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☆8
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レクシア
「只今戻りました、お父様。」
アーノルド
「おお、レクシア!無事だったか。」
雄助が球技大会を行っている頃、無事王都に到着した。
アーノルド
「レクシア、帰ってきたばかりで疲れたろう?
今はゆっくり休んでくるといい、後でお前からも話を聞こう。」
レクシア
「分かりました。」
レクシアはメイドに連れられて部屋を後にする。
アーノルド
「オーウェン、【大魔境】にいるという青年の姿が見えぬがどうした?」
レクシアが出ていった後、アーノルドは険しい顔で雄助が此処にいないことをオーウェンに問う。
オーウェン
「例の青年、ユウスケ殿に会う事はできましたが予期せぬ自体が起こって連れてくる事が出来ませんでした。」
アーノルド
「予期せぬ事態か……そこにいる女と関係しているのか?」
アーノルドはオーウェンの隣りにいるルナに睨みつける。
ルナ
「ああ、レクシアを暗殺しようとしたが失敗してお前達の日程を崩した私が原因だからな。」
オーウェン
「な!?」
アーノルド
「ほう……我の娘、レクシアの暗殺を口にするとは。」
ルナ
「だがレクシアは生きているから、暗殺は失敗したがな。」
アーノルド
「なら暗殺を失敗した貴様は何故生きているんだ?
依頼の失敗は死と同義であろう。」
アーノルドはルナが1つ1つ返答する事に圧をかける。
ルナ
「当然死ぬつもりだった。
だがレクシアはそれを止めさせ、私を護衛にした。」
アーノルド
「……成程な。」
アーノルドはルナの話を最後まで聞き終えると、
【斬剣グレイクル】をルナの首目掛けて斬りかかる。
アーノルド
「……我が剣の特性を見抜いたか。」
だが、ルナが張り巡らせた糸でアーノルドの動きを封じた。
ルナ
「ああ、もし腕ではなく剣自体を止めようとすれば、切り裂かれていたからな。」
アーノルド
「………フッ、お前の実力は分かった。
この糸を解いてもらいないだろうか?」
ルナ
「私を襲わないのならいいぞ。」
オーウェン
(どうすればいいんだ、この状況…………)
オーウェンはこの状況をどうするか考えていると、
レクシア
「お父様!ルナに何してるのよッ!!!」
アーノルドにとって最悪のタイミングで、レクシアが此方に戻ってきてしまった。
アーノルド
「レ、レクシアッ!!さっき部屋に向かったんじゃないのか……!!」
レクシア
「勿論部屋に行こうとしたわ。
でもルナがいなかった事に気付いて戻ってきたのよ。
そしたら………」
レクシアはアーノルドを睨みつけ、
レクシア
「ルナに酷い事するなんて……お父様なんか大嫌いっ!!!!!!」
自分の父を相手に嫌いと言った。
アーノルド
「なっ!?……き、嫌い………!!!!」
アーノルドはレクシアに嫌いとショックを受け、その場で崩れ落ちそうになるが、ルナが糸を貼ったお陰で崩れる事はなく斬りかかる体勢のまま維持されられた。
アーノルド
「レクシアが…私の事を……嫌いと………」
オーウェン
「陛下ッ!!!気をしっかり!!!!
ルナを護衛にする件についてお答え下さい!!!!」
アーノルド
「……そうだったな。
ルナ、貴様の腕は護衛として十分だ。
オーウェン、お前は意見あるか?」
オーウェン
「私としても問題はないかと。
ルナは闇ギルドで名の知れた腕利きの暗殺者です。
他の闇ギルドの者が来てもルナならレクシア様をお守りする事ができるので心配はありません。」
アーノルド
「………ルナと言ったな。
そろそろこれを解いてもらおうか。」
オーウェンの意見を聞いたアーノルドはルナの方に顔を向けて貼り巡られた糸を解くことを命じる。
ルナ
「ああ。」
ルナは、アーノルドの雰囲気が変わった事に気付いて糸を解いた。
アーノルド
「ルナよ、これよりお前をレクシアの護衛として認める。
此れから我の娘を守ってくれ。」
ルナ
「………ハッ。」
ルナはその場で頭を下げる。
レクシア
「やったぁー!!!さあ、ルナ!!!
早く私の部屋に行くわよ!!!!」
レクシアはルナを自分の部屋に連れて行った。
アーノルド
「………娘からの嫌いは堪えるな……」
オーウェン
「陛下がレクシア様を甘やかしすぎた結果ですよ。」
アーノルド
「娘が可愛いからな!!!!!!!!まあ、その話は置こう。
オーウェン、あのルナという者ただの暗殺者ではないな。
腕利きの暗殺者と言っていたが相当の実力者だぞ。」
オーウェン
「ええ、ルナは闇ギルドで【首狩り】と呼ばれていた様です。」
アーノルド
「何と!!あの有名な【首狩り】だと!?
