時間停止の能力あるなら、他に能力いらなくない? 作:Firefly1122
「さて、ダンジョンとやらをめぐってみるか……っとその前に」
宿から出た俺は、ダンジョンをめぐることにした。だがそのためにはゼラチナに見せてもらった地図を手に入れる必要がある。ゼラチナ曰く、地図は道具屋に売っているそうだ。俺はさっそく地図を手に入れるために道具屋に向かう。昨日町を周った時に見た道具屋に向かう。
道具屋に着き中に入ると、割と繁盛していた。装備を整えた先遣隊と思わしきプレイヤーからこの町で暮らしているプレイヤー、はたまた魔物のプレイヤーまでたくさんのプレイヤーがアイテムを見ていた。内装は小さめのスーパーといった感じで、棚にアイテムが並べられている。出入口の近くにレジがあり、そこで会計をする。会計はあっという間に終わるため、レジ自体の数は少ない。客が多いため列はできているものの、流れは速い。
俺は道具を見て回る。回復アイテムのポーションが並べてある棚、食品や飲み物が並べてある棚、生活必需品のアイテムが置いてある棚に冒険に必要なものが置いてある棚と消費アイテムが一通り揃っている。驚いたのは、食品や飲み物が並べてある棚の近くは涼しく、飲み物を手に取ってみるといい感じに冷えていたことだ。棚をよく見ると、魔法がかかっているようで棚自体が冷気を発している。魔法ってなんでもありだなと思った。とりあえず冷えた飲み物と地図、それからカバンとポーションをいくつか買って、外にでた。
喉が渇くことはないが飲みものはなんだかほしくなるものだ。買った飲み物をさっそく飲むと、喉を通って体の中に入る感覚。味もおいしく、炭酸の刺激が心地よい。思わずあーっと言いたくなる。ちなみにビールや他の世界の酒などのアルコール飲料も並んでいた。これは大人には嬉しいのではないだろうか。俺は未成年だから飲めないが。
「さて、それじゃあ行くか」
飲み物をカバンにしまい、地図を片手に外にダンジョンに向かう。目指すダンジョンは町から一番近い、南西の位置にあるダンジョンだ。近い方が弱いというのはゲームではよくある話だ。早速向かう。
道中襲ってくる魔物を軽く切りながらダンジョンに向かう。魔物の種類はPK大好き野郎を倒したときと大差ない。レベルも1から5までで、レベル2くらいであれば飛び掛かりに合わせたカウンターで一撃、レベル3以上になるとそうもいかないため、カウンターしたのち時止めで追撃で仕留める。
「お?」
魔物が光の粒子となって空に飛んでいくと、魔物がいた場所に袋に包まれた肉が落ちていた。いろいろツッコミどころがあるが、この世界は不思議なことばかりだから、肉体ないのに肉が落ちるとかその肉がラップのような袋に包まれているとかは気にしない方がいいだろう。何がともあれこれがゼラチナが言ってたたまに落とすアイテムというやつだ。俺はそれをカバンにしまう。臭いがするかなと思ったが、このカバンは魔法のカバンで、未来の青いタヌキが持っていたポケットと同じように物が入れられる上に臭い等も漏れてこない便利なカバンだ。店員さんに聞いた話では、魔法が発展した世界では割と普通の道具だったらしい。
そんなこんなで魔物を倒しつつダンジョンに到着。このダンジョンは大きなかまくらを思わせる形となっており、平原にぽつんとあると違和感が物凄い。その側面にダンジョンの入り口がある。入り口はモンスターが開けたかのように大きく開けており、その先は洞窟のようになっている。
「ダンジョンというよりモンスターの巣穴だな」
