Ankou°˖◝(⁰▿⁰)◜˖ 異世界をゆく   作:かまぼ子ロク助

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第103話 クークの町を散策する

 山賊同盟団を蹴散らして半月が過ぎた。

 クーク側は山賊同盟の総大将ウガキの首は取ったものの、徹底した追撃はおこなわなかった。それでも最後の戦いに参加していた山賊兵の約半数が戦死しており、北山(ほくざん)の山賊どもが大きなダメージを負ったことは間違いなかった。

 

 

「へぇ、結構活気があるじゃないか」

 

 アンコウは今、クークの町の商店や屋台が軒を連ねるメインストリートを歩いている。山賊どもとの(いくさ)でも防壁内の町はほぼ被害を受けておらず、すでに日常の生活が戻っていた。

 

「ねえ、アンコウ。あれおいしそうだねー」

 

 アンコウの横でキョロキョロまわりを見ていたカルミが、気になるものを見つけたようだ。カルミが指差した屋台では、ボール状のカステラのような揚げ菓子を売っていた。

 

「ん?じゃあ、買うか」

「うんっ」

 

 カルミは素早く、その屋台のほうへと走っていく。アンコウに同行しているのは、カルミと護衛の者が二人。

 

 領主といっても、アンコウのことは、その顔さえ知らない住民たちのほうが圧倒的に多い。

 そのうえ、アンコウたちはフードつきの服を着るなどして軽く変装めいたこともしているため、ここまでにアンコウが領主であることに気づいた者は誰もいない。

 

「これ、ふた袋もらえるか」

「へいっ、ありがとうございますっ」

 

 アンコウは受け取ったカステラボールの入った袋をひとつ、カルミに渡す。

「ありがと、アンコウ」

 

 カルミは早速食べながら、アンコウは自分の分を手に持ったまま、またブラブラと町を歩き出す。

 

「わりと商品が豊富にそろっているよなぁ」

 

 クークの町は、ワン-ロンやイェルベンの規模とは比べるまでもなく小さい。

 また、コールマルの中心城市ハリュートと比べても、その規模は小さいのだが、ハリュートの町が重苦しく停滞した雰囲気に包まれていたのに比べて、このクークの町のほうが、はるかに活気が感じられた。

 

(メルソンがまともな統治をしていたってことなんだろうし、ハリュートに関してはナグバルたちの統治がろくでもないってこともある)

 

 アンコウは、未だこのクークの町に軟禁しているナグバルの顔を思い出す。

 ハリュートをはじめ、コールマル領で行われているロクでもない統治というのは、端的にいうとそれは搾取(さくしゅ)という一言に尽きる。

 

(まぁでも、コールマル以外の土地だって、そっちのほうが一般的だからなぁ)

 

 統治という名の搾取する側とされる側、それは人の社会の弱肉強食をあらわす典型的な現実。

 人権の保護や社会福祉の概念など、天国極楽の夢物語に過ぎない この世界において、生かさず殺さずで庶民が搾り取られるのは極当たり前の現実だ。

 

(小なりといえども御領主様かぁ)

 アンコウ自身には、いわゆる権力を志向する欲は少ないが、

(まぁ、搾り取られるよりは搾り取る側にいるほうがいいに決まってる)

 とは思っていた。

 

 

「おーい、アンコウ。こっちの通りに行っていい?」

「ん?ああ、いいぞ」

 

 アンコウはこの数日間で、とりあえずクークの町で見ておこうと思っていた場所は、すでに(おおむ)()まわり終えていた。

 今日は町の視察というよりは、カルミの要望を聞き入れて、町を散策している感じだ。

 

 アンコウはカルミの後について、メインストリートを外れて別の通りに入っていく。その通りには、武器・防具、魔道具などを扱う店や工房がパラパラと並んでいた。

 

 アンコウが少し驚いたことに、クークの住人は大部分が人間と獣人で構成されているのだが、小さいながらもドワーフのコミュニティーが存在していたことがある。

 

