世界を行き来する転生者   作:削除済

25 / 33
世界の神様様、天夜神様、ダイキ鈴23様、
キクマサ様、
お気に入り登録有難う御座います。

☆9
ファイターリュウ様、ギルド
☆3
蛮野天十郎様、

評価有難う御座います。


第25話 冒険者ギルド

 

 

 

 

アーノルドと対面した雄助は力を貸して欲しいとアーノルドに頼まれた。

 

今回の騒動は第一王子、『レイガー・フォン・アルセリア』が引き起こした事だと判明し、

頼みを引き受けた雄助はレクシアの護衛に回る。

 

 

 

 

レクシア

「ユウスケ様、王都を見て回りません?」

 

だが、護衛対象のレクシアはそんな事を気にせず、王都を見て回る事を提案する。

 

ルナ

「この状況でそんな事できると思うのか?」

ルナは当然、レクシアの提案に呆れる。

 

レクシア

「いいじゃない、此処にいてもする事はないんだし寧ろ邪魔でしょう?」

 

ルナ

「邪魔かどうかを決めるのは国の兵士だ、お前じゃない。」

 

レクシア

「ならオーウェンに訊くわ。

オーウェン、ユウスケ様を王都に案内してもいいわよね。」

 

レクシアは、警護をしていたオーウェンに訊く。

 

オーウェン

「レクシア様、ルナの言う通り何故この状況で認められると思ったのですか……」

 

レクシア

「そんな変な事は言ってないじゃない。

今回の襲撃の首謀者は……お兄様だって分かったじゃない。

お兄様が犯人だと分かれば、当然周囲は警戒するわ。

お兄様だって分かってた筈よ。

そして襲撃で私達を確実に殺す筈だったわ。

でもユウスケ様が襲撃を行わせずに事態を解決しちゃったから、犯人はバレて人手が足りないし1日も経っていないから無理よね?」

 

ルナ

「まあ…」

 

雄助

「今回の首謀者、レイガー様はもう刺客を送る事ができずに捕まってしまいますので、何をしようにも部下に情報を集めようとも刺客も放つ事ができません。

仮にできたとしても、部下を利用すれば居場所が見つかりますので、僕はレクシアさんの案に賛成ですよ。」

 

レクシア

「流石ユウスケ様!!」

 

オーウェン

「納得はしましたが、レクシア様は結局外に出たいだけですよね?」

 

レクシア

「当たり前でしょ。」

 

レクシアは胸を張ってそう言う一方、オーウェンは頭を抱えた。

 

レクシア

「ユウスケ様だって街を見て回りたいでしょう。」

 

雄助

「そうですね、今回の騒動がなかったらそうするつもりでしたので。」

 

レクシア

「それじゃあ私が――」

 

ルナ

「私がユウスケをこの街に案内しよう。」

 

レクシアが自分が街を案内しようと言う途中、ルナが案内すると間に入った。

 

ルナ

「レクシアは王族だから城から簡単に離れるのはまずい。

いくら刺客が放たれる可能性が低いとはいえ、多くの兵士が警戒している城内なら安心だ。

レクシア、安心して城で留守番をしてるといい。」

 

ルナが雄助を王都に案内する事を無理矢理進んでいった。

 

レクシア

「そんなの私が許すわけないじゃない!!?

大体、貴女は私の護衛なのよ!?」

 

 

オーウェン

「なら私がユウスケ殿を王都を案内しましょう。

レクシア様は城で待機して、ルナは護衛すれば解決です。」

 

レクシア、ルナ

「却下よ(だ)!!!!!」

オーウェンの案をレクシア達は強く却下された。

 

雄助

「ではレクシアさん達も一緒に行くのはどうでしょうか?」

 

レクシア

「ユウスケ様、オーウェンはいらないわ。」

 

雄助

「オーウェンさんはレクシアさんの護衛ですのでルナさんがいてもその立場は変わりません。

不安があるなら少し離れた位置に護衛して、僕とルナさんがレクシアさんの傍で警備するのはどうでしょうか?

