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雄助
「……我ながら良い出来ですねこのローブ。
性能も鎧の完全上位互換になっていますし、ユグル君行きますよ。」
ルナと修業をすることを約束した雄助は、家で【根源鎧アルケー】の性能を上回るローブを作成した。
ユグル
「ワン!」
雄助は作ったローブを身に着け、ユグルと共に異世界に行く。
ルナ
「それにしてもすごいな……」
ルナは賢者の家に続く道を通り、そう口に出した。
ルナ
「【大魔境】の魔物が入ることすらない上、破壊不可能な結界……ユウスケは貴族ではないと言っていたな。
となると大魔術師の可能性がある……」
ルナは雄助の正体を探るがそもそも別の世界から来た上
に転生者である為その予想は大きく外れている。
ユグル
「ワン!」
ルナ
「ユグルか…ということはユウスケも来たんだな。」
雄助
「お早う御座います、ルナさん。」
ルナ
「ああ、おは――!?」
ルナは雄助の方に向くと言葉を失った。
ルナと雄助が初めて対面した時は雄助は鎧を身に纏っていた。
勿論顔も隠していた為、ルナは今日で初めて雄助の素顔を見た。
完璧と言ってもいい容姿をしておりルナは頬を赤らめ雄助の素顔を眺め続けている。
雄助
「どうかしましたか、ルナさん?」
ルナ
「な、何でもない!早く行くぞ!!///」
ルナは気づいたのかすぐその場に去ろうとする。
雄助
「ルナさん待って下さい。
態々【大魔境】の入り口から戻って別の所から入る必要はありません。
この家に張り巡らせれている結界から出ればいいだけですから。」
雄助はルナに賢者の家に貼られている結界について説明する。
ルナ
「………すまないユウスケ。」
雄助
「構いません、この【大魔境】程強くなれる場所はないと思いますから焦らなくてもいいですよ。
それでは行きましょうか。」
雄助はユグルとルナと共に結界から抜け出し、【大魔境】の中に入る。
雄助
「ルナさん、気配を消して下さい。」
ある程度進むと雄助は何かに気づいたのかルナに気配を消すことを求める。
ルナは言う通りに気配を消し雄助の見ている方向を見ると、真紅と紺碧の2本の水晶の角を生やした鹿が草を食べていた。
【クリスタル・ディアー】
レベル:630
魔力:15000 攻撃力:10000 防御力:10000
俊敏力:15000 知力:15000 運:3000
ルナ
(クリスタル・ディアー!?
こんな所に現れるのか……ッ!?)
ルナは目の前に魔物が大魔境現れた事とこちらに目を向けている事に驚く。
クリスタル・ディアー
「クアアアア!!!!」
当然、ルナの声に反応したクリスタル・ディアーはルナに目掛けて突進する、それと同時に雄助はクリスタル・ディアーの動きを予測していた為ルナを抱えて回避した。
雄助
「ユグル君、ルナさんがトドメを刺しますので倒さないで下さい。」
ユグル
「ワン!」
ルナ
「私が倒すのか!!?」
ルナはクリスタル・ディアーを倒すのが雄助ではなく自分だと言うことに驚愕する。
クリスタル・ディアー
「クアアアアア!!!!」
クリスタル・ディアーの角の間から炎の玉を出してユグルに放つ。
ユグル
「ワン!」
ユグルは魔法で水の玉を作り出して、相殺する。
雄助
「僕とユグル君が攻撃を受け止めるのでルナさんはその隙にとどめを刺してください。」
ルナ
「まっ、待ってく…!?」
ルナは雄助に止めようとするが一瞬でクリスタル・ディアーの所に近づいた。
ルナ
「仕方がない。」
ルナは覚悟を決めて、戦闘に入る。
クリスタル・ディアー
「クアアアアア!!!!!」
紺碧の角が光ると水の玉が現れ雄助に放つ。
雄助
「………」
だが雄助の足元から土の壁が現れてそれを防いだ。
ルナ
(ユウスケ達は魔法を使ってクリスタル・ディアーの攻撃を涼しい顔をして防いでいる……
大魔境に住んでいるからかユウスケにとってクリスタル・ディアーは眼中にないのか……
それにしても魔法を無詠唱で発動するなんて、賢者でなければ出来ない……)
動きながら雄助達の行動を見ていたルナは攻撃の対処に驚くしかなかった。
雄助
(使える魔法は2つで同時発動は不可能、どちらか使う場合は片方の角が光りだしますね……)
雄助
「ユグル君、彼処を狙いますよ。」
ユグル
「ワン!」
雄助とユグルは一瞬でクリスタル・ディアーに近づく。
雄助は【根源銃剣オリジン】を出して紺碧の角を斬り、ユグルは真紅の角を噛み砕いた。
ルナ
(今だ!!)
