転生者スレのみんなと駆け抜ける多重クロスの世界 作:ゲーミング国会議事堂
太平洋の何処かにある島、X島。
ここは磁気嵐が強く、レーダーにも反応しない。ここの近海に通りかかった漁船は行方不明になっていることと、時々鳥のような物体が島へよく向かうことから、ここの漁師や漁村内ではこんな噂がされている。
「この島の海は魔物が棲んでいる。この磁気嵐も魔物のものに違いない」
某国はこの島に調査員を送ったが一向に帰ってきておらず、ヘリや飛行機を回そうにも磁気嵐や墜落が相次いだことから近づくことすらできなかったことから『未確認の島』としてコードネームを与えていた。
X島地下
一見普通の島に見えなくもないこの島は、地下は未来的な白い廊下や構造物で埋め尽くされていた。
X島とは、皮として島を被っただけの要塞都市だったのだ。
地下は3つの棟に均等な範囲に分かれており、中心に管理棟が位置している。
サイボーグの開発や生物の融合、実験などを行う研究棟。
調整待ちのサイボーグやキメラ、実験体を収容する収容棟。
完成した兵器群を運用し、兵器庫の役割も果たす兵器棟。
その中で1番高いビル。そこはX島の管理を任されている主要的な構造物であった。
ビル内部の廊下は都市と同じく白く、白衣に身を包んだ研究者達と、周りの景色と対称的な黒い簡易的な装甲服に身を包んだ警備兵が歩いていた。
その中で黒い衣装に身を包んだ者が、二人の警備兵を連れて歩いていた。
その者は、厳格な雰囲気のX島に似合わぬ奇妙な姿をしていた。黒いロングコートの上に内側が赤の黒いマント、そして骸骨を思わせる白いヘルメットを被っている。目にあたる部分はカメラのレンズのようになったいて、その赤い双眼は威圧感を出していた。
骸骨男は探していたかのように一人の研究者に声をかけると、その研究者は背筋を伸ばしこちらを向いた。
「これは、スカール様!」
「かしこまらなくても良いですよ、Dr.ウィスキー」
骸骨男…スカールに、ウィスキーと呼ばれた研究者はまた元の猫背に戻った。
「して…どうでしたか、『O計画』について。なにかご感想をくだされば」
「世辞なしに素晴らしい。あなたのような優秀な人物をここにまわして正解でした。」
「そうですか!それはありがたい。」
「魔術と科学の併用……聞いた時は半信半疑でしたが、実際に見ると見解が変わりました。」
「魔術師達もいい働きをさせてくれました。ここの原子レベルまで複製可能な技術と、彼らの錬金術や魔術があってこそ、セルメダルの完全複製に成功できたと言っても過言ではありません。」
「セルメダルを細胞に置き換えるだけで、我々
どこか紳士然としたスカールの感情は作ったように一定だが、それでも良い反応であることは間違いなかった。
「しかし、会議でもおっしゃっていた通りコアメダルの完全複製には至らなかったようですね。まあ構造を理解したのならいくらでも代替はできるでしょう。」
「ええ、残念ながら。既に代替はしております。」
「ほう」
「既に0…実験体の三体に投与しております。我々独自のコアメダルを一体に一枚」
「仕事が早くて助かります。して…その独自のコアメダルとは?」
「研究所内ではショッカーメダル、ゲルショッカーメダル、デストロンメダルと呼んでおります。かつて私と研究主任が所属していた組織からとりました。」
「研究主任というと亜堂善次郎ですか。『幻魔計画』の」
「ええ、彼と私は同期です。」
「彼も素晴らしい。極東の旧帝国に未だ妄信的ですが、科学と自然の融合体…キメラを発明した功績は大きい。」
「研究主任が今ここにいたらさぞ喜んでいるでしょう。彼のお陰で実験体とはいえいい素体が出来ました。」
「では私は本部に報告をしに行きますのでこれで。総統もさぞお喜びになるかと。これからも期待していますよDr.ウィスキー…」
その時、X島中にサイレンが鳴り響いた。
その場にいた研究員は、それが部屋に入った途端肉片になった。
ある者は力任せに引きちぎられ、ある者は頭部を握りつぶされ、ある者は投げられ壁にぶつかった衝撃で破裂した。
1人の研究員が拳銃を乱射するが効果はなく、すぐに肉片と化す。
その部屋は一分もかからず血肉で塗りたくられた。