成程、あれ程の手練れているのなら納得だな。
それで、ルナが暗殺に失敗した事が【大魔境】に関係していると――」
オーウェン
「はい、暗殺を防いだ青年―――名はユウスケと申すのですが、そのものがルナを捕まえたのです。
詳しくは聞いてはいないのですが、その際レクシア様の無茶振りに付き合わされたユウスケ殿はルナとレクシア様を伴って【大魔境】内にある家まで―――」
アーノルド
「何ッ!?レクシアが男の家に1人で行っただと!!?」
オーウェン
「……陛下?」
アーノルド
「オーウェン……レクシアはその者の家に泊まった等と言わぬだろうな?」
オーウェン
「…………………」
オーウェンは頭をフル回転させ、この状況を回避できる答えを考える。
アーノルド
「確かにレクシアの恩人であろうが……そこまで許した覚えはない。
そいつを我の【斬剣グレイクル】の錆にしてくれる………」
何も答えないオーウェンにアーノルドは図星だと感づかれ自分の元に来る雄助に向けて、殺意の混じった笑顔を露わにする。
オーウェン
「流石にそれ不味いですよ陛下ッ!!!
特に何かあったわけではないのですから!!!!」
アーノルド
「何故そんな事が言える!!!!
貴様はその場に居なかったのだろう!!!!!!」
今までの威厳が嘘のようにアーノルドは怒り出す。
オーウェン
「冷静なのか興奮しているのかどっちかにしてくれ………とにかく!!ルナの暗殺の件で1日ズレてしまいユウスケ殿は来られなくなってしまったのです。」
オーウェンは愚痴りながらも雄助が来れなくなった事を報告する。
アーノルド
「……国王である我に不敬ではないか?」
オーウェン
「以前も申し上げましたが、ユウスケ殿は恐らく他国の貴族または王族だと思われます。
下手な事をすれば外交問題にまで発展しますぞ!!!
それに【大魔境】に住む相手に勝てるとお思いですか?」
アーノルド
「うぐぐっ………」
アーノルドは悔しい表情を浮かべる。
オーウェン
「一先ず、王城に来られる時に来て頂く様に伝えているので、そう遠くないうちに来て頂けると思いますよ。」
アーノルド
「………仕方がない、もう暫く待つとしよう。」
アーノルドは雄助に対する怒りを此処に来るまで大人しく待つ事にした。
レクシア
「正式に私の護衛になったからこれから宜しくねルナ。
友達として、恋の
ルナ
「………当然だ。」
レクシアは、ルナを自分の部屋まで案内するまで、2人の目はお互い密かに火を燃やしていた。
何故このような事が起きたのか、それはレクシア達が雄助の家にいた時にまで遡る。
レクシア
「ルナ、貴女はユウスケ様の事が好きなの?」
ルナ
「な!?////」
レクシアとルナが入浴してる中、レクシアがルナに対しそう言った。
ルナ
「な、何を言っているんだ////
ユウスケが言っただろ、私とユウスケは友達だと////」
レクシア
「そうかしら?
私から見れば貴女とユウスケ様のやり取りを見たけど行為を感じたわ。
ユウスケ様は気付いているかは別だけど。」
ルナ
「お前の気のせいだろ……」
レクシア
「そう?じゃあ私がユウスケ様と結婚しても問題ないわね!!!」
ルナ
「だ、ダメだそれはっ!!!はっ!!」
ルナは出してしまった本音を押さえたが、時すでに遅し。
レクシア
「唯の友人ならユウスケ様と結婚しても問題ないのに、貴女は嫌だって事は、私が言わなくても分かるわよね。」
ルナ
「…………正直に言うと、私にはよくわからない。
ユウスケとは修行仲間として過ごしてきた。
お前に襲いかかる前まで、私はユウスケとの時間を確かに惜しんだ。
あの時間が大切だと、心の底から思えたんだ。」
ルナは、雄助といた事でどう思ったのかを答えた。
レクシア
「…………………うん、決めたわ!!」
レクシアはルナの思いを聞いた後、立ち上がってルナに指を突きつける。
レクシア
「ルナ!私は貴女に宣戦布告するわ!」
ルナ
「せ、宣戦布告?」
レクシアの思いがけない行動にルナは少しどよめく。
レクシア
「そうよ!貴女は気付いてないでしょうけど、ちょっとでもユウスケ様に惹かれたのならそれは恋よ!!!
そして私もユウスケ様に恋してるわ!!!」
ルナ
「こ、恋だなんて……///」
レクシアに堂々と自分は雄助に恋してると言われたルナは頬を赤らめながら否定する。
レクシア
「恋じゃないって否定してもいいけど、私はルナがユウスケ様に恋してるって考えてこれから行動するわよ。」
ルナ
「へ?」
レクシア
「だーかーらー!
私はルナに負けないよう、ユウスケ様を振り向かせるよう頑張るの!!
ルナがなんて言おうとも私は諦めないわよ!!!
勿論、私がユウスケ様と結婚できたら私の勝ちよ!!!!
