「あぁ.........俺は綾小路清隆だ。よろしく頼む。.......なぁ、一ついいか?」
「どうしたんだ?」
「俺と友達になってくれないか?」
「は?」
一瞬、もしかして気づいてるのか?そう疑ったが何とも拍子抜けなかえしに驚く。ただ、どちらにせよネタバラシはするつもりだしばれていようが構わないのだが。
すると、そんな事を考えていると彼の隣の女子生徒が口をはさむ
「無様ね..........会話が下手過ぎて折角友達を作る機会を台無しにして」
「...............」
綾小路は何とも微妙な表情になる。まさかそんな完成形が見られるとは思いもしなかったが、あくまでそれは見せかけだ.........ピクリともやつの心は動いていない
「あ~すまない綾小路.........いや、長いから清隆でいいか?」
「あぁ、構わない」
「少し驚いただけだから気にしないでくれ。俺も拓斗でいいし、俺でいいなら友達になろう」
「ほ、ほんとか..........よろしく頼む拓斗」
「あぁ、よろしくな清隆(なんか思ってたのと違うけど.....まぁいいか?)」
こうして一応友人?になったところでまたも言葉に棘のある少女が口をはさむ
「あら、よかったじゃない?貴方に友達ができて..........貴方みたいな変わり者に友人ができるなんてそこの彼も変わり者と言う事かしら」
まぁ、清隆は変わり者だがまだ大してかかわってもない俺相手に随分な口きくなこの女。相当自分に自信があるタイプと見れるがこの感じじゃ大したことないだろ。
拓斗がそうその少女を分析していると清隆が口を開く
「............流石に言い過ぎじゃないか?」
「あら?友達ができて友情意識でも芽生えたのかしら?」
心にも思ってないだろう清隆の援護に少し吹き出してしまいそうだがそれにしたって口が悪い。少しくらい言い返しても罰は当たらあないだろう
「なぁ、随分と不遜な態度だな?俺としてもまだろくに知りもしない相手にこうも言われるのははっきり言って不快だ。あともう一つ.........お前あんま吠えてると惨めだぞ?」
「キッ!.......随分とはっきり言うのね........まぁ、良いわ。精々似た者同士仲良くするといいわ」
俺の挑発にわかりやすく怒りを見せるあたり本当に大した事なさそうだ。精々普通の優等生と言ったところか
それから清隆にあの女子生徒の名前を聞くと堀北鈴音と言うらしい。多分向こうからこちらにかかわってくることはないだろう。それから適当に話し込んでると恐らく担任と思われる女教師が入ってくる
「私はDクラスの担任をする茶柱佐江だ。担当科目は普段は日本史を担当している。この学校には学年ごとのクラス替えはない。そのため三年間私が担任としてお前達と学んでいくことになるだろう。今からこの学校の特殊なルールに関する資料を配らせてもらう。以前入学案内と一緒に配布してあるがな」
そう言って回されてくる資料にもう一度目を通す。何度見てもたかが学校ごときにここまで充実した環境を整えたものだ。かえって違和感しかない。学校敷地内だけで敷地外と遜色ない生活できるのだから当然だ。だが、何より解せないのはこの学校の特徴ともいえるSシステムについてだ。その全容が全くと言っていい程説明されていない。
実は冨岡先生に勧められてこの学校に決めたわけだが、あの人もここの出身と聞いたためその事を尋ねたことがある。だが、笑って「まぁ、いい退屈しのぎにはなるぞ?」とだけ言うのだ。あの人にはどこか俺のことを見透かされていたのかもしれない
「今から配る学生証カード。これを使い、この敷地内にいあるすべての施設を利用したり、商品を購入することができるようになっている。クレジットカードのようなものと言えば通りがいいだろう。ただし、ポイントを消費する必要がある。この学校内でポイントで買えないものはない。学校の敷地内にあるものなら、何でも購入できる」
(何でもねぇ?...............本当になんでも買えるのか?それなら例えば『人権』とかも...........なんてな)
「施設ではこの学生証を機械に通すか、提示することで使用可能だ。それからポイントは毎月1日に自動で振り込まれることになっている。お前たち全員、平等に10万ポイント振り込まれているはずだ。支給額の多さに驚いたか。この学校に入学した時点でお前たちにはそれだけの価値があるということだ」
クラスが10万と言う大金に驚いている中、拓斗はどこか冷徹さすら感じさせる笑みを口端に浮かべる。だが、すぐに表情を戻し続きを聞く。この話、一見すれば毎月10万振り込まれるように聞こえるがそんなわけがない。根拠は入学
(これがあってるなら先生の言う通り退屈になりそうにないな)
それから他にも話をきかされるとHRは終わる。俺は今取れる対策の一つとして軽井沢には取り合えずポイントの節約を促しに軽井沢の席に向かう。
「軽井沢少しいか?」
「ん?綾池君?どうしたの?」
「実はなんだが..........」
話を続けようとしたところで一人の男子生徒が声を上げた
「みんな?少しいかな?」
如何にもさわやか系と言う容姿の男子生徒が何か提案あるようでクラスを見回して言葉を紡ぐ
「僕らはこれから三年間同じクラスで過ごすことになる。だから、今から自発的に自己紹介して少しでも早くみんな友達になれればいいと思うんだけどどうかな?」
まぁ、至って普通の学校でありそうな光景だ。そんな光景を前に何故か軽井沢はどうすればいいか悩んでる感じだった
(どうしたんだ?軽井沢もここで便乗しておいたほうがいいんじゃないのか?)
