今回は久しぶりにこちらの方を投稿するのですが……まずは一言。
投稿が遅くなってしまい……大変申し訳ありませんでしたァァァァァァ!!!!!
ここ暫くはパス病みの方を投稿していましたので、幾分か此方の方を書くのが不慣れな節が見受けられるかと思いますが……暖かい目で読んで頂けたら嬉しいです。
当初予定していたお話は、後々に必ずや投稿しようと思いますので……今暫くお待ち下さい(コラボ先の人と入念に話をしたいので)
それでは久しぶりの黒き少年の本編……最後までごゆっくりとお楽しみくださいませ。
「……よし、演奏機材のセッティングはこんな感じで良いかな? 麻弥直伝の方法でやって見たけど、かなり手早く済ませられたな」
僕は地下にあるスタジオに入って、キーボードを始めとした楽器の音のチューニングや……スピーカーを始めとした音響機器などの機材調節をしていた。
と言うのも、今回はお泊まり会を僕の自宅でする事になったので、調整などの作業はその延長線上で行なっていた……と言うのが正しいのだが。
「しかし、お泊まり会だってのに、スタジオを使っても良いかと聞かれた時は、一瞬だけ耳を疑ったね。まさかあの二人は楽器まで持参したいとか……大変な事になるな」
この事になった経緯を思い出した僕は、頭を抱えながら溜め息をひとつ吐く羽目になった。
そもそも……このお泊まり会をしたいと言い出したキッカケは香澄で、事前にひまりや彩と話をしていた旨の話を聞いた時は、天変地異が起こるかと思って驚きはしたが、電話越しにはなったが……有咲からの『いつもの事です、すみませんうちの香澄が……』と言う言葉を聞き、心の中で有咲に合掌をしたくなったのは記憶に新しい。
そして話を聞けばどうやら……彼女たち三人は、何処か気が合う質らしく、ちょくちょく連絡アプリで話をする程に仲が良いのだと。
全くもう……仲が良いのは結構だけれども、あまり胃薬案件を増やさないで欲しいな。
「……さて、時間は16時か。開始時間は18時だから、まだ若干時間はあるけど……」
スタジオの壁に掛けられた時計を見ながら、僕はそう言葉を零した。今日は休日でみんなもバンドの練習やアルバイトとかで精を出してる頃だろうし……こんなに暇そうにしてるのは、お仕事が午後から丸々オフな僕くらいな物だろうけど。
そう思っていたら、家のインターホンが鳴らされた。
一応この家には、来客が確認されると玄関近くにあるモニターで誰かを確認できるので、宅配業者だったらダンボールを持っているので直ぐに応答出来るのだが。
「はーい!(誰だろう……配達の人かな。いや、僕はここ最近何かをネットで注文した覚えが無いぞ? ……と言う事は。いやいやそんなまさか……ね?)」
僕は脳裏に過ったイヤーな展開を予想しつつも、一階へと上がってモニターを確認する事にした。さっきの僕の予想が当たっているとするのであれば……来る時間がかなり早すぎる事になる。
まぁ……香澄と燐子は、二人ともバイトをしていないとの事だったので、今の時間はそれぞれのバンドの練習をして居そうなものだが。
「何方ですかー。えぇ?」
家の外で、自宅のインターホンのカメラを興味津々で覗き込んで居る……謎の二人組が僕の視界に飛び込んで来た。まあ、言ってしまえば『謎の』の代わりに、猫耳とふわふわピンクと言うあだ名が着いてしまうが。
僕は心の中で諦めた様な溜め息を吐きながら、玄関先にて待つ来客を出迎える事にした。
「……いらっしゃい、かすm『おっ邪魔しまーす!』おい待て、誰が入って良いって言ったよ!?」
「ちょっと、香澄ちゃん!? お、お邪魔するね……颯樹くん」
「あ、ああ……。と言うかさ、ドアが開いた瞬間の香澄のなんと気の早かこと。こりゃあ毎度毎度制止してる有咲の苦労が伺えるよ」
