The end of the journey 〜最果ての旅〜   作:カズめぐ

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第二話

次の日。

僕達はネフルでシンクロテストを受けていた。

 

「どう、リツコ?シンジくんは大丈夫そう?」

 

「安定しないわね。」

 

「あちゃー。やっぱり、こないだのことが関係してるのかしら?」

 

「わからないわ。でも、高い時は80%オーバーしてるから、謎は深まるばかりね。」

 

「そんな高い数値出してるの!?」

 

「ええ、しかもシンジくんだけじゃないわ。」

 

「えっ、もしかしてアスカも?」

 

「その通りよ。アスカは何とアベレージが80を超えてるわ。」

 

「どうしちゃったのよ、二人とも…。」

 

「私にも分からないわよ。でも、数値が高いことは喜ばしいことよ。」

 

「まぁ、そうなんだけどさー。ところで、レイはどうなの?」

 

「レイはいつも通りよ。」

 

「やっぱり、アスカとシンジくんだけなのね。んー、アスカはシンジくんが帰ってきて精神的に安定したとか?」

 

「ありえないわけではないけれど、可能性としては低いわね。」

 

「そうよね。それにシンジくんの方はディラックの海に取り込まれた以外の理由がないわよね。」

 

「そうね。でも、今のところ精密検査で異常は見つかってないわ。」

 

「ますます分からないわね。」

 

「えぇ、とりあえず今日は終わりにしましょう。ミサト。3人に声をかけてちょうだい。」

 

「了解〜。3人ともお疲れ様ー。今日はもう上がっていいわよー。」

 

こうして、僕は今、更衣室にいる。

今日のシンクロテストの結果はまだ伝えられていない。

何か問題でもあったのだろうか。

思い当たる節はある。

おそらく僕のシンクロ率が安定していなかったのであろう。

僕はシンクロテスト中もずっと考え事をしていたせいで、シンクロテストに集中出来ていなかった。

はぁ。

こんなんじゃダメだよな。

もっと頑張らないと…。

そんなことを考えながら更衣室の外に出ると、そこにはアスカがいた。

 

「遅い。何してんのよバカシンジ。」

 

「アスカこそ何してるんだよ?」

 

「あんたのこと待ってたんでしょうが。」

 

「別に待ってなくていいのに。」

 

「あんた忘れたの?一応、あの頃の私たちは基本的に一緒に帰ってたのよ?それが、あの日を境に疎遠になったら怪しまれるでしょうが。少しは頭使いなさいよ。」

 

「確かに、それはそうだね…。」

 

「私だって本当は嫌で仕方ないんだから。ほら、行くわよ。」

 

「ごめん。でも、今日は先帰ってて。僕、リツコさんのとこに用事があるから。」

 

「3号機のこと?」

 

アスカが鋭い視線で聞いてくる。

 

「うん。出来ることはしておきたいから。」

 

「そう。なら、私も着いていくわ。」

 

「えっ、アスカは先帰ってなよ。」

 

「お断りね。あんたがポカしないように監視するなよ。」

 

「そんなことしないよ…。」

 

「どうだか。どうせ、今日のシンクロテストであんたがポカしたから、結果が伝えられてないのよ。」

 

「それは、その…。」

僕は言葉を詰まらせた。

その後、結局、僕とアスカは二人でリツコさんのところに向かった。

 

「あら?二人してどうしたのかしら?」

 

「少し聞きたいことがありまして。」

 

「シンクロテストの結果かしら?」

 

「それも聞きたいですけど、3号機のことについて聞きたいです。」

 

「どうして、あなたがそのことについて知ってるのかしら?」

 

リツコさんが、疑いの眼差しを僕達に向けてくる。

 

「風の噂で…。」

 

「はぁ、どうせミサトが酔っ払って喋ったんでしょうね。」

 

「すいません…。」

 

ごめんなさい、ミサトさん。

僕は心の中でミサトさんに罪をなすりつけたことを謝った。

 

「ミサトへの処遇は後で考えるとして。それで、あなた達は3号機の何が知りたいのかしら。」

 

「パイロットってもう決まってるんですか?」

 

「まだよ。今決めてるところよ。」

 

「そうなんですか。決まったら教えてもらってもいいですか?」

 

「どうしてかしら?」

 

「その…。パイロットって仲間じゃないですか。だから、早めに知っておきたいなと思いまして…。」

 

「そうね。確かにそれはいい心がけね。わかりました。決まり次第教えましょう。」

 

「ありがとうございます。」

 

「その代わり、私の質問にも答えてもらうわよ。」

 

「何ですか?」

 

「今日のシンクロテスト、シンジくんの数値が極端に安定していなかったけど、何か余計なことを考えてたのかしら?」

 

「…。すいません…。」

 

「そう。それとアスカ。」

 

リツコさんは今まで黙っていたアスカに突然話しかけた。

 

「何よ?」

 

「あなたも以前と比べて、シンクロ率が高くなってたけど、何かあったのかしら?」

 

「努力したのよ。エースパイロットとしてシンクロ率が高いのは当然でしょ?」

 

「それもそうね。」

 

リツコさんは言葉ではそう言ってるのが、内心は納得していないし、僕達のことを疑っているだろう。

今度からはもっと気をつけないと、リツコさんにばれかねない。

 

「僕達、そろそろ帰りますね。ありがとうございました。」

 

「ええ。さようなら。」

 

こうして、僕達はリツコさんの部屋を出た。

 

「だそうよ。ミサト。」

 

「私、酔っ払って喋ったかしら?」

 

「そんなことはどうでもいいのよ。」

 

「どうでもよくないわよ。機密事項を漏らしたかもしれないのよ?」

 

「まあ、ミサトならやりかねないわね。それより、今はシンジくんの行動力についてよ。」

 

「確かに、以前のシンジくんとは違う気がするわね。」

 

「えぇ、それとアスカもよ。以前ならこんな風にシンジくんに着いてきていたかしら?」

 

「アスカは普段と変わらないような…。」

 

「確かにそうかもしれないわね…。今はとにかくシンジくんについてよ。ミサト。慎重に探ってちょうだい。」

 

「わかったわよ。」

 

……

その頃。

僕達は帰路に着いていた。

 

「アスカも今度からは気を付けてね。」

 

「はぁ?なにを?」

 

「アスカだって怪しまれてたじゃないか。」

 

「私のシンクロ率が高いのは当たり前のことでしょ?それより、あんたの方がよっぽど気をつけなさいよ。」

 

「どうしてだよ。」

 

「はぁ。以前のあんたを考えてみなさいよ。今よりもっとウジウジしてたのよ。それなのに、あんなに積極的に行動しちゃって。自らバラしてるようなもんじゃない。」

 

「仕方ないだろ!?以前のままじゃ何も変えられないんだよ。」

 

「はんっ。せいぜいもがきなさい。どうせ無駄だから。」

 

「そんなのやらなきゃわかんないよ。」

 

その後、僕達は家に着き。

その日を終えたのであった。

 

 

 

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