ダンボール戦機×装甲娘 セイバークライシス    作:謎のコーラX

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4話 ファーストケース

LBCS装着者 通称装甲娘。

 

ワールドセイバーに対抗するために、山野博士、大空博士、オタクロス達が()()()の手助けからワールドセイバーから奪取したデータから作り出されたのがLBCSだ。

 

ミゼル事件から4年の月日で世界に装甲娘は100人以上となり、一部の兵士にもオメガダインが開発した疑似LBCS、言ってしまえば劣化版だが誰でもなれる装甲娘だ。

 

それでも今のワールドセイバーは強大であり、テロに対抗すること、LBXが兵器ということを隠蔽する労力がかかる。

 

LBXで遊ぶ、LBCSで戦う、2つを両立させたのがクランだ。

 

その内の日本クランランキング3位に位置するのがアテナス ファーストケース、最初に創設された装甲娘達が世間ではLBXの大会に挑むプロプレイヤーの集まりとして公表されている。

 

しかし殆どのクランメンバーはLBXの腕はそこまで凄いわけではなく、裏が本業である。

 

「はっ!、ほっ!」

 

「はー!」

 

アテナス ファーストケースのクラン施設の近く、そこでは日夜装甲娘のクランメンバー達が切磋琢磨(せっさたくま)しており、その中のアキレスこと、ミカヅキ・カリナは同期のシン・エジプトことレナーク・バレナルとの戦闘訓練が終わろうとしていた。

 

「ふぅ、やっぱり強いね!、レナちゃん」

 

「カリナも凄いです!、ワタクシ、未だに勝てる気しないです」

 

レナークとカリナはLBCSを解くと、ベンチに二人で座る。

 

「今日でワタクシ、5敗目ですね、でもカリナの動き、だんだんと読めるようになりました!、次こそは!」

 

「でも私もレナちゃんの動きが読まれるようになるんだよね」

 

「うっ、それもそうですね、どうしましょう」

 

二人が休憩がてら、スマホである動画を見て5分ほどの休憩を消化する。

 

「さぁ!、次が本番です!、おまたせしました!、LBX(ラメントブラックボックス)の登場です!」

 

スマホから大歓声が聴こえ、舞台から4人の少女がでてくる。

 

「まずはドラム!ホドウ・ユウカ!」

 

司会の言葉と共に、ドラムが叩かれ、スポットライトが大柄の少女に向けられる

 

「どっも!、今日もお前らに最高の曲聞かせてやるぜ!」

 

「ベース!、タカヒラ・ヨウ!」

 

次にベースが奏でられ、スポットライトが細身の少女に向けられる、明らかにめんどくさそうな表情がスマホ越しでもわかる。

 

「特になしですはい次」

 

「あはい、ではギター!、ヤト・カナデ!」

 

次はギターが弾かれ、

 

「イェェェァァァァァァ!!」

 

スポットライトが当たる前に派手といった感じのアクセサリーゴリゴリの少女は叫んだ、何事かとまわりの装甲娘達が振り向くほどの音量だ。

 

「キンキンします、やはり慣れないですね」

 

「あはは、うんでもこういう人だからあの人、じゃあ続き再生するね」

 

「うぅ、頭が……、で、では最後!、我らがボーカル!、リーダー!、モリヨリ・ヒイだぁ!」

 

スポットライトが中央に向けられ、長い黒髪の端正な顔立ちの少女がそこに立っていた。

 

「どうも、美しき美声の中の美声の美少女!、皆さんご存知、ヒー様だよ!」

 

会場の熱気が最高潮に達するが、彼女の手を掲げ、握りこぶしを作るとそれと同時に嘘みたいに収まる。

 

「さて、今日も私達、ラメント・ブラック・ボックスのライブに来てくれてありがとう、一人は何時も通り、ギターに熱中しすぎてぐっすりだが、どうか私の美声とついでにメンバーの音楽を楽しんでくれ、では一曲目行ってみようか!」

 

「「「「サウザンドドリーム!」」」」

 

四人の掛け声と共に曲が始まる。

 

 

5分後、曲が終わり、一旦スマホの動画を止めて、ベンチにスマホを置き、二人は伸びをする。

 

「んー!、さて、続き始めようか」

 