どうする?貴女は、ユウスケ様を私に取られてもいいの?」
レクシアは、ルナをまっすぐ見つめて言い張った。
ルナ
「…………………」
ルナは想像する、雄助がレクシアと結婚した姿を。
ルナ
「……だ。」
レクシア
「ん?」
ルナ
「嫌だ!!!ユウスケは私のモノだ!!!!!!」
ルナは湧き上がった感情をレクシアに言った。
レクシア
「……宣戦布告を受け取るってことかしら?」
ルナ
「ああ……」
レクシアとルナは目に意志を宿してお互いを見つめ合い、こうして2人は友として好敵手という関係になった。
✽✽✽
雄助
「ユグル君、シンラ君、アルセリア王国にに向かいますよ。」
ユグル
「わふ!」
シンラ
「フゴ!」
球技大会の翌日、振替休日となって3連休になって雄助はこれを機にアルセリア王国に向かう。
雄助
(それにしても佳織さん、あの時何故をああいった行動をとったのでしょうか?)
雄助はアルセリア王国に向かう中、昨日の出来事を思い返した。
雄助
「亮君、慎吾君、さようなら。」
亮君
「おう、じゃあな!」
慎吾
「ま、またね、雄助君!」
雄助
(振替休日で3連休なりましたし、これを機にアルセリア王国に行きましょう………ん?)
雄助
「佳織さん、どうかしましたか?」
雄助が3連休の予定を考えていると、校門の近くに佳織が立っているのが目に入った。
佳織
「あっ、その……///」
雄助
「お困りがあるのでしたら手伝いますよ。」
佳織
「ち、違うんです!!
……雄助さん!途中まで一緒に帰りませんか!!?///」
佳織は頬を赤らめながら雄助を誘った。
佳織
「今日は迷惑をおかけしましたし……何より困っていた所を助けて頂いたのは本当に嬉しかったんです。
だから、お礼を兼ねて帰り道に何処かで寄り道しませんか?」
雄助
「いいですよ、それに気にしなくても大丈夫ですよ。」
佳織
「いいえ!雄助さんには何度も助けてもらったばかりです!!
勿論、この寄り道でその全てのお礼ができるだなんて思いませんが……」
雄助
「お気持ちだけ受け取っておきます。」
佳織
「そうですか…………」
雄助
「ですが、佳織さんが其処まで言うのでしたら付き合いますよ。」
佳織
「本当ですか!?」
雄助
「はい、そもそも僕は佳織さんと一緒にいられるだけでも十分にそれ以上よ価値がありますよ。」
佳織
「えっ!?そ、それって////」
雄助は初めて友達として佳織にそう言うが、佳織は雄助の言葉を自分の事が好きだと勘違いしてしまった。
佳織
「雄助さん……
その……体を低くして目を瞑って頂けますか?」
雄助
「分かりました。」
雄助は佳織の言う通りしゃがんで目を瞑り、
佳織は、雄助の頬にキスをした。
佳織
「もう、いいですよ……/////」
雄助は目を開けると、佳織は頬を赤らめていた。
雄助
「頬に何か柔らかいものに触れられたのですが何をしたのですか?」
佳織
「秘密ですっ♪」
佳織は悪戯っぽく、魅力的な笑みを浮かべた。
雄助
(ルナさんの時と同じ感覚だったので恐らく僕にキスをしたのだと思いますが、何故あんな事をするのでしょうか?
【全知】で調べる事は可能ですが、相手の深層心理やその人の可能性の未来すらも読み取ってしまうので自力そういうのはで調べた方がいいですね………)
先程までのいいムードを台無しにした雄助は、
【大魔境】の魔物を倒しながら佳織が何故自分の頬にキスをしたのかを考えていた。
ユグル
「ワン!ワンワン!!」
するとユグルは見たことのない魔物を見つけた。
ユグルが見つけた魔物は、白い体毛で覆われていた羊だった。
無論【大魔境】で見つけた為、唯の羊ではなく魔物だ。
羊の魔物は羊と同じように草を食べて、その場で寝始めた……が、寝た状態のまま草を食べるという有り得ない行動をしていた。
雄助
「羊ですね、しかも寝たまま草を食べています。
睡眠欲と食欲を同時に満たしていますね。」
雄助は羊の魔物のステータスを確認する。
【スリープ・シープ】
レベル:400
魔力:10000 攻撃力:7000 防御力:8000
俊敏力:8000 知力:10000 運:500
【スキル】
【睡眠魔法】【突進】【睡眠治癒】【魔力察知】
雄助