「おおー、ドワーフのお店だ。アンコウ、ちょっと見てきてもいい?」

「ああ、好きにしろ」

 

 カルミはハーフドワーフ。そのカルミの死んだ祖父は魔工匠であったこともあり、カルミはこういった製作物に対する関心が強い。

 二軒、三軒と店を見て回るアンコウとカルミ。

 

(……やっぱりあんまり質はよくないな)

 

 この通りにある どの店も、生活用の商品を中心に扱っていた。武器・防具も置いてあるのだが、どこも二流、三流の品揃えだ。

 

 そもそもこんな辺境の町に小さいとはいえドワーフのコミュニティーがあるのは、ここが山岳地域に属し、鉱物原材料が手に入り易いからに過ぎない。

 また、ドワーフはこの世界において、エルフに次ぐ第二の優等種族であるが、種族内における個人の能力差が大きいことでも知られている。

 

 ワン-ロンで見たような戦士として、あるいは魔工匠として、底の知れない超一流の技量を誇る者もいれば、小豚鬼(チープオーク)に蹂躙されていたドワーフのように、今のアンコウなら容易に斬り倒すことができるような者も少なからずいる。

 

(こんな辺境に流れてくる奴は、そりゃあ三流だわな)

 

 それでもドワーフが作るような魔道具や魔武具などは、人間族や獣人族の者が作ろうと思うと、よほどの適正がなければ、三流のモノすら作ることはむずかしい。

 居てくれるだけマシ、なのだ。

 

「アンコウっ、つぎはあのお店にいこう!」

 

 たいしたモノを扱っている店がないことは、カルミにもわかったはずなのに、それでも実に楽しそうにしている。

 わかった、わかった と、カルミの後ろをついて歩くアンコウ。

 

 そして、そんなアンコウにむかって、小走りで近づいてくる少年がいた。

「ん?」

 年の頃は、11,2歳といったところか。それに気がついたアンコウの眉間にシワがよる。

「チッ」

(こっち来てんじゃねえよ。くそガキ)

 

 アンコウは、その少年を視界の端に入れながらも、それ以上の反応を示すことなく歩く。

 

 少年は、アンコウが自分の存在に注意していることに気づくことなく、いつもどおりの行動に移る。

 それは、駆け寄るままに男にぶつかり、(ふところ)の中のものを頂戴する。

 そして、その後は、時にペコリと頭を下げ、時に悪態をつき、それまで以上の早さでその場を去るのだ。

 

 少年が、ドンッとアンコウにぶつかる。しかし少年の予定と違い、少年の右手は何も掴み取ることができなかった。

 

「くそガキがっ」

「!えっ?」

 気がつけば少年は腕をとられ、宙を舞っていた。

「うわあっ!」

 

ドスンッ!

 背中から地面に叩きつけられた少年。

「ゲ、ゲホオッ」

 衝撃で全身がしびれ、一瞬で体の自由が効かなくなる。

ゲスッ!

 仰向けに倒れる少年の胸をアンコウが踏みつけた。

 

「……ガキ、いい根性してるじゃねぇか」

 

 地面に叩きつけられた衝撃で、涙が浮かんでいた少年の目に恐怖でにじむ涙が加わる。

 

 今日のアンコウの出で立ちは、鎧兜はつけず、魔戦斧は魔具鞄の中に納め、一見した分には武装はしていない。

 さして背も高くなく、のっぺり顔で小さな童女の後をぷらぷらついて歩くアンコウは、普通の人間族である少年にはいいカモに見えたのだろう。

 

――――だめだ いっちゃだめだ でもお兄ちゃんがっ だめだ でもお兄ちゃんがころされちゃうよ だめだよっ ――――

 アンコウの背後、少年が飛び出してきた路地のほうから、複数の子供の声が聞こえてきた。

 

「お、おいっ、スーニャっ!戻って!」

 

