戦闘力(攻撃力)が違うんだよ!(仮題)   作:UFOキャッチャー

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ロマンって大事だよね。

2021/3/18
この小説の文章の書き方についてメッセージでご意見を頂きました。ありがとうございます。それから文章の編集をしました。なるべく台本形式にならないように直しました。
俺にもっと文章の書く能力があれば…(^ω^)


第1話:試験と再会

 ザシュッ!!

 

「ぎゃあああっ!いってぇぇ!!」

 

「ふらくちゃん!」

 

右目を鋭利なナイフで切り付けられ声を上げる小さな少年と叫ぶ少女。廃工場でコッソリ遊んでいた2人の少年少女は現在3人のガラの悪い大人、いわゆる今の世の中では(ヴィラン)と呼ばれる者たちに迫られていた。その(ヴィラン)のリーダーの男は素直に捕まらないことに愚痴をこぼしながら仲間の1人に車を廃工場の裏に回してくるように指示を出す。

 

「ハア、ハア…だれがてめーらにつかまるか!てめーらみたいな(ヴィラン)なんか俺がぶっ飛ばして―」

 

 ドッ!!

 

「ぐほっ!!?」

 

少年が言葉を言い切る前に(ヴィラン)の1人が少年の腹部を蹴ると少年は後ろに軽々と飛んでいく。一緒にいた少女は急いで駆け寄ろうとするがもう1人いた(ヴィラン)に腕を掴まれて捕まってしまう。腕を払おうともがくが大人と子供の力ではどうすることも出来ない。腹を蹴られ飛ばされた少年は激しく咳をしながらも少女を心配させまいと声を掛ける。

 

「ゲホッ!ゲホゲホッ…!ハアー…ハアー……つ、つゆちゃん、大丈夫だ。すぐに俺が…助けるから待ってて…」

 

「誰をぶっ飛ばすだって~?ぶっ飛んでんのはてめぇの方じゃねえか。しかも助けるだと?助けが必要なのはそっちだろ?ぎゃはははっ!」

 

「う…うるせぇ…」

 

悪態をつきながら目の前の(ヴィラン)を睨みつける少年。そんな少年の睨みなんか気にせずリーダーの(ヴィラン)がもう1人の仲間に「売れば多少の金になるだろ」と言い捕まえるようにと指示する。仲間の(ヴィラン)は軽く返事をしニヤつきながらふらく少年に近づく。少年は近づいてくる(ヴィラン)を見ながら強くこう思う。俺に個性があったら…!!このとき少年に個性はまだ発現しておらず無個性の状態だった。しかし少年のそんな強い思いを体が感じ取ったのか少年の体に変化が訪れる。

 

 !――………

 

(!…なんだ?なんか体が……まさか…!)

 

子供というのは差はあれど大人に比べて敏感である。そんな子供であるふらく少年も自分の身体に起きた変化にいち早く気づく。最初は何か分からなかったがそんな疑問もすぐに解けるのであった。その変化に気づいた少年はこの状況を打破するためにダメージがある体に鞭を打ちながら起こす。立ち上がった少年を見て拘束しようと近づいていた(ヴィラン)は「自分の立場を理解したのかw?」と茶化すが…

 

「………その手をはなせ

 

「あっ?なんだって?」

 

「そのきたない手をはなせって…言ってんだよ!このクソ(ヴィラン)やろう!!

 

ふらく少年が右手の内側をつゆ少女を捕まえている(ヴィラン)の顔に向ける。そして次の瞬間…

 

バゴオォンッ!!

 

「――ッ!?」

 

「けろっ!?」

 

「かっ…ばに…が……」

 

突然の爆発。それに驚く(ヴィラン)のリーダーとつゆ少女。爆発の直撃を受けた(ヴィラン)は何が起こったのか理解できずに意識が遠のいていきその場にゆっくりと倒れる。(ヴィラン)が倒れたことにより拘束の手が緩みつゆ少女は解放される。そして急いで少年に駆け寄る。ふらく少年はつゆ少女の安否を確認するが逆に右目に追った傷を心配されてしまう。だがふらく少年は心配させまいとどうってことねぇと言う。そしてこの場から早く逃げようとつゆ少女に言おうとするがその言葉は途中で遮られてしまう。

 

「ちょっと待てやおいコラぁ!!」

 

「「!!…」」

 

「な~にもう助かったみたいな雰囲気になってんのぉぉぉ?しかも俺の大事な仲間を吹っ飛ばしちゃってよぉぉ…どう落とし前付ける気だおいコラァ!!!