僕もアーノルド様から護衛を任されたので。」

 

レクシア

「………ユウスケ様が言うならいいわ。

オーウェン、本当は貴方は必要ないのだけれどユウスケ様と一緒に護衛するのを許すわ。」

 

ルナ

「ああユウスケが其処まで言ったんだ、我慢しよう。」

 

オーウェン

「………護衛の歴は俺の方が上なのに何故ルナに上から目線で言われなきゃいかんだ。」

 

雄助が出した案にレクシア達はオーウェンがいる事に不満を持ちながらもそれを受け入れたが、オーウェンはレクシア達の自分に対する冷たい態度に頭を抱えた。

 

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

レクシア

「ユウスケ様!!あの宝石店に行きましょう!!!」

 

ルナ

「ユウスケ、宝石店より鍛冶屋に行こう!!」

 

【ロイヤルシルク】に着換え王都に出た雄助は、レクシアとルナが雄助と一緒に王都に来れた事の嬉しさに誘われ歩いていた。

 

アルセリア市民1

「あの方……他国の御貴族様かしら?」

 

アルセリア市民2

「身なりと立ち振る舞いからきっとそうよ。」

 

アルセリア市民3

「アイツ……あんな美人2人を侍らせてやがる…!!」

 

アルセリア市民4

「チクショォォオオオ!!顔か!!金か!!両方なのか!!!!」

 

市民は雄助達の容姿の良さに目を引かせて様々な事を口にする。

すると、雄助はある建物に目に付く。

目に付けたのは、剣と盾が描かれた看板を掲げられている商人ギルドと酷似した建物だ。

 

雄助

「ルナさん、あの建物は何ですか?」

 

ルナ

「冒険者ギルドだ。

ユウスケは冒険者ギルドに興味があるのか?」

 

雄助

「冒険者ギルドというのですか。

王都に行く前に商人ギルドに登録したので目に入ったんです。

入った理由はこの国の紙幣を持っていなかったので其処でお金を稼ごうと思っただけですので。

そういえば謁見の間に着くまでオーウェンさんに【ギルド】についてお聞きした時に、冒険者ギルドの説明がありました。

魔物の素材を取引等、小遣い稼ぎの依頼を受けたりと自由らしいですね。」

 

ルナ

「ああ、もしかして入りたいのか?」

 

雄助

「はい、戦闘は得意な方なので。」

 

雄助がそう言うとレクシアとルナは苦い表情を浮かべた。

 

ルナ

「【大魔境】で暮らす人間が、戦う方が得意って何の冗談だ………」

 

レクシア

「ユウスケ様クラスで戦闘が得意って言われたら、他の人が可愛そうよ………」

 

雄助

(特典の影響が大きいですからね……そう思うのも仕方ありません。)

 

レクシア達の反応を見た雄助は、自分の圧倒的な強さは特典の影響だと雄助は自覚している。

 

ルナ

「……まあ、折角の機会だから私も冒険者ギルドに入って登録するか。」

 

レクシア

「いいわね!!!

ユウスケ様が冒険者として活躍する姿が目に浮かぶし、間近で見てみたいわ!!!!」

 

雄助

「レクシアさんも登録するのですか。」

 

ルナが登録すると、レクシアも冒険者ギルドに登録すると目を輝かせながら冒険者ギルドに足を向けた。

 

ルナ

「いや、登録するのは私とユウスケでいい。

王女としての立場からして受けるのは不味い。

そうすればユウスケと2人きりで依頼を受けられるからな!!!」

 

ルナはレクシアを冒険者にするのを否定し、自分の欲を堂々と口にした。

 

レクシア

「な!?そんなのルナもダメでしょ!!!

貴女は私の護衛なんだから!!!!」

 

ルナ

「私は四六時中お前の元にいるわけじゃない。

私だって他に稼げる手段が欲しいからな。

さあユウスケ!!!2人で一緒に冒険者になろう!!!!」

 

レクシア

「待ーちーなーさーい!!!!!」

 

そうして、雄助達は冒険者ギルドに入る。

中に入ると右側には酒場で何人もが酒を飲んでおり、正面には商人ギルドの様に受付があって、鎧や武器を装備した人達が手続きをし、左側には掲示板が置いてあり、紙が貼り出されていた。

 

雄助

「まあ、当然見られますよね。」

 

雄助達が入った瞬間、多くの人が雄助達に視線を向ける。

 

ルナ

「ユウスケこっちだ、早く登録しよう!!」

 

レクシア

「だーかーら!!!