「中々面白いスキルをお持ちですね。」
雄助はステータスを確認した後【無弓】を出して、【スリープ・シープ】の頭に目掛けて矢を放った。
スリープ・シープ
「ッ!!!」
スリープ・シープは悲鳴を上げる事なく、ドロップアイテムを残して消えていった。
シンラ
「フゴ?フゴ〜」
シンラはスリープ・シープが落としたドロップアイテム、布団に目掛けて突撃する。
シンラ
「ぶひ〜〜〜。」
布団に乗ったシンラは誰もが見て分かる程だらけきった姿を晒す。
【睡眠羊の肉】
スリープ・シープの肉。
ねっとりとした食感が特徴的で癖が強く、通常の料理では好みが分かれる。
但し、この肉を使った燻製は酒の間では非常に人気が高いツマミとして有名。
【睡眠羊の羊毛】
スリープ・シープの毛。
保温性・吸湿性に優れ、肌触り等は非常に心地よく、この毛を使った寝具や服等が貴族の間で人気。
但し、スリープ・シープ自体が非常に珍しい為、その価格は凄まじく高い。
【睡眠羊の角】
スリープ・シープの角。
武器の素材等に使えないが、粉末状にすれば、心地のいい眠りへと誘う睡眠薬になる。
その為、安楽死を望む者に使われる場合もある。
【極楽布団】
スリープ・シープから手に入る、レアドロップアイテム。
常に清潔であり、選択不要。
冬は暖かく、夏は汗等でベタつく事はなく常にサラリとした寝心地を実現。
野外の仕様も可能。
【惰眠モード】と【快眠モード】の2つが備わっており、【惰眠モード】を選択すれば極楽浄土かと思う様な寝心地の良さを発揮し、
【快眠モード】を選択すれば、布団に入って直ぐ心地の良い眠りへと誘い、
圧倒的な質の良い睡眠を体験できる為、翌朝シャキッと目が覚める。
肌触りにも拘っおり、唯触れているだけで幸せを感じる。
寝ている間、体力と魔力が微少だが上昇する。
雄助
「今回布団ですか……性能は素晴らしいですけど問題なく寝れるので使う事はないでしょう。
シンラ君、そろそろ行きますよ。」
シンラ
「ブヒ!?ぶひぃ……」
雄助がシンラの体を揺らして起こすと、シンラ名残惜しさを出した。
雄助
「皆一緒に寝てあげますから落ち込まないで下さい。」
ユグル
「ワン!」
シンラ
「ブヒ?ブヒ!」
そう約束して【大魔境】から出た。
雄助
「やはり結界入らずに【大魔境】の捜索するのはいいですね。
ユグル君、シンラ君、此処は地面が平らなのでアルセリア王国まで走っていきましょう。」
ユグル
「ワン!!」
シンラ
「フゴ!!」
雄助
「では、行きますよ。」
そう言うと雄助達は一瞬でその場に消えた。
音速を超えるスピードで風圧が出ないという法則を無視して広大な大地を駆ける。
雄助
「そろそろ着きますよ。」
3秒後、雄助は多くの人が巨大な城門で並んでいるのが見えた為、その場に止まる。
雄助
「【血戦鬼】のまま行けば怖がられてしまう可能性があるので着替えましょう。」
雄助の隣に魔法陣が出現しそのまま通り抜けると、【血戦鬼】から【ロイヤルシルク】に一瞬で着替え、列に並ぶ。
雄助
「一時はどうなるかと思いましたが良かったです。」
その後雄助は問題なく通る事が出来た。
雄助は、係員に通行証がない場合を聞いた。
だが、検査に協力すれば問題なく入れるという事で無事に通れた。
雄助
「犯罪歴なし、ですか………」
雄助は、水晶に触れて犯罪者かを確認する検査を受けて考えていた。
雄助
(地球に住んでいたからなのか、自分が転生者という特殊な立ち位置だからか犯罪者ではないと判断したのでしょうか……)
雄助は、この異世界で人を殺していた。
無論、唯の人ではない。
殺害対象の神がこの世界に送り付けた転生者という人間だ。
自分の手で殺めたのに、犯罪歴はないと自分の立ち位置に複雑や感情を抱く。
雄助
「それよりも、この世界のお金を手に入れませんと。」
雄助は、兵士にここに来た目的を観光と物を売りに来たと答えた。
係員は、物を売ってくれる商人ギルドの場所を丁寧に教えてもらい、雄助は其処に向かう。
雄助
「此処ですね。」
商人ギルドに辿り着き、雄助は中に入って受付嬢の所まで出歩く。
雄助
「すみません、買い取って貰いたい物があるのですが宜しいでしょうか。」
受付嬢
「は、はい!