 

激昂する(ヴィラン)のリーダー。そんな激昂する(ヴィラン)を見ながらもふらく少年は再び右手を構える。その構えに対し(ヴィラン)のリーダーは爆発を受けないために警戒する。しかしふらく少年は先ほどとは違い狙いをすぐ隣に置いてある貨物用コンテナに狙いを定めて爆発を起こす。自分ではないにしろすぐ近くで爆発が起きたことに驚く(ヴィラン)のリーダー。その(ヴィラン)がその爆発に怯んでいるすきにつゆ少女の手を掴み出口に向かって走り出すふらく少年。それを見た(ヴィラン)のリーダーはこんな簡単な手に引っ掛かったことに腹を立て更に激昂する。そこに車を廃工場の裏に回すために離れていた仲間の(ヴィラン)が戻ってくる。だが仲間の1人の頭が黒く焦げているのとコンテナの一部から煙が出ている状況を見て驚きリーダーの(ヴィラン)に何があったのかと問う。

 

「あのクソガキの個性だ!逃げられたから追うぞ!」

 

「あっ、兄貴、ここは逃げた方がいいんじゃ…?」

 

「バカ野郎!ヒーローとサツにチクられたら終わりだ!そうならねぇためには捕まえるんだよ!」

 

「へっ、へい!」

 

(ヴィラン)たちは自分たちが捕まらないために大急ぎで2人の子供を追う。ふらく少年とつゆ少女は息を切らしながら廃工場の出入り口に向かっていた。つゆ少女はもう一度ふらく少年に右目に追った傷について聞く。それにふらく少年が答えようとしたとき一瞬激痛が走るが心配させないためにそれを隠し笑いながら「大丈夫だぜ!」と答える。だがつゆ少女にはあまり隠し通せていないようだ。そんなやりとりをしていると後方から追ってきた(ヴィラン)のリーダーの大声が聞こえる。

 

「待てやクソガキィィィ!!!」

 

「!……つゆちゃん、先に行ってろ!!」

 

「けろっ!?なにしてるのふらくちゃん!?」

 

「このままじゃ2人ともおいつかれる!俺がじかんをかせぐから近くのヒーローを呼ぶんだ!!」

 

ふらく少年の言葉を聞き戸惑うつゆ少女。そりゃ当然だ、なんせ相手は大人2人。しかも個性を犯罪行為に使う凶悪な(ヴィラン)。だがふらく少年に強くせかされ「無茶しないでね…!」と言い残し再び走り出す。そして廃工場の出入り口から抜け出すことに成功するつゆ少女。それを見た(ヴィラン)たちは二手に分かれて追おうとするがそうはさせまいとふらく少年は立ちふさがる様に構える。

 

「おいおい、まさかお前みたいなガキが俺たちを相手取ろうとか言いだすんじゃねえだろうな~w!」

 

「テメエらみたいなクソ(ヴィラン)なんか俺だけで十分だ!!さっきのマヌケな男みたいに黒焦げにしてやるよ!!」

 

この言葉を聞いた(ヴィラン)のリーダーはイラつき怒りを再び爆発させる。

 

「調子乗ってんじゃねぇぞクソガキィィィ!!!おい!」

 

「へいっ!」

 

仲間の(ヴィラン)は大きく返事をすると個性を発動させ、体の表面を分厚い鱗で覆っていく。(ヴィラン)③は怪我をしないうちに謝罪する事を軽く笑ながら要求するがふらく少年が返した言葉は…

 

ふらく「うるせえクソデブ」

 

この言葉に鱗の(ヴィラン)はブチ切れ、怒り、言葉を荒げ右腕を大きく振り上げる。その行動に対してふらくは両手を構えて鱗の(ヴィラン)の顔に狙いを定める。そして鱗の(ヴィラン)の顔に爆発が起き煙が漂う。しかし…

 

「へっへっへっ…残念だったな。俺に対してはちょ~っと威力が足りないぜw?」

 

「――っ!!」

 

 ドゴォンッ!

 

「―っぶね!…クソッたれ、防御系の個性はこれだからメンドくさい…」

 

間一髪のところで攻撃を回避するふらく。その間に(ヴィラン)のリーダーがつゆ少女を追いかけようとするがそのリーダーの顔に目掛けて飛来物がくる。しかしリーダー格の(ヴィラン)は咄嗟の反応で避け飛来物は廃工場の壁に当たり小さな爆発を起こす。

 

「ハアッ、ハアッ、行かせねえって…ハアッ…言ってんだろっ!!

 

「面倒くせぇーな。おい、さっさと終わらせろ」

 

「へい。悪いな坊主、恨むなら自分の運を恨むんだな」

 

「このっ…―痛っ…!」ズキッ!

