世界を行き来する転生者   作:削除済

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第18話 野外学習、開始

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルナとの修行を終えた雄助は今日から始まる野外学習が始まる目的地に着くまでの間、バスの中で読書していた。

 

楓

「ねぇ皆、ババ抜きしよう!!」

すると、楓がそう口に出す。

 

雄助

「ババ抜きですか?

僕はいいですけどお二人はやりますか?」

 

凜

「いいよ、どうせ目的地に着くまで暇だし。」

 

晶

「もちろん僕もやるよ。

【トランプの貴公子】である僕がやれば全勝できちゃうけど。」

 

楓

「それじゃあ私がシャッフルするね!」

楓はトランプを出してシャッフルをする。

 

雄助

(ババ抜き……JOKERを1枚だけ入れた53枚のカードでで行うゲーム。

同じ数字のカードを捨て、手札が0になったら勝つ簡単なゲームですね……)

雄助は配られたカードを見る。

 

楓

(よし!)

 

 

 

凜

(悪くないね。)

 

 

 

晶

「………!!?」

 

 

 

 

雄助、楓、凜

{晶(君)がババだね(ですね)。}

 雄助達は晶の表情を見てババを持っていることに気づく。

 

雄助

「………」

 

楓

「どうしたの雄助君?」

 楓は雄助が配られたトランプのカードをずっと見続けていた為、声を掛ける。

 

 

 

 

 

雄助

「上がりです。」

雄助は配られた手札を全て出した。

 

楓、凜、晶

『ええ!?』

 楓達は雄助の言葉に信じられなかったのか雄助の持っていたカードを見ると、雄助の言う通り手札が全て揃っていた。

 

楓

「スゴい、全部そろっているよ!!!」

 

凜

「初めてみたよ、ゲームが始まらずに上がる人間なんて。」

 

晶

「僕は夢でも見ているのか!!?」

結局3人でババ抜きをすることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晶

「ノォォォ〜!!!!」

 

凜

「うるさいよ晶。」

 

楓

「晶君必ずババが残るね。」

 結果、最初と同じように雄助がゲームを始める前に先に上がり、そして晶が必ずババが残る結果になった。

 

凜

「雄助が勝つ変わりに晶が負けるんだねぇ。」

 

楓

「晶君はババに愛されているんだね。」

 

晶

「ヤダなぁソレ!!?

今度は別のゲームをやろう!!?」

晶は痺れを切らし、別のゲームをやることを提案する。

 

楓

「別のゲームかぁ、真剣衰弱とかかなぁ。」

 

凜

「それやると雄助が全部カード取っちゃうよ。

何せ雄助は私たちの名前と顔を記憶できるんだし、それにバスの中じゃ無理でしょ。」

 

雄助

「別のゲームですか……」

 

楓

「雄助君は何かある?」

楓は雄助にトランプを使ったゲームがないか聞く。

 

 

 

 

 

雄助

「インディアンポーカーはどうでしょうか。」

 

楓、凜、晶

『インディアンポーカー?』

 楓達は聞き慣れないゲームだったのか首を傾げた。

雄助はトランプを1枚取り、表側を見せるのように額に貼り付ける。

 

雄助

「このように額に貼り付けて自分には見えないように相手のカードと反応を見て勝負にでるか降りるかのゲームです。

それと此れはポーカーと同じように賭ける為のチップが必要になり心理戦になります。

なのでチップは僕が持ってきたマッチを変わりして使いましょう。」

 雄助はインディアンポーカーの説明をし、鞄からマッチを取り出す。

 

凜

「ポーカーよりは分かりやすいね。

よし、それやろう。」

 

楓

「今度は負けないよ雄助君!!」

 

晶

「いいよ【インディアンポーカーの貴公子】である僕に勝てるかな。」

 

雄助

(これからは、晶君のことを【王星学園の貴公子】と読びましょう。)

 

雄助

「それと重要なものがあります。」

 

凜

「まだ何かあるのかい?」

 

雄助

「はい、取ったカードをポーカーのように変えることは出来ません。」

 

晶

「出来ないのかい?」

 