部屋へ出たそれは淡々と歩き出し、あてもなく彷徨う。
収容棟が壊滅したのは十数分後だった。
研究棟の通路の壁についた通信機に、1人の研究員が鬼気迫る表情で叫んでいた。その周りには、数人の研究員が通信機の隣についたパネルを操作している。
「こちら研究棟!こちら研究棟!応答を求む!」
『こちら管理棟。収容棟が応答していない、何があった。』
「隔壁を下ろせ、早く!」
「0が脱走!収容棟のサイボーグ及びキメラ、研究員は虐殺された!」
「早くしろ!」
「来る」
「収容棟は壊滅したと思われる。その後研究棟に侵入、今そいつに追い回されてる!」
「間に合っ……」
それが研究員達に顔を向けた途端、廊下を次々と隔壁が下された。研究員達は安堵の声を漏らす。
「我々はこれから脱出する。厳重な警備を最大レベル張ってくれ。…最悪ここの放棄もある。」
『了解した、厳重体制を敷く。退避を急ぐこと。』
「ああ、わかっ」
その後の言葉は出されなかった。隔壁が破れ、そこから巨大な蛇の頭が通信していた研究員の頭部を噛み潰したからだ。
「主任!」
隔壁の破れた部位から猛禽類の足を思わせる爪がかかり、隔壁を切り裂いた。
隔壁を破ったそれは、人の形こそしていたが外見上はとても人とは呼べなかった。
頭部は左半分は鷲、右半分は蛇の形をしており、体も肩と左半身は鳥のような羽毛と羽根に、右半身は蛇の鱗が覆っていた。左腕は巨大な鳥の足がつき、右腕はまるごと巨大な蛇になっている。二つの生物をつぎはぎに組み合わせたかのような姿。
ゲルショッカーグリード。O計画の実験体…人造グリード・0のバリエーションの一つである。本来三体いた0はその内の一体に吸収され、一つの身体に三枚のメダルを内包していた。
怪人ともいうべきその姿に恐れ、その暴力的な身体から発せられる殺気は自分達に向けられていることを認識するまで数秒。
その数秒の間に廊下には肉塊が飛び散っていた。
脱出用ジェットに繋がる通路をウィスキーとスカールと警備兵2人は進んでいた。
X島地下都市は所々で火の手が上がり、構造物はいくつもが倒壊。兵器棟から出動したサイボーグ兵士やキメラが0と戦闘を繰り広げている。
管理棟が出した結論はX島の放棄。1時間後に爆破するというアナウンスがされたのは数分前だった。
「こちらへ!」
ジェットについた4人。ドアは開いていて、管理人や研究員などの要人が既に乗り込んでいた。
スカールは席に腰掛け、ウィスキーも隣に座る。
窓からは外の惨状は見えなかった。
「この調子だと、サイボーグ兵士やキメラも大方壊滅でしょう。」
「そうですね……」
「フォローをしておきますが、X島は有数の技術都市です。兵力も本部に引けを取らない。それを単騎で制圧し、放棄させた0も素晴らしい出来だったと言っても過言ではない。」
「しかし…O計画はこれで白紙に……」
ウィスキーの顔は悲哀に満ちていた。
彼…ガモ・ウィスキーはかつて、歪んだ愛情から当時まだ赤ん坊だった息子のイワンの脳を改造し、その際に乱入した妻を殺したことがあった。結果として超常的な力を手に入れたイワンもその後突然消息を絶つ。その時もウィスキーの顔は悲哀に満ちていたに違いない。だからO計画も0にも、知らずにイワンのような一種の愛情を持っていたのかもしれない。
見かねたスカールは小さいトランクケースを見せる。その中身は大量のセルメダルと、何も書かれていない3枚のコアメダルだった。
「おお……!」
「O計画は簡単には終わらせません。本部で再開しましょう。」
ウィスキーは安堵し、スカールは離陸していくジェットの窓から、遠ざかるX島を見つめていた。
(________そうだ。簡単には終わらせない。)
骸骨の仮面の中で、スカールは笑みを浮かべる。
(イワン・ウィスキーがいるということは、どうであれこの世界も00ナンバーズは存在している。我々
幸いなことにこの世界は今までと違う要素がいくつもある。戦力増強は可能だ。今までよりもっと大きく、特殊な兵力をつけねばな。その為のO計画だ。)
スカールの髑髏面は変わらない。しかし、その心にはどす黒い執念があった。
それを乗せたままジェットはどこまでも飛んでいく……
(待っていろ00ナンバーズ!この世界で貴様らを追い詰め殺してやる!)
