黒き少年は彩りの花々に魅せられて   作:咲野 皐月

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 皆様、おはこんばんにちは。

 先日行なった『青鬼』のゲーム配信で奇襲を何度も受けまくって、SAN値が思いっきり直葬されてしまった……実は豆腐メンタルかもしれないうp主の咲野 皐月です(単なる好奇心でホラゲ実況をするもんでは無いね)。


 今回は前回の続きとなりますので、よろしくお願いします。


 それでは本編スタートです(パス病みの方で受け付けていたアンケートの結果は、その詳細を記したリンクを貼りますので、そこから確認をして頂けると嬉しいです)。


美少女6人の中に男1人のお泊まり会って部が悪すぎません?:②

「あー、美味しかった〜!」

「みんなで食べるご飯は最高だね♪」

 

 

 お泊まり会開始から数十分後……僕たちは夕食を食べ終えて一息吐いていた。いつもは僕一人で食べるパターンが多い為、こう言う賑やかな日もまた良い物だと思っている。

 

 大概賑やかな時と言うのは……ちーちゃんが発端でパスパレメンバーが全員押しかけて来た時が殆どではあるが。

 

 

「洋風に和風にと……色々作ってみたけど、皆の口に合った様で良かったよ」

「颯樹ってさ、たま〜に『主夫してるんですか』とかは聞かれたりしないの?」

「んや、それは無い。そもそも料理をし始めたのが小五の頃だから……こっちに戻って来る前だね。それまではお手伝いとかに回ってたけど」

 

 

 リサから聞かれた事に関してはそう答え、各々好きな様にして食後の時間を楽しんでいた。……そうして暫くすると。

 

 

「あのー、颯樹先輩」

「ん? どうかしたの、ひまり」

「こう言う時って、だいたいどんちゃん騒ぎしてる様なものですよね〜?」

「……何が言いたいの?」

 

 

 突如何やら含みのある言い方をして来たひまりに、僕は少し疑問をぶつけてみたのだが……それを聞くなり、彼女は不敵な笑みを浮かべ始めた。

 

 

「ふっふっふ〜。提案ですが、ここに居る皆さんで王様ゲームをやりませんか!?」

「お、良いね〜☆アタシは賛成!」

「私もやりたい!」

「ひまりちゃん、その提案に私も乗った!」

 

 

 ひまりからの提案に……リサを始めとした、彩に香澄の三人が我先にと名乗りを上げ、残るは僕と花音と燐子だけになってしまった。彼女たち自身、王様ゲームをやりたいと言う気持ちはあるらしいが……普段からの人見知りな部分が災いして、そこまではっきりと言えずに居た。

 

 僕の方はと言うと、やっても良いのだが……懸念するべき所があるのではと睨んでいた。

 

 

「わ、私も……やりたい、かな……?」

「えと……わ、わたしは……み、皆さんの意見を……尊重します……よ?」

 

 

 まさかの二人もあっち側だったかーーー!?!? 普段の燐子ならばビシィッと反論してくれるかと思って、すっごく内心で期待してたのに! 更に言うなら、花音……キミは普通に苦笑いしてるでしょ!?!?!?!?

 

 

「だ、そうだけど〜?」

「うぐっ」

「颯樹くんはやりたくないの?」

「そんなぁ! 楽しい事は皆でやりましょうよ〜!」

 

 

 いつまでも決めかねている僕に、とうとう我慢ならなかったのか……リサが意味あり気な視線を送りつつ、僕の方へと問いかけて来た。これに少し付け加えるのであれば、ひまりと香澄が何かを懇願する様な視線で見て来ていた事だろう。

 

 

 ……参ったな。このムードでこれを断る返事なんて出せないし、出したら出したで面倒な事になりかねないぞ……。この膠着している今のうちに、隣にあるちーちゃんの家へ逃げ込んでも良いけど、それはあの二人がよく思わないだろうしなぁ……。

 

 

 ……仕方ない。こうなってはやむ無しか。

 

 