失礼ですが、お客様は商人ギルドとの取引は初めてですか?」
雄助
「はい、初めてこの街に来たもので、手持ちのお金が余りにも違うので此処で物を売ろうと思いまして。」
受付嬢
「畏まりました。
では、まず売却を行う前に商人ギルドに登録していただく必要があるのですが、宜しいでしょうか?」
雄助
「必要なお金と登録による不都合はありますか?」
受付嬢
「いえ、手数料は特にございません。
また、【ギルド】に所属することによって身分証が発行されますし、何よりそれぞれのギルドでの多少の便宜を図ってもらえたりします。
また、【ギルド】とは各国に存在する、国に鑑賞されない組織です。
勿論、各国に支部を置かせて頂くからにはその国の法律を守ったり、有事の際は協力したりなどしますが、国からの理不尽な干渉等は防ぐ事が出来ます。」
雄助
「説明有難う御座います、ではギルドへの登録手続きをお願いします。」
受付嬢
「畏まりました、では此方の記入をお願い致します。」
説明を聞き終え、雄助は早速に紙に自分の氏名と出身地を記入する。
雄助
「どうぞ。」
受付嬢
「はい……ユウスケ様ですね。
この『ニホン』という場所は国名でしょうか?」
雄助
「はい、東にある小さな島国です。」
受付嬢
「成程、この大陸の方ではありませんでしたか。
大陸が違えば商人ギルドがない場所もあるんですね。
兎に角これで登録は完了です。
こちらがギルドカードとなっております。」
受付嬢はギルドカードを渡した。
受付嬢
「そちらのギルドカードに星が刻まれていると思いますが、それはギルド内でのランクを示しております。
1つ星は旅商人の資格を与えられますが、露天や街で正式な店を持つ事は出来ませんが、商人ギルド等で売却は可能です。
露店を出す場合は2つ星、店を持つには3つ星が必要です。
星を増やすにはギルドへの貢献度が必要です。
露天やお店を持った場合、売上の何割かをこの商人ギルドへと納めていただくのです。
そして1つ星の方は直接こちらで売却した物等の金額を貢献度として換算する為、あまり難しく考えずとも3つ星を上げられるでしょう。
唯、4つ星以降は商人としての信頼や販路開拓の実績、新商品の発売が必要となってくる為、審査基準が厳しくなります。
さて、話が長くなってしまいましたが、ユウスケ様のお売りになりたい物を見せて頂いても宜しいでしょうか?」
ギルドカードについて受付嬢は詳しく教え終えた。
雄助
「分かりました。」
雄助は亜空間を出現させる。
受付嬢
「ユウスケ様、それは?」
雄助
「【アイテムボックス】です。
私のは特殊でこのように空間になっています。」
受付嬢
「【アイテムボックス】に種類があったんですね!!」
雄助
(本当は進化や統合を繰り返して手に入れた【全知全能】の一部なんですが……強ち間違ってはいませんね。)
受付嬢
「ですがそれは【アイテムボックス】と同じである事に変わりはないので商人としては大きなアドバンテージですよ!!
ユウスケ様は商人としては大変恵まれていらっしゃいますね!!!」
雄助
「そうでしょうか……ありました。
これを売っても問題ないでしょうか?」
雄助は亜空間から胡椒を取り出し、受付嬢に渡す。
受付嬢
「……えええええええ!?」
受付嬢は胡椒を見て声を上げる。
受付嬢
「ハッ、失礼致しました!
ここまで高品質の胡椒と、何よりこんなに綺麗な瓶をを初めてみたので……」
受付嬢は地球の胡椒を見て驚いていた。
雄助
「そうですか…ここにある胡椒が10本だけでは足りない場合は時間がかかりますが用意することができますが如何でしょうか?」
受付嬢
「……すみません、少々ギルドマスターに確認してまいります。」
受付嬢はお辞儀をして、背後の扉に入る。
雄助
「……試しに胡椒を売ろうしたのが間違いでしたか。」
【胡椒】
地球で採れた胡椒。
異世界で採れる胡椒より品質が良く、この瓶1本の異世界での価値は金貨5枚程。
商人ギルドで売却する際、交渉をするならば金貨15枚程から交渉を始め、金貨5〜10枚の辺りで売却するのが望ましい。
雄助
(紀元前400年頃の地球の様に高値で売れるようですね。
最初は僕が作成した魔術礼装…魔導具を売ってお金を稼ごうと考えましたがやめておいて正解でした。)
雄助は最初、自分が作り出したマジックアイテムを売ろうと考えた。
しかし、雄助の作り出したマジックアイテムは現実世界で言う所のオーバーテクノロジーの部類に入る程の途轍もない程の性能だ。
雄助は、この世界の原作をブレイク回避に無意識に成功した。
しばらくしていると受付嬢が初老の男性を連れて戻って来た。
「彼がそうかな?」
受付嬢
「はい!
