時間停止の能力あるなら、他に能力いらなくない? 作:Firefly1122
四層の塔の中へ踏み入る俺たちは、今まで通りの作戦で戦いに挑む。フィールドは暗く、壁に空いた穴に立てられたろうそくだけがこの空間を照らす。奥に見える十字架には鎌が飾っており、俺たちは慎重に前に進む。すると、鎌はゆっくりと空中に浮いたと思えば、死神がその姿を現す。黒いローブに鋭い目つきの骸骨。その目には赤い光が宿る。足はなく常に浮いており、ぼろ布のようなローブから見える骨の手に、先ほどの鎌がしっかり握られていた。
葵は今まで通り疾走者を使い距離を詰める。そして今まで通り死蝶一閃で死神を攻撃する。もちろん今まで通りにはいかないことはわかっていた。三層のように躱されることも想定していた。だが、俺には時間操作があると慢心していたのだ。
死蝶一閃は間違いなく当たっていたが、即死の効果は発動しなかった。鎌をゆっくり振り上げ、葵を刈り取ろうと動き始める。俺はすかさず時間操作を発動しようとしたが、
「え?」
時間操作は発動しなかった。何が起こったかわからず混乱する俺の目には、鎌により胴体を真っ二つにされ、光の粒子になる葵の姿がゆっくりと映った。実際はかなりの速度で鎌を振り、葵がなすすべもなく切られる瞬間だったのだが、俺の目にはかなりゆっくりに見えた。
「きゃあああ!」
悲鳴を上げる美子。慌てて美子の元へ駆けよる海斗。そんな二人を死神はその鎌で切り裂き、二人を光の粒子へと変えたのだった。
この世界では装備は破壊されない。アルティメットガーディアンとの戦闘でも、剣で切られた騎士たちはそのまま吹き飛ばされたように飛んで行っており、真っ二つになることはなかった。
死神は違う。確実に装備ごと真っ二つに切り裂く。無敵のスキルを持つ海斗すら真っ二つだった。
その光景を見た他のプレイヤーは慌てて逃げ出し、死神から離れているプレイヤーは魔法を放つ。死神はプレイヤーが集まっている箇所の上に行くと、鎌の柄を地面に叩きつけた。その瞬間、紫色のオーラが広い範囲に広がり、死蝶一閃で発動したあの髑髏がオーラに触れた数十人のプレイヤーから出てきて、光の粒子へと変えた。
俺はただその光景を呆然と見ていた。
「静流!!」
リーグの声で俺はハッと正気に戻る。目の前では死神の鎌をリーグが剣で上手いこと逸らし、俺を庇っていた。
「早くこいつの倒し方を見つけてくれ!悲しむのは後だ!このままだと全滅するぞ!」
その言葉に、俺は今やるべきことを思い出す。そして、この世界が現実であり、生きるためならば本気を出すべきだということも理解した。
死神はまた別のプレイヤーを狙って動き始める。俺は死神の動きから次の標的を探り、追いかける。
静流の彼女と友人たちは皆死んだ。そのショックから静流は動けずにいた。そのショックは俺にもよくわかる。大切な人が目の前で死ぬ経験は俺にもある。だからこそ、俺は静流に渇を入れなければならない。
死神はショックで動けない静流を標的にしたようだ。魔法や攻撃系スキルは使えるものの、そのほかのスキルは謎の妨害によって使えない。だが、俺は元々スキルに頼り切った戦いはしない。静流の前に出て、上から振り下ろされる鎌を剣で斜め下に受け流す。鎧が壊れないこの世界で、こいつは鎧を破壊した。そんな攻撃を剣でまともに受ければ、剣ごと俺は切られてしまう。だからこそこの受け流し技術が生きる。
静流に渇を入れると、静流の目に光が戻る。と同時に何か覚悟したような目にもなった。無策に死神の元へ走り出した静流。俺はそれを止めるが、静流は止まることなかった。
「リーグ!あまり無茶をするな!」