ルナ
「ハァ!!!」
雄助とユグルはその場から離れ、ルナは腕を振り下ろす。
するとクリスタル・ディアーは身体は糸に絡まれ、締め付ける力が強くなっていき身体はバラバラになった。
ルナ
「やった……ありがとうユウスケ。」
雄助
「いいえ、僕らサポートに徹しただけですから。
クリスタル・ディアーのドロップ品は全部ルナさんにあげますよ。」
ルナ
「いや、いいユウスケが持ってくれ。
ほとんどユウスケがやったようなものだからな。
それに私は【アイテムボックス】を持っていないから持ち運ぶのは苦労するしな。」
雄助
「分かりました、ではいただきますね。」
雄助はクリスタル・ディアーが落としたアイテムを全て回収する。
【水晶鹿の毛皮】
クリスタル・ディアーの毛皮。
非常に肌触りが良く、王侯貴族の間でとても人気。
耐寒性能もあるが、効果は非常に小さい。
【水晶鹿の肉】
クリスタル・ディアーの肉。
様々な料理と相性がいい。
脂が少なく、サッパリしているため、非常に食べやすい。
【水晶鹿の
クリスタル・ディアーの角。
その角は【フレイム・クリスタル】と【アクア・クリスタル】と呼ばれる特殊な水晶であり、超高額で取引される。
【魔法武器】と呼ばれる魔法を宿した武器に加工することができる。
【魔石:S】
ランクS。
魔力を持つ魔物から手に入る特殊な鉱石。
【
クリスタル・ディアーから手に入る、レアドロップアイテム。
持ち運びできる風呂。
お風呂の効能も選択可能。
お風呂の浴槽や水は常に清潔であるため、掃除や手入れは不要。
プライバシー保護機能も搭載しており、外からは見えない特殊なベールで包むこともできる。
ルナ
「すごい…!!
どれも貴族が欲しがるものばかりだぞユウスケ!!!
しかも全てドロップされているなんて初めて見たぞ!!!!」
雄助
(……デビルベアーの時といい、何故レアドロップアイテムは現実世界に関するものが多いのでしょうか。)
雄助はデビルベアーの時といい何故レアドロップアイテムが現実世界にある物ばかりなのか疑問を浮かべる。
デビルベアーからドロップした物は【炎のギター】。
これを使うと使用者の気分は高揚して情熱的になる。
更にこれを使いこなすと炎を操作することが可能になる。
ルナ
「ユウスケ、その手に持っているものは何だ?」
ルナは雄助が持っている手の平サイズのキューブ、
【超豪華携帯風呂セット】について聞き出す。
雄助
「お風呂ですね。
しかも携帯できる上に何処でも入浴可能な珍しいアイテムです。」
ルナ
「風呂!?今風呂と言ったかユウスケ!!」
雄助
「はい、それがどうかしましたか?」
ルナが風呂という単語に物凄い反応していた。
ルナ
「ユウスケ、風呂というのは貴族のような金持ちにしか入れない贅沢なものなんだ。
しかもクリスタル・ディアーからドロップできると広まれば、多くのものは命を懸けてでも手に入れようとするぞ。」
雄助
「成程……ルナさん少し離れてください。
ちゃんとしたお風呂なのかを確認しますので。」
ルナ
「分かった。」
雄助が風呂を出すためルナは距離を取る。
すると持っていたキューブが浮かび上がり、風呂が出現した。
風呂は雄助が住む日本の檜風呂になっていた。
雄助
「お風呂を出す時、種類と効能がありましたが選択した通りに出てきましたね。」
ルナ
「す、すごい……」
ルナは目の前の出来事に言葉を失い、雄助は手を湯に入れる。
雄助
「温かいお湯ですね、温泉として機能している上に魔力を微力ながら回復が可能ですね。」
ルナ
「魔力が回復できるのか……」
ルナは温泉をじっと見つめる。
雄助
「入ってもいいですよルナさん。」
ルナ
「え!?いいのか!!!」
雄助
「はい、因みに透明のベールが貼られているので覗かれる心配はありません。
僕はまだ大丈夫ですのでゆっくりしてください。」
ルナ
「そ、そうかならお言葉に甘えて風呂に入らせてもらうぞ。」
ルナは風呂に入れることに嬉しかったのか風呂に入っていった。
『完成まであと99.14%』
何処にでもあり何処にも無い場所で、その言葉だけがその場所に響いていた。
雄助が来ているローブは『仮面ライダーセイバー』の登場人物マスターロゴスの身に着けているローブを赤から黒にベースにしたものと想像してください。