 アンコウの背後に迫る小さな足音。その足音がすぐ近くまで来た時点で、アンコウは少年を踏みつけたまま、ぐるりと顔を向けた。

 アンコウが向けた視線の先には、アンコウの目に怯え足を止めた薄汚れた服を着た女の子。背丈はちょうどカルミと同じぐらい。

 

「……く、来るな、ス、スーニャ、に、にげろ…」

「お、…おにぃちゃん」

「……に、にげろぉ…げほっ」

 

 どうやら兄妹らしい。兄が何度逃げろと言っても、妹は震え、涙を流しながらも、その場を動こうとはしない。

 

 スリを働く子供たちの存在は、この辺りの住人も常日頃から苦々しく思っていた。

 だからアンコウがスリの少年を投げ飛ばしても、それ自体に文句を言いはしない。しかし、現状の絵面(えづら)はあまりに……

 

 大の男が少年を踏みつけ、その足の下で少年は苦しげに泣いている。その近くには少年の妹らしき女の子が泣きながら立ち尽くしている。

 男に踏みつけられながらも少年は妹を思い、来るな逃げろとよびかける。それでも妹は、怯え震えながらも兄を思い動かない。

 その絵面は、麗しき幼き兄妹愛に見えてしまう。

 

 自然、周囲にいる者のなかに、眉をひそめてアンコウを非難めいた目で見る者たちが出てくる。

 

「チッ」

(ガキでも、泥棒は泥棒だろうがっ)

 

 アンコウとしては、子供であっても泥棒は腕の一本ぐらい切り落としてもかまわないと思っているが、それ以上に今はあまり目立ちたくないという意識が勝った。

 

(くそっ)

 アンコウは少年から足をのけ、ギラリと()りの少年をにらみつける。

「ひっ」

「……お前、親はいるのか」

「と、父ちゃんも母ちゃんも死んだ……」

 

 ハリュートより活気があるといっても、クークにも貧乏人は山ほどおり、行き場のない孤児も年々増えているとメルソンから聞いていた。

 

「……いいか、今回だけは見逃してやる。ただし、次にやったらお前の両腕叩き斬ってやるからな!わかったかっ!」

 

 アンコウに怒鳴りつけられて、少年はブルブル震えながら|頷いた。

 アンコウはまわりの注目から逃れるように歩き出す。

 アンコウが離れると、すぐに女の子が、

「お兄ちゃんっ!」 と叫びながら、まだ地面に倒れている少年に駆け寄っていた。

 

「チッ」

(一気に気分が悪くなったぜ)

 

 アンコウは、メルソンが予算上の問題で孤児院などにはお金がまわせていないと言っていたことを思い出した。

 

(しかし、こんなガキらに、いつまでものさばられたら全く迷惑だな)

 

 金がないから子供らは悪さを働き、その子供らを支援するにも結局金がいる。これだけ不思議魔道具(ふしぎまどうぐ)があふれた世界でも、金に勝る道具はない。

 

「アンコウ?」

 

 カルミはごく普通に、アンコウが少年を折檻する様子を眺めていた。

 今はまた、アンコウの隣を一緒に歩きはじめている。

 

「……カルミ、金は大事だぞ」

「うんっ、金はだいじっ」

 

 

 

 

「これはこれはメルソン殿、ようこそおいでくださいました」

「いえ、こちらのほうこそ突然の訪問の申し入れを快く受け入れてくださり、感謝いたします。モスカル殿」

 

 グローソン公からアンコウへの、いわば派遣家臣の代表であるモスカルが滞在している屋敷に、アンコウがこの地に来るまでクーク太守を務めていたメルソンが訪ねてきていた。

 

 アンコウはこのクークを拠点に、コールマル北部を統治するにあたって、かなりの権限をこのふたりに与えるというか、放り渡していた。

 ざっくり言うと、クークの行政に関しては太守をしていたメルソンを中心に、コールマル北部全体の差配はモスカルを中心にといった具合だ。

 

 メルソンは客間に招き入れられ、モスカルと話をしはじめている。

 

