この度はゲームやら仕事やら用事やら……等々諸々ありまして投稿が遅くなりました事、誠に申し訳無く思います(これは最新話で言う事だよな?)。本当に申し訳ありませんでした!
それでは今回は、ちょっとした補完にはなりますが……三話目の別パターンをお届けしようかと思っています(王様ゲームのお話に関しては色々制作中ですので、今暫くお待ち頂ければ)。
では、本編スタートです。
「あ〜あ〜、なんか退屈だな〜」
「ひまりが溜め息なんて珍しい。何かあったの」
「モカちゃんも気になりますなー」
俺たちはいつも通り授業を受けて、休み時間を迎えていたのだが……ふとした時に聞こえて来たのは、上原からの『退屈』と言う言葉だった。
確かにこれは美竹の言う様に、いつもの彼女にしてはあまり聞かない言葉だ。と言うのも、つい最近関わった俺でも上原自身普段は弱音などを吐かないタイプの女の子なのはよく分かる……こう言う風に、やる気が起きずにその様なマイナスの言葉を言うのは、俺としても意外だと思った瞬間である。
さてさて、彼女の漏らした言葉の理由は何か……その原因を探ってみようとするか。
『どうしたんだ上原、お前が溜息なんて珍しいな』
「あ、流川くん。さっきの聞こえてたんだ、恥ずかしいな……」
『おかげさまでな。で、お前が悩み事なんて珍しいと思ってな。普段悩みなんて無縁だなぁって思ってつい気になってな』
「もー流川くん、一言余計‼︎私だって悩むことあるもん‼︎」
『ハハハッ、それはすまなかった』
不意に喋った一言に気が障ったのか上原は俺に注意した。確かに余計だったのでそこは素直に謝った。
「でも京介の言う通り、ひまりがそんな事を言うなんて珍しいよな」
「う、うん。私も今まで聞いた事が無かったよ……」
『上原。話し、聞くだけ聞くぞ? 誰かに聞いてもらったら案外良いケースだってあるしよ』
「流川の言う通りかも。ひまり、話してみて。あたし達や流川で良かったら、相談に乗るから」
「うん、ありがとう……実は」
そう言って上原は、今さっき溜め息を吐いた理由を話してくれた。……話を聞いていると、そこで分かった事が一点だけ見つかった。
『……なるほどな』
「まぁ、確かにあたしも気になってた。いつもならちゃんと来るよね、颯樹さん」
「うん。でも……何も私の所に情報が伝わって来ないんだよね〜。あまり気にしない様にはしてたんだけど、バイト先でのあんな姿を見たらと思うと……」
「バイト先での事?」
『何かあったのか?』
上原が続けた言葉の一部を、羽沢が的確に拾って聞き返した。それに一つ気になったことがあるので俺もそれについて尋ねた。確か彼女のバイト先には、普段から迷子になりやすい……『迷宮のジェリーフィッシュ』こと──松原花音先輩が居たはずだが。
「うん。花音先輩はそこまで変化を感じなかったんだけど、彩先輩が酷くて……」
『「彩さん(先輩)が?」』
「バイトの作業をしてる時はいつも通りなんだけど、終わった後なんだよね……」
上原がぐったりしてる所を見るに、その先輩は相当マズイ状況なのだと嫌でも分かってしまった。俺も桜雪と一緒に買いに行く事があるが、そんな事が起こっていたのかと内心驚いている。
「な、なるほどな……」
「そ、そうなんだ……」
先輩の変化を聞かされた俺達は全員黙ってしまった。そしてあの羽沢ですらどう返せばいいか困惑していた。しかし話しを聞いた以上そのままにしておくのは後味が悪いので、出来る限りの対策を練ることにした。……そしてある提案を上原にした。
「よしあれだ。上原、何も見なかったことにしていつもどおりの日常を送ろう」
「流川、それ全然解決してないから」
俺が提案するも、美竹に即座に一蹴された。その美竹も俺のことをジト目で見つめていた。
「ま、まぁもし一大事になったらあれだ。美竹、お前に任せる」
良い案が思いつかなかったので俺は美竹の肩を叩きながら全てを彼女に託すことにした。
「ちょっと待って、あたしに押し付けるな! ていうかあたしもあんな状態の彩さんは、手に負えないんだけど!」
「まぁ、そこは……友達がピンチになったら眠ってた
「どこのラノベのご都合主義? てか、そんなの100%起きるわけないでしょ!」
美竹に全てを託す俺の計画は彼女にすぐに否定されたが、俺はすぐさま彼女に助言をした。しかしこれも美竹に一蹴されてしまったので、白紙に戻ってしまった。さてどうしたものやら……。