「次こそは負けませんよ!」

 

 

その頃、琉我はある殺風景な白い一室にいた、目の前にはどこかミゼルに似た少女がそこに立っていた。

 

「あなたが私をこの世界に?」

 

「……残念ながら、違うなぁ」

 

赤く輝くツインテールの髪をたなびかせ、宙に浮き体育座りで少女はそう告げる、琉我が聞いた話とは違う性別に琉我は少し驚いている。

 

「なぁ、あなたがカインだよね、なんで男ではないんだ?」

 

「ん、そうだね、男の思考ルーチンで作られているのは確か、けどこの性別のが体を持って動くとき便利なわけ、装甲娘だっけ?、あれにも適応できるからな」

 

「ふむ、なら本題に戻るけど私をここに連れてきた理由は?」

 

「あぁそうだったな、なに、お前のLBCS、マスターグレードクラスだろ?」

 

LBCSには、いやLBXにも存在するがクラスがある、汎用型でほとんどの装甲娘が使うノーマルグレード。

 

一部の上位の装甲娘が使う、人間が扱ううえでは最高性能のハイグレード。

 

そしてアンドロイドサージェンが扱うことができるハイグレードの数倍の性能を誇るマスターグレード。

 

琉我が持っているファントムはマスターグレードに相当している。

 

「そうみたいだね、でもさ、LBCSコネクト ファントム」

 

琉我はその掛け声と共に、ファントムを身に纏う、蝙蝠を思わせる青と黒が基調となった禍々しさを感じる姿だ。

 

「ふむふむ、不思議だな、マスターグレードを人間が使えば負荷に耐えきれずにやっばいことになるのに」

 

「不思議だよね、私も最初なったときも別になんも無かったから不思議だったよ」

 

「……LBCSコネクト オーレギオン」

 

カインは白を基調とした様々なLBXの要素が組み込まれた、最強のLBX、オーレギオンを身に纏う。

 

「スティンガーミサイル」

 

カインの肩からミサイルが射出される、突然のカインの攻撃に琉我はすぐさま対応し、ミサイルを避け、高速でカインに詰め寄る。

 

「ほっ!」

 

琉我は槍を突き出し、カインはそれを盾で受ける。

 

そのまま二人は一進一退の攻防が繰り広げられた、琉我のファントムのステルス機能にもカインは対応し、カインは様々なオーレギオンの固有必殺ファンクションを使う、その必殺技の連続にも琉我は対応していく。

 

10分ほどだったろうか、二人はそこで動きを止め、LBCSを解除する。

 

「本当になんでそんな動きができるんだよ」

 

「なんか装甲娘達の動きを観察してたらできた、というのは半分冗談で、このファントムのLBCSを解析したらわかると思うよ」

 

琉我はファントムをカインに手渡す。

 

「ふむ?」

 

カインはファントムを解析をし始める、アダムとイブほどではないないが、スーパーコンピュータだけあって10秒ほどで終わり、琉我に返した。

 

「自動学習機能に戦闘補助機能、それに加えて()()か、明らかに僕ら側が作ったものではない、ワールドセイバー産って感じの高性能LBCSだ」

 

「やっバイでしょう?」

 

「うん、やばいがそれでもマスターグレードに耐えられるお前も凄いがな、はぁ……ところでお前を解析」

 

「いやどす」

 

「ちょっとだけ」

 

「やりません!」

 

迫真の琉我の叫びであった。

 

そのまま琉我はその部屋から去り、カインはそれを見送った。

 

「凄い人だったね、カイン」

 

「何者なんだろう、私達みたいに機械の身体でもないし、LBCSと完全な()()()してるとしか言えないね」

 

「細かいデータとかどーでもいいー、ねぇカインー、あたしにもあいつとの戦闘データとらせてほしかったなー」

 

反対側の自動ドアから3人の少女が出てくる、銀 金 そして茶髪の少女ではあるが、人間ではないのだとその整えられた身体、顔からアンドロイドだとわかる人にはわかる姿をしている。

 

「お前らか、そろそろ時間だし、インフィニティネットに潜るぞ」

 

「はい」

 

「わかりました」

 

「りょかいー」

 

「「「創造主様」」」

 

カインは3人のアンドロイドを連れて、この部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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