「モスカル殿。懇意にしている北部地域の諸衆から、今後のことについて問い合せてくる (ふみ)が届きはじめているのですが」

「そうですか。実は近々、北部諸衆に対し、クークへの参集命令が下されることになっています」

「ほう、それはモスカル殿の御発案か」

「いえ、アンコウ様直々の命です。アンコウ様は北部と南部の統治を完全に分割し、ご自身は北部を掌握し、南部はこれまでどおりナグバル派に任せ、最大限利用するおつもりのようです」

「ほほう」

 

 メルソンはまだ、アンコウという新たに主君となった人物のことをよく理解できていない。

 ただ、良くも悪くも、あまり為政者らしくなく、戦場での働きはなかなか見事であったものの、あまり(まつりごと)に関心があるようには見えなかった。

 

「おそれながら御領主様におかれましては、このクークを、いやこのコールマルをどのようになさりたいとお考えなのでしょう」

 メルソンに真剣な様子で聞かれ、モスカルは、

「そうですな………、」と考え込む。

 

 アンコウはコールマル領主としての理想や展望などは特別持っていない。そのことをここまで行動を共にしてきたモスカルは、よくわかっている。

 しかし、この地の人間であり、郷土愛も旺盛に見えるメルソンに、そのことをストレートに伝えるのはさすがに(はばか)られた。

 

「……アンコウ様は現実主義者です。夢や理想を語るのではなく、今ある力で、できることから手をつけていかれるのではないでしょうか」

 

 ものは言いようである。その後も続いたモスカルの当たり障りのないアンコウ評を、メルソンは ウンウンと、相づちを打ちながら聞いていた。

 

 ある程度本音を隠しつつのモスカルのアンコウ評ではあるが、実際のところ、モスカルから見た 統治者としてのアンコウに対する評価は以外と高い。

 

 どこで身につけたものかはわからないが、アンコウ様は統治・行政というものに対する基本的な見識を身につけている。また、結果的にではあろうが、その見識に基づいて部下に仕事を任せる度量もある。

 

 人間的には、決して器大きく徳多し、と言える人物ではないが、権力を濫用(らんよう)したり、享楽に沈溺(ちんでき)するタイプでもない。

 コールマル程度の小領なら十分に治める能力はあるのではないか と、モスカルはみていた。

 

「アンコウ殿は北部諸衆を一堂に集め、己の所信を述べられて新たな領政の第一歩となされるおつもりなのでしょう」

 

 メルソンは、なるほど、その話を聞けば御領主様の治世の方針を皆が知ることができるわけですな と頷いていた。

 

 

 

 

「失礼いたします」

 

 遊戯室の扉がガチャリと開く。

 

「おー、モスカルだあ」

 ビリヤードキューを振り回しながら、カルミがモスカルに近づいていく。

 

「これはカルミ殿、楽しんでおられますか?」

 モスカルは、童女カルミにも丁寧に接するナイスオールドミドルだ。

「うんっ!テレサとホルガとビリヤードしてるっ」

 

 ビリヤード台を囲んでいるテレサとホルガのふたりも、モスカルにペコリと頭を下げた。モスカルもにこりと笑いながら頭を下げ、さらに部屋の奥へと歩いていく。

 

 部屋の奥に置かれたゴブリン皮張りのグリーンのソファーには、真剣な顔で何かを読みふけるアンコウが座っていた。

 

「アンコウ様、それは?」

「ん?明日の式次の確認だよ」

「アンコウ、きんちょーしてるんだって」

 モスカルと一緒にアンコウの前まで来たカルミが、モスカルに告げる。

「うっさい!こういうお堅い場で大勢の前で話するのは久しぶりなんだよっ」

 

 この世界にやって来てから、元の世界では考えられない修羅場もくぐり抜けてきたアンコウだったが、逆に、明日行われる予定の真面目な式典のような場で、人前で何かをするということは、こちらの世界に来て以来初めてのことだ。

 

