俺は、不幸だった。
いや、不幸だと知ったのはつい最近の事だ。
そう、俺にとっては普通でも周りにしてみたら俺はかなり可哀想だったらしい。
親は当たり前のように俺に当たり散らし躾と称して暴力をふるった。
殴られるのは当たり前、むしろ殴られない日があることの方が珍しかった。
中学生になり物事の判別がつくようになり世の中の常識を知り善悪を知るにつれて、俺はある感情を抱くようになっていった。
それは
「なんで俺は殴られたんだ?」
怒りだった。
「なんで誰も救ってくれなかったんだ?」
悔しさだった。
結局の所、ムカついたから殴られただけで周りは見て見ぬ振りをしただけだった。
大学生になり、親元を離れて暮らすことになった。
その時には人間不信になっていた。
当然といえば当然かもしれない。
親の愛情を最も受けるべき時に虐待を受け続けた。むしろ、自殺や発狂しなかっただけ奇跡のような話だ。
そして気づくと前に写真で見たような銀河が目の前に広がっていた。
「は?え?ここ何処?」
よく見ると目の前に人影らしきものが見える。
「すみません、少し聞きたい事があるのですが」
とりあえず、話かけてみた。
「やっと来たか、青年よ」
厳かな雰囲気の中、老人らしき人がゆっくりとこちらを振り返った。
青年は思った。
『誰だ?来た?それよりもこの威圧感は?』
「おお、すまんすまん。無意識の内に威圧しとったか」
老人は詫びた。
俺は質問をしてみることにした。
「ここは何処ですか?貴方は誰ですか?」
「うむ、ここは総ての始まりにして総ての終わりの場所、この数えきれない星のひとつひとつが世界じゃ。勿論、お前さんがいた、地球もこの星のひとつじゃ。
次に儂の事だか、儂は観測者、高次生命体、つまりお前さんたちが言うところの神じゃ」
老人はそう答えた。
『なるほど、この老人の言うことが事実なら心が読まれた事などは説明がつく、しかし何故ここに俺はいる?』
俺は質問をかさねた。
「貴方が神だというのは納得出来ました。しかし何故ここに俺はいるのですか?」
「おぬし、やけに冷静じゃな。普通はもっと動揺するはずじゃが。まあ
よい、何故おぬしがここにいるのかじゃったな。本来ならばこの場所に来る事は無い。儂はただの観測者に過ぎぬ、しかしおぬしの歪みが偶然観測された。ゆえに儂の気まぐれでおぬしに第2の人生を歩んでもらおうと思いここに呼んだのだ」
『そうか、やはり俺は死んだのか』
「無理にとはいわん、第2の人生を歩んでみる気は無いか?」
「・・・・・・・・・2度目の人生があるなら俺はやり直したい」
俺はそう告げた。
「わかった。おぬしを転生させよう。さらに、おぬしの好きなように力を授けよう、決めるとよい。
なに、特典というやつじゃ」
俺は驚き聞き返した。
「特典?よく小説とかにあるあれか?」
「そうじゃ、なんでもよいぞ?」
なら守るための力が欲しい。
不意に、前に聞いた言葉を思い出した。
『力無き正義は無力であり、正義無き力は暴力である』
確かにそうだ、いくら高潔な信念を掲げても、悪より弱ければ、それは戯言にしかすぎない。だから、戯言を貫けるだけの力が欲しい。
「トリコの肉体と、スナスナの実を、それと、その体と技を使いこなせるように修行をつけてくれませんか?」
「うむ、わかった」
そうして、10年後。
「達者でな、元気にやるんじゃぞ」
「ああ、今までありがとう。爺さん・・・・・」
そうして俺は転生した。
初めての投稿です。優しくして下さい。
後、ガラスのハートなのでイジメないで(´・ω・`)
どうか感想を……。
今後もよろしくお願いします(=゚ω゚)ノ