貴女は登録しちゃダメよ!!!」

 

雄助

「もう3人で登録した方がいいのではないでしょうか?

そういえばオーウェンさんは外で待機していますが騎士が入るのは不味いのですか?」

 

オーウェンが外で待機している事を聞く。

 

ルナ

「ああ、冒険者と騎士は在り方が真逆だ。

規律を守る騎士と自由を求める冒険者、この言葉だけで相容れないのが分かるだろ。」

 

雄助

「理念が一致しないのと同じようなものなのですね。」

 

そう会話をし続けいった結果、登録するのは雄助とルナと枠に収まったが、レクシアは納得出来ずに頬を膨らましていた。

 

雄助

「冒険者ギルドの登録をしにきました。」

 

受付嬢

「………………」

 

雄助

「すみません、どうかしましたか?」

 

雄助は受付嬢にもう一度声を掛ける。

 

受付嬢

「え!?は、はい!!登録ですね!!!

登録される方は………」

 

ルナ

「2人だ。」

 

受付嬢

「分かりました。

では此方の用紙に必要事項を記入して下さい。」

 

商人ギルドの登録と同じ様に紙を出す。

 

雄助

「すみません、テイムした魔物の登録はどうすればいいのでしょうか?」

 

受付嬢

「魔物をテイムした方だけ登録するので大丈夫です。」

 

雄助

「分かりました。」

 

雄助は渡された用紙書かれている、使う武器と扱える魔法の属性を記入した。

 

雄助

「項目に【保有魔力量】があるのですが、どうすればいいのでしょうか?」

 

受付嬢

「そこの欄お二人の魔力を記入する欄になります。

依頼の中には魔力量が多い方が推奨されるモノがあります。

そして魔力量を測る際は、此方の【魔力水晶】を使って測定させていただきます。」

 

受付嬢は近くにおいてある水晶を指して説明する。

 

雄助

「ステータスの魔力数値では駄目なのでしょうか?」

 

受付嬢

「それはオススメできません。

冒険者は基本的に手の内は隠すものです。

水晶に手を置いて、其処から現れた色で魔力量の多さを測る魔導具で詳細な数値を隠します。」

 

ルナ

「まずは私からだ。」

 

ルナは【魔力水晶】に手を置くと黄色に光った。

 

受付嬢

「黄色ですね。」

 

ルナ

「私は魔法が得意ではないから当然だな。」

 

雄助

「次は僕ですね。」

 

ルナ

(ユウスケの魔力量は気になるな……)

 

雄助はルナと同じ様に【魔力水晶】に手を置くと、

 

 

 

水晶が綺麗に砕け散り出した。

 

 

 

 

 

 

全員

「…………………」

 

余りの衝撃的な場面に沈黙が起きる。

 

雄助

「すみません、直ぐに【魔力水晶】を元に戻します。」

 

雄助はそう言うと、砕け散った【魔力水晶】はTVの巻き戻しの様に元通りになる。

 

全員

「!?」

 

当然、その場にいたレクシアと近くで見ていた冒険者達は驚きを隠せなかった。

 

雄助

「修復完了しました。

ルナさん、【魔力水晶】が正常に稼働できるか確認したいのでもう一度手を置いてくれませんか。」

 

ルナ

「あ、ああ……」

 

ルナは言う通りに手を置くと、【魔力水晶】は先程と同じ様に黄色に光った。

 

雄助

「問題ないようですね、すみません【魔力水晶】を誤って壊してしまって。」

 

受付嬢

「い、いえ大丈夫ですよ、意図的にやった事ではないようなので………

それにしても水晶を割る方なんて初めて見ました。

【魔力水晶】を割る程の魔力量をお持ちな上に、瞬時に元通りにするスキルを持っているなんて………」

 

ルナ

「ユウスケだから普通に終わらないとは思ってはいたが……流石に此れは予想外だ。」

 

レクシア

「凄いわユウスケ様!!!

