世界を行き来する転生者   作:削除済

1 / 33
第1章 現実世界と異世界
第1話 転生


 

 

 

 

少年

「………辺り一面白い空間………すみません、此処はどういった場所ですか?」

 

何もない白い空間に少年は目を覚まし、自分の後ろに気配を感じ振り向くと、杖を持った老人がいて話しかけた。

 

 

老人

「いつの間にか知らない場所にいるというのに動じないとは……情報通り冷静じゃな。」

 

少年

「貴方から神力を感じるのですがもしかして神様ですか?」

 

「そこまで分かっておるとは流石じゃの。

お主の言う通り儂は神じゃよ。」

 

老人、神は目の前にいる少年の事について知っていたからか自身の正体を見破った事に驚いてはいなかった。

 

 

「儂がお主をこの【天界】に連れてきた理由じゃが、頼みがあってここに連れてきたんじゃよ。」

 

少年

「頼みですか?」

 

「うむ、お主に転生者と神を殺してほしいのじゃよ。」

 

神は少年に殺しの依頼を出した。

 

 

少年

「転生者と神……転生者というのは、どういったものなのでしょうか?」

 

「転生者というのは儂のような神が自らの手によって別の世界を転生した者のことじゃ。」

 

少年

「輪廻転生とは違うんですね。」

 

「あれは一種のシステム、それに対して転生者の転生はさっきも言った通り神の手によるものじゃがそれだけではない。」

 

少年

「他に何かあるのですか?」

 

「転生者は転生する際に【特典】を与えられるのじゃよ。」

 

少年

「【特典】?」

 

「【特典】とは神による転生において転生者に与えるものじゃよ。

それは主に、アニメやゲーム、漫画等様々な能力を持って転生するために作られたものじゃよ。

第二の人生をする際また死んでしまったら無駄になってしまうからな。」

 

神は転生や特典について詳しく説明した。

 

 

少年

「成程、転生者については分かりました。

僕に転生者の殺害を頼んだ理由はその転生者に何かしらの問題があるからでしょうか?」

 

「その通り、世の中に善人と悪人がいるように転生者も例外ではない。

手に入れた特典を使い、私利私欲で悪事を行なうんじゃよ。」 

 

少年

「殺害対象に神と含まれていましたがその理由は問題のある転生者を転生させているからですか?」

 

「そうじゃ、じゃがその神はそれの他にも神々の禁忌を犯し続けておる。

自身の野望の為に特典を奪い取り、世界を破壊しようとしている。」

 

少年

「神を殺してほしい理由はそういう訳だったんですね。そういえば転生者を殺すにはその転生者のいる世界に転生する為に特典を与えられますが僕も転生者として特典を与えられるのでしょうか?」

 

「理解が早くて助かるの。

それじゃあお主に特典を与えるがどんなのがいい?」

 

神は少年にどんな特典が欲しいのかを聞き出す。

 

 

少年

「どんなのがいいと言われましても、アニメやゲーム、漫画の能力を持って転生するらしいですけどそれに関する知識が僕にはありません。

ですが世界を渡り歩いて出会った友達からそれはゲームに出てくる能力だと教えてくれましたが……」

 

少年はアニメやゲーム等、娯楽詳しくはなくどういった物を貰えばいいのか悩んでいた。

 

 

「そういえばそうじゃったな……お主のこれまでの人生を調べたんじゃが、余り娯楽に触れておらんから仕方がないの……………アレを使ってみるか?