俺は苦笑しながら中に入る。ダンジョンの中に入ると、例のマップが切り替わる感覚に襲われる。それと同時に頭に浮かぶ文字には、大土竜の巣穴と出てくる。やはりここは巣穴だったようだ。洞窟の中は広く戦いやすい。奥の方に見える魔物に視線を向けると、頭の中に名前とレベルが浮かぶ。手がサーベルのようになっており、とても掘れなさそうな印象を思わせるが、見た目はモグラのサーベルモグラは、レベル12とかなり高い。
「ははっレベル上がりすぎだろ……」
平原の魔物の最大レベルで5レベル。さすがに7レベルも高いのは予想はしてなかった。
「ま、問題ないか」
俺はいつも通り時間停止を使い、サーベルモグラを倒す。レベル差9もありながら1レベルも上がらないのはとんでもない経験値量だと思うが、収穫はあった。
ストーンショットを獲得。ユニークスキル
少女の話ではスキルは漢字で表示され、魔法はカタカナで表示される。つまりストーンショットは魔法である。また、ユニークスキルも持っているとは驚きだった。二つもユニークスキルを取得できたのは実に喜ばしいことではあるが、俺の視界は完全になくなった。
「なんだこれ……」
状況がつかめず、まったく見えない状況で焦ったが、少し考えるとすぐにわかった。ユニークスキル盲目者のせいだろう。モグラは土の中にいるため目が退化しており、視力が失われていると聞く。まさかそれがスキルとして再現されているとは思ってもいなかったが、これは実に最悪だ。目が見えないんじゃどうしようもない。だが、代わりに耳がよく聞こえるようになった。盲目者の効果は恐らく視力を失う代わりに聴力を底上げするというものだろう。
耳がよく聞こえるようになったおかげで、ガサガサと魔物が歩く音とバタバタと羽ばたく音、そしてキーキーという甲高い鳴き声が聞こえる。羽音と鳴き声、それから今いる場所から考えるに蝙蝠がいるのだろう。音を頼りにその方向を向くと、頭の中にはしっかり名前が浮かぶ。バッドバット、レベル11だ。名前にツッコミたい気持ちもあるが、先ずはそいつを仕留めることからだ。モンスターの生態がスキルとして再現されているのであれば、蝙蝠を倒せばこの目が見えない問題は解決するだろう。俺は時を止め、頭の中に浮かぶ敵の名前を頼りに位置を特定し、切りかかる。敵の名前が消えると同時に、獲得スキルの名前が浮かぶ。無事倒せたようだ。
獲得したスキルはスキル超音波とエクストラスキル吸血だ。二つとも蝙蝠の生態を表現したスキルだ。蝙蝠は超音波で障害物や獲物の位置を特定している。夜行性で目が発達していない蝙蝠はこれが目の役割をしているのだ。そして吸血は、蝙蝠のイメージ通りだろう。実際に血を吸う蝙蝠はごくわずかだと聞くが、あの少女もそういうイメージを持っていたのだろうか。
俺はあーっと声を出してみると、真っ暗な視界に障害物や壁、魔物の輪郭が現れる。音の跳ね返りを利用して空間を把握しているため、色などはないし輪郭だけなので目線がどちらを向いているのかなどもわからない。だがこれはこれで便利なところはある。例えば曲がり角の先にいる魔物や地面に開けられた穴の奥、俺の後ろを一定距離を保って空中浮遊しながら付いてくる人型など、普通に見るだけでは分からない相手の居場所を把握できるのだ。
しかし声を出し続けないといけないというのは早急にどうにかしないといけない問題だ。考えても見てほしい、男があーなどと言いながらテクテク歩いていると、他人から見ると迷惑だし危ない人だと思われるだろう。そして何より恥ずかしい。これは町に戻る前に何とかしないといけない。
何がともあれ視界の確保はできたし、俺はそのまま先に進むことにした。
「まさか自分のスキルに苦しめられることになるとはおもわなかったな。便利だけど時止めあれば別にいらないんじゃねえか?」