「あ、あはは……」
家のドアが空くなり、家主の返答を待たずして中に入った香澄を見ながら、僕と彩は二人揃って苦笑いを浮かべてしまった。
『うわぁ〜、すっご〜い! 本当に楽器が全部揃えられてるー!』
「香澄はスタジオに居るのか」
「……颯樹くん。一応、アソコって音漏れ対策はバッチリなんだよね?」
「そう、なんだけど……よく響くな……」
声の聞こえて来た先である……地下にある練習スタジオに僕たちで向かい、香澄の一先ずの制止をする事にした。それを聞いている当の本人はと言うと、髪の後ろをポリポリと笑顔で掻いていた為、忠言が中途半端になってしまった。
そして時間も暫く経ち、香澄と彩が呼んだ他のメンバー達も続々と訪れ……いつもは一人の自宅が、六人になった事であっと言う間に賑やかになった。
「とりあえず、先ずは晩ご飯にしようか。料理を手伝ってくれるのは誰かな?」
「じゃ、じゃあ……私がやろうかな?」
「はいはーい! 料理だったらこの私にお任せ〜!」
「ひまりと花音か。それじゃあ、後の三人は出来るまでゆっくりしてて良いからな。終わり次第呼ぶよ」
僕はひまりと花音に料理のサポートを頼み、他の三人には待機する様に指示を出した。そう言うと香澄から『スタジオを使って練習をしたい』と言う頼みがあったので、許可を出して練習をさせる事にした。
「香澄ちゃんには私と燐子ちゃんで着くね!」
「……頼りにしてるよ? 世界一可愛いパスパレのふわふわピンク担当のリーダーさん」
香澄がギターを持って……地下にあるスタジオに向かったのを見た彩が、自分と燐子で香澄に付き添うと言い出したので……僕は彼女の桃色の柔らかい髪を撫でて、軽く鼓舞する事にした。
……すると。
「えっ……え、えへへっ♡そう言う事なら、この私にドーンと任せて♪ 颯樹くんの期待に、必ず応えてみせるから♡」
「お、おぉ……た、頼むぞ彩」
「はーい♪ 彩、頑張りますっ!」
一頻り撫でられた彩は……頬を赤らめながらもやる気を出し始めて、香澄の待つスタジオへと向かった。その後に直ぐ傍に居た燐子にも強請られてしまい、僕は彼女の頭を撫でてあげる事にした。
……撫でたは、良い……のだが。
「「むぅ……」」
「え……な、何でしょうか……?」
「彩さんと燐子さんの頭を撫でてました」
「彩ちゃんと燐子ちゃんが羨ましいよ……」
僕が料理に取り掛かろうとした時に待ってたのは、形の良い頬をハムスターの様にぷっくりと膨らませた……ひまりと花音だった。何故かと僕はその理由を問う事にしたのだが、二人ともお互いに視線を明後日の方に向けてしまい、取り付く島もない状況になってしまった。
……仕方ない。彩と燐子にあって、ひまりと花音に無いと言うのは不公平感があるし……ここは撫でようかな。そうしないと二人も不機嫌なままだし、何より作業が進まないしね。
「……はい、よしよし」
「……先輩のなでなで、気持ちいいです♪」
「……颯樹くんの撫でる時の強さ、私好みだよ♪」
何とか二人には喜んで貰えたみたいなので……僕は心の中で一安心を浮かべた。そしてひまりと花音と一緒に、夕飯の支度へと取り掛かる事にしたのだった。
暫く料理を進めていると……。
「軽く摘みになる料理の材料とか、来る途中のスーパーである程度買って来たよ〜☆」
「あ、ありがとうリサ。そこのテーブルの上に置いててくれたら助か……る……って、リサ!?!?!?!?!?!?!?」
「アタシに黙ってなーんかコソコソと面白い事してるな〜って、思ったらこう言う事かぁ……。早く言ってくれたら良かったのに☆」
そう言ってリサは、僕の後ろから覆い被さる様に抱き着いて来た。背後から抱き着かれているので……二つの立派なモノが休む事無く形を変えていて、僕の理性を崩しにかかっていた。