雄助

「はい、ですが先程言いましたが此れはインディアンポーカーはポーカーと同じように心理戦です。

勝てると判断した場合チップを多く出すのも良し、

負けると判断した場合逆に小さくするのも良し、

 ルールとしては至ってシンプルですが賭けによってこのゲームは複雑な心理戦になるんです。

 そして最後にカードの強さを話します。

下から順に2<3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A<JOKERで、JOKERは1枚だけ入れます。

 もし、カードの数字が同じになった場合はスートで決めます。

 因みにスートの強さ順はは♣<♦<♥<♠です。

では皆さん始めますが宜しいでしょうか?」

 

楓、凜、晶

「いいよ(もちろん)!!!」

 

雄助

「分かりましたでは、シャッフルしますね。」

雄助は説明を全て終えてカードをシャッフルする。

 

楓

「雄助君すごい!!

シャッフル上手いね。」

 

雄助

「自分で言うのもなんですけど器用ですので、こういうことも出来ますよ。」

雄助は高難易度のシャッフル、パーフェクトシャッフルを楓達に見せる。

 

楓

「すごい何今の!!!?」

 

凜

「器用だねぇ雄助。」

 

晶

「やるね雄助君、でも【シャッフルの貴公子】でもある僕にも…」

 

凜

「しつこいよ晶、一体何個貴公子を出すんだい。」

 

雄助

「シャッフルを終えました、皆さん順番に取って下さい。」

 楓達は雄助の指示に従い、カードを1枚取る。

 

雄助

「………………」

 

凜

「どうしたんだい雄助、まさか勝てる自身がなくなったのかな。」

 凜は雄助がカードを取らないことで笑みを浮かべた。

 

雄助

「……いえ、大丈夫です。

すみません今引きますね。」

雄助は覚悟を決めたのかカードを引く。

 

雄助

「では僕が『インディアンポーカー』と言いましたら額に当てて下さい。」

 

楓

「うん!!」

 

凜

「いいよ。」

 

晶

「もちろんだよ!!!」

 

 

 

雄助

「では始めましょう………

 

 

 

 

『インディアンポーカー』」

 

 

その言葉が出た瞬間、雄助達は直ぐカードを額に当ててお互いのカードを見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

楓、凜、晶

『!!??』

 

 

 

すると楓達は雄助のカードに驚愕する。

雄助達の手札は、

 

 

 

 

 

楓………♥のK

 

凜………♦のA

 

晶………♣の2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助……JOKER

 

 

 

 

 

 

 

楓、凜、晶

『降りるね(わ)(よ)。』

楓達は雄助のカードを見て降りた。

 

雄助

「皆さん、此れは心理戦なんですから僕をどうにか勝負から降ろしませんと。」

 

楓

「だって雄助君ジョーカーだったんだよ!!!

負けるに決まってるじゃん!!」

 

凜

「それに降ろそうとしても降ろす方法が思いつかないよ。」

 

雄助

(まあ、そうなりますよね。)

 雄助は自分のカードがJOKERだということをカードを取る前から気づいていた。

 雄助は一度見れば完全に記憶できるだけでなく、触れることで記憶することも可能だ。

雄助はこのイカサマじみた能力で勝たない様、能力を封じいくつもの未来を見て敗北する未来を探した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、探してもその未来は無くそれは無駄であった。

 

 

 

 

 シャッフルしたのが雄助では無く、3人の誰かやろうとも必ずJOKERになり、JOKERを入れなかった場合♠のAで勝利してしまう。

能力でカードの表を別のカードに入れ替えても楓達は勝負に出ずに雄助は勝利する。

 

 

 

 

 

 

どうあがいても雄助の完全勝利の結果に収まってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

(次からはゲームに参加せず見ていましょう。)

 雄助は複数人でやるゲームは、これからは参加せずに見るだけ楽しむと心に誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晶

「……………」

 

凜

「ほら、立ち上がりな。」

 

雄助

「ここまで来ると恐ろしいですね。」

目的地に着くと晶はバスに降りた後、地面に手を付け落胆していた。

 

雄助

(晶君を勝てせるよう配ってみましたがまさかあんな結果になるとは………)

雄助は晶に勝たせるようカードをシャッフルをした。

 

 

その時雄助達の手札は、

 

 

 

 

 

 

雄助………♠のA

 

楓………♣のJ

 

凜………♥のK

 

晶………JOKER

 

 

 

 

となっていた。

 

 

 

 

 

 

晶

(今の僕なら雄助君にも勝てる気がする!!!)

