ダンボール戦機×装甲娘 セイバークライシス    作:謎のコーラX

7 / 9
なんとなく自分のスキルが向上したような感覚がある(´・ω・`)


6話 LBCS 後編

「あの……隊長、その姿って」

 

アキレスは琉我の装甲娘の姿に驚く、本来同じ女性でも大人には装備不可能に近く、琉我は人前では力もなく、LBXの腕前も下の中程度の振る舞いをしていた、琉我は流石にこれは予想外の状況のため、冷や汗が流れ、アキレスにどう言い訳するか頭を回し、アキレスだけを見て、怒愚魔の存在を忘れている。

 

「うーむ……よし」

 

「おいてメェ、よそ見してんじゃ」

 

「うんちょっと黙っていてくれ」

 

琉我は向かってくる怒愚魔に槍を投擲する、狙いが甘いため簡単に避けられたが、アキレスの側に行くには十分な時間稼ぎだ。

 

「あの、琉我さん?」

 

アキレスは先程からの疑問に頭を悩ませでいる、それにとっくに気づいている琉我は正直に話し出す。

 

「アキレス、私はまぁ特別な存在なわけだ、実力ならセカンドケースにも引けを取らないとは思う、この姿のことは郊外しないでくれ、後でいろいろと頼みも質問も聞くからさ、それと、ついでにさ、装甲娘の高みってやつを見てくといい」

 

琉我はアキレスを背にし、怒愚魔の前に立つ。

 

「はぁ?、てめぇ俺相手にお荷物付きで戦おうってか!」

 

「わ、私も戦います!」

 

アキレスが前に行こうとするのを琉我は手で静止する、琉我は小馬鹿にするような微笑の表情で、怒愚魔を指差す。

 

「あぁ、別に一人二人増えたところでなんの問題にもならないよ、だって――お前弱いんだもん」

 

「――てめぇ」

 

その言葉に、怒愚魔の感情は爆発する。

 

「ふざけんじゃねぇぇぇぇぇ!!」

 

怒愚魔の怒号が響き、木々が揺れ、明らかに気配が、LBCSの出力が膨大していくのがアキレスからでもわかる。

 

「このレベルが……弱い?」

 

明らかに私よりも数倍強い、先程まででも勝てるとは思えなかったのに、そんなアキレスの思いとは裏腹に、琉我は冷静に怒愚魔に横目にアキレスに視線を向ける。

 

「そういえばアキレスは知らないかな、機密ではあるけどまぁ知っておいたほうがいいよ、あれが一部のLBCSに試験的に導入されていた機能、オーバーエモーション」

 

「オーバーエモーション?」

 

初めて聞く名前だった、たぶん感情に関するものだというのはなんとなくわかるが。

 

「簡単に言うと、LBCSはで精神 能力で強さが変わると言われているが、あれはその精神の制限を壊し、高負荷(オーバーロード)を引き起こす代物だ、まぁ確かに強くはなるけど後遺症が残る確率が高くて、とても運用できないから後で削除される予定だったんだが、あれだ」

 

「アァァァぉぉぉぉぁ!!」

 

とても正気とは思えない、怒愚魔の憤怒の表情がアキレスは見て、足が震えだし、恐怖を覚える。

 

「こ、怖い」

 

「だろ、じゃ、もう一つ教えておこう」

 

「なにぺちゃくちゃ喋ってんだ、見せてやるよ、オレの最高潮の必殺ファンクションをよぉ!」

 

怒愚魔は足を広げ、手を握りしめ、肘を曲げて、胴体の二門のキャノン砲にエネルギーを溜める。

 

「こいつをくらって立ってたやつはいねぇ、さぁ!、逃げるなり盾になるなりしてみろよぉ!」

 

「あるLBCSには、ある一定の強さ、限界を迎えると本人の能力に適応するためにグレードが上がる仕組みがあるんだ」

 

「あの!、それより前!前です!」

 

琉我はそれでもアキレスに話している、しびれをとっくにきらした怒愚魔はエネルギーが溜まると、叫ぶ。

 

「無視してんじゃねぇ!、くらいやがれやぁ!、超我王砲(チョウガオーキャノン)!」

 

二門のキャノン砲から螺旋をえがき、その強力なエネルギー砲が放たれた、琉我はそれを見ると、改めて怒愚魔を見る。

 

「見せてあげよう、これがファントムの真の姿だ――LBCSアップグレード、ディ・エゼルディ」

 

そう言った琉我の身体から光が生じ、エネルギー砲は琉我に直撃し、アーマーが怒愚魔の前に飛んでくる。

 

「ははは!、死んだか?、死んだよなぁ!、俺のナメているからこうなんだよ!」

 

