世界を行き来する転生者   作:削除済

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第16話 神への手掛かりと大魔境で出会った少女

 

 

 

 

 

 

 

神様

「雄助……お主が持っているのは、まさか………」

 

男の首を持ってきた雄助を見て神は言葉を失っていた。

 

 

雄助

「神様が依頼した殺害対象の神、シンの分身です。」

 

神様

「分身だと?」

 

雄助は手に持っている男神、シンの首が分身である事を話した。

 

 

雄助

「王星学園に編入した時、生徒の皆さん諸共僕を殺そうと現実世界に干渉してきたので、分身体である僕が始末しようとしたのですが、1億体の分身を作り出し逃亡しました。」

 

神様

「お主が分身なのは驚きだがそれよりもこんなにも早く世界を滅ぼそうとするとは………後で部下達にこの事を伝えておこう。

それよりも雄助、何故分身を此処に持ってきたのだ?

まさかこの分身から特典を回収すると言うんじゃないだろうな?」

 

神は雄助(分身)の話を聞き終えると、分身であるシンから特典を回収する。

 

 

雄助(分身)

「そうです。

その方が手っ取り早いので後は、僕が優夜君の代役を最後までやり遂げるだけです。」

 

神様

「雄助、転生特典というのは転生者が死亡、若しくは本体干渉しなければ回収はできんというのに分身から回収する案があるというのか?」

 

雄助

「はい、特典自体にこの分身を本体に誤認させてこの天界から来てもらいます。」

 

神様

「………どういう、ことじゃ?」

 

雄助の特典の回収方法に神は理解が追いつかなかった。

 

 

雄助

「神様、この分身は【全知全能】で生み出されています。

今この分身を消せば残った分身は消えた事を特典はシンに報告します。」

 

神様

「そうじゃな、【全知全能】なら分身の状況がハッキリと分かるから必ずシンにその情報が入るじゃろ。」

 

雄助(分身)

「そこが鍵なんです。

【全知全能】は分身がどんな状況になっているのかをハッキリと分かります。

言い換えれば特典を所持してるシンより生み出された分身の方が密接に繋がっている事になるんです。

分身から干渉してシン本体の情報を奪い取り、その情報を分身を本体と上書きし、此処から出てくるよう命令すれば回収が出来ます。」

 

神様

「そんな事で特典が回収出来るのか?」

 

雄助(分身)

「いいえ、まだやる事があります。

シンは特典を奪われない為に【全知全能】に対策を任せている筈なので、その対策を止めて出てくるように命じればいいだけです。

因みに分身の五感は遮断、能力は封印されているので特典の回収を聞かれていないので安心して下さい。」

 

雄助(分身)は、説明を終えると最後にシンの分身には聞かれていない事を話して早速特典の回収に取り掛かる

 

 

 

 

シン

「な…何だ!?

私の力が……消えていくッ!?」

 

星や銀河、宇宙というものが1つ1つ泡によって内包されている空間にある巨大な神殿が建てられていた。

その中に壮大な椅子に座る人物、シンが自身の力が無くなっていく感覚を感じた。

 

シン

(どういう事だ!?

【全知全能】である以上、力を奪う事は不可能な筈、私がこんな危険なのに何も報告がないのは可笑しい!!!

一体何故だ【全知全能】である以上弱点は無いというのにッ!!!)

 

シンは【全知全能】と言う名前の通りに弱点は無いと考えていた為、雄助の策に気付けず床に倒れだした。

 

 

シン

(不味い……このままでは力が消えれば私の目的は果たせなくなるッ!!!

何とかして阻止しなければ!!!!)

 

シンは自身の目的の為に奪われないよう【全知全能】の力を発動させ始める。

 

 

 

 

雄助(分身)

(分身から特典【全知全能】の情報から本体の情報を発見。

情報を元に分身を本体の誤認する事に成功。

本体が【全知全能】の能力を発動を確認──)

 

雄助(分身)は、自分の考えた特典の回収が順調に進んでいる事を確認し、シンが特典を奪われる事に抵抗をするが苦も無くその抵抗を阻止し続けていた。

 

 

 

 

シン

(私の力が奪われてしまう!!!

……クソ!!こうなったらアレ(・・)を使うしかない!!!!)

 

シンはこのままだと【全知全能】が奪われる事を察し、最後の手段を取る。

 

 

雄助(分身)

「この光の玉が、特典の【全知全能】ですか。」

 

分身の頭から光の玉が現れ、それが特典だと分かった雄助(分身)は、それを掴んで取り出す。

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、影が見えなくなる程の眩い光を放出した。

 

 

神様

「なッ!?」

 

神は突然の事に対応出来ずその光を見て目を瞑ってしまう。

 

 

雄助(分身)

「大丈夫ですか、神様。」

 

眩い光が段々と消えていくと雄助(分身)が目の前に立って神の心配をしていた。

 

 

雄助(分身)

「すみません神様、失敗しました。」

 

神様

「失敗だと?」 

 

雄助(分身)

「はい、最後の抵抗でシンは自分が使える力を最大限にまで力を出し、分身と共に先程の光に飲み込まれ消えてしまいました。」

 

神様

「……こうなると回収方法はお主の手で回収せねばならんようじゃな。」

 

雄助(分身)

「そうですね、ですが問題ありませんよ。

今のでシンの力を完全に把握しましたので、後は本体を探せばいいだけです。

それでは神様僕はここで失礼します。」

 