晶はJOKERが配られた事で勝負に勝てる自信がついた。

 

しかし、

 

 

 

 

 

 

 

 

凜

「………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凜

「………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凜

「………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

晶

「すいません勝負から降ろさせていただきます。」

凜に無言の圧力をかけられ、自ら勝負に降りてしまった。

結果はインディアンポーカーは雄助の完全勝利に収まった。

 

雄助

(ルール上反則ではないので何とも言えませんね。)

 

沢田

「おーい、全員集まれー。

今から野外学習について説明するから班ごとに分かれとけよー。」

 

すると沢田が、クラス全員を呼び寄せ、野外学習について説明する。

 

沢田

「全員揃ったな、それじゃあ説明するぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前らは野外学習が終わるまでここでサバイバルをしてもらう!!!」

 

雄助以外生徒全員

『はあ(ええ)!?』

雄助以外の生徒全員は、沢田の言葉に驚くしかなかった。

 

雄助

「沢田先生、サバイバルというのはもしかして僕達生徒全員は野外キャンプをすればいいのでしょうか?」

雄助は手を上げ、沢田の言った言葉に質問する。

 

沢田

「その通りだ雄助!!!

理解が早くて助かるよ!!!!」

 

亮

「ちょっと待って下さい!!

俺たちってあの山の上にある旅館に泊まるんじゃないんですか!!?」

 亮は山の上にある旅館に指を指して沢田に聞く。

 

沢田

「何言ってるんだ?

あの旅館は先生たちだけだぞ。

 それにこの野外学習は将来エリート街道に走っていくお前たちのための訓練なんだ。

取り敢えずお前たちには必要最低限の物を渡す。

 一泊二日の野外キャンプだ、因みにお風呂はこの敷地内のどこかに温泉があるからそれ探して使えー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓

「あ~あ、まさか旅館で泊まるんじゃなくて、外で生活するなんて。」

 

雄助

「ですが野外キャンプは貴重な体験ですし、前向きにやってたほうがいいと思いますよ。」

 雄助達は手分けして食材を調達し、雄助と楓は川で魚を釣りに、凜と晶は山で茸や山菜を取りに出かけた。

 

楓

「だとしてもヒドいよ!!!

しかも先生、ボーナスの為とか言ってた上に反抗したら宿題増やすって言ったんだよ!!!」

 

雄助

「落ち着いて下さい楓さん。

それよりも川が見つかりましたよ。」

雄助は川が見つけた所に指を指す。

 

楓

「ホントだ!!!それじゃあいっぱい魚を釣ろう!!!!!」

楓は

 

雄助

「さて、川に着きましたが……」

 

楓

「……いっぱいいるね。」

川に着いたが雄助達よりも先に、他の班も川で魚を釣っていた。

 

楓

「どうしよう……このままじゃあ私たちのご飯作れなくなっちゃうよ。」

 

雄助

「いえ、なんとかなりますよ楓さん。」

 

楓

「えっ、なんとかなるの雄助君!」

 

雄助

「はい。」

雄助は他の生徒が釣りするところは別の、釣りには向かない場所、浅瀬の方に向かった。

 

楓

「雄助君、ここじゃあ釣れないよ。」

 

雄助

「確かにここで釣りをするのは不可能です。

ですが僕はここで釣りするとは言ってません。」

 

雄助はバッグを開けて、物を取り出す。

 

 

 

雄助

「これで、魚を獲ります。」

雄助は組み立て式の網を出し、魚が多く集まっている場所に向かう。

 

楓

「網で捕るの!?」

 

雄助

「はい。」

雄助は川の中にいる魚を見つめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

「楓さん獲りましたよ。」

 

楓

「えっ、えええー!!!?