「わかった。王様ゲーム、やろうか」

「やったー!」

「じゃあ、ちょっと私は準備して来るね〜!」

 

 

 僕の返事を聞いた残りのメンバーは、手を合わせて喜びあっていた。その中で彩はと言うと、近くにあった荷物を持って階段を上がって行った。

 

 ……何故二階に上がった? と言う僕の小さな疑問を他所に、テキパキと王様ゲームの準備が整えられて行った。

 

 

『……くしゅっ』

「ん? 今くしゃみしたのってさ〜、もしかして颯樹だったりする?」

「んや、僕では無いよ。このパターンからすると、二階に上がった彩になるけどね」

 

 

 僕はリサから質問された……突如として聞こえて来たくしゃみをそう答え、夕飯の片付けも並行して済ませて行った。だがこのくしゃみはと言うと、後に知る事になるのだが……予想通りの彩の他にも、もう一人していた人が居たとか居なかったとか。

 

────────────────────────

 

「それじゃあ始めよっか〜!」

『は〜い!』

「ナンデコウナッターーーーーーーーー!!!!!」

「えへへっ♪」

 

 

 夕食の片付けから少し時間を置いて、盛大に開始される事になった王様ゲーム……なのだが、マジでこれだけは言わせて欲しい案件が一点……いや、このわかってる状況だけでも二点見付かった。

 

 

「まず彩、何でその体勢だぁ!?」

「だって落ち着くんだも〜ん♪ 更に言うなら、私の温もりを直に味わって貰おうと思って♡」

「なるほど……で、その服どうした!」

「お泊まりすると思って、用意して来たんだ♡」

 

 

 僕から投げかけられた質問には……的確に自分の欲望を隠す事無く、真っ正直に答えていた。彩が着ている服はと言うと、パスパレのライブで着ていた衣装である。初見で見た時は目のやり場に困ってしまい、それを見たちーちゃんと日菜から終始弄られまくった経験があった。

 

 

 それを今回も着ているとなると……ここから先に起こる事への嫌な予感がして、身震いが止まらなかったりする。つい先月で春になったとは言っても……まだ夜は寒さすら感じるので、今っすぐにでも着替えてきて欲しいと思う次第だ。

 

 

「おー、彩は積極的だね〜♪ それじゃあアタシも失礼して『私のダーリンに手を出そうなんて……よくもまあそんな悪知恵が働くものね、彩ちゃんにリサちゃん』……ん?」

 

 

 彩のその様子を見たリサが動こうとしたが、それはかなり威圧感を感じる一声によって制止される事になった。

 

 

「ち、ちちちち……千聖、ちゃん? ど、どうして……こ、ここに、居るの?」

「あら、花音。そうね……敢えて言うなら『愛しの彼にヤな予感がしたから阻止しに来た』とでも言おうかしら?」

「あ、ありがとうちーちゃん……たぶん、ちーちゃんが考えてるのって合ってるかもしんない」

「そう言ってくれて嬉しいわ、ダーリン♡」

 

 

 花音からの問い掛けに毅然とした態度で答えたちーちゃんは、僕の方を見ながらゆっくり微笑んでくれた。

 

 ……まあ、彼女が背負ってるバッグの中にある物は気にしないにしても、僕としてはその黒いフード付きのパーカーの中にある物が気になってたりするんだけどね。

 

 

「し、白鷺さん……夜も更けた寒い中、お身体などは大丈夫、でしたか……?」

「ええ、心配には及ばないわよ。燐子ちゃん」

「それなら、良かったです……」

 

 

 ちーちゃんの突然の来訪こそあれど、残りのメンバーも何とか変化に気づき……彼女も加えた8人で王様ゲームをする事になった。そして座る場所はと言うと、僕の右隣に彩が居たので……ちーちゃんは左隣に着く事で落ち着いた。

 

 

「ねぇ、千聖ちゃん。思ったんだけど……そのパーカーの中って何を着てるの?」

「あら、彩ちゃんなら察しが着いてると思うわよ?」

「私『なら』?」

「……良いわよ、見せてあげる」

 

 

 そう言ってちーちゃんは……自身の着ている服に手をかけて、そのまま一気に脱いで見せた。

 

 

「ちょっ、千聖!?!?!?!?」

「し、白鷺、さん……!?!? い、一体何を……って」

 

 

キャーーーーーーーーッ!!!!!!!