(う、うん........でも綾池君も用が.........)
(それは後でもいいから。今は軽井沢の事のほうが大事だろ?)
小声でそんなやり取りをするとすぐに軽井沢は改めてその発言に便乗する
「賛成!まだ、みんなの名前知らないしね!」
明るい声で提案する彼女に俺も援護する
「俺もだな。俺もこのクラスじゃ二人くらいしか名前知らないし」
こうして賛成の声が大多数を占める中..........
「けッ!俺達はガキかっての........勝手にやってやがれ」
赤髪の如何にも不良みたいな容姿の奴が出ていくとそれにつられ何人か出ていく。堀北も同じように出ていってしまった。
そんなさわやか系男子生徒の提案一番に断った赤髪の少年をそしる女子生徒たちが数名出てくる。どうやらもうある程度の男子の物色は済ませてあるようだ。
そんな、中心人物になりそうな彼が出ていった者たちを庇いたてた後に自ら自己紹介を始める
「僕の名前は平田洋介。気軽に洋介と呼んで欲しい。この学校ではサッカーをしようと思ってる。よろしく」
それに続き軽井沢
「私は軽井沢恵です!おしゃれとか大好きだから皆と一緒に買い物とか行きたいです。それとこっちにいる綾池君とは中学校からの知り合いだったりしま~す」
そんな無難な自己紹介をすると俺に視線が集まるのでこの流れで俺も自己紹介することにする
「俺は綾池拓斗。趣味は色々あるけどチェスと料理、あとは体を動かすことです。軽井沢の紹介もあったけど同中です。まぁ、友人の軽井沢共々よろしく」
それから自己紹介は続き、仮面を被った奴や嘘つき野郎に中々に濃い面々の後に清隆に回ってきたのだが..........
「えー..........えっと、綾小路清隆です。あーーその、よろしく」
なんて様だ...............これが完成形とは........いや、コミュニケーションに関しては学習してないんだろうな
若干しらけかけるが平田がフォローしたりとなんやかんやあって自己紹介が終わり、入学式兼始業式に向かう。これと言って取り上げることもなく終わり教室に戻ると今日は解散になった
俺は端末を少しいじりながら帰り支度をしていると...........