その数十分後、X島に近い漁村で閃光が確認された。
かつてX島があった島。そこは完全に消滅せず、抉れたようなクレーターが残っていた。
クレーターの中心に立つ影が一つ。その影は爆発の影響か黒焦げており、辛うじて人型を保っていた。ボロボロと破片が崩れ落ちる。
人型は上を見上げ天に手を伸ばす。
初めて見る日。
「______________」
クレーターの外側に移動する。外側は壁になるようにクレーターは削れていて、そこに人型は登り、海を見渡した。
白い雲、青い空、青い海。
目の前をカモメが通り過ぎ外側の地面に沿って追いかける。
ジャリ、と音がし足が崩れそのまま倒れた。
カモメは御構い無しに空へ飛んでいく。人型が手を伸ばす。
視界が崩れる。静かだった。
静か
静か
静か
静か
静か
静 か
し ずか
しず か
しず
し ず
しず
し
黒い何かをかき分け上がっていく。視界がひらけた。
「……ん???」
青い青い空の下。
そこにはクレーターと、1人の少年の姿があった。
この世界の要素
・
『サイボーグ009』の敵組織。驚異的な科学力を駆使し、サイボーグなどの全く新しい兵器を世界中に売りさばく。
サイボーグの試作品こと00ナンバーズに反旗を翻され、刺客を次々と送り込んだがどれも破られ、最終的に総統の死亡(破壊?)で壊滅した。
この世界においての
・スカール
『サイボーグ009』に登場する、
総帥内部で009と一騎打ちになるが、その際に総統を構成する機器をぶち壊しまくったので最終的にキレた総帥にその場で処刑される可哀想な人。
この世界の外見上はアニメ『スカルマン』のスカルマンそのまま。内部は原作同様に脳以外機械である。
転生神と対をなす邪神によって何度も転生され、様々な形で00ナンバーズと対立する運命にある。その度こっぴどくやられているが、折れずに打倒00ナンバーズ(特に009)を掲げている。
・O計画
コアメダルのみ完全複製に至っていないが、構造は理解したため独自のコアメダルは作れる。オリジナルとの違いとして
試作コアメダル3枚を入れた実験体の0は突如暴走、組織有数の要塞基地だったX島は破棄する羽目になった。
・0
O計画のグリードの実験体。ショッカーメダル、ゲルショッカーメダル、デストロンメダルを所持。
X島崩壊時も生存していたが、爆弾により大きなダメージが入り崩壊。その際に1人の少年の姿に変える。
0-Ⅰ、0-Ⅱ、0-Ⅲがいたが一体が他の二体を吸収した。しかしそうならないために別々の収容室に収容されていた筈だが、脱走経緯は不明。
他にも、X島を後も残さないように作られた筈の爆弾が、爆発後もX島の完全消滅に至らなかったなど、不明な点が残っている。
あとがき
酷いこと言うけど主人公の土台書きました。クソつよ0くんの出番は(今後しばらく)ないです
書いてて思ったけどちょっとこの話だけだと話わかんないんちゃう?すぐに続きあげますのでそれまで暫しお待ちを。掲示板回も次回から。
さてこんなクソ駄文読んでいただきありがとうございます!もう少し文章上手くなりてぇなぁ俺もなぁ(他力本願)