「り、リサ先輩どうしてここに!?」
「んー? アタシはね〜、練習中に終始ご機嫌な燐子を見かけたから……『これは何かあるっ!』と思って、何があっても良い様に、お買い物をしてから来たんだよ☆」
「ふぇぇ……」
ひまりからの問い掛けには軽くそう答え、僕からするりと離れて料理へと取り掛かっていた。
……まあ、花音からして見れば、いきなり現れて僕に抱きついた挙句……何事も無かったかの様に料理を進めているのだから、驚いてしまうのも無理は無いだろう。
「さーて、アタシが来たからには少し料理のスピードをあげるよ〜! 彩たちもそろそろお腹を空かせてる頃だろうし♪」
「う、うん!」
「お手伝いしますよ、リサ先輩!」
「……ま、無理の無い範囲で頑張ろうか」
リサの一言で僕たちは作業へと戻る事にし、作りかけの料理を仕上げにかかった。一応ラインアップは僕の方で考えては居たのだが、リサからのアドバイス等も受けつつ……想定していた時間よりも10分速く終わらせる事に成功した。
そして、下のスタジオに向かうと。
「彩先輩の歌声、やっぱり可愛い〜!」
「そ、そう……? ありがとう、香澄ちゃん!」
「本当に声がよく伸びていて……聞いている、私たちの方にまで……曲の風景が、伝わって来ます……」
「そ、そんな……大袈裟だよ燐子ちゃ〜ん……」
そんな会話が聞こえて来たので、スタジオの方を覗いてみると……そこでは彩がマイクを使っていて、彼女から少し距離を置いた位置に香澄と燐子が座っていた。
この状況から察するに、彩が先程まで歌っていて……それを残る二人が聞いていた、と言う感じなのだろう。
確かに彩の歌唱力はココ最近実力が着いて来ていて、ちーちゃんに厳しく嗜められる事も少なくなって来た様に思える。それでも少し噛んでしまう辺りは、本人らしいと言えばそこまでなのだが。
「おっ、彩と燐子と香澄じゃ〜ん♪ ついさっきからお邪魔してるよ〜☆」
「リサちゃん! いつここに来たの?」
「僕がひまりや花音と一緒に料理をしてる時に来たんだよ。なんでも『練習中の燐子の様子が上機嫌だったから、何かあるって思って来た』と言う事らしくて」
「い、今井さん! そ、それは、恥ずかしいので……あこちゃんたちには……」
顔を紅くした燐子が、リサへとそう口止めをする様に要求したら、彼女は快く二つ返事で引き受けてくれた。それが聞けた途端に胸を撫で下ろしていたので、余程バラして欲しくなかったのだと伺えた。
「そう言えば……颯樹くん♪」
「ん?」
「このタイミングで私たちを呼びに来たって事は……もしかして?」
「ああ、そうだよ。上に来て欲しいな」
それを聞いた途端、香澄が勢い良く飛びついてきたのだが……まあ、気持ちは分からんでもないと思うのが本音だった。そして僕たちはひまりと花音の待つリビングへと向かう事にしたのだった。
……だが、この時の僕は背後から感じるイヤーな予感に気づく事が出来なかった。そしてそれを実感する時が、もう直ぐそこまで迫って来ている、と言う事に……。
今回はここまでです。如何でしたか?
このお泊まり会のお話は何話か続きますので……サブタイトルの方に番号を振っております。そこまで長くするつもりはありませんが、ゆっくり気長に楽しんで貰えたら。
次の投稿予定日は未定ですが……投稿予定のお話の内容としては、パス病みの方か此方の方を書いて行きたいと思います(彩りの方に関してはもう暫くお待ち下さい)。
それではまた次回。今回も感想を是非。
【追記】
このお話の投稿されるタイミングにて、パス病みの最新話にて受け付けていたアンケートを締め切らせて頂きました。お昼の12時には結果を記した活動報告を挙げようかと考えていますので、お時間がある方は是非ご覧下さい。