「ねぇ、綾池君少しいいい?」
解散になるとすぐに軽井沢の方から俺の方に来た
「良いけど.........他の奴はいいのか?」
女子達の事だから景気よく貰った10万で服なりなんなり買いに行くと考えていたためそんな疑問をぶつけると彼女は答える
「うん。今日は色々準備とかもあるから後日ってことにしたの。だから一緒に帰らない?それに話もあるんでしょ?実は、私も綾池君に用があるんだよね」
向こうもどうやら用があるらしく俺が提案を飲もうとしていると
「お、俺も...........」
そんなことを話してると清隆の方も反応を示す。なんというかあまりにポンコツ感があってやり難さがある
「軽井沢良いか?」
「う~ん.........綾池君が後で二人だけの時間後で作ってくれるならいいよ?」
どうやら他人には話せないことのようだ。別にそれに関して構わないので承諾し、清隆に声を掛ける
「それくらいならいいぞ。清隆行こぜ」
「あぁ」
何とも奇妙な組み合わせ三人でとりあえずショッピングモールに向かう。部屋にどうやら学校指定の体操着などはすでに完備されてるそうなので今日の所はひとまずコンビニで簡単に済ましてしまおうということになった
「ねぇ、綾池君。私に話そうとしてたことって何?」
コンビニ内で飲み物を選んでいると隣にいる彼女が問いかける。そして、その隣の清隆はえらく真剣にジュース棚を見ている様がシュールであれだがひとまずその件に関して説明を始める
「大したことじゃないけどポイントの事なんだけどなるべく今月の消費は五万........いや6万くらいに抑えるように生活しておいてくれ」
「え?どうして?毎月10万貰えるならそこまで節約気にしなくてもいいんじゃないの?」
「毎月貰えるのが10万なんて先生は一言も言ってなかった。先生が言ったのは支給日と入学した時点での俺達の評価だけ」
彼女は顎先に人差し指を当てて先生の説明を思い出しているようだった。だが、そんな彼女思い出すより先に結論を伝える。
「俺が言いたいことをまとめるとつまりこれからの生活で俺達の評価が決まり、それに見合ったポイントに変動するってことだ。だから来月は10万も貰えないだろうな」
「私たちの評価............それって勉強の成績とか?」
「あぁ.......後は日常生活とかだろうな。この学校やたら監視カメラがたくさんあるし、教室にもいくつかあった。まぁ、常に監視されてるとまでとは言わないがそれに近い状態ではあるな」
拓斗はここまで歩いてる道中幾つもの監視カメラを確認していた。恐らくはそれで俺達の行動を監視して評価をつけるのだろう。
すると片手にジュースを持った清隆が口を開く
「まるで俺たちがモルモットみたいだな」
(お前が言うと含蓄がありすぎるんだよなぁ...........まぁ、俺も似たようなもんか)
「うわぁ............そう思うとカメラが気味悪くて仕方ないわ..........」
その清隆の言葉に軽井沢は辟易したようにコンビニのカメラを見る
「二人に同意だな........あとポイントの査定に関しては多分個人ごとじゃなく、個人の評価を踏まえてのクラス単位だろうな。言ってしまえば連帯責任。個人ごとだったら手間もかかるし現実的じゃない。来月うちのクラスのポイント支給はどうなる事やら..............」
俺の口ぶりに不安そうに軽井沢が問いかける
「もしかして私たちのクラス.............相当ヤバい?」
俺はその問いに今日の自己紹介の時の様子や自己紹介の内容から答える
「ヤバいだろうな..........協調性ない奴が多いし、頭の悪そうなやつも多い。こんなのまるで意図してなきゃおかしいくらいだ...........今思えば多分、A~Dのクラスわけにはそう言う優劣があるんだろうな」
「そんな.............」
軽井沢が考察を聞いて意気消沈しているが、無理もないだろう。これからかなり厳しい生活が待っているかもしれないのだ。だが、やはりと言うか清隆は全く何とも思ってないのか感情を窺えない
二人の様子も肝心だがそれよりも...............
「で............そっちの盗み聞きしてるあんたはどう考えてるんだ?」
「あらやはり気づいてました。ふふふ.......流石ですね。
そう言うと途中から入店し近くで商品を物色するふりをしていた銀髪の小柄な女子生徒はその見た目に反した冷たい微笑みでこちらを見る。盗み聞きされていたことはパブリックスペースでの会話だからいいとはいえ無視できないことを言った。俺のことを
「
「あら.........隠さないんですね?」
「俺の場合は隠す必要性がないからな。だがそんなことよりお前は俺の敵か?」
軽井沢は何のことかわかっていないようで「
だが、肝心なのは目の前の女子生徒が敵かどうか。俺は自分にかかわった研究者の顔やその内縁者はある程度把握している。だから顔を知らないとなれば恐らく彼女はホワイトルームの関係者。ホワイトルームは俺の時とは違ってただ天才を作る事しか考えていない為人道に背くようなこともある。俺のとこの研究者は皆研究結果などの情報を実験取りやめと同時に破棄したが、幹部クラスの研究者を脅したりして無理やり研究について吐かせたりしていたともその魔の手を逃れた一部の者たちに聞いた。俺にも手を出そうとしたみたいだがそこはうまく手をまわして一部の研究者と共にその魔の手を逃れたわけだが................