雄助君、いつの間に!!?」

楓は先程まで近くにいた雄助が反対側に立っていることに驚いた。

 

一体何をしたのかを説明しよう。

 

 雄助は川の中の魚を確認した後、川を飛び越した。

川の向こう側に着くまでの間、雄助は持ってきた網を使って川の魚を多く獲らえた。

 

 

 

 

 

楓

「そしたらね、雄助君はいつの間にか向こう側に立っていていっぱい魚を獲ったんだよ!!!」

 

凜

「雄助ってもしかして漫画の世界から来たのかねぇ。」

 

その後、大量の魚を捕まえた雄助はテントに戻り、凜と晶に1日目の収穫を報告した。

 

 

 

雄助

「黄泉川(よみかわ)先生、晶君が間違って毒茸を食べた上、熊に襲われたらしいので診てくれませんか。」

 

晶

「ゆゆゆゆゆ、雄助君!!!だだだだ大丈夫だから僕は!!!!!!!!」

 

 一方雄助は、保健医の黄泉川に震えている晶の身体を診てもらおうとする。

何故晶がこんなに震えているのか、それはこの黄泉川が原因だ。

 

 黄泉川の見た目は綺麗な黒髪を貞子の様に顔が見えなるくらいまで長く伸ばされ白衣を着ている為、知らない人間からすれば幽霊か不審者にしか見えない。

 そして保健室は常に暗闇で覆われ光が一切入らない空間になっており、ここを通ると誰かの悲鳴が聞こえるという保健室とは思えない場所となっている。

 だから晶は黄泉川に診てもらう事を拒否し続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

「皆さん料理の経験はありますか?」

 

楓、凜、晶

『……………』

 その後雄助は楓達に料理はできるのかを聞き出す。

結果、雄助以外は全員料理は出来ないと無言だった。

 

雄助

「成程、僕だけですか。」

 

晶

「雄助君はできるのかい?」

 

雄助

「はい、一人暮らしなので料理をしたほうが生活に困ることはありませんので。」

 そう言って雄助は今日獲れた食材を確認する。

 

雄助

(岩魚(いわな)と山女魚(やまめ)、全部で10匹と1つの班がこれだけ食べるとなると贅沢ですね。

いや凜さん達が採ってきた物と比べると可愛い方ですが……)

 雄助は凜達が採ってきた物、トンビマイタケ、自然薯、黒トリュフに目を向ける。

 

雄助

(自然薯と黒トリュフを採ってくるなんてどうなっているんですかここは。

………やはりあれを作らないといけないのでしょうか。)

 雄助は材料を持って先生方が待機しているスペースに行く。

 

 

佳織

「雄助さん!そちらの班の調子はどうですか?」

 先客として佳織が立っており、雄助に気づいた為話しかけた。

 

雄助

「そうですね、晶君が毒茸を食べてしまったことと熊に襲われたことを除けば問題ありませんね。」

 

佳織

「ええっ!?大丈夫なんですか!!?」

 雄助は平然と晶の起こった行動を佳織に言い、佳織は雄助の言葉に驚きを隠せなかった。

 

雄助

「はい、黄泉川先生に診てもらいましたが特に問題はありませんでした。」

 

生徒1

「佳織、終わったよー……って神譲君!!?」

すると佳織の班は仕分けが終わったのか佳織に声をかけると雄助がいた事に驚きを出した。

 

佳織

「はい、分かりました。

それではでは雄助さん、また…」

 

雄助

「はい、また明日。」

 

晶

「ゆ、雄助君、君は【プリンセス】佳織と知り合いなのかい!!?」

 

雄助

「【プリンセス】?

佳織さんてそう言われているんですか?」

 

凜

「佳織さんは、理事長の娘だから皆からはそう呼ばれているんだよ。」

 

雄助

「成程………………ん?