ユウスケ様、お待たせ致しました。
こちらは当商人ギルドを取り仕切っている、ラインハルトさんです。」
ラインハルト
「こんにちは、ギルドマスターのラインハルトだ。」
雄助
「こんにちは、神譲 雄助と申します。
因みにユウスケが名前で、シンジョウは家名です。」
ラインハルト
「変わった名前の響きだな……
この『ニホン』という国も聞いた事が無い。
私は職業柄、この大陸だけでなく他の場所もよく訪れるのだが、何処ら辺にある国なのかな?」
ラインハルトは日本のある場所を聞き出す。
雄助
「東にある小さな島国です。」
ラインハルト
「成程……見た限り君は上位階級のものに見えるが……」
雄助
「いいえ、私は一般市民です。
上位階級の方なら高品質な服を着ていますよ。」
ラインハルト
「そうなのか……だが、私は君が平民とは思えない。」
ラインハルトは雄助が平民だという事が信じられなかった。
ラインハルト
「私は長年色々な商品を取り扱ってきたが、君が売ろうとした胡椒はあまりにも品質が良くて驚いたよ。
しかもそれが10個ある上に、時間があれば用意できると。」
雄助
「はい。」
ラインハルト
「ふむ…………この胡椒だが、全てを金貨100枚で買い取ろう。」
雄助
「金貨100枚……ラインハルト様、私はこの国の者ではないのでどれくらいの価値なのでしょうか?」
雄助は金貨100枚の価値をラインハルトに聞く。
ラインハルト
「様はよしてくれユウスケ君。
簡単に説明させてもらうが、この国の価値の低い順に銅貨、銀貨、金貨、そして白金貨の4種類の紙幣が存在する。
また、銅貨100枚は銀貨1枚といったように、下の貨幣100枚で1つ上の紙幣1枚になる。
そしてこの国では一般的な4人家族が1年不自由なく生活するのに必要なお金は金貨5枚程……つまり君は、約20年程働かずに暮らさるだけのお金を手にした事になる。」
雄助
(……1人暮らしなので計算すれば約100年は働かなくてもいいことになりますね。)
ラインハルト
「ユウスケ君、今日から君は3つ星へとランクアップだ。」
雄助
「…胡椒を売っただけですよ。
3つ星にランクアップは早すぎませんか?」
ラインハルト
「2つ星になる為の条件が金貨1枚分の売却で、3つ星になる為の条件が金貨10枚分だからね。
それに、既に受付で説明を受けたと思うが……4つ星になる為の条件は実績だ。
しかし、そこにプラスして取引金額が金貨50枚に達したらという条件も存在する。
君は登録したばかりで商人として必要な信頼等がまだないが、金貨50枚という規定は満たしている為、後はその実績さえ手に入れれば直ぐにでも4つ星になれるだろう。
…………………これで買い取りは以上かな?」
3つ星になったギルドカードを渡しながらラインハルトはそう訊いた。
雄助
「はい、其れと王都までの地図は売っていますか?」
雄助は王都に行くまでの地図が売っているのかを聞く。
ラインハルト
「地図?王都までという事は、王都に用事でもあるのかな?」
雄助
「はい、私の知り合いが王都にいまして会いに行く予定なのですが、王都をよく知る為に買おうと思いまして。」
雄助はラインハルトにそう言うが受付嬢も含めて2人は言いづらそうに教える。
ラインハルト
「ユウスケ君、君の国ではどうなのかは知らないが、この国では基本的に地図の作成や販売も禁止されているんだよ。」
雄助
「禁止ですか…………
もしかして、戦争が起きた場合その地図を参考に攻められる可能性があるからですか?」
ラインハルト
「その通り。
とはいえ、完全に国も統制する事はできないから、密かに地図を作成している冒険者や商人もいる。
因みにバレれば最悪死刑になるからおすすめはできないよ。
だが、その地図が軍部が使用している地図以上のものだった場合、運が良ければ軍部にその地図を超高額で買い取って貰える場合もある。
とはいえそんな大博打等はせず、堅実に稼いでいけば常に稼ぐことができるのだから、気にする程の事でもないだろう。
もし冒険者として活動する予定があるなら、ダンジョンの地図作成は販売しても大丈夫だよ。」
雄助
「ダンジョン?」
ラインハルト
「ああ、ダンジョン内部の情報は冒険者の財産であり、命綱でもある。
その情報を売買する事は禁止されていないし、何ならダンジョン内部の地図を専門に販売する商人もいるよ。
兎に角、ダンジョン以外での地図の作成、販売は禁止されているから誰も買う事はできない。」
雄助
「分かりました。
では王都に行ける馬車等はあるでしょうか?」
受付嬢
「それならあります。
裏門から定期的に出ている乗合馬車を利用して下さい。
一定間隔で王都まで出ている馬車ですが、商人ギルドに登録されてる方ならお安く乗れますし、地図がなくとも確実に王都に行けますよ!!」
受付嬢が王都まで行ける馬車を雄助に教える。
雄助
「成程……ではその乗合馬車で行きます。
教えて頂き有難う御座います。」
雄助は、最後にラインハルト達に挨拶をし、商人ギルドに出て乗合馬車に向かう。
雄助
「到着しましたね。」
ユグル
「わふぅ…」
シンラ
「ふご。」
雄助達は王城に着いたが、ユグルは疲弊していた。
原因は馬車に乗った事。
馬車はある程度舗装された道を通ったが、車輪はゴムが使われているわけでなく振動がユグルに響いた為、余り気分が良くなかった。
雄助
「すみません。」
雄助は門番に声をかける
雄助
「アルセリア王国の国王に招待された神譲 雄助申します。」
門番
「ユウスケ様でしたか!
話は伺っておりますので少々お待ち下さい!!」
門番は持ち場から離れると、馴染みのある人物オーウェンを連れてきた。
雄助
「オーウェンさん、お久し振りです。」
オーウェン
「ユウスケ殿!
ままさかもう来て頂けたとは……もう少し時間を要すると思いましたぞ。」
雄助
「すみません、偶々時間が取れたのでなるべく早めに来たほうがいいと思いまして迷惑でしたでしょうか?」
オーウェン
「とんでもない!