 

 

「颯樹、見ちゃダメ!」

「そうは言われるけど、僕はちーちゃんの隣に居るから見ざるを得ないんだって!」

「ち、千聖ちゃん……!」

「千聖先輩、大胆ですね〜」

 

 

 彩とちーちゃんに香澄の三人を除く、女子メンバーの悲鳴も他所に……彼女がパーカーを脱いでみせたのは、彩の着ている物とほぼ似た格好であった。彩であればピンクな箇所が黄色になっているだけで、それ以外は全く同じ格好だ。

 

 

「な、なんでこの格好だよ!」

「……まあ、良いでしょう。みんなも気になってる事でしょうし、掻い摘んで説明するわね」

 

 

 その後ちーちゃんから語られた内容は……彩の着替えている所を、たまたま自室の窓から見てしまった事が原因の様で。

 

 お仕事はお泊まり会の始まる数分前に終了し、共に仕事していた日菜も帰宅の途に着いて……漸く羽も伸ばせるか、と言った矢先での出来事だったらしい。

 

 

「私自身は、特に気にしては無かったのだけれど……その格好に着替えた彩ちゃんを見てしまうと、居ても立っても居られなくなったのよ。だからこの格好に着替えて、周りからは目立たない様にそのパーカーを着て、ここに来たと言う事よ。愛しい彼の貞操が彩ちゃんに奪われる前に、何としてでも阻止しなきゃってね」

 

 

 ……何とまあ、相も変わらず、聞いてて小っ恥ずかしくなる発言を軽々しく堂々と言ってくれる幼馴染である。言われてる僕本人としては凄く嬉しいのだが……この場で赤裸々にペラペラと言うだろうか、と頭を悩ませてしまうのもまた事実だった。

 

 

「やっぱり……颯樹先輩と千聖先輩は、すっごくお似合いです! 良いなぁ〜、私もそんな関係の人作りたいな〜」

「ふふっ♪ 香澄ちゃんなら直ぐに出来るわよ、自信を持って」

「はいっ、ありがとうございます!」

 

 

 そんなやり取りも済んだ後、リサの方から王様ゲームの開始の催促が入った。その時の彼女の顔を見てみると……今までに無いくらいの笑顔だったが、何やら視線がめちゃくちゃ突き刺さる様な感覚だったのだ。

 

 それは花音や燐子に彩に至っても同じ様で、形の良い頬をぷっくり膨らませて……今にも額に青筋が浮かばんとしている所だった。

 

 

「それじゃあ、私も参戦するわ。王様ゲーム、始めましょうか……リサちゃん」

「よーし! それじゃあ一人ずつくじを引いて〜!」

 

 

リサから伝えられた指示を受け、僕たちは一本ずつくじを引いていく。最初から王様になると言う展開も面白いが、僕としては花音や香澄辺りから命令を受けてみたいと思っていたりする。……まあ、本音はと言うと、彩とちーちゃんの命令に最初っから当たりたくないんだよね‼

 

 だって、その二人の命令を聞いたが最後……理不尽にヤラれる未来しか見えないんだもん!

 

 

「くじは行き渡った~?」

「私の方はOKよ」

「私もだよ!」

「は、はい……全員に、確り行き渡ってますよ……」

 

 

 くじは無事に全員持ってる事が確認できたので、僕は一息吐いてから掛け声を言い放った。……これであの二人のどっちかに当たったら、もう腹を括る!

 

 

『王様だ~れだ!』




 今回はここまでです。如何でしたか?

 次回のお話からはサブタイを変えまして、王様ゲームpartをお届けしようと考えておりますので……ゆっくり気長にお待ち頂ければ。


 それでは次回に……待て、しかして希望せよ。



【先日行なったアンケート結果はこちら】
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=262547&uid=259641
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