オリーブはそう俺を叱る。オリーブも静流という戦力が大事なのはわかっているはずだが、俺自身もオリーブが同じようなことをすればオリーブを叱るだろう。それほど俺とオリーブは互いに大事な存在なのだ。
「それで、静流はどうしたんだ!?何か作戦はあるのか!?」
「分からない。無策に突っ込んでいってるようにしか見えないが……」
俺たちがそう思っていると、静流は死神の攻撃に対してカウンターで死神の腕を切る。腕を切られた死神は一度退き、腕を再生させる。鎌を自身の手に戻し、再び静流に攻撃を仕掛ける。鎌を横に振るだけのシンプルな攻撃を静流はジャンプで交わし、鎌を利用して飛び上がり、死神の頭に剣を振り下ろす。死神の攻撃は素早く、鎌を踏み台にするなど常人ができることではない。
死神は静流を敵だと認めたように、本気を出す。先ほどの死のオーラや鎌を振り下ろし、地面すら抉る見えない刃を放つ攻撃をするも、静流は全て回避する。その動きはまるで死神の攻撃をすべて見抜いているようで、オーラを出す前に後ろに下がり、見えない刃はすれすれで避ける。
「すげえ……何だあの動き」
思わず俺はつぶやいた。死戦を潜り抜けてきた俺たちでも、静流ほどの動きをする人間は見たことはなかった。どんな搦め手でも倒せない静流に埒が明かないと思ったのか、無数の斬撃を放つスキルを静流に対してはなってきた。静流も使っていた無限斬撃だ。一秒間に20もの斬撃を上下左右四方八方から放つこの攻撃は回避のしようがない。
「静流!」
俺は慌てて駆け寄ろうとしたが、目の前でありえない光景が繰り広げられていた。無限斬撃の中で、静流は剣を振るい、細かい動きで攻撃を躱している。俺の目でも追えないほどの速さで繰り広げられるその攻防。剣と鎌がぶつかる火花と、ダメージによる光の粒子でまるで地面に花火が咲いたようだった。その攻防は数秒間繰り広げられ、死神は光の粒子へと変わった。
無限斬撃。この攻撃はスキル発動し続けている間、決まった軌道で素早く攻撃するスキルだ。その速度は一秒間に20もの斬撃。それは常人では目に追えず、残像が無限にも思えるほどの斬撃に見える。それが無限斬撃の正体だ。しかし、本気を出した俺の目にはそのすべてが視える。そしてそれ以上の速度で動くことさえ可能だ。
人間は20%から30%ほどの身体能力しか出せない。それは痛みや苦痛が生じ、無理に動かせば肉体が崩壊する可能性すらあるからだ。しかし、それは現実の話である。ゲームの中ではそんな痛みなど存在しない。そのため脳のリミッターを外すことで、常人からかけ離れた動きができる。それが俺が大会で優勝し続けた秘密だ。
ゲーム基準で痛みなどはダメージとして判定されるこの世界。リミッターを外して動いても現実のように体に負担がかかることはない。そのため、俺は100%の力で死神を屠る。
無限斬撃の軌道をすべて読み、剣で逸らしたり最小限の動きで攻撃を躱したりしつつ、死神に攻撃を加える。無限斬撃の攻撃よりも速く、俺は剣を振るう。俺の剣は一秒間に40回以上の斬撃を放てる。その攻防は数秒程度だろうが、俺にとっては数十秒にも思えるほどの長い闘いだった。
死神が光の粒子へと変わった後、俺の足元以外の周囲の地面は抉れ、俺の体にもかすり傷があったが、それだけだった。俺は死神を倒した達成感より、大切な人を失った悲しみが心を支配した。
五層、そこは巨大な山脈に囲まれた雄大な自然が広がる美しい世界だった。転移先の神殿から見下ろす先は大きくはないもののきれいな街が広がっていた。転移先の神殿には今までとは違い二つの転移門があり、そのうちの一つは塔にある転移門と似たものだった。プレイヤーの一人がその転移門入ると、嬉しそうに声を上げる。
「おい!これ一層や二層に戻れるぞ!」
そのプレイヤーが転移すると、続々と転移門に入る。残ったのはわずか100名だ。死神での死者は500名にも及ぶ。