「アンコウ様、御心配にはおよびません。式典と申しても簡素なものですし、次第準備もすでにすんでおりますれば、アンコウ様は座っておられるだけでも式は終わりますので」

「……そうか。さすがに座っているだけってわけにはいかないだろうけど、儀礼的なことは何もわからないからな。お前に任せるよ、モスカル」

 

 アンコウはテーブルに置かれていた果実酒をひとくち口にふくむ。

 

「カルミ、お前はテレサたちと遊んでいろよ」

「は~い」

 

 カルミは再びビリヤード台に戻り、アンコウに促されたモスカルは、アンコウの向かい側にも置かれているゴブリン皮のソファーに腰かける。

 

「で、声をかけていた北部の諸衆ってのは集まったのかい?」

「はい。参集令を出した者は、すべてクークに入ったことを確認しています」

「全員来たのか……」

「むろんです。あの参集命令書は、コールマル領主の名で出されたものであり、筆頭執政官ナグバルの名も連名署名されていましたから。どのような考えを持っていようとコールマル領下にある者なら逆らえないでしょう」

「そうだな」

 

 アンコウはクークでの足場が固まりしだい、ナグバルは無事にハリュートに帰らせてやるつもりでいる。

 ただし、クークでの足場固めのために筆頭執政官ナグバルの名をフルに利用するつもりだ。

 

「ナグバルのやつはおとなしく従っているのか?」

 

「はい。従わなければ、命の保証すらなくなることをはっきりと申し伝えておりますから。自分に選択権も交渉権もないことはよくわかっているはずです。ナグバルをハリュートに帰した後も、このクークに別邸を置き、息子のオスカーはこのままクークに留めおくことにも、すでに同意させております」

 

「そうか。北部にあるナグバル派の領地を領主直轄地に編入させることも同意させたし、グローソン公に差し出す上納金(じょうのうきん)は執政府持ちだ。足場を固めて背負う荷は軽くする。ここで気楽に生きるための第一歩だな」

 

「ええ、アンコウ殿のご指示どおり、順調に進んでおりますよ」

「……そうか。じゃあ、明日は前向きな気持ちで緊張するとしますか」

 

 アンコウとモスカルは、もうしばらく話を続けていたが、話が一段落(ひとだんらく)つくと、アンコウは座ったままで大きく一度伸びをして、光沢感がハンパない緑のゴブリン皮のソファーから、ゆっくりと立ち上がった。

 

 おっ?と、アンコウがソファから立ち上がったのをめざとく見つけたカルミがまたパタパタ近づいてくる。

 

「アンコウっ、ナインボールでカルミと勝負しよっ!」

「……そうだな。息抜きにワンゲームだけやるか」

「やった!」

 

 アンコウは、ソファの背に掛けてあった上着をとる。

 

「ソファに座りっぱなしも体に悪いしな」

 

「ほおー……」

 緑のソファに目をやったカルミが、はたと目を大きく見開く。

「ねえ、ねえ、アンコウ。しってる?」

 突然カルミが得意気な顔で、アンコウに聞いてくる。

 

「ん?なにが?」

「ゴブリンの皮はねえ、こどもゴブリンの皮を生きたまま剥いでなめしたのが、いちばんやわこくて上等なんだよっ!」

「!ぐっ、んなプチ情報知りたくねぇよっ!」

 

 アンコウは何とも言えない表情で、今まで自分が座っていた光沢がハンパないグリーンのソファを見た。

 ドワーフ魔工匠の祖父と魔素の森で暮らしていたカルミは、魔道具や素材に関する知識が多少あり、それを披露したくなったらしい。

 

「たくっ」

 アンコウもキューを手に取り、ビリヤード台のほうに歩いていく。

 

「おおー、カルミがブレイクショットするっ!」

「なに言ってんだっ、ちゃんとバンキングするぞっ」

「え~~」

 

 

 アンコウとカルミは、あーだこーだと話をしながら、テレサとホルガが笑って立つところへと歩いていった。

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