そこまで考えて頂きこちらとしても有り難い。
さ、こちらへどうぞ。」
オーウェンは雄助達を王城に案内させる。
雄助
(幻想的とはこういう事なんでしょうね……)
噴水や多くの花、光の球が漂う庭園を雄助はそう感じ取った。
オーウェン
「そういえば気になっていたのですがユウスケ殿、その子豚は?
前会った時はいませんでしたが…」
雄助
「この子はシンラ、僕の新しい家族です。」
シンラ
「ぶひ〜」
シンラは前足を挙げてオーウェンに『宜しくな』と挨拶する。
オーウェン
「成程、新しい家族か……」
雄助
「はい、所でオーウェンさん。
僕達は何処に向かっているのでしょうか?」
オーウェン
「ああ失礼、今向かっているのは謁見の間、陛下との御対面だ。」
雄助
「すみません、正装に着替えるのでお待ち下さい。」
雄助は、城門の時のように魔法陣で服を瞬時に着替えた。
オーウェン
「なっ!?」
雄助
「オーウェンさん、準備はできました。」
オーウェン
「ユウスケ殿…今のは一体……」
雄助
「僕の魔法です。
それとオーウェンさん、僕達は扉の前まで来ましたが
その扉の先が謁見の間ですか?」
雄助は自分達が大扉の前まで来たことをオーウェンに伝える。
オーウェン
「あ、ああそうだ、ではユウスケ殿参りますぞ。」
兵士
「ユウスケ・シンジョウ様、ご到着です!」
控えていた兵士が報告すると扉が開き、雄助は謁見の間に入る。
その中は柱が幾つも立てられ、雄助が歩いているレッドカーペットが奥にある階段に続く程。
その奥に豪華な椅子に座り込む壮年の男性が此方を見つめる。
男性は頭に王冠を載せ赤いマントを羽織り、両脇には黒いローブを纏った者が控えており、一目で王様だと分かる。
オーウェン
「陛下、ユウスケ・シンジョウ殿をお連れしました。」
アーノルド
「ご苦労」
アーノルドはその一言だけで言葉を済まし、それだけで威厳が溢れていた。
アーノルド
「ユウスケといったな、面を上げよ。」
雄助
「はい」
アーノルドの言う通りに雄助は顔を上げる。
アーノルド
「そなたが我が娘、レクシアを救った者だな。」
雄助
「はい」
アーノルド
「……そなたが我が娘、レクシアに求婚された者か。」
雄助
「はい。」
アーノルド
「そうか………
貴様がレクシアを誑かしたクソ野郎かああああああああ!!!!!!!」
先程までの威厳が嘘のようアーノルドは怒りを露わにした。
アーノルド
「待ちわびたぞ!!!!此処で貴様の首を斬り落とす!!!!!」
アーノルドの隣に控えていた者が【斬剣グレイクル】をアーノルドに手渡す。
オーウェン
「陛下!!!非公式とはいえ謁見中ですよ!!!!?
我慢できないんですか!!というかやめて下さい!!!!!!」
アーノルド
「できるか!!!そもそも小奴を殺す為に呼ばせたのだからその必要ない!!!!!」
オーウェン
「必要なんだよ!!!あんたそれでも国王か!?
レクシア様の恩人を殺すとかどういう頭してるんだ!!!!!
ってかお前ら何陛下に【斬剣グレイクル】を渡してんだよ止めろよ!!!!!!!!」
レクシア
「ちょっとお父様!!!
私の婚約者を殺そうとしないでよ!!!!」
ルナ
「よくこんなやつがこの国を治める事ができたな……」
アーノルド
「我がこのアルセリア王国の王、アーノルド・フォン・アルセリアだ。」
落ち着いたアーノルドは、不機嫌ながらも雄助に自己紹介した。
雄助
「初めましてアーノルド様、私の名はユウスケ・シンジョウと申します。
そして両隣にいるのは私の仲間のユグルとシンラです。」
ユグル
「わふ。」
シンラ
「フゴ。」
雄助がアーノルドにお辞儀するようにユグル達もお辞儀をすると、
アーノルド
「ほれ」
オーウェンは、雄助に向けて手を突き出した。
アーノルド
「何だ?貴様、此処まで来て手土産を持ってきておらぬのか?」
オーウェン
「陛下ッ!!!先程から見ていれば横暴が過ぎます!!!!
ユウスケ殿はレクシア様の恩人なのですよ!!!!」
レクシア
「オーウェンの言う通りよお父様!!!