リーグは俺の肩を叩きよくやったと褒めてくれたが、俺にはみじんも響かなかった。そして俺は転移門へと向かった。
2年。俺は二層でただただ無気力な生活を送っていた。毎日葵と一緒に遊んだ場所を練り歩き、悲しみに暮れていた。そんな俺に話しかけてくるものがいた。
「ぬしは……あの時の小僧か?」
その男を見た時、俺は誰だかわからなかった。それは雰囲気が前と違っていたからだ。
「私はエドマルス・エル・リーゼント。愚かな一国の王だった男だ」
その自己紹介で俺は一層で騎士団を率いてたあの男を思い出す。あの時の傲慢な性格どこへやら、しおらしく何かに怯えるような男になっていた。
「お前、今更何の用だ?」
「私はいままで迷惑をかけた者たちに謝って回っていた。謝ってすむことではないのはわかっている。だが、私にできるのは許しを請うことだ。すべての者に謝り終えたら、私は自ら命を絶つつもりだ」
驚いた。あれだけ生き返りを望んでいた男が、自ら命を絶つとまで言っている。どんなことがあったのか俺にはわからないが、俺はその言葉に怒りが湧いてきた。
「お前は抗いもせず命を絶つつもりか?俺の大切な人はなすすべもなく死んだ。生き返りを望んだ彼女は、俺の作戦のせいで死んだんだ!彼女だけじゃない!生き返りたいと望んで俺を信じてついてきてくれた人たちは皆、俺が不甲斐ないせいで死んだ!」
俺は怒りのままエドマルスに怒鳴りつける。自分でも何を言いたいのか、何を言っているのかわからない。ただ死ぬなんて言ってほしくなかっただけだった。たとえ独断で大勢の人を殺したこいつでも。言いたいことを言った俺は冷静になった。そして俺は何もせずただ悲しみに暮れていた俺自身に苛立ってきた。
「俺は……何をしてるんだ?生き返り……彼女を生き返らせたい……俺じゃなくていい。彼女を生き返らせたい!」
俺はそう言って走った。エドマルスはただ俺の背中を見つめるだけだった。
生き返りの対象は塔を登り切った者。代わりに葵を生き返らせるなどできないかもしれないが、そんなのは推測でしかない。もしかしたらできるかもしれない。俺はそれだけを希望として塔に向かった。
塔の転移門から俺は五層へ向かう。五層の街を走っていると、リーグとオリーブが買い物をしていた。
「静流!よかった。立ち直れたのか。すまなかった。大切な人を失う悲しさは知っていたはずなのに、励ますことすらできなくて」
「いい。五層はどんなところだ?」
リーグは五層の情報を教えてくれた。五層は中央に巨大な山があり、そこからマップの端まで平原が広がっている。そしてマップの端は山脈によって囲まれており、山の上には雪が積もっているそうだ。ダンジョンは山脈の麓にある洞窟で、五つほどある。中央の巨大な山は塔を飲み込んでおり、頂上へ行かないと塔へ入ることすらできない。だが、頂上にはアイスドラゴンという氷の竜がいるらしい。
徘徊するモンスターは巨大な牙を持つトカゲや背中に棘を生やした四足歩行の牛、巨大な首長などがいるらしい。ダンジョン内は小さいながら素早く、凶悪な爪で切り裂くトカゲやフィールドを徘徊するトカゲにも匹敵するほどの大きさのムカデなどがおり、どれも純粋に強いモンスターだという。
「それとこれ」
「何だこれは」
リーグがポケットから出すのは透き通る青いクリスタルだ。何かの素材化と思ったが、違うらしい。
「これはどうやら塔から脱出できる石で、名前は転移石という」
「なんでそんなものが?いや、なんで今までなかったんだ?」
「五層のダンジョン内でごく稀に見つかるもので、大量に集めることはできない。俺はたまたま見つけたのだが、いざという時にしか使えないものだ。こんなもの、この先に進もうとするプレイヤーなら喉から手が出るほど欲しい。下の階層で出回らないのは仕方ないとすら思う」
