The end of the journey 〜最果ての旅〜   作:カズめぐ

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第十話

加持さんを監禁してから一週間程経ったある日。

僕たちはネルフに来ていた。

 

「今日から、パイロットとしてネルフに配属された、渚カヲル君よ。」

 

「断固拒否しまーす。」

 

「ちょっ!アスカ!?何言ってんのよ!?」

 

ミサトさんが、驚いた顔でアスカを見る。

 

「セカンドは僕に冷たいね。」

 

「当たり前でしょ。生理的に無理。」

 

「アスカ!?カヲル君に失礼じゃないか!」

 

「いいんだよ。シンジ君。仕方ないさ。」

 

「でも…。」

 

「心配してくれてありがとう。でも、僕は大丈夫だから。」

 

「カヲル君が言うならわかったよ…。」

 

「なによ。二人して、気持ち悪い。」

 

「アスカ!」

 

「はーい、そこまでにしてー。四人ともシンクロテストをするので、着替えてきてくださーい。」

 

僕たちは、ミサトさんに言われた通りに着替えに行った。

 

「あの子たち、仲良いわね。」

 

「ほんとよね。だから、余計怪しいのよ。」

 

「渚カヲル君のことかしら?」

 

「そうよ。渡された資料を見ても、なーんにもわかんないのよ。」

 

「彼はゼーレから直接送り込まれてきたそうよ。」

 

「はぁ。とにかく、注意深く見てなきゃね。」

 

「そうね。とりあえず、私たちもいきましょ。」

 

「は〜い。」

 

 

……

1時間後。

 

「四人とも上がっていいわよ。」

 

リツコさんに声をかけられ、僕たちは更衣室へと向かった。

 

「シンクロ率はどうだったー?」

 

「アスカ、レイ、シンジ君はいつもとあまり変わりはないわ。」

 

「新しい子は?」

 

「シンクロ率70%よ。」

 

「彼、初めてよね?」

 

「そのはずよ。」

 

「はぁ。ますます怪しいじゃないの。」

 

「まあいいじゃない。シンクロ率は高いに越したことはないわ。」

 

「そうなんだけどさ…。アスカとシンジ君が急に高くなった原因も分かってないのに新しい悩みの種が…。」

 

「しっかりしなさいよ。」

 

「わかってますよーだ。それにしても、零号機がほぼ直って、あとは初号機が直ればエヴァを4機も動かせるわけね。」

 

「腕の見せ所じゃない。」

 

「エヴァ4機なんてあったら、世界を滅ぼせそうね。」

 

「そうね。それほど、責任重大ってわけよ。」

 

「…。うっ…。胃が痛い。」

 

「頑張りなさいよ。」

 

「はーい…。」

 

 

……

更衣室にて。

 

「カヲル君。この後、少し時間あるかな?」

 

「あるよ。どうしたんだい?」

 

「いや…。特に用事があるわけじゃないんだけど…。少し、歩きながらお話でもできたらなって…。」

 

「ふふふ。僕もシンジ君と話したいからいいよ。」

 

「ありがとう!カヲル君!」

 

「だめよ。」

 

「ア、アスカ!?なんでここにいるんだよ!?ここは男性用だよ!?」

 

「アンタが遅いからでしょ。ほら、帰るわよ。」

 

「ちょ、僕はカヲル君と帰るから、アスカは先行っててよ。」

 

「嫌よ。約束したじゃない。シンクロテストの帰りに買い物に付き合ってくれるって。」

 

「そんなのしてないよ!?」

 

「ふーん。そういうこと言うんだ。」

 

「なんだよ。」

 

「最低だ…。俺って…。」

 

アスカの呟きによって、血の気が引いていく。

 

「アスカ…。買い物行こうか…。」

 

「最初からそうしてればいいのよ。」

 

「ごめん。カヲル君…。また今度一緒に帰ろう…。」

 

「構わないさ。彼女は君がいないとだめだからね。」

 

「??」

 

僕がカヲル君が言った言葉の意味を考えていると、アスカが僕の手を無理矢理、引っ張り出してきた。

 

「ほら、早く行くわよ。」

 

「ちょ、引っ張らないでよ…。またね、カヲル君!」

 

「またね、シンジ君。」

 

こうして僕はアスカに無理矢理、買い物に付き合わされたのだった。

 

……

デパートにて。

 

「アスカー。そろそろ帰ろうよ。」

 

「まだ、見てんのよ。」

 

カヲル君と別れてからも、アスカはすごく機嫌が悪い。

どうして、こんなに機嫌が悪いのか僕にはわからない。

 

「シンジ。どっちが似合う?」

 

僕が考え事をしていると、突然アスカが僕に話しかけてきた。

 

「どっちも似合うと思うよ…。」

 

「アンタ、日本語わかってる?どっちって聞いてんのよ。」

 

「右の方が似合うと思う…。」

 

「そっ、じゃあ、お会計してきて。」

 

「えっ!?なんで僕が!?」

 

「アンタが似合うって言ったんでしょ?」

 

「アスカが聞いてきたんじゃないか!?」

 

「いいから早くしなさいよ。この美少女の私と買い物できてるのよ?服の一着や二着くらい買いなさいよ。」

 

「無茶苦茶だ…。」

 

結局僕は、服を買わされるのだった…。

しかし、服を買ったあたりからアスカの機嫌は少し良くなったので、これなら安い買い物かもしれないと思う僕であった。

 

「アスカはどうしてカヲル君が嫌いなの?」

 

僕は歩きながらアスカに聞く。

 

「嫌いなのに理由なんてないわよ。」

 

「アスカと仲良くなって欲しいんだよ。」

 

「嫌よ。」

 

「カヲル君はとってもいい人だよ?」

 

「アンタにとっていい人でも、私にとっては違うのよ。」

 

「どうしてさ。」

 

「自分で考えなさいよ。」

 

「わかんないから聞いてるんだろ?」

 

「そんなんだからバカシンジなのよ。」

 

「ひどいよ…。」

 

「ふんっ。」

 

結局、何もわからないまま、今日が終わるのであった…。」

 

 

 

 

 




少し、更新頻度を下げるかもです。
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