!
さーて…旅に出るとしようか、この世界を見て回らないとな!」
そう言いながら永琳の前に降り立つと手を取り激しく握手するジーニー
そのままあちらこちらに跳ね返りつつ飛び回ると宙に浮かびつつ鞄を出現させるとあれやこれやと荷物を詰めていき---
「それではマスターにお姫さん、そしてウサギさん達ご機嫌よう!
機会があればまた会おうぜぇ!」
その荷物を片手に永遠亭の面々に別れを告げつつ屋根を突き破るようにして空へと飛び去って行ったのだった…
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「さーてさて、これからどうするかな
まだ行ったことのない場所へ行くも良いし…誰かに会いに行くも良い
完全にフリーになる前に3つ叶えきって無い元ご主人達の願いを叶えるのも手かなぁ?」
ランプから解放された今、正真正銘出来ないことは無くなったジーニー
何処に行くも何をするも、どんなに魔法を使おうと自由なジーニーはこれからどうするか幻想郷上空を漂いながら考えるのだった…