俺は苦笑しつつ、道中敵がいれば時止めで敵を狩り先に進む。超音波と盲目者の聴覚強化で広範囲の索敵ができるため、分かれ道なども迷わず進める。途中自身の足音でも範囲は狭いが超音波の効果が乗ることに気づき、町に戻れないという問題は解決した。そして難なく奥地に着く。
奥地はかなり広い円形のドーム状になっていて、いかにもボスが出てくるような地形だった。奥の方に見える宝箱に、俺はワクワクしてしまう。だが、警戒を怠らない。慎重にドームの真ん中に来ると、待ってましたと言わんばかりに地響きがなり始め、俺は後ろに飛ぶ。刹那、俺がいた場所を切り裂くように大きなサーベルが通る。振り返ると、そこにはサーベルモグラを大きくしたようなモグラがいた。視線を向けると脳内に浮かぶ文字は、ドン・サーベルモグラと書かれている。レベルは15だ。
「ははっ手抜きじゃねえか」
先ほど戦っていたモグラが大きくなっただけのボスに対し、俺は思わず笑ってしまう。ここはゲームの世界ではないことは分かっているが、どうしてもゲームだと思ってしまう。VRゲーム世代の弊害だろうか。
モグラはサーベルを振りかぶり、物凄い勢いで俺に振り下ろす。時止めで腕と胴体に無限斬撃を打ち込む。頭は高い位置にあるため狙えない。再び時を動かすと、モグラの腕はそのまま地面に落ち、光の粒子となって消える。憤慨したモグラは地団駄を踏み始め、間髪入れずにそのデカい胴体で俺の方に飛び込んでくる。
「おいおい、そんな簡単に頭下げちゃだめだぜ!」
時を止めると、モグラは空中に浮いたまま制止する。飛び込んできたことにより頭が狙える高さにある。俺は容赦なく頭に無限斬撃を打ち込み時間を動かすと、飛び込んできた勢いそのままに地面に落ちる。そしてすぐに光の粒子となって消えていった。獲得できたスキルはロックブラストという魔法一つだけだった。
「まあ、でっかいサーベルモグラだしな」
俺は苦笑しつつドン・サーベルモグラが倒れた場所に現れたアイテムを拾って、宝箱を開けに行く。宝箱を開けると、中には道具屋でも並んでいたポーションが2つだけだった。さすがに渋すぎる。俺はため息をついて、来た道を戻る。道中モンスターを狩り、レベルアップ。ボスを倒してもレベルアップしないのはさすがに渋すぎると思うが、これでも取得者で経験値上昇しているのだ。結構な人数のプレイヤーが諦めるのも無理はない。俺はレベルアップ効率も考えて、他のダンジョンに挑むことにした。
一つ、また一つとダンジョンをクリアしていき、ついに残り一つとなった。六つあるダンジョンの内五つのダンジョンを制覇したため、倒した魔物の種類もそこそこに多い。おかげでデメリットスキルも多くなったが、幸い目が見えないというデメリット以上のものはなかった。大体のデメリットが属性に対する耐性であり、魔法を使ってきた4つ目のダンジョン以外なら問題もなかった。もちろんデメリットスキルだけでなく、有用なスキルもいくつか入手した。また、レベルも3程度上がった。
俺は終始ついて来ている浮遊する人型を無視し、大きくそびえたつ木を見る。塔の北にある塔に最も近いダンジョンだ。恐らくここが一番難しいダンジョンだと思う。その訳は、ここまでくる道中にある。
土竜の巣穴は塔から一番遠いダンジョンで、2番目に行ったダンジョンは、塔から2番目に近いダンジョンだ。土竜の巣穴から近いからという理由でそこに行ったが、そのダンジョンのボスのレベルはまさかの25レベル。土竜の巣穴のボスが15レベルだったのに対し10レベルも上昇。倒すのにも一苦労だった。土竜の巣穴付近の敵が平均4レベル程度だったのに対し、2つ目のダンジョン付近の敵は10レベル。つまり、塔に近づくにつれそのダンジョンの難易度、フィールドの魔物のレベルが上がるということだ。そしてこの大木の付近の敵となればそのレベルは20。2つ目のダンジョンに出てくる魔物とほぼ同じレベルである。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか。この後しばらくここに籠ることになりそうだし、今日はとりあえず中を見るだけにしておくか」