凜さん、あの時【王星学園の王子】と噂されていましたが何故なんですが?」

 雄助は凜と初対面の時、【王星学園の王子】と呼ばれたことを凜に聞く。

 

凜

「レッドオーガのメンバーが佳織さんを連れさろうとした時、雄助は佳織さんを守りながら戦ったじゃん。

 それを見た他の皆がお姫様を守る王子様見えたからそう言われてるんだよ。」

凛は雄助が【王星学園の王子】と言われる理由を説明した。

 

雄助

「………筋骨隆々で身長2m超えの王子なんていないですよ。

それに王子と呼ばれるには容姿を平均より上にしませんと。」

雄助は自分が【王星学園の王子】と呼ばれる事に眉を顰める。

 

 

 

 

 

 

 

沢田

「―――パーフェクトだ!!!

 お前たちすごいな、大量にとってきた上に全部食べられる食材を持って生きたのはお前たちが初めてだぞ!!!!

これでボーナスに近づけた、ククク……」

沢田に獲ってきた食材を沢田に見せると、雄助の班が食べれる食材が多かったからか黒い笑みを浮かべた。

 

沢田

「だが気を抜くなよ、料理も採点対象になっているからな!!!

この中で料理できるのは誰だ?」

 

雄助

「僕だけです沢田先生。」

雄助は手を上げ楓達は雄助に指を指す。

 

沢田

「…………マジかよ。」

 

雄助

「はい。」

沢田は料理出来るのは雄助だけだと頭を抱えた。

その後、沢田は両手を雄助の両肩を掴んだ。

 

沢田

「雄助、頼んだぞ。

お前の料理の腕が先生のボーナスにかかっているんだ……!!!」

 

雄助

「最後の台詞のせいで台無しですよ。」

雄助は沢田の出た下心に冷静に突っ込んだ。

 

雄助

「ですがここまでやったからには先生の為に期待に応えましょう。」

 雄助は材料を手に取り料理を始める。

 

 

 

 

 

 

 

雄助

「出来ました、沢田先生。」

雄助は沢田達に料理を終えたことを報告し、完成した料理を見せた。

 出来上がった料理は、

『岩魚(イワナ)と山女魚(ヤマメ)の唐揚げ』

『菜の花と自然薯の黒トリュフ和え』

『トンビマイタケのお吸い物』

の3つを作った。

 

沢田達

『…………………』

沢田は雄助の作った料理に唖然とする。

 

雄助

「沢田先生、念の為味の確認も御願いします。」

雄助は作った料理を紙皿に乗せて沢田に渡す。

 

沢田

「あ、ああ、………………。」

沢田は食べた後無言になった。

 

雄助

「沢田先生?」

返事がない沢田に雄助は声をかける。

 

楓

「雄助君!!私たちも食べていい!!?」

 

雄助

「………いいですよ。」

雄助は晶の言葉を了承させた。

 

楓、凜、晶

『………………』

だが楓達も、沢田と同じように無言になった。

 

雄助

(あの時に見たものと同じように作った筈、まさか……)

雄助は1人でそう考えていると

 

 

 

沢田達

『うまああああああああい!!!!』

沢田達は一斉に声を上げた。

 

楓

「雄助君!!?何これ、すごく美味しいよ!!!!」

楓は雄助の作った料理の美味さを興奮気味に言った。

 

雄助

「美味く作れたなら良かったです。」

雄助は自分の作った料理が美味いと言われて安堵した。

 

沢田

「雄助、もっと自分の腕に自身を持っていいぞ!!!!

先生たちも学園の一流シェフの格安昼食を食べているんだぞ!!!!

 だが雄助の料理はその一流シェフよりも美味しいんだ!!!

雄助、お前レストランで働いていたのか!!!!!」

 

雄助

「いいえ働いていません。

僕は他の人に料理を作ったのが初めてなんです。

 それに美味しく作れたのなら冷めないうちに早く食べましょう皆さん。

それでは、いただきます。」

雄助は美味く作れたことに安心し、班全員で食べ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

「晶君、どうかしましたか?