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「それじゃあ第一回、凄まじい変化を遂げてしまった彩先輩をどうするかの作戦会議ー」
「「「「オー‼︎」」」」
「何これ……」
昼休み、先程の休み時間に上原から聞かされた彩先輩の変化を聞かされた俺だが授業そっちのけでどうしようか考えたものの結局何も思いつかず……俺を含めた六人で作戦会議を行うことになった。美竹以外は乗り気で会議に参加してるが、当の本人はと言うと、興味無さそうにこちらを見ていた。
「ではルカッチ隊長、モカちゃんたちは今後どのように動くのでありますか〜?」
「ズバッと話しの本題に入るな青葉隊員。では早速それについて一つしか思い浮かばなったが、俺が考えた案を話そう」
青葉が話しの本題に切り出してきたので俺は弁当と一緒に持ってきたノートを開きこの場にいた全員に見せた。
「まずは情報収集からだ。最初に彩先輩に気づかれないように聞き込みして対抗策を考案するのが定石だが……」
俺ら六人の名前と彩先輩の名前を、ノートに三色ボールペンの黒で書いてすぐ赤に切り替えて、彩先輩だけを赤で囲った。
「まず俺ら六人で別々に行動するわけだが、いくらポンコツな彩先輩でもこちらの動向を勘づかれる可能性もある。ここは一つ誰か一人囮を彩先輩に引きつけ役兼スパイとして送りつける」
『ポンコツは言い過ぎでしょ』というツッコミを無視して俺は彩先輩の名前の近くに『囮』と書き、すぐさま『囮→彩先輩』となるようにノートに書いた。そして羽沢がすぐに挙手した。
「つまり、まずは彩先輩に気を引きつけて聞き込みするってこと?」
「そうだ。いくら学校が違くても気づくことを考慮したら自然とそうなってな」
羽沢の質問に答えた俺は最もな意見を彼女に返した。羽沢も納得したようでなるほどと相槌をした。だがすぐに美竹が挙手した。
「で、誰が囮になるの? まさか流川が引き受けるの?」
美竹にとっては素朴な質問をしてきたのだが、オレはそれをすぐに否定した。
「何を言ってる。俺には桜雪とまだ告白してない片想いのあの子がいるから俺は必然的に外れるに決まってるだろ?」
「それのどこが必然的に外れる要素があるの! 何が何でも桜雪に結びつけるな! と言うよりも……アンタまだ倉田さんに告白してなかったの⁉︎」
美竹が驚いたようにツッコミを入れてきたが、俺にとっては死活問題なのでそのまま話しを続けた。
「だって告白したらしたで、桜雪のせいで歴史あるお嬢様学校から世紀末な学校に変わるかもじゃん? そうなったら夜眠れるか心配で……」
「それは桜雪説得した方が早いでしょうが! そしてアンタはさっさと倉田さんに告白して来なよ! それで丸く収まるでしょうが!」
美竹の指摘にぐうの音も出ないが、俺はそれに反して言葉を続けた。
「……で、俺よりもその役割に適任がいるんだが……」
「それって誰なの? 同じバイト先のひまりか巴?」
その言葉を聞いた巴と上原がギョッとしたが俺はすぐさまその意見を否定した。
「美竹、話しは最後まで聞け。まず巴と上原は同じバイト先だから二人に自分の変化を気づかれてることだってある。だから無用心にこの二人を送っても、すぐに芋づる式でこちらの動向に勘づかれる危険性が高い」
俺の意見を聞いた巴と上原はホッとした様子で胸を撫で下ろした。そして青葉がすぐに挙手した。
「では囮は誰がやるのでしょうか〜?」
「それは俺の方で考えてある。それは……」
そう言って俺は『ある人物』に指をさす。
「お前だ、美竹」
「……あたし?」
俺は囮役に美竹を指名した。当の本人はキョトンとしていたが。
「ちょっと待って! 何であたしなの⁉︎」
美竹は数秒間黙ってすぐに何故自分なのかを俺に問いただしてきた。当の本人である俺は頭を掻きながら美竹に返事をした。
「お前なら、何かあっても無傷で帰ってくると思ってな」
俺は自分が考えた案で美竹なら何も心配ないと返答した。するとそこに疑問に思ったのか巴が話しに割り込んできた。
「でも何で蘭だったら無傷で帰ってくるってわかるんだ?」
「そこに気づくとは流石は巴、俺のソウルメイトだ。それは美竹には『あるもの』があるからだ」
「「「「「『あるもの?』」」」」」
「そうだ。それを上手く使えば無傷で帰ってくるのさ」
そう言って俺は美竹にある『あるもの』に指をさした。
「本体である赤メッシュだけが無事であれば、必ず無傷で帰ってくるからだ‼︎」
「ちょっと待て! 何で赤メッシュが本体で話しが進んでるのさ! 本体はあたしだから!」