いや、余りにも危険すぎる他の者を呼び出して転生特典を決めるか……」

 

神は少年の人生ついて知っていた為どうやって特典を与えるか考えていた。

 

 

少年

「神様、そのアレで特典がもらえるのなら僕はそれで構いませんよ。」

 

「………分かった。」

 

少年の言葉に神は、覚悟をしたのか神は勢いよく杖を叩くと、神の後ろから巨大なガチャマシンが出現した。

 

 

「…これは儂が作ったシステムでな、転生先の世界で生活に困らないものや世界を破壊しかねぬ物もあるが入っているんじゃよ。」

 

少年

「そんな危険な物ですらこの中に……他の方もこうやって特典を手に入れたのですか?」

 

少年は巨大なガチャの説明を聞いて神がこのシステムを作ったのか理由を問い出した。

 

 

「いや、このシステムを運用した事は1度もないんじゃよ。

他の神にこのシステムを見せたが特典の中身が危険すぎる上に転生者の運が絡むといった理由で運用されは事はないんじゃ。」

 

神は特典のシステムについて詳しく説明した。

 

 

「一応聞くが、本気で回すのか?

この中にある特典は全て強力だが、器が耐えられなければ消滅する危険があるんじゃぞ。」

 

少年

「危険を知った上でこの方法で特典を与えると考えた神様は僕ならそれに耐えられると判断したのでは?」

 

「……!やはりそこまで見透かされていたか。」

 

神は少年の言った言葉が全て当たっている事に驚きを隠せなかった。

 

 

少年

「それでは回しますね。」

 

少年はガチャを回すと宇宙と月を模したカプセルが出てきた。

少年はそのカプセルを開けるとその中から、

『TYPE-MOON』と書かれた紙が入っていた。

 

 

「ほう…当たりを引いたの。」

 

少年

「これは一体どういった特典なのでしょうか?」

 

「その特典は、その世界そのものわかりやすく言えば作品を丸ごと自分の力として使えるようになるんじゃよ。」

 

少年

「それは世界を僕の思うがままになるのでは?

僕が転生者と神を倒した後に僕が新たな対象になると思うのですが……」

 

「お主の事は事前に調べておると言ったじゃろ。

そう言った類の能力を持っていながら、そんな事はせんじゃったろ。」

 

少年が世界をどうこうできる力を持っていながらそんな事はしなかったと神はそう口にした。

 

 

少年

「ではこれにします。

依頼を完了したら直ぐに天界に戻って返しますね。」

 

「分かった、頼んだぞ。」

 

(普通は与えられた特典を返す事は不可能なんじゃが何故か出来そうな感じがするの。)

 

少年の普通はありえない発言を聞いた神は少年には出来そうな気がすると思っていると、少年は神に話しかけた。

 

 

少年

「神様、転生する前にお願いあるですがこの特典を使いこなす為に修行してもいいでしょうか?」

 

「構わんぞ、使いこなせなければ意味がないからの。」

 

神は杖を叩くと少年の横に扉が現れた。

 

「この中では思う存分修行してくるがいい。

この中での時間は此方の時間より遅いから時間は掛けても構わんぞ。」

 

少年

「有難う御座います。」

 

少年は神にお礼を言い特典を使いこなす為、扉に入る。

が、入る前に何かを思い出したかのように神の方に振り向いた。

 

 

少年

「神様、聞き忘れた事があるんですが今聞いても宜しいでしょうか?」

 

「構わんが何を聞きたいんじゃ?」

 

少年

「先程転生者と神の殺害についてですが、転生者の人数と神が奪った特典がどういった物なのか知りたいです。」

 

今までの説明を聞いた少年は、殺害対象の転生者の人数と神が使っている特典について神が言っていなかった為ここで聞き出し始める。

 

 

「そう言えば言っておらんかったの。

殺害対象の転生者じゃが今の所は4人、特典は分からんの。」

 

少年

「今の所という事は転生者が増えるわけですね。」

 

「そうじゃ、奪われた特典は【全知全能】。

これで特典を作り出して転生者達に渡しておるから確認が出来んのじゃよ。」

 

少年

「【全知全能】……それなら問題ありませんね。」

 

殺害対象の神が奪った特典聞いた少年は、特に驚きもせずそのまま扉の中に入っていった。

 

 

 

 