伝説のエルフでもなければ割ることができない【魔力水晶】を割っちゃうなんて!!!!」

 

ルナ

「そうだな……よし、書き終わったぞ。」

 

雄助

「僕も書き終わりました。」

 

ルナと雄助は丁度用紙をの記入を書き終え、受付嬢に手渡した。

 

受付嬢

「ルナ様ですね、記入自体は問題ありません。

ですが1つ確認しておきたいのですが、使用武器の項目に【糸】と書かれていますがそれ以外になにか使えるものはありますか?」

 

ルナ

「【糸】だと何か問題なのか?」

 

受付嬢

「いえ、記入自体は問題ないのですが、【糸】という武器そのものが珍しいので、ルナ様に依頼を指名する際に適正の確認が難しいのです。」

 

ルナ

「成程…生憎だが私は【糸】以外は然程の武器は使えん。

強いて言えば、格闘と短剣くらいだろうがそれでも【糸】は応用が聞くぞ。

指名依頼だろうが何だろうが、大きなミスはしないだろう。

それに、指名依頼だからといって必ず受けなければいけないというルールもないだろう?」

 

雄助

(闇ギルドで【首狩り】として生きてきたルナさんが大きなミスをしないと言いますと凄い説得力がありますね……)

 

雄助はルナの言葉を聞いてそう思った。

 

受付嬢

「そうですね…勿論、緊急性の高い依頼であったり、国の存亡に関わる依頼だった場合は、お断りするのは難しいですが…………」

 

ルナ

「其れはもう断るや断らないとかそういう次元の話じゃないだろ……

まあ、手に余るようならば私は受けずに断るさ。」

 

受付嬢

「畏まりました、それでは進めさせていただきますね。」

 

受付嬢はルナの用紙を置き、雄助の用紙を受け取る。

 

受付嬢

「ユウスケ様ですね………………ええええ!!?」

 

用紙を読み始めた受付嬢は突然大声を上げる。

 

レクシア

「ど、どうしたのよ!!!!」

 

受付嬢

「……………ぜ。」

 

ルナ

「ぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受付嬢

全属性(・・・)が使えるんですか!!!!?」

 

雄助

「はい、記入内容通りに扱える魔法の属性を記入しましたが何か問題でも?」

 

受付嬢

「問題って………

全属性なんて【賢者】でないと有り得ない事何ですよ!!!」

 

雄助

(やはり全属性を扱えるのは賢者さんだけでしたか。

ですが依頼の為には目立たなくてはいけません。

殺害対象の転生者達は何故か目立ちたがりが多いので、此方も同じようにやれば同じ転生者だと気付いて寄って来てほしいので仕方がありません。

…まあ、転生者の殺害の件は一応解決しましたので、神様がそろそろ対策を練らない限りその心配はありませんが………)

 

雄助は転生者を引き寄せる要因として、全属性と記入した。

 

ルナ

「無属性魔法や生活魔法以外の属性もそもそも使うのに才能が必要なのに全属性なんて………」

 

レクシア

「やっぱり凄いわユウスケ様!!!」

 

受付嬢

「あ、すみません取り乱してしまいました。

魔法の方は此方で大丈夫です。

………いえ、大丈夫ではないのですがこればかりは自己広告なので…………えええ!!?

武器も全て使えるんですか!!!!?」

 

我に返った受付嬢は再度、用紙の記入欄を確認するも扱える武器を先程と同じ様に声を上げた。

 そして、暫くすると受付嬢は雄助とルナに商人ギルドと同じ様にギルドカードが渡される。

 

受付嬢

「此方がユウスケ様とルナ様のギルドカードです。

登録したばかりのユウスケ様とルナ様は、1番下のランク、【F級】からのスタートとなります。

 【F級】の方が受けられる依頼は、同じ【F級】の依頼か1つ上のランク、【E級】のみとなっております。

またランクの昇格に関してですが、以来の達成状況やギルド内での態度等も含め、ギルド審査のもと昇格となりますので、明確な数字等は御座いません。」

 

雄助、ルナ

(闇ギルドと同じか(商人ギルドとほぼ同じ内容ですね)……)