敵のレベルが高ければ経験値量も多くなる。これはゲームならばよくあることだ。この世界ではどうなのか分からないが、恐らくゲームと同様レベルが高ければ経験値量も多いだろう。レベル3つ上がったうちの1つは、2つ目のダンジョンを攻略した際だった。レベル上がりたてにもかかわらずレベルが上がったのは、敵のレベルが高かったからだろう。そのダンジョンの魔物は群れで行動するタイプで、一度に数体を倒さないといけなかったこともレベルが上がった要因であろうが、それでも残り3つのダンジョンで2つしか上がらなかったことを考えると、相当の経験値量だったと思う。そうなると必然的に、高レベルのダンジョンを周回することがレベルアップの近道となる。もちろん敵の種類や戦闘効率でそのレベリング速度は上下する。今回はそれらを見極めるための下見だ。
さっそく俺はダンジョンに入る。もう何度も味わって慣れてきたマップ切り替えの感覚、声を出して超音波を発生させ、ダンジョンの内部を把握する。俺は思わず、うわぁと声を出した。まさかのアスレチックだった。もちろん魔物はおり、ただでさえ足場が悪い状況で敵に襲われでもしたら一溜りもない。時間停止を使えばその問題は解決するものの、アスレチック自体が難しそうだ。
下から見るアスレでも難しそうなものは、短い助走幅で速度を出し、空中に浮いている棒を掴み遠心力を付けてその先にある足場に乗る。助走用の足場から棒の向こう側の足場までは完全に空白で、失敗すれば落ちて死ぬ。また、ロープを上り、登りきったところからうまいこととなりのロープへ飛ぶを繰り返す、どう考えても人間じゃ無理なロープゾーン。さらには細い足場を伝って向こう側へ行くこの中でも一番簡単そうなものだ。もっとも、それは時間停止が可能であればの話だが。そのアスレの近くには、それまでの道中とは比にならないほどの鳥形の魔物がうようよしている。細い足場を通っていると大量の魔物に襲われ、バランスを崩すことだろう。俺はここでのレベリングを諦めた。だが、魔物は倒しておきたい。もしかするとかなり強いスキルを手に入れられるかもしれないからだ。時間停止が便利すぎるが、止めている間の攻撃方法は増やしておきたいものだ。
「それじゃあ一気に上に行くか」
俺はダンジョンの壁に向かって手を向け、スキルを発動させる。スキル名は粘着糸、4つ目のダンジョンにいた蜘蛛型の魔物が持っていたもので、これを手に入れたときはとあるヒーローっぽいななんて思ったりした。しかしこれはかなり便利で、糸で敵の動きを止めたり引き寄せたり、遠くに張り付け自分自身を引っ張るなど、移動や戦法の幅が増えた。壁を登ってきた俺の存在を認めた魔物が俺の方に向かってくるが、粘着糸で足止め、ストーンショットで仕留め切る。敵の集団も時止めからのロックブラストで一掃した。難なく頂上に着いた俺はボスの警戒をする。土竜の巣穴同様開けた戦闘フィールドのど真ん中に来た時、それを待っていたかのように襲ってくる魔物。超音波で敵の位置は分かっていたため、難なく回避する。