「…………」
「え、何その「違った?」って目して真顔になるの? アンタそろそろ殴っていい? 大丈夫、一発だけで済ませるから」
まさかの俺の自論である『美竹=赤メッシュ』は本人である美竹にすぐさま否定されてしまった。俺はそこに驚きを隠さずにはいられなかった。その後美竹は色々言っていたがスルーして話しを続けた。
「バレた時はまず『人間付けた赤メッシュ』の
「あたしが彩さんに特攻仕掛けろってこと⁉︎ そう言うのは絶対にヤダ! 返り討ちに遭うのが目に見えてるから!」
「大丈夫だ、そうなった時のために……」
そう言って俺は屋上の片隅にある『事前に用意したモノ』を取り出し五人に見せつけた。それは……
「この『美竹2世』がお前の後任だから心配すんな」
「何なのそのマネキン! 全然似てないうえに︎一体どっから取り出した⁉︎」
美竹とは似つかわしくない顔をした黒髪ショートの美竹とほぼ同じ大きさのマネキンを全員に見せつけた。それ以外の特徴は首に掲げたプラカードに『美竹2世』と書かれていた。そのあと俺は考える素振りをしたが、すぐに思い出した。
「悪い悪い、悪い事しちまったな」
「何だ、アンタの冗談か。ならよかった……」
そう言って俺はマジックペンを取り出し、プラカードに書かれた『竹』と『2』の間に『蘭』の一文字を書き足した。
「悪い、正しくは『美竹蘭2世』だった」
「そんなこと言ってるんじゃない!」
全く見当違いと美竹注意された俺だが、そんなのはお構いなしに話しを進めた。
「大丈夫だ。あくまで『万が一の時』にしか使わんから心配すんなって……なぁ、美竹2世?」
「うん、そうだね流川」
「モカも悪ノリするな!」
まさかの青葉も俺に乗ってくれたのは驚きだが、少なくとも彼女には好評であることが窺える。そして他のメンバーの様子を見ると全員笑いを堪えているようである。そんなに面白かったようである。
「それじゃあ話し逸れるけど、もしも『万が一』のことが起こったときの対処法をレクチャーするか」
「え、やるの? この流れでやるの?」
そのまま話しを続けることに美竹がツッコむが、それをお構いなしに俺は話しを戻した。
「まずはこの美竹2世を用意する。次に必要なのはこれだ」
俺は制服のポケットから赤いエクステを取り出し皆んなに見せた。美竹以外は頭の上に『?』が出ていたが美竹本人は怪訝そうな顔をした。
「このエクステを美竹2世に……つけて、っとこれで完璧だ」
そのまま美竹2世の髪に本家美竹とほぼ同じ位置にエクステを取り付けた。そして
「どうだ。これでまごう事なき美竹だ。本人にそっくりだしイケるだろ?」
「確かに蘭に似てますなぁ〜」
「ホントだ! 本物の蘭と見間違えたぞ!」
「蘭とクリソツだね!」
「だろ? 良かったな、ステファニー」
意外にも美竹と羽沢以外の全員に好評だったため、俺は大丈夫の旨を美た……ステファニーの肩に手を置いた。だがしかし……それをよく思わない人物も、当然ながら居る訳で。
「ステファニーって誰⁉︎ ていうかその前に名前間違えてる時点でアウトでしょ! いいかげん︎シバくよ、つぐみ以外の四人!」
まさかの美竹がガチギレしてツッコミを入れてきた。その様子を見てた羽沢は両腕で美竹の肩を抑えていた。どうやら美竹を抑えて落ち着かせてるようだ。そして羽沢は何かに気づいたのか、皆んなにある事を発言した。
今回はここまでです。如何でしたか?
次のお話は……本当に王様ゲームのお話を書こうかと思いますので、希望してお待ち頂けたら幸いです(千聖さんの出番も勿論あるよ♪)。パス病みの方も更新をしようかと思いますので、完成まで今暫くお待ち下さい。
それではまた次回に……待て、しかして希望せよ。
この下にアンケートがございますので、お時間がある方はご回答を頂けましたら幸いです(集計は翌朝を予定しており、発表はお昼かその日の夜にでも行おうと思います)。
【追記】
この度僕の作品とコラボを承認頂きました、オリキャラである「流川 京介」くんは……『なかむー』さんの小説のオリキャラとなります。
本当にありがとうございました!
これからも仲良くして頂けるととても嬉しいです!
『なかむー』さんのTwitterページ
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『流川 京介』くんの活躍する小説リンク
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