 

動こうとするも右目の傷に痛みが走るふらく少年。そして(ヴィラン)がふらく少年に近づき攻撃を与えようとしたときどこからか人影が音もなく近づく。そして空を切るような音が発生する。その音を聞いた鱗の(ヴィラン)はリーダーの方に振り返る。先ほどまで怒りやだるい感情を表に出していたのにも拘わらずいやに静かなっていた。不審に思ったのかふらく少年の相手をしていた鱗の(ヴィラン)は近づいてリーダーの肩を叩く。すると(ヴィラン)のリーダーの頭が地面にどしゃっと落ち体もバランスを崩し倒れる。

 

「ひっ!?ひぃぃぃぃぃ!!?あっ、兄貴ぃ!?一体なにがっ…!?」

 

「……?……なにが…?」

 

突然のことに悲鳴を上げる鱗の(ヴィラン)。ふらく少年も一体全体何が起こったのか分からず呆然となる。そこに刀を持った男がゆっくりと現れる。体にいくつかナイフを装着しており一目で危ない男と判断できる見た目である。

 

「徒に力を振り回し…あまつさえ未来ある幼子に手を出すとは…ハア…つくづく救えない存在だな…お前らのような者たちは…」

 

「だっ、誰だてめえっ!!?お前が兄貴を()ったのか!?」

 

「そうだと言えば…?」

 

その言葉を聞いた鱗の(ヴィラン)は怒りの感情に身をまかせ突撃する。謎の男は冷静に刀を構え鱗の(ヴィラン)の攻撃を躱すと構えた刀で切り付け無数の傷を作り上げる。そして止めに刀を心臓へ一突きする。

 

「うっ、鱗で覆っているのに…なん…で……」

 

理解できぬままその場に倒れこむ(ヴィラン)。そしてそのまま彼の意識は途絶えるのであった。

 

「……」

 

「…坊主、大丈夫か?」

 

「…え、あ、うん。大丈…」

 

大丈夫と言い切る前にゆっくりと後ろに倒れるふらく少年。緊張の糸が切れたのであろう。謎の男は声をかけようとするが遠方からけたたましいサイレンの音が聞こえてきた。謎の男は舌打ちをしながらもその場を後にする。その後、警察とヒーローが廃工場に到着すると倒れているふらく少年を保護、気絶している(ヴィラン)の男を病院に搬送。そして警察とヒーローは無残な死体となっている2人の(ヴィラン)の状態を見て何者かが殺害したとみて捜査を開始するのであった。

 

 

――事件後――

ふらく少年はその後無事に回復、右目に傷跡は残るが後遺症は残らないらしい。何の問題もなくいつも通り幼稚園に通えるようになるのだが…関わった事件の噂に尾ひれの尾ひれがつきまくりふらく少年は同園生からいじめにあうようになる。両親はふらく少年のことを思って転校することを決定。ふらく少年は愛知県から東京都に引っ越すのであった。それから…

 

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――10年後――

 

――雄英高校講堂――

 

『俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう!!かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!!【真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者】だと!!更に向こうへ!!Plus Ultra(プルス ウルトラ)!!…それでは皆、良い受難を…!』

 

雄英高校実技試験の説明を終え受験者たちに言葉を送るボイスヒーロー【プレゼントマイク】。今日この日は雄英高校の一般入試日である。偏差値79、試験倍率300倍という超難関校。そんな超絶難しい試験に挑むとある1人の少年の姿がいた。

 

「クソでっけぇ…敷地内に街があるってヤベェな…」グッグッ…

 

体をほぐしながら試験会場についての感想を呟く少年。彼の名前は城壁 不落(しろかべ ふらく)。この入試試験受験者の1人である。そんな受験者の1人である城壁は試験がいつ始まるのか疑問に思っていると…

 

はいスタートォ!!!

 

「……スタート?………やべっ!」ダダダダッ!

 

一瞬何のことか考えるがすぐに気づき試験会場へ向かって走り出す城壁。走りながら不意打ちなスタートに軽く文句を言っていると他の受験者が走り出していないことに気づく。まさかフライングしてしまったかと若干焦るがすぎに杞憂に終わる。

 

『どーしたぁ!実戦にカウントなんてないんだよ!賽は投げられてんぞ!すでに何人かは走ってんぞー!!』

 

「マジかよ!?」「急げ急げ!」「早くしねぇと!」

 

「よかったー、フライングだったら恥ずかしことになっていたわー」

 

〘標的発見!ブッコロ!〙

 

「言葉使い悪っ!だが…掌大砲(ハンドキャノン)!!」

 

一安心していると前方から言葉使いが悪い試験用のロボットが迫ってくる。そのロボットに向かって右手の内側を向け狙いを定める。そして…

 

バゴオォンッ!!