「怖い顔しないでくださいよ。私は別に敵ではありません。まぁ、クラスが違う点ではそうかもしれんませんがそれ以上はありません。強いて言えば証明のための踏み台になって欲しいのです」
俺は警戒して少し威圧的ににらんでいたがそう言われて警戒はそのままに威圧的な視線を解く
「そうか.......だが、踏み台って十分に物騒だな.........で、何が証明したいわけ?」
「圧倒的な才能の前では誰も勝てないことをですかね。因みにそれについてどう思いますか
「さぁな?それで.......その圧倒的な才能とやらを持つあんたは俺に勝てるのか?」
俺はあえて煽る様にそう問うと........
「..........私じゃ相手にならないとでも?」
女子生徒は好戦的な目でこちらを見てくる。その目には確かな才を感じられる
(成程な.........これはいい。中々に楽しめそうな相手だ)
「いや、少なくとも退屈しなさそうな相手である。それは認めるさ」
「フフッ、そうですか.......では、近いうちに貴方の最も得意とするチェスで私の才能を証明してあげますよ」
その言葉に満足したのか今度は妙に彼女の雰囲気とマッチした獰猛な笑みを浮かべ勝負の提案をする。どうやら俺のプロフィールをよく調べこんでいるようだ。
「へぇ...........俺の事よく調べてるみたいだな。でもいいのか?俺は......強いぞ?」
口ではそう言きったがきっと彼女は久しく相手するであろう強者...........俺もやはりその勝負とやらが楽しみなようで自然と笑みを浮かべているのがわかる
「えぇ、知ってますよ.........ですが、あなたの得意分野で貴方に勝ってこそ意味があるのです。早く見たいですね貴方の吠え面が」
「フッ......残念だがそれは見れないさ..........だって、俺が勝つからな」
拓斗もまた獰猛な笑みを浮かべお互いがお互いを食い殺しかねない空気に周りの気温が下がったように錯覚させる。その時軽井沢はと言うと...........
「////////////」
(何あの笑み.......怖いけど凄いカッコいい!!//////私もあんな目で見られてそれで.........ってそれじゃ私がMみたいじゃない!?わ、私はノーマルよ!綾池君に別に強引にされたいとか思ってなんてない.........ってこれじゃ今度は私が惚れてるみたいじゃない!?///////そ、そりゃ......惚れていないって言ったら嘘かも.......ってそうじゃなくてぇ!?私それならチョロすぎでしょ!?/////あぁぁ~でもでも!.......)
軽井沢は拓斗の獰猛な笑みに惹かれ変な考えや妄想が頭をよぎり顔を赤面させては頭を抱えたりと変な動作を繰り返す。ただ、なんだかんだ虐められていた自分を気にかけてくれた相手と言うこともありやはりと言うべきか好意がないわけでもなくてそんな乙女チックな考えで一杯になっていると.........
「........?どうした軽井沢?顔が赤いぞ?」
「たうわ!?だ、大丈夫!問題はないわ?」
「?そ、そうか」
重苦しい空気の中全く態度を崩さないうえ、若干存在自体が認識されていないような清隆によるツッコミに軽井沢は変な声が出てしまう
すると拓斗たちは拓斗たちで連絡先の交換と自己紹介をしていた
「で、勝負に関してはいいが名前を教えてくれよ。てか、いい加減
「それもそうですね、私は1-Aの坂柳有栖です。綾池君を打ち負かす私の名をどうかお忘れなく」
「坂柳ね.........これ俺の連絡先だから勝負の詳細についてはまた連絡してくれ」
「わかりました。後日連絡させてもらいます。.........それでは綾池君.......そして綾小路君もまた会いましょうね?」
「?俺は自己紹介してないぞ?」
「ふふふ、それはまた別の機会..........相応しい場でお話しましょう。それでは外で〝お友達〟を待たせていますので」
(お友達がここまで〝奴隷〟みたいな意味合いに聞こえるとはねぇ.........坂柳は相当人心掌握とかに長けてそうだ)
「よくわからないがわかった」
「そんじゃな坂柳」
分析しながらも別れの挨拶すると坂柳はそのままコンビニを出ていった。俺達はそれを見届けるとそれぞれ目的の物を手にとって会計を済ませるのであった
**************
買い物の後は清隆と別れると人気のない公園に軽井沢と二人で来ていた
「それで二人になったわけだけど用って何だ?」
「うん...........その、ね?わ、私の...................////////」
何やら顔を赤くして言いよどむ軽井沢。体調が悪いのだろうか?
