(やはり従者として…家族としてお嬢様方に御報告と御相談をしないのは心苦しいしマズいわよね…
お嬢様方が帰ってきたらお話することにしましょうか)
そう咲夜が決心し掃除を終えて家事をすすめること十数分、紅魔館当主であるレミリア・スカーレットとその妹フランドールが帰ってきた
「おかえりなさいませお嬢様、妹様」
「うん!ただいま咲夜!」
「フラン、いきなり抱き着くのはレディとして些か落ち着きに欠けるわよ?」
飛び付き抱きついてくるフランを受け止めつつレミリアから日傘を受け取る咲夜、それと同時に例の件を切り出した
「あの…お嬢様」
「ん、なにかしら?」
「後程ご相談したいことがありまして…御部屋にお伺いします」
「咲夜が相談とは珍しいわね…
まぁ分かったわ、待っているわね」
「はい、ではまた後程…」
そう言いながら咲夜は頭を下げその場から離れていった
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---数分後、レミリアの私室
「失礼致しますお嬢様」
「えぇ、いらっしゃい咲夜
それで…私に相談というのは?」
「はい、実はこのランプのことで…」
言いつつ咲夜は腰に下げていたランプを取り出しレミリアに見せた
「ふぅん…ずいぶんと古びたランプじゃない、これがどうしたの?」
「先程買い出しを終えて紅魔館へと戻ってくる際に拾ったのですが…
実は魔法のランプのようでして、確認したところ本物なのでどうすれば良いか…と」
「魔法のランプ…?」
それを聞きレミリアは首を傾げながらどういうことか理解しかねるといった顔でランプを見つめている
そんなレミリアに咲夜が更に続け
「はい、このランプにはなんでも願いを叶えてくれるランプの魔人が---」
---そこまで咲夜が口にした時、その手に持っているランプが震え煙が吹き出しジーニーが姿を表した
「ハイハイハイハイ、何を隠そう!
そのランプの魔人こそ!
このジーニーさんでーす!
ランプを擦ればパパッと参上、何でも願いを叶えます!
今回ランプを手にしたラッキーさんはこのミス…
「十六夜咲夜よ」
そう!このミス・十六夜咲夜様!
ハーイ、ご当選オメデトウ!」
魔法で咲夜にスポットライトのように光を当て紙吹雪を降らせながら咲夜と握手するジーニーを見ながらレミリアは警戒を隠さず問いかける
「ねぇ、本当になんでも?」
「おっとダメダメ、人の話は最後まで聞かなきゃ!」
ジーニーはレミリアを静止しつつ話を続ける
「ただし願い事は3つ、3つまで!
3つ終わればジーニーはその場から消える!
グッバイ、さよなら、ハイそれまでよーってね」
ポンッと音を立ててその場から消えて見せながらもまたすぐに出てきて続けるジーニー
「ひとつめの願いはさっき使ったから残る願いはあと2つー!
ではではミス・十六夜、次なる願いとはー!?」
魔法でドラムを出しドゥルルル…とセルフドラムロールをするジーニー、ジャン!と口で言いながら再度魔法で咲夜にライトを当てて返答を待ち---
「そうね…まだ決まってないから保留で良いかしら?」
「あら、そう…
了解…ご用の時はランプをキュキュッとどうぞー…」
返ってきた返答に明らかに肩を落としながらジーニーはランプへと戻っていった
「なんか…凄い奴だったわね、ジーニーとか言ったかしら?」
「えぇ、何というか…陽気な方で」
嵐のように現れ去っていったジーニーの迫力に二人が気圧されつつ反応し、なんとか気を持ち直したレミリアが咲夜へと問いかけた
「そういえば…ひとつめの願いは使ったと魔人が言っていたわね、何を願ってどうなったの?」
「はい、妖精メイド達が真面目に働くように願いました
その結果多少のお喋りはあっても遊ばずにちゃんと働くようになりました」
「あの遊んでばかりだった妖精メイドが働いてるから何かあったかと思えば…
そういう事だったわけね、あれを見る限り物語に出てくるランプそのものと考えて良いみたいね」
「はい、それでご相談というのが…残り2つの願いはどうしようかという事でして」
「なるほどね、咲夜が悩むのも分かるわ…どうしたものかしら?」
2人がうんうんと考え込んでいると---