スナの美食屋   作:リゴレット

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連続投稿です(・ω・)ノ


明かされる正体

「あなたは?」

 

私はまだ整理のつかない頭でそう言った。

 

「火龍を素手で倒せる人間など私は聞いたことが無い、君はいったい何者だね?」

 

「オレはトリコだ」

 

「トリコ君か、先ほどは助けていただき感謝申し上げる。私はトリステイン侯爵家当主バラム・セレン・ド・アルカードだ、バラムと呼んでくれ」

 

「私はミラ・セレン・ド・アルカードよ、ミラって呼んでね」

 

「バラムにミラかよろしくな」

 

「ところで、本来ならば、我が家にもてなし先ほどの礼をしたいのだが・・・御覧の通り馬車があの有様でな。幸いな事に馬は生きておるから半々日ほどで着く」

 

「ああ、いいよ、礼なんて、くれるってんなら飯を腹いっぱい食わしてくれ」

 

「分かった、帰りしだい早急に準備させよう」

 

「それで馬が2頭しかいなくてな、相乗りしてもらう事になると思うんだが・・・」

 

「あ、いいよ。走った方が速いし、それに半々日だろ?そんくらいなら問題ねー」

 

「走る⁉︎凄いな、申し訳ないがそうさせてもらおう」

 

「あれどうすんだ?」

 

そう言ってトリコは地面に横たわる骸達を見た。

 

「この者らは、ここに手厚く葬ろうと思う。火龍については素材が貴重なので出来れば持って帰りたいが、この状況では無理だろう」

 

「火龍か、持ってくのも出来なくはないぞ?」

 

「なに⁉︎これを持ち運べるのか?なんという怪力・・・」

 

バラムはトリコの常識はずれに対し言葉が出ない

 

「じゃあ、墓を作るか」

 

「ああ、すまないが手伝ってくれるか?」

 

「御父様、私も手伝います」

 

「頼む」

 

そう言って、3人は黙々と1人1人丁寧に埋葬していった。

 

「ふう、こんなもんか」

 

「これで皆も安らかな眠りにつけるだろう」

 

「はい」

 

埋葬が終わり、出発をする事にした。

 

「よっと」

 

トリコは火龍を担ぎ上げた。

 

「準備は出来たな?では、行くとしよう」

 

そうして、走り続け、侯爵家に着いた。

 

 

 

 

侯爵家にて

 

「おお、すげーな!」

 

「一応、侯爵家だからな、それなりの屋敷だ」

 

侯爵家に着き話していると

 

「旦那様、お帰りなさいませ。その方は?・・・というよりそれは火龍ではないですか⁉︎」

 

執事らしき人が駆け寄ってきた。

そして、トリコが担いで来た火龍を見て絶句している。

 

「うむ、出迎え御苦労。このトリコ君は命の恩人でな、火龍に襲われておったところを助けてくれたのだ」

 

執事は、全てを理解したようで、かしこまってトリコに頭を下げた。

 

「トリコ様、旦那様方をお救いいただき本当にありがとうございました」

 

トリコはそっぽを向きながら頬をかいて言った。

 

「ああ、気にすんな」

 

「照れてる、可愛い」

 

すかさず、ミラが茶化す。

 

「うるせー、照れてねーよ。それより、飯食わせてくれ、流石に腹減った」

 

「うむ、すぐに用意させよう。火龍はここに置いておいてくれ」

 

「分かった」ドサッ

 

「御父様、私は先に部屋に行って来ます」

 

「分かった、トリコ君、すまんが客室で待っていてくれ、準備が出来たら食堂に案内しよう。サラはいるか?」

 

そうバラムが呼ぶとメイドが1人あらわれた。

 

「御用でしょうか、旦那様?」

 

「この者を客室に案内してくれ。私の恩人だ、丁重に頼むぞ」

 

「かしこまりました」

 

「こちらです・・・えっと・・・」

 

「ああ、オレはトリコだ」

 

「了解しました。トリコ様」

 

トリコはサラについて行った。

客室でしばらく待っていると準備が出来たのか執事が呼びに来た。

 

「お待たせ致しました。食事の準備が出来ました。旦那様がお呼びです」

 

「やっとか!もう腹ペコペコだぜ」

 

トリコが食堂につくと凄いご馳走が用意されていた。

 

「うおーーーすーげーーー!」

 

「またせたね、トリコ君」

 

メイドのミラが

 

「こちらですトリコ様」

 

といって椅子をひいた。

 

「では、食べようか。「「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よささやかな食事を与えたもう事に感謝いたします」」

 

「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます‼︎」

 

「いただきます?始めて聞くが、どういう意味の言葉かね?」

 

「オレ達は命を食べて生きている、その命に感謝をして、命をいただきますという意味の言葉だ」

 

「なるほど、命に対する感謝か、考えたことは無かったな・・・」

 

「そうね、いつも食事が出てくるのが当たり前だったせいで感謝したことは無かったものね・・・私達もこれから言うようにしましょう?御父様?」

 

「うむ、そうするとしよう。では、改めて・・・」

 

「「「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 




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