フランや美鈴、小悪魔が楽しげに踊り
その傍らで真剣な顔でランプとジーニーの扱いをレミリアとパチュリー、咲夜が悩み考え込んでいると図書館の奥からパリンという窓が割れる音がし、その後で誰かが書架の間を横切る人影が見えた
「…皆、踊るのもランプについて悩むのも後にしましょうか?
いつものように白黒鼠のお出ましみたい」
パチュリーのその一言でじっと図書館の奥を見つめる紅魔館の面々
そのまま手分けしてその侵入者を追い詰めんと奥へと進んでいく
「やっべ…見つかっちまったぜ!」
すると案の定、図書館の蔵書である魔導書を数冊抱えた白黒の服に見を包んだ魔法使い、霧雨魔理沙が立っていた
紅魔館の面々に見つかった魔理沙は慌てるように箒に飛び乗り出入り口へと一直線に飛び去っていく
「じゃあなパチュリー!
この魔導書
「くっ…咲夜!
ランプだけは奪われないで!」
レミリアの命を聞き急ぎ魔理沙の元へ急行しランプを奪われぬよう確保しようとする咲夜、しかし---
「おっと危ない…!
そんな必死になるって事はこのランプも大事なマジックアイテムなんだな?
ついでにこれも
時を止めた一撃を躱され、その際魔理沙にランプを掴まれ奪われてしまうのだった
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---所変わり魔法の森、霧雨魔法店
「いやー、今日もたっぷり持ってこれたぜ!
これも普段の行いが良いからだな!」
箒に乗り家へ帰ってきて持ってきた魔導書をテーブルに置きながら嬉しそうに言う魔理沙、その時ふとついでに持ってきたランプを思い出した
「そういえば…テンション上がって持ってきちまったけどこのランプ何なんだ?
レミリアがあそこまで必死になるならよほど価値ある物なんだろうけど…
どう見てもただの古ぼけたランプだよなぁ?」
ジロジロとランプを眺める魔理沙、するとふと脳裏にあの物語が浮かんできた
「そういえば…『アラジンと魔法のランプ』って物語あったよなぁ
いでよ魔神…!なんちゃって」
まさか本当に魔法のランプな筈もないし魔神が出てくる訳無いと思いながら軽い調子でランプを擦る魔理沙、すると予想に反して---
カチャカチャカチャカチャ!!!
---とランプが震え始めた
「な、何だ!?」
「はーい、ランプ擦られすぐ参上!
おや…ミス・十六夜がいない、貴方が新しいご主人かな?
どうも初めまして、ランプの魔人ことジーニーちゃんでーす!」
「うぇっ…え、はぁ!?
本物の…ランプの魔神!?」
まさか本当の魔神が出てくるなど思って無かった魔理沙、ランプから飛び出した巨大な青い体のジーニーを前に困惑していた
「オーケー、困惑するのもわかるよマスター!
落ち着いたらランプを擦ってくれ!
そうすりゃパパッと参上、なんでも願いを叶えます!」
そう言い残してランプへ戻っていくジーニー、後には未だ困惑する魔理沙とその手に持たれたランプが残るのみになった
そのまま数分をかけて落ち着きを取り戻した魔理沙はすごいものを手に入れたと1人笑うのだった…