土煙が舞い、ふと、怒愚魔はその高ぶった感情からでもおかしな点に気づく。

 

「おかしいぞ、何故()()()()()()()飛んできたんだ?」

 

その疑問はすぐに晴れた土煙の向こうにいた琉我の姿で確認できた。

 

その姿は青いパーツが取れ、黒のパーツがむき出しになり、漆黒のその細身の外見は、鎧というよりスーツに近いものだった。

 

背中にはウィングがつき、空きができたビットが収納され、足はハイヒールのようになり、優雅に立っている、とても戦闘能力が無さそうに見えるが、その手を伸ばした先には三つのビットがリフレクターを形成し、あのエネルギー砲に無傷で耐えきったことが伺える。

 

「馬鹿な……俺の最大の必殺ファンクションが無傷だと?」

 

「さて、早く帰って寝たいから手早く終わらせるか」

 

琉我はリフレクターをソードに変形させ、残りのビットを展開し、六つのソードビットを怒愚魔に向ける。

 

「じゃ、やるか」

 

「ひっ」

 

ソードビットが射出され、怒愚魔に向かっていく、怒愚魔はその身体能力で避けようとするが、その逃げた先にビットが飛んできた。

 

「はっ?」

 

考えることも許さず、ビットは容赦なく怒愚魔を切り裂いていく、逃げ出そうとしても逃げた先にまたビットがあり、まるで、いや、先読みされているのである。

 

「オーバーセンス、LBCSの制限機構の先、ディープシンクロの機能、精神感応を察知して先読みできるんだが、どうやら怒愚魔、お前にはその機能は無さそうだな」

 

「がっ!、ぐぁ!」

 

間のない連続攻撃に、怒愚魔は闇雲に大剣を振り回すが、全て空を切る、いつしか怒愚魔には怒りの感情は、恐怖の感情が大きくなっていくにつれ、消えていった。

 

「ヒィィィ!!」

 

「アタックファンクション アポカリプス」

 

ビットはビームを打ち出すものに一部変わり、ソードとビームの波状攻撃が始まる。

 

「お前がもう少し弱かったら、このビームビットですぐに終わったんだが、ま、どうブレイクオーバーするか、変わるだけだね」

 

アキレスはその琉我の人が変わったような無慈悲な冷徹な表情に、彼女もまた恐怖が芽生える。

 

ビットの攻撃が止み、怒愚魔の装甲はボロボロとなり、LBCSが解除され、怒愚魔のLBCSを纏っていた者は地面に顔から倒れ伏した。

 

「アキレス、わかっ……あ、やべ()()()()()()()私」

 

「だ、大丈夫です、怖くあり、ありませんので」

 

明らかに涙目で震えている様子に、琉我は反省し、優しい笑みを浮かべてアキレスの頭を撫でる。

 

「いやごめん、もうちょっとどうにかなったんだろうけど、今度なにか奢るから、だからその、ゴメン」

 

いつもの琉我の様子に、アキレスは落ち着きを取り戻しはじめた、それを見て安心した琉我は、怒愚魔のほうへと歩を進める。

 

「さて、LBCSの回収とその装着者の確保をしな」

 

瞬間、空から黒い竜巻が現れ、琉我の進行方向を阻む、琉我は冷静にリフレクトビットでそれを防ぐが、黒い竜巻が収まると、怒愚魔だった少女はLBCSと一緒に木の上の少女の手にあった。

 

その姿に琉我もアキレスも見覚えがある、件のLBCS盗難事件の犯人、ヤナギハラ・アイノである、ナイトメア・フィアーを身に纏い、アイノは静かに琉我を見下ろす。

 

「流石だね、そこのアキレスと違ってガチで潰しにくるなんて、いやそれとも()()()の意思だったかな」

 

「ご想像にお任せするよ、その様子だと私のことを知ってるってことは本当にワールドセイバーになったのかな」

 

「まぁね、じゃ、ワタシはこの辺で失礼するよ、ではまたね、琉我」

 

琉我はソードビットを飛ばすが、こちらも先読みされ、見事に避けられてアイノは逃げ去っていった。

 

「……はぁ、結局骨折り損のくたびれ儲けってやつか」

 

琉我はLBCSを解除して、月を見上げる、ため息を大きく吐き、色々な悪い感情を消したあと、アキレスのほうへと歩を進める、セントラルセイバーが動き出した、その事実に、頭を悩ませ。

 

 

 

 

 

 




とりあえずこれで一章は終わりです、LBCSはオリジナルLBXは出さずに公式のもので行く予定、未登場多いからある意味やりやすいですね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。