死神との戦闘を経たプレイヤーならなおさらそう思うだろう。そんなプレイヤーが下の階層の者たちに売るとは思えない。
「これからできるだけストックできるように集めに行くつもりだ。俺もオリーブも一つずつ持っている。これは予備にするつもりだったが、お前には持っていてほしい」
俺はありがたくいただくことにした。ここが現実同様死ねば終わりだとわかった今、保険は欲しい。
ふと周りを見てみると、人間はいるものの、何か違和感を感じる。
「ここのプレイヤーは?」
「知っている限り一緒に来てここに残った100名だけだ。ここで暮らす人々はお前が言うNPCというやつだ」
よく見ると彼らに感情があるように見えない。ニコニコとしているがそれは決められた表情という印象を受ける。
「これからレベリングに行く。いいスポットがあるからな。静流も行くか?」
「ああ」
俺はリーグ、オリーブと共にダンジョンへと向かった。
ここでは今まで出たキャラの能力を公開していきます。
葵
職:暗殺者
スキル
ユニークスキル:疾走者、叶える者、一途
エクストラスキル:蝶の舞
レアスキル:死蝶一閃、紫電一閃
スキル:一閃、毒突き
葵の戦闘は疾走者による超高速アタッカー。叶える者による確率操作で死蝶一閃の即死率をほぼ100%にできるため、最強クラスの戦闘能力を持つ。
葵は静流と付き合えたのは叶える者の効果だと思っているが、実は一途の効果である。一途は自身の想う相手に作用して、相手からこちらが魅力的に見えるようになる。さらに対象と自身のステータスが凄まじく上がる。
葵が死神のフィールドで疾走者を発動できたのは、叶える者と一途に含まれる無意識というサブスキルによるものだ。
無意識が含まれるスキルはスキル一覧表に表示されず、自分自身すらこのスキルを持っているなどわからない。そしてこれは全て自動的に発動し、作用する。さらに無意識を持つプレイヤーはシステムによる妨害を一切受けない。
これにより死神のフィールドの攻撃系スキル以外のスキルの発動を行えなくするというシステムを無視できたのだ。また、美子のスキル魅了が静流に効かなかったのは無意識を持つプレイヤーのスキルの方が効果が強いからだ。
無意識のサブスキルを含む叶える者はこの世界でも最高のスキルではあるが、即死無効の死神には叶える者による確率100%の即死攻撃は通らなかった。
美子
職:サキュバス
スキル
ユニークスキル:魅了、吸魂
エクストラスキル:加護
スキル:強化力上昇、状態異常強化
魔法
下位魔法:ヒーリング、ストレングス、マジカル、ヒュプノスハック
中位魔法:ホールドヒーリング、ホールドストレングス、ホールドマジカル
美子は仲間をサポートするサポーターだが、魅了と吸魂によりサキュバスとなっている。そのためサポーターでは入手できないヒュプノスハックという魔法を習得した。ヒュプノスハックは洗脳魔法で、魅了を持っている美子にとっては必要ない魔法である。
吸魂は最初から持っていたが、特定の状況でないと発現しないスキルであったために最後まで存在自体を知ることはなかった。吸魂のスキルは相手の精力を奪った際に発現。精力を奪えば奪うほど自身のステータスが上がり、相手のスキルを奪えるというスキルだ。静流の取得者のようにスキルを大量に持てる可能性があったスキルだが、発動条件が厳しいため、取得者のようにはいかない。精力を奪う方法は夜伽である。
魅了は距離関係なく相手に魅了の状態異常を与えるスキル。魅了の状態異常は洗脳の上位互換であり、魅了を解かない限り永遠にいいなりとなる。ただし、魅了が効かない相手や自身が魅了したいと思わない相手には効果がないという弱点もある。