後の班の皆さんの為にも早く入りませんと。」

 食べ終えた雄助はその後食器の片付けと調理器具を洗い終えた後、風呂に入浴するところだ。

 

晶

「い、いや何でもないよ。

それじゃあ皆先に行ってるよ。」

晶は他の男子生徒に声を掛けて雄助と共に男湯に行く。

 

 

 

 

男子生徒1

「すげぇ………」

 

男子生徒2

「雄助って帰宅部なんだよな。

あの体で帰宅部なのが信じられない……」

 

男子生徒3

「イケメンでスタイルもいい上、レッドオーガを1人で倒した………」

 

男子生徒4

「あの時は漫画の世界にでも来たとさっかくしたな。」

 

男子生徒5

「だが、それよりも男にとって重大なものが発見された。」

 

 

 

 

 

 

 

男子生徒達

『あそこがデカすぎる!!!!!!!!!!』

 

男子生徒6

「実は内緒にしてたんだが家でアソコを使う動画を見てるんだが、雄助のアソコはその動画に出てくる男よりデカかったんだ!!!!」

 

男子生徒7

「天は二物を与えずってのは嘘だったのか……!!!」

 

男子生徒8

「もうダメだ……お終いだぁ!!」

 

男子生徒9

「勝てるわけがない!!!!

俺たちは………雄助に勝つことができるのか!!!!?」

 と雄助の体や入学してからの出来事を振り返っていると途中から話題が変わって更衣室はカオスになっていった。

 

 

 

 

 

 

亮

「よっ、雄助!」

 

慎吾

「や、やあ雄助君。」

男湯に入ると亮と慎吾が先に入浴していた。

 

雄助

「僕らも入って大丈夫ですか?」

 

亮

「いいって、遠慮しないでくれよ!!!」

亮の言葉を聞いた雄助は言葉に甘えて亮達の寛いでいる温泉に入浴する。

 

晶

「2人共そっちはどんな感じだい?」

晶は、亮達に今日の野外学習の事を聞く。

 

亮

「いやあ、正直言って大変だった。

キャンプはしたことはあっても、食材集めはしたことはなかったから大変だったわ。」

 

慎吾

「り、料理は僕と亮君はできるから問題なかったけど、大変だったよ。」

亮達は雄助の班ほど楽ではなかったが他の班よりも何とかなったようだった。

 

亮

「それにしても雄助ってすごい噂が出てたぞ。」

 

雄助

「また噂ですか?」

雄助はまた自分がうわさされることに亮に顔を向ける。

 

慎吾

「し、食材集めのときに川を飛び越えて魚を捕まえたりとか、シェフの人よりすごい料理作ったって!!!」

慎吾は、雄助がやった事を間違えずに話した。

 

晶

「最高だったよ……雄助君の手料理。

絶対に忘れられないよ、あの味は。」

晶は天に昇るような顔でそう言った。

 

亮

「へぇ、今度食べてみたいな。

そういえばさ、雄助ってすごい体鍛えられてるな!

 格闘系の体をしてるから中学の時なんかやってたのか?」

 

雄助

「いいえ、筋トレとかしています。

腕立てや腹筋、背筋等、様々なトレーニングを今でもしていますから。」

雄助は自分の肉体を筋トレの成果だと誤魔化した。

 

慎吾

「そう、そうなんだ。

これで帰宅部なんて信じられないよ。」

 

晶

「………あそこもすごいんだよね。」

 

雄助、亮、慎吾

『?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野外学習に行く数日前、雄助はルナと共に【大魔境】で魔物と戦い、その後【超豪華携帯風呂セット】を出してゆっくり寛いでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

「………先に入ったほうが良かったんじゃないでしょうかルナさん。」

 

ルナ

「……気づかれたか。」

 雄助はルナが忍び込んでいたことに気づいた。

ルナは、そのまま風呂に入ると雄助に抱きついた。

 

ルナ

「ユウスケ、ありがとう………

ユウスケのおかけで、ここまで強くなることができた。

 あの時ユウスケが来てくれなかったら私はもう死んでいた。

それにまた明るい世界を見ることができたんだ。

……本当にありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

(……覚悟は出来たようですね、ルナさん。

 ですがもうそこに戻る必要はありませんよ。)

 

 

こうして野外学習の1日目は終わりを迎えた。

 

 

 




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