たっちゃん(´・ω・`)様、わらたなやはや様、
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ユグルと現実世界での散歩を終えて今日は【大魔境】の探索することになった。
雄助
「これは………」
奥に進んだ雄助は目の前の巨大な岩に立ち止まる。
雄助
「岩として隠蔽していますが洞窟ですね。
魔物にも気づかれないよう手当り次第に隠蔽してる上あの家と同じように結界を貼っています。
おそらく賢者さんですね、近付かないと入り口が現れない仕組みになっているようですが。」
雄助は巨大な岩に近づく。
すると、雄助の推測通り岩が崩れ洞窟が出現した。
雄助
「行にますよユグル君。」
ユグル
「ワン。」
雄助とユグルは洞窟に入る。
雄助
(奥に進むたびに松明が自然とついていく。
魔物の気配もない、ユグル君はこの洞窟に入ってからソワソワしているようですが。)
そうして進んでいる内に雄助達は最奥部に辿り着いた。
最奥部は広い空間が広がり、大量の松明が掲げられている。
ユグル
「ワン!」
するとユグルはその空間で何かを見つけた。
雄助はユグルの近くに行くと、そこにはローブを纏った骸骨が座っていた。
雄助
「魔物のじゃない、人間の遺骨だ……ん?」
雄助は骸骨を調べると、骸骨の足元に本が置いてあった。
雄助は本を拾い題名には『賢者の書』と書かれていた。
雄助
「やはり賢者さんですか……」
雄助は本を開き内容を読み始める。
ここに到達した者へ
~賢者の手記~
…早速だが昔話をしよう。
私の過去の話だ退屈だろうが聞いてくれ。
私は昔からできないことはなかった。
生来の才能なのか魔法・剣・芸術・料理・造形・鍛冶あらゆることが出来、それらを極めていた。
『出来るからやった』私にとってはそれだけだった。
ある時私は【神の領域】に足を踏み入れた。 それも生きながらだ。
その能力は人の身に余る、我々は神の仲間として迎えに来た。
様々なことに手を出した私でも驚愕した。
もし私が神になれば不老不死となり、死という概念が無くなるからだ。
だが私は、その誘いを断わった。
神々の誘いを断った私は、当然周りの者は愚か者だと言われた。
だが私は人として終わりを迎えたかったんだ。
誰もがなし得ない偉業を私は難なく成功した私は、人として終わりを迎えたかったんだ。
この本を読んだ君は、【大魔境】を切り抜けるほどの実力があることだろう。
だがその力は強力だそれも人間の中なら
周りの者からは忌み嫌われ恐怖の対象として恐れられるだろう。
この私のように。
余計なお世話になるが、君に私のようになってほしくはない。
私と同じような人生を歩むなんて耐えられないからだ。
だがそうならない為の解決策はある。
それは『信頼できる人間』を作ることだ。
私にはそれが出来なかった。
友や恋人、家族等でもいい全てを曝け出して尚、君のそばに居てくれる人間を作るんだ。
焦らなくていい、時間を掛けてゆっくりと………そして人生の友を手に入れなさい。
友人だけじゃなく、君自身も向き合うんだ。
雄助
「…」
雄助は本を読み続ける。
雄助
「ここからは全部白紙になっているということはこれが最後の文章の様ですね。」
雄助は読み続けると以降のページは最後まで白紙だった。
さてここまで付き合ってくれたお礼にお詫びをしたい……何か知りたいことを1つだけこの本に記そう。
本を読み続けていると雄助はその文章に目を引いた。
雄助
(1つだけ……この世界の事や賢者さんについて色々ありますが特に一番知りたいのはこの奥にある何か。
だけどそれに知っていても駄目な気がします。
……………だとすると。)
雄助
「【魔法】について知りたいです。」
雄助考えた結果、魔法について聞き出す。
【魔法】について知りたいようだな。
本は雄助の質問に答えた。
だがその前に君はこの世界の人間ではないようだね。
すると雄助がこの異世界の人間ではないことに気づいた。
それに君には魔法が使える、いやそれの類似した物が使えるようだ。
雄助
「魔術ですからね、前までは。」
だがこの念の為世界の魔法について教えよう。
この世界の人間は、【魔力回路】というものを生まれ持っている。
心臓や血液だけでなく魔力が全身に駆け巡っている。
この世界の人間ではない者は魔法を使うことが出来ない。
君のような例外を除いて。
勿論君も分かっているはずだ。
雄助
「そもそも使えるのは特典のお陰ですが。」
だがここで出会ったのも何かの縁だ。
君に私の【魔力回路】を与えよう。
君は元々持っているから必要ないとは思うが私はもうこの世にはいない。
【大魔境】を切り抜けた君に受け継いだほうがいい。
いや、もしかしたら君がここに来るのを待っていたんだと私は思う。
雄助は次のページを捲る。
君は私の力を受け継ぐかい?
その一言だけがページに書いてあった。
雄助
「…………賢者さん、僕は貴方の力を受け継ぎます。」
雄助は賢者の力を受け継ぐことを決意した。
ありがとう、では早速君に与えよう。
これが、世界中が欲した私の魔力回路だ……!
すると本は雄助の手から離れて空に固定され、本が勝手にページを捲りだした。
そして捲り終わると本から大量の文字が本から出ていき、雄助の体を覆い尽くす。
これで君に私の魔力回路をが受け継ぐことができた。
魔法を使うための準備は整っている。
そしてこの本の先は魔法理論を全て詰め込んでおいた。
だがそれを読まずとも君の体は理解している。
もう私が君にやることはもうない。
これで君の人生に役立てることを願うよ。
君の人生に、幸多からんことを
~賢者より~
雄助
「ここですね。」
賢者の魔力回路を受け継いだ雄助は、先程から雄助が感じていた何かの前に辿り着いた。
辿り着いた場所は文字や印すらない変哲もない壁だった。
雄助
「………。」
雄助は壁に手を触れた。
すると突如何も無かった壁から魔法陣が現れた。
それも複雑にだ、そして魔法陣は変形し文字に書き換えられた。
雄助
「遺産の在り処、しかも場所が宇宙のとある星に隠されていますね。」
その文字は賢者の遺産の在り処が記されていた。
雄助
(今この世界の宇宙を調べましたが、この世界には遺産は存在しませんね、となると現実世界か平行世界、いいえ現実世界しか考えられません。
それにしても何故賢者さんは遺産をこの異世界ではなく星に置いたのでしょうか……
世界を破壊する程の物か或いは人間の手に回ってはいけない程の物か……)
雄助は直ぐ様この異世界に遺産がある星を確認し、賢者の遺産について考えた。
雄助
「ユグル君、今日はここまでにしましょう。」
雄助は賢者のことについて考えてはキリが無い為、現実世界に戻ることにした。
雄助
「……賢者さん、有難う御座います。
そして安らかに…………」
雄助は賢者のいた洞窟にそう言ってその場を去った。
「はぁ、いつまでこんな事を続けないといけないんだろな。」
雄助が洞窟に出た後、王都にいる人物が不満を口にしていた。