 

雄助は商人ギルド、ルナは闇ギルドと内容が同じだと心の中でそう思った。

 

受付嬢

「ここまでで何か質問はありますか?」

 

雄助

「必ず受けなければいけない規定はありますか?」

 

受付嬢

「いえ、人によっては身分証になるギルドカードを手に入れる為に冒険者ギルドを登録する方もいらっしゃいますので、依頼を受けるかどうかは御本人の判断に御任せしております。」

 

雄助

「分かりました。」

 

受付嬢

「続いて依頼の説明です。

採取系の依頼は記載された数量分を採取して頂きますが数量分より多く採取した場合、追加報酬が貰えます。

ただし、群生地等を発見した場合、全て採取しないよう注意して下さい。

全て採取してしまうとその植物が生えなくなる可能性があります。

最後になりますが、ギルドは基本的に冒険者同士の争いに干渉致しませんのでその事を十分に御注意下さい。」

 

雄助

「分かりました、ギルドの御説明を有難う御座います。」

 

最後までギルドのルールを聞いた雄助は、受付嬢にお辞儀する。

 

受付嬢→エミリア

「申し遅れましたが、私はエミリアと申します。

長々と説明いたしましたが、我々はユウスケ様とルナ様を歓迎致しますので、これから宜しくお願いします。」

 

受付嬢、エミリアは自分の名前を名乗りユウスケ達を冒険者として笑顔で出迎えた。

 

ルナ

「これで私達は冒険者になったがどうする?」

 

レクシア

「勿論!!依頼を受けるに決まってるじゃない!!!!」

 

雄助

「レクシアさんは登録されていないので、オーウェンさんの所に戻っては?」

 

レクシア

「嫌よ!!私もユウスケ様と一緒に依頼をこなしたいわ!!!」

 

ルナ

「お前は登録してないから無理だ、やめておけ。」

 

レクシア

「いいじゃない!気分だけも冒険者にさせなさい!!!」

 

雄助

(一国の王女が冒険者をやるのは何かと不味いと思うのですが……)

 

受付から離れてこれからどうするかを話し合うと、冒険者として依頼を受けると決め、掲示板の方に向かった。

掲示板には様々な依頼が張り出されているがその殆どは雄助達には受けられないランクだった。

 

レクシア

「凄いわね……冒険者ギルドには毎日これだけの依頼が来てるのね。」

 

ルナ

「そうだな、闇ギルドの時は指名依頼と同じだからこうして張り出されて自由に依頼を選べるのは新鮮な気分だ。」

 

そうやり取りをしながら掲示板を見ていると、

 

 

 

 

 

「そこのお兄さん、ちょっといいかしら?」

 

後ろから声をかけられた。

雄助達は振り返ると、顔を赤らめ魔女の格好をした女性がその場に立っていた。

 

ルナ

「何だ私達に何か用か?」

 

ルナは警戒しながら言葉を返す。

 

女性

「もぅ〜そんなに警戒しないで頂戴//

いい男がいたから声を掛けただけよ//」

 

レクシア

「だ、駄目よ!!!

ユウスケ様は私のなんだから!!!!」

 

ルナ

「ユウスケはお前のじゃないだろ。」

 

雄助

(この人、相当酔っていますね。)

 

雄助は女性の反応から見るに泥酔していると事に気付く。

すると女性は、雄助の方に近付いてきた。

 

女性

「〜!!!見れば見る程イイ男じゃない!!!//

ねぇ、私とイイコトしない?//」

 

レクシア、ルナ

「なっ!!!?」

 

女性は雄助の体をすかざす触りながら誘い出した。

 

レクシア

「ちょっと貴女、ユウスケ様から離れなさいよ!!!」

 

ルナ

「誰だか知らないが、少し酒を飲み過ぎではないか?」

 

レクシア達は女性を追い払い、警戒する。

 

女性

「えーいいじゃない別にー//

そう拒絶されるとお姉さん悲しいわ//

でも御免なさいね、私も冒険者だから強そうな人がいればお近づきになりたいと思うわけよ//」

 

雄助

「強そうな人、僕達がですか?」

 

女性

「そうよ、さっき受付でのやり取りを見てたわよ//

お兄さんと貴女も凄いみたいじゃない?//

そんな人と繋がりができれば、何か役立つ時が来るかも知れないじゃない//」

 

雄助

「確かに……

ここであったのも何かの縁ですし自己紹介させて頂きます。

僕はユウスケ・シンジョウと言います。

此れでも15歳なので酒は飲めません。

そして此方の女性はレクシアさんとルナさんです」

 

女性

「ええ、そうなの!?

