『かつての主の誰かに会いに行く』
…になりました
「うーん、やっぱり今までのご主人達に会いに行くのが一番かな?」
ランプから解放され早数時間、そう結論を出しつつ幻想郷上空を漂うジーニー
「ようし、そうと決まればさっそく!」
そのまま今まで主人となった者達の元へと行くのだった
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紅魔館のメイド長こと十六夜咲夜が館内の掃除をしていると突如として窓が開き館内に青い煙が吹き込んできた
「っ…この煙、まさか…!?」
その青い煙の正体への心当たりを思い浮かべつつ、万が一に備え咲夜が身構えているとその青い煙が渦を巻き始め---
「はーい、今日は窓からこんにちはー!
皆のアイドル、ジーニーちゃんでーす!」
---中から自由になった元・ランプの魔神ジーニーが現れた
「ジーニー!」
「いやぁ久しぶりだねぇ、ご主人さま!」
何の前触れもなく現れたジーニーに驚きを隠せない咲夜はジーニーの姿を見間違いでは無いかとまじまじと見つめ---
「ジーニー、あなた…ランプはどうしたの?
それに腕輪もしてないし…」
---ランプの魔神である筈のジーニーがランプが無いのに現れた事、そして前までは嵌めていた腕輪が無くなっている事に気が付いた
「色々あって自由になってねぇ、今は元ご主人だった人達に会いに行ってる所さ!」
「なるほど自由になった…」
「…と言うことは願い事に関する決まり事とかも?」
色々あり自由になった、そう聞いた咲夜は少し考え込むと微笑みつつ問いかけた
「そりゃもう綺麗さっぱりお払い箱さ!」
「へぇ…なら、ランプの持ち主ではない私の願いも叶えられる?」
「そのくらい朝飯前さ、君はあと2つ願いを残してるからねぇ!」
まるで準備をするかのように指の骨をパキポキ鳴らしつつ、自身の頭を取り外して一回転させたジーニー
そのまま真っ直ぐ咲夜を見ながらランプの魔神であった時と同じようにその場に立ちながら問いかけた
「さて、残る2つの願い…何を望むかな?」
その言葉を聞き何を叶えて貰おうかとまたも考え込んだ咲夜、そして出した結論は---
「そうね、ならまず白黒鼠…もとい魔理沙が窓から入れないようにしてくれないかしら?」
---毎度窓を突き破り泥棒をしては別の窓を突き破る白黒の知り合い
彼女が散らかしていった館内の掃除に毎度追われる事からの解放であった
「了解了解、2つめ願いだな!」
そう言いながら館内の窓という窓を通り抜けつつひと回し戻ってくるジーニー
「これで2つめの願いも完了、何があっても窓が壊れないようにしてきたぜぇ!」
「ありがとうジーニー、それで次なんだけど…」
窓の強化を終えたジーニーに微笑みつつ言う咲夜、そのまま少し間を開けて次の自身の3つめとなる願いを口にした
「今晩、泊まっていってくれないかしら?」
「んん?そりゃ構わないが…何故だい?」
ジーニーが不思議そうに頭を掻きつつ尋ねると咲夜は微笑みながらその理由を口にした
「ほら、貴方が前に魔法のパフォーマンスを披露したでしょう?
あの時から妹様と小悪魔が魔法とか手品に嵌まっちゃっのよ
だから泊まりついでにまた見せて欲しいって訳」
「オーケーオーケー!そう言うことならこのジーニーさんにお任せあれ!」
そう言って紅魔館での一泊を決めたジーニーは夜通しフランや小悪魔に強請られるまま自身の魔法によるショーやパフォーマンスを披露するのだった