雄助(分身)天界から離れ、また1からシンを探し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

(……やはり失敗に終わりましたか。

ずっと思っていましたが都合良く進みませんね。)

 

現実世界では雄助は倉庫にある【異世界の扉】に入る前に雄助(分身)から今までの情報を確認していた。

 

 

ユグル

「わふぅ?」

 

ユグルはどうかしたのかと雄助の足を叩く。

 

雄助

「すみませんユグル君、それでは今日も探索を始めましょう。」

 

ユグル

「ワン!」

 

雄助達は【異世界の扉】を開いて【大魔境】の探索を始める。

 

雄助

「ん?」

 

異世界に来た雄助は、レクシア達が今後ここから通るように作られた【大魔境】から賢者の家までの道だ。

 

 

雄助

「誰かがこの道に入った形跡がありますね。

しかもその中の結界出ようと。

恐らく【大魔境】の探索か或いは魔物との戦闘どちらか。」

 

雄助

(そして結界に入ってきた人の情報は僕とレクシアさんと同じ年代で女性、武器は短剣を所持していますが糸を所持している為恐らくそれを使って戦っていますね。

ですが此れは魔物との戦闘というより人間を暗殺する為のもの、暗殺者である事は確定ですね。)

 

雄助

「ユグル君、彼処から人の気配がしました。

そちらに行きましょう。」

 

ユグル

「ワン!」

 

雄助達は踏み入れた人物がいる所を駆けつける。

 

 

 

 

 

 

雄助

「…いました。」

 

ユグル

「クゥーン」

 

雄助は踏み入れた人物を見つけることが出来た。

そこには、銀髪碧眼のボロボロの服を着た少女が【ゴブリン・エリート】の群れに立ち回っていた。

 

雄助

(僕が作った結界の情報は正確でしたね。

右手に糸を所持、それで【ゴブリン・エリート】の体を斬り飛ばすでしょう。)

 

少女

「ハァ!」

 

少女は右手を振りかざすと、雄助の言う通り【ゴブリン・エリート】の腕は斬り飛ばされた。

 

 

ゴブリン・エリート

「グガアア!」

 

少女の後ろからもう1体のゴブリン・エリートが襲いかかる。

 

 

少女

「っ!?しまった!!!」

 

少女は回避に間に合わず腕をクロスして防御をとる。

 

 

 

 

が、少女は吹き飛ばされることも傷つくことはなかった。

 

 

少女

「……?な、何だ……ッ!?」

 

少女は防御を外すと、【ゴブリン・エリート】達が全員死んでいた。

 

雄助

「大丈夫ですか?」

 

少女

「っ……!?」

 

少女は驚愕した。

黄金の甲冑を身に纏った雄助が少女を助けたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

(驚愕してますね………そもそも【大魔境】の魔物というのは街や国を壊滅させる程の強さを持った魔物が跋扈している危険地帯。

この人の反応をみるにレクシアさんを助け出した人物がいるという噂が本当だったから驚いているのでしょう。)

 

少女

「……何者だ?」

 

雄助

「僕の名前はユウスケ・シンジョウといいます。

そしてこの子はユグル、僕の家族です。」

 

ユグル

「ワン!」

 

少女

「っ家名持ち!?貴族なのか!!」

 

少女は雄助の名前に苗字がある事に驚く。

 

雄助

「貴族ではありません。

僕の生まれた国では皆さん家名を持っているんです。

それよりもこれを飲んで下さい。」

 

雄助は少女に液体が入っている瓶を渡す。

 

少女

「何だこれは?」

 

雄助

「回復薬です。

貴方はここに来るまで様々な魔物と戦ってきた筈です。

取り敢えず飲んで下さい。」

 

少女

「………」

 

少女は瓶の蓋を開けて回復薬を飲んだ。

すると少女の傷が完治した。

 

 

少女

「傷が治っている!?」

 

雄助

「これで大丈夫ですね。」

 

ルナ

「ありがとう、そういえば名前を名乗っていなかったな。

わたしの名前はルナだ。」

 

雄助

「ルナさん、貴女は何故【大魔境】に?

此処に来るのは【大魔境】の探索か、或いは自殺願望が来る危険地帯ですよ。」

 

ルナ

「……修行だ。

私は依頼を受けていてな、その依頼の為に修行しているんだ。」

 

雄助

「それは、必ずやり遂げなければならない依頼ですか?」

 

雄助はルナの依頼がそれほど重要なのかを聞く。

 

ルナ

「ああ。」

 

雄助

「分かりました。

ルナさん、僕は貴方の修行を手伝います。」

 

ルナ

「っいいのか!!?」

 

雄助

「はい、ただし修行は明日からにします。

【ゴブリン・エリート】の戦闘の後での修行は危ないですよ。」

 

ルナ

「………分かった。

修行は明日からにしておこう。

またなユウスケ。」

 

雄助

「はい、さようならルナさん。」

 

雄助はルナを【大魔境】の入り口まで送りつけ、雄助達も現実世界に戻る為、賢者の家まで転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シン

「天…上……雄……助………絶対に………許さんッ!!」

 

特典を抜かれた脱力感と無理に力を使った影響で深手を負ったシンは、1億体の分身を倒した人物、雄助に怒りも恨みを持ち始めた。

 

 

 

 

 




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