敵は滑らかな身のこなしと素早い動き、自身の存在を悟らせない気配の消し方と敵を確実に仕留める牙と爪は、それだけでその強さを分からせる。名前はブラックパンサーだ。ブラックパンサーは木々を移動し獲物を狩るハンターとして有名な動物だが、この世界のブラックパンサーはそれよりも二回りほど大きい。
ブラックパンサーは木の枝を飛びまわり、不規則な動きから唐突に飛び掛かってくる。超音波で敵の位置を補足したかと思えば全く別の方向から足音が聞こえる。これは目が見えないと敵を補足することは不可能だ。だが飛び込む際に踏みしめる足音で、どの方角から飛び掛かってくるか判断し、回避することはできる。しかし回避が精一杯で、攻撃できるタイミングはない。
「厄介だな。目が見えたら多少はましなんだろうが」
俺は回避しながらブラックパンサーに向かって粘着糸を放つ。が、外れる。回避能力もかなりのもので、俺の攻撃を読んでいるかのような動きだ。俺は相手の動きに集中し、糸を放つ。たまに時止めをしてみるが、飛び掛かり攻撃を外したのちのリカバリーもかなりのもので、すでに俺の手の届かない位置まで退避している。時間停止で止まったブラックパンサーに粘着糸を付けて動きの停止を狙ってみるが糸はすぐに切られ、止めることはできない。
何度も同じような攻防を繰り返している。俺はブラックパンサーの踏みしめる音に集中すると、先ほど以上の速度で枝を飛び回ると、動きを止める。音の反射で状況把握すると、四方八方に真空斬に似た何かが存在していた。まずいと思いすぐに時止めをすると、それは同時に俺の方に飛んできていた。うまいことその斬撃の隙間を掻い潜り、時を動かすと、俺のいた場所にその斬撃がすべて打ち込まれる。
「これは早急に終わらせないとまずいな」
俺は糸を打ち込み、仕込みを終わらせる。何本か仕込んだ糸が切られたが、問題ないだろう。俺は再び足音に集中し、踏み込む足音を聞き回避し、仕込みを発動させる。糸は命令されたように高速で糸同士を紡ぎ、ブラックパンサーの進路を完全にふさぐ。ブラックパンサーは止まり切れず糸にぶつかり、動きを完全に止める。
「うまくいったな。スキル、紡ぐ者」
蜘蛛型のボス、ジャイアントスパイダーが使ってきたスキルだ。戦闘エリアに足を踏み込んだ瞬間に、いたるところから糸が伸び、一瞬で蜘蛛の巣を生成された。戦闘の後で糸の発生源を見ると、子蜘蛛がそこにいた。それが糸を放ち、見事な連携で巣を作る。
俺が先ほどから飛ばしていた糸の先端に子蜘蛛がいる。また、糸自体は敵の動きを抑制するためのもので、巣を張る位置に飛び込む形に進路を取ってもらおうと糸を放っていた。抑制用の糸が切られ、若干焦ったが、ただでさえ糸が多いところを進もうとするやつはいないだろう。これが俺の仕込みだ。時止めが効かないなら戦略で勝つしかない。
俺は身動きが取れずじたばたするブラックパンサーの頭に無限斬撃を3発打ち込み、倒しきる。光の粒子となると同時にスキルを獲得。獲得したスキルは透明化、暗視、遠視、多段斬撃だ。多段斬撃は先ほどブラックパンサーがやってきた、周囲に斬撃を作り一度に飛ばす技だろう。終始目が見えず音だけを頼りにして戦ってた俺にはわからなかったが、どうやらブラックパンサーは透明化も持っていたようだ。そして猫科ならではの暗視と遠視。デメリットスキルが無くて俺はひとまず安心した。宝箱を開けると、中身は武器だった。
「お、なんだこれ」
太すぎもせず細すぎもしないスマートな刃にふわふわとした毛が柄と刃の間に生えている。柄は網目状の模様が入っており、持ってみるとしっくりくる。俺のステータスでも持てる武器みたいだ。目が見えないが形状だけでもかっこいいのは分かる。武器の名前を知りたかったが、残念ながら武器を見ても文字は浮かばない。俺はその武器をカバンに入れ、帰路につく。