ユウスケ様に対して何なのその態度!!!!」
アーノルドの態度を見たオーウェン達は雄助を庇う。
雄助
「分かりました。」
だが雄助は、アーノルドに手土産を出さなかった自分が悪いと直ぐ様亜空間を出現させ、それに手を入れた。
アーノルド
「ッ!?何だそれは!!!?」
アーノルドは雄助が出した亜空間に驚く。
雄助
「【アイテムボックス】が進化したスキルと説明致します。」
アーノルド
「【アイテムボックス】の進化!!!?」
雄助は亜空間からある物を出してアーノルドに手渡す。
雄助が取り出したのは『酒瓶』である。
雄助
「アーノルド様、どうぞ」
アーノルド
「……………」
アーノルドは酒瓶を受け取り、酒の匂いを嗅ぐ。
アーノルド
「ふむ………いいだろう。」
雄助
「有難う御座います。
其れと、レクシア様にも用意してあるのですがお渡ししても宜しいでしょうか。」
アーノルド
「ほう、レクシアにも用意しているとは気がきくようだな。
いいだろう、レクシアに渡す事も許す。」
雄助
「有難う御座います。
レクシア様、どうぞ受け取って下さい。」
雄助はアーノルドと同じ様に亜空間から物を取り出す。
取り出した物はスリープ・シープが落としたレアドロップアイテム【極楽布団】だった。
アーノルド
「!??!?!?!?!!?」
アーノルドは雄助が出した物に口を大きく開ける。
レクシア
「まあユウスケ様ったら!!
この場で渡すなんて大胆ね!!/////」
アーノルド
「貴ッッッ様ァァァァァァァァ!!!!!!!!」
レクシアに【極楽布団】を渡した瞬間、アーノルドは城全体に響き渡る程の怒声を出す。
アーノルド
「堂々とレクシアを誘惑しやがってぇぇぇぇぇ!!!!
そんなに死にたいようだなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
オーウェン
「陛下!!怒りを鎮めて下さい!!!!!
ユウスケ殿はこの国の者ではないので風習を知りません!!!!!!」
雄助
「風習?異性の方に布団を渡す事と何か関係があるのですか?」
アーノルドが怒りと殺意が混じり合って雄助に目掛けて殺そうする中、雄助はそんな事を気にせずアーノルドが怒りだした原因をオーウェンに尋ねる。
オーウェン
「異性に寝具を贈る事はそのものと結婚したい、その者と床を共にしたいという意味があるんだ。」
雄助
「……つまり、僕は自分からレクシアさんをお誘いしたという事ですか。」
オーウェン
「ああ、別の贈り物ならこうなる事もなく筈だったんだがな……」
雄助
(そんな習慣があったとは、【全知】を使わなかった事が仇になってしまいました……
いいえ、そもそもレクシアさんに渡した物が先程倒した魔物が落としたドロップアイテムを渡そうと考えた僕が悪いですね。
…………そろそろ動いた方がいいでしょう。)
アーノルドがブチギレて自分の行いを反省する中、雄助はレクシア達の前で姿を消した。
雄助
「!?何処に行った!!!我の前で堂々とレクシアに手を出す宣言した挙げ句、逃げやがって!!!!
オーウェンッ!!!!!奴の首を取りに行ってこい!!!!!」
「ガッ!!!」
アーノルドがオーウェンに雄助の首を斬り落とす事を命じると同時に、天井から黒ずくめの男達が体を縛られたまま落ちてきた。
オーウェン
「陛下お下がりください!!
貴様等、一体何者だ!!!」
オーウェンは直ぐ様、剣を抜き黒ずくめの男達を警戒する。
雄助
「オーウェンさん、警戒する必要はありませんよ。」
オーウェン
「ユウスケ殿!?」
謁見の間からいなくなった雄助が、先程立っていた場所に戻って来た。
雄助
「この方々は陛下の暗殺を目論んでいました。
この方々の後始末は私がやっても宜しいでしょうか。」
アーノルド
「ッ!!オーウェン!!こいつらを連れてゆけ!!!」
アーノルドは雄助の行動に呆気になったがすぐに意識を戻して直ちにオーウェンに指示した。
オーウェン
「ハッ!
ユウスケ殿、レクシア様を助けるだけに事足りず、陛下を助けてくれた事を感謝する。」
オーウェンはアーノルドを助けてくれた雄助に頭を下げて感謝する。
雄助
「頭を上げて下さいオーウェンさん。
其れとあの方々の持ち物に此れを持っていました。」
雄助はオーウェンに黒ずくめの男達が所持していた物全て渡した。
オーウェン
「ッ!?こ、これは……!!!」
アーノルド
「オーウェン、なにか見つけたのか?」
オーウェンの表情が険しくなった事にアーノルドは声を掛ける。
オーウェン
「はい……………この者達、
アーノルド
「ッ!?」
オーウェンの言葉を聞いたアーノルドは、目が全開する程見開き、オーウェンに1つ指示する。
アーノルド
「その者達全員を牢屋に入れて厳戒態勢で監視しろ。
…………我は一度部屋に戻る。」
オーウェン
「………ハッ。」
アーノルド
「ユウスケ殿、すまない。
態々王都に来てもらったというのにこう告げるのは心苦しいが、この国は今から荒れることになる。
ユウスケ殿、王都……嫌、王国の為に力を貸してもらえぬか?」
国を統べる王は、1人の少年に助けを求める。
初の1万字超えになりました。
そして今日、僕はいせれべの新巻とスピンオフを読み終えましたが新巻はカクヨムの方も読んでいたのでおおってなり、スピンオフも面白くて満足しました。
そして、ファンタジア生放送で声優が解禁されて増々アニメが楽しみになってきました。
誤字報告宜しくお願いします。