本来サキュバスは魅了で相手を言いなりにし、吸魂で自身の糧とするという職だ。魔力が特に上がりやすく、魔法をメインとして戦う。しかしこの世界では自身の職はわからない。そのため美子は魅了を使った状態異常サポーターとなった。
海斗
職:守護騎士
スキル
ユニークスキル:無敵
エクストラスキル:守護
レアスキル:吸収
スキル:挑発、破砕
海斗は無敵のユニークスキルと守護や吸収による味方の防衛を行う守護騎士だ。守りに特化したために攻撃スキルは皆無であるが、パーティーにいれば圧倒的安心感のある頼もしい盾となる。破砕のスキルはハルバードを使い続けたため入手できたスキルであり、守護騎士由来の物ではない。
無敵は文字通り敵の攻撃をすべて無効化する最強の防御スキルだ。海斗自身の戦闘能力は低いが、この無敵によるごり押しで敵を倒す。しかし死神戦では攻撃スキル以外は使えなくなっていたため、無敵のスキルは発動せず、あっけなく殺されてしまった。
イーゼロ
職:イリュージョナー
スキル
ユニークスキル:現実改変、反転、復讐者
魔法
下位魔法:バリア、イリュージョン
イーゼロの職は三層で遊んでいたら判定された。彼女自身のレベルは低く、6レベルである。にもかかわらず最強と言っても過言ではない。
イーゼロの強さは現実改変と反転によるものだ。現実改変はこの世界の根幹にかかわる事柄(例:”この世界をクリアしたい”や”死んだものを蘇生したい”など)には作用しないものの、それ以外は自由自在だ。自分のスキルを思いのままに書き換えることや増やすこともできるまさに万能で最強のスキルだ。
反転はあらゆる事柄を反転させることができる。重力や敵の攻撃、敵すら反転させる。現実改変だけでも十分ではあるが、複雑にいろいろ考える現実改変より単純に反転させる方が強い場合もある。
復讐者は仲間が死んだときにのみ発動する無意識をサブスキルとして持つ強力なスキルだ。仲間が死んだ際に仲間を殺した相手に次攻撃したとき、自身の攻撃力と魔法攻撃力を足して10倍にした火力の攻撃を行える。その攻撃で相手を倒せなかったとき、敵のステータスを奪い取ることも可能だ。
魔法、イリュージョンは自身の分身を作ったり、幻の武器やアイテムを作ったりすることが可能だ。しかし所詮幻のため、武器を作ったところでダメージは一切与えられない。バリアは自在にどこでも透明な壁を出せる。これには実体があり、イーゼロが逆さになっていたのはこのバリアで足場を作っていたためだ。
イーゼロはアイの仇を取るために生き返りを望んだが、三層でそれは間違った生き方だと諭され、楽しく生きることを選んだ。もしイーゼロが塔を登り続けたら、最速で最上層まで到達できただろう。
アルティメットガーディアン(絶対守護者)
職:守護者
スキル
ユニークスキル:絶対防御
一層のボスでありながら、圧倒的な力を見せつける赤い鎧の重戦士。その強さは一層のまだ強い魔法やスキルを持たないプレイヤーに対し、絶対防御という圧倒的な防御力を誇るスキルを持って向かってくるためだ。そのうえアルティメットガーディアンの鎧、深紅の重鎧はあらゆる攻撃を弾くほどの防御力を誇るため、生半可な攻撃ではダメージが通らない。さらにはその巨体と大剣、そして高い攻撃力によってレベルの低いプレイヤーはことごとくなぎ倒される。
深紅の重鎧の特性は火炎無効で、炎攻撃は効かない。そして大剣、守護者の剣は純粋に火力だけを追求した剣で、一層においては最強の攻撃力を誇る。もしこれをプレイヤーが持った場合、五層までなら通じるほどの攻撃力だ。もっとも、一層でこの剣を入手する手段はないため、プレイヤーが持つことはない。