 

爆発とともに粉々になる仮想敵(かそうヴィラン)のロボット。

 

「もうちょい威力弱めでもいいか」

 

〘標的!標的!〙〘排除スル!〙

 

「ストロング(ライト)ー!!」バコオォンッ!!

 

「「「ロッ、ロケットパンチだーー!!」」」キラッキラッ!

 

手首から上の部分の右手を勢いよく飛ばし仮想敵(かそうヴィラン)ぶっ飛ばす城壁。その光景に多くの男子受験生が目を輝かせる。そして鎖で連結された右手を戻す城壁。

 

「やっぱこの技気持ちいいわー!スカッとする!っしこの調子でポイント稼ぎまくるぜえぇ!」

 

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――試験開始から約7分経過――

 

バゴゴゴオォンッ!!

 

「ふぃ~結構稼いだはず…時間はあと2分…いやギリ3分というところか?」

 

城壁がそう呟いていると大きな揺れとともに地鳴りが発生する。突然の揺れに他の受験生と同じように動揺する城壁。そんな中受験生の1人がとある方向に指を指す。その先には重低音な駆動音を響かせながら地中から起き上がっている巨大なロボットの姿があった。

 

「もしかしてあれ説明にあったギミック!?」「嘘だろ!?」「あんなん逃げるしかねぇよ!!」

 

「でっか…あれは0ポイントだし無理に相手にすることはないか」

 

「けろっ…」

 

他の受験生と同じようにその場から退避しようとそのとき、どこか懐かしい声を城壁の耳が拾う。その声を聞いたとき一瞬とある可能性が頭に浮かぶがそれはすぐに消える。そして声がした方向へ振り返るとそこには地面に倒れている1人の受験生を視認する。

 

「油断したわ…まさかあんなギミックだったなんて…」

 

脚の一部を押さえて怪我の痛みを抑える受験者。どうやら女子のようだ。

 

「まずいわね…」

 

ギミックの巨大仮想敵(かそうヴィラン)は倒れている受験生を視認すると移動を開始する。城壁はこのまま走って行っては間に合わないと判断し前半で使った技《ストロング(ライト)》を倒れている受験生に向けて発射する。発射された右手は受験生に勢いよく飛んでいきちょうど手前に落ちる。

 

「それに捕まれ!」

 

「えっ、ええ!」

 

「回収ーー!!」

 

手を握ったのを確認すると城壁はそのまま魚を釣り上げるかのように鎖を引っ張り上げ、倒れていた受験生を自分の元に引き寄せる。そして体の安否確認で脚を怪我していることを確認する。

 

「なるほど、とりあえずまずはここから避難しよう。あと恥ずかしいけどちょっと我慢してね!」

 

「え?…ちょっ…!?」

 

城壁はお姫様抱っこのように抱きかかえるとその場から退避する。そして安全な場所まで退避し終えたところで試験終了の合図が響く。

 

『終~~了~~!!』

 

「あっ、終わった…」

 

「そのようね…」

 

「あーめっちゃ疲れたわ~」

 

「お疲れ様、あとそろそろ降ろしてくれないかしら?」

 

抱きかかえていた受験生にそう言われ謝りながらその場にゆっくりと降ろす。脚の怪我について気になった城壁は救護所に行くようにと勧めようとしたとき質問をされる。

 

「…1ついいかしら?」

 

「うん…?なにかな?」

 

「その右目の傷跡…あなたのお名前…もしかして‘ふらく,ってお名前じゃないかしら?」

 

「確かに俺の名前は不落だけど…どうして俺の名前を…?」

 

「やっぱり…ふらくちゃんなのね…私のこと覚えてないかしら?」

 

懐かしい呼び方をされた瞬間フラッシュバックのように幼き頃の記憶が蘇る。その記憶はよく一緒に遊んでいたとある友達との記憶。

 

「思い出したかしら?私の名前は…」

 

「つゆ…ちゃん?」

 

「そう、蛙吹梅雨。昔いっしょによく遊んだわね、ふらくちゃん。けろけろ!」

 

「つゆちゃん!?」

 

試験会場で懐かしき再開をする城壁。

 

 

 




よさげなタイトルが思いつかなかったので仮タイトルにしてます。

主人公データ

名前【城壁 不落(しろかべ ふらく)
性別【男】
身長【177㎝】
個性【  】




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