「顔赤いけど大丈夫か?ちょっと失礼..........」
返事を待たず俺は右手を伸ばす。すると.........
「たうわ!?///////」
俺は手のひらを軽井沢の額に当てると空いている手を自身の額に当て熱を比べる。
「へ、変な声出たけど大丈夫か?う~ん.......心なしか熱があるみたいだけど体調が悪いのか?学校戻って保健室行くか?」
「だ、大丈夫////(綾池君のせいよ!ばかぁ......)」
「そうか?ならいいけど...........無理するなよ?」
「う、うん。そ、それよりも話なんだけどね..........そ、その........私の彼氏の振りをしてほしいの!!//////」
「ふむ、彼氏の振りね..............って、え?なんで?」
どうしてまたそんなことをと思い問いかけると軽井沢は俯き加減に話始める
「...........ほら、私中学の時虐められてたでしょ?実は小学校でもそうだったの。..........だから私のこと守ってほしくて。綾池君なら私信用してるからさ.......お願いできないかな?」
理由を聞くと怯えたようにこれまでの彼女とは違う姿を見せる。俺が中学に入ったのは色々と手続きや偽装なりがあり中二の秋からだったからまさかそんな前からいじめられているとは知らなかった。相当なトラウマになっているのだろう、今の彼女は触ればすぐにでも壊れてしまいそうだ。
俺としても軽井沢の頼みだし、引き受けることによる俺のデメリットもない。それに中学彼女を助けようと動いたのは俺なのだから引き受ける義務もあるだろう。
「そうか..................わかった。彼氏の振り引き受けた。責任もって俺が軽井沢のことを守ってやる」
「ほ、ホントに!?私の彼氏になってくれるの?」
「あぁ、絶対に守ってやる。約束だ」
「う、うん!ありがとう...........ありがとう綾池........うんうん、ありがとう拓斗君!」
(名前呼び.......成程ね、付き合えば普通だもんな)
軽井沢は..........いや、恵は満面の笑みを浮かべる。まるでそれは告白が成功したみたいだが、これは告白ではないので自分の身が守られることの安心だろう。
「いいよ。俺がしたくてすることだからな。よろしく恵」
夕暮れ時、こうして今はまだ偽物カップルが入学初日に誕生したのであった
(な、名前で呼んじゃったし名前で呼んでくれた////////し、しかも振りとはいえた、拓斗君が彼氏に..........少しうれしいかも♪/////)
恵は自分を守るため入学以前から考えていたことだったがまさか相手が拓斗になるとは思ってもいなかった。いや...........本当は内心では自分を守る
(虐められていた自分をどうして気にかけてくれたのかはわからない........けど、それでも味方でいてくれた彼がきっと好きなんだな私。内心で言い訳してたけど今よくわかったよ......でも、助けられたからって私ってやっぱりチョロい?)
彼氏の振りを頼んだことにより恋心と漸く向き合えた恵。
だが、彼の女難に悩まされる日が来ることをまだ彼女は知らなかった
物語はまだそこまで進んでませんがとりあえず2話目の更新です。原作の偽装カップルポジションはオリ主に引き継いでもらいます。勿論いつかは偽物ではなく本物にとする予定です。そして今回は坂柳との初絡みです。清隆とはまだ大きくかかわらせてはいませんがオリ主にはこれから各クラスのリーダー格と関わっていってもらおうと考えています。ただ、問題は龍園なんですよね~好きなキャラだけにどう言ったポジションで行くかがいまいち定まり切っていないのが難点です。大筋は原作通りにしたいと考えていますが、それだけではつまらないのでオリジナルな要素も組み込めるように頑張っていこうと思います。
それでは今回もここまで読んでくださりありがとうございます!また、お気に入り登録に評価をしてくださり本当にありがとうございます!