「問題ないか…………

さて、修行をしている間に「只今戻りました神様。」何じゃと!?お主、早すぎな─ッ!?」

 

少年が扉に入るのを見た神は、

神はその少年が何か言い忘れていたのか扉を開けたのかと思っていたが少年の姿を見た瞬間に驚愕していた。

 

 

 

 

目の前にいる人物が少年と同一人物なのかを疑問に思った。

 

 

彼の肉体は大木のように、否、世界樹と表した方がいい程太く、厚く、逞しくなっていながら黄金比を保たれている。

 

 

血管は根や幹と思わせる程太くハッキリと見え、肌は天国又は天界のように白く美しく、影は冥界や地獄等のように濃く黒くなり。

 

 

 

髪は太陽の如く輝かしく黄金となり、獅子の髪のように荒々しく背まで届くほど長びいていた。

 

 

瞳孔は、無限と言っても等しい位の色が写し出され、その中には星や銀河、宇宙が構成されていた。

 

 

けれど、足りない。

まだあの美しさを表現するにはまだ足りない。

 

 

神々の美の集合体?

足りない。

 

 

 

この世全ての美?

足りない。

 

 

駄目だ、駄目だ駄目だ足りなさすぎる。

あの美しさを完璧に表現することができないと神はそう思った。

 

 

 

 

「どうかしましたか神様?」

 

その者は神に向けて口に出した。

 

 

 

 

 

 

 

「驚いた、お主がそんな姿になるとはのぉ。」

 

少年

「すみません神様、僕が空間内の時間を操作したせいで準備すら出来ないようにしてしまい本当に申し訳ありません。」

 

「い、いや、構わんぞ。

そう言えばお主あの中の時間を操作したと言っておったが、一体どれくらい修行したんじゃ。」

 

神は少年が空間内の操ったと聞いてどれ程修行したのかを聞き出した。

 

少年

「そうですね、インド神話に出てくる神年で換算すると、138億神年です。」

 

神は少年の言った言葉に唖然した。

 

 

「138億神年もあの中で修行しただと?

つまりお主は、4兆9680億年もあの場で特訓したというのか!?」

 

 

雄助

「はい、この特典は世界そのものと言っていたのでそれだけ長くあの場で修行したんですよ。」

 

(なんて奴じゃ……生前からブッ飛んだ逸話を作ったのを知ってるがまさか此処までとは。)

 

神は少年の行った行動が生前の逸話でも予想外な行動に改めて実感が湧いてしまった。

 

 

少年

「準備は万端ですよ神様、転生を始めて下さい。」

 

「そ、そうじゃったな、それで始めるぞ。

お主の力は転生をし終えたら回収しに行くからな。」

 

神は早速少年を転生させる儀式を始める。

少年の下に神々しい光が放たれ段々と全身に包みこん

む。

その光がなくなるとそこには少年には消えており、無事に転生する事が出来たようだ。

 

 

「……まさか完全に使いこなすとは奴が敵対しなかったのが不幸中の幸いじゃな。

 

 

 

頼んだぞ皇神 雄助(すめらぎ ゆうすけ)。」

 

神は少年を転生させた事に一安心すると、目の前にメッセージが出現した。

 

 

 

 

 

『転生先の世界での重要人物天上 優夜様が消失されました。』

 

 

「何!?」

 

 

 

『転生世界の重要人物が消失されたため、転生世界の重要人物を転生者、皇神 雄助様が代役となりました。』

 

 

 

『そして禁忌を犯した神が転生世界を中心様々な世界を融合した事を確認しました。』

 

 

 

「何じゃと!!!!????

奴め何故ここまで禁忌を犯すんじゃ!?

それより早くこの事を雄助に報告しなければ!!!」

 

神はこのメッセージが出た後、直ぐこの空間から離れて、転生した雄助にこの事を説明する準備をし始める。

 

 

 

 

 




誤字報告、御願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。