…でも覚えたわ、ユウスケ君ね。

私の名前はグレナよ、また機会が会ったら一緒に依頼を受けましょう。」

 

雄助に話しかけた女性、グレナは自分の名を名乗り、その場を去った。

 

雄助

「それでは依頼を受けましょう。

レクシアさんでもできる依頼は……これですね。」

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

 

雄助

「………気持ちのいい風ですね。」

 

ルナ

「そうだな……昔の私ならこんな事に楽しむが無かったからな。」

 

雄助は薬草採取の依頼を受け、採取できる森に来ていた。

この時レクシアは、何故魔物の討伐依頼ではないのかと聞かれたがレクシアでもできる依頼がこれだった事とレクシアの身の心配が理由だったからだ。

雄助はレクシアを討伐依頼に参加させるのは反対だったのでそれを納得させる為にオーウェンに話すと、当然拒否された為、レクシアは仕方なくこれを受ける事にした。

 

レクシア

「薬草を採取する依頼なのは分かったけれど、どういうのを取ればいいのかしら」

 

雄助

「これを採取すればいいんです。」

 

雄助は地面から生えている草を根ごと抜き取る。

 

 

 

 

【ヒール草】

この世界では、【薬草】と呼ばれている植物。

主に回復薬の材料として扱われる。

そのまますり潰しても使えて、掠り傷等に効果がある。

採取の際は、根を傷つけないようにしながら抜くと効果が高い。

 

雄助

「皆さん、此れが【ヒール草】の様です。

できるだけ根を傷つけないよう採取して下さい。」

 

ユグル

「ワン!」

 

シンラ

「ブヒ!」

 

ユグルとシンラは【ヒール草】の匂いを嗅ぎ、レクシア達より先に採取し始める。

 

レクシア

「薬草ってそうやって採取してたのね!」

 

ルナ

「それにしてもユウスケは採取が丁寧だな。」

 

雄助

「雑草を抜くのをよくやっているので。」

 

レクシア

「それじゃあ沢山採取してくるわ!!!!」

 

ルナ

「おい、エミリアの話を忘れたのか?

採取しすぎるも良くないと言ってただろ。」

 

レクシアが行こうする中、ルナがそれを止め採取しすぎない事を注意する。

 

レクシア

「分かってるわ!

でも、ただ採取するだけじゃつまらないわね………

そうだ!!ルナ、私と勝負しましょう!!!」

 

ルナ

「は?何言ってるんだ?」

 

突然の提案にルナは呆ける。

 

レクシア

「勝った方はユウスケ様を1日独占できる権利が与えられるわ!!!

因みに審判はユウスケ様ね、それじゃあ勝負開始!!!!!」

 

そう言ってレクシアは走り出した。

 

ルナ

「待てレクシア!!

………ユウスケ、私はレクシアの方に行くから、依頼の数だけ採ったら此方に来てくれ。」

 

雄助

「分かりました。」

 

ルナ

「………その条件でいきなりスタートなんてズルいだろ。」

 

ルナは頬が赤くなっている事を雄助に見られないようレクシアの後を追いかける。

 

雄助

「ズルい?

なぜあの条件が出されてそう思うのでしょうか?

勝手に話が進んでしましたが、まあ良いでしょう。」

 

雄助はルナの小声をハッキリと聞こえていたが、その意味が分からなかった為気にせず【ヒール草】の採取を始めた。

 

 

 

       *** 

 

 

 

ユグル

「ワン!」

 

ヒール草の採取を始めてから30秒後、ユグルが採取してきたであろう草を頭上に浮かして此方に戻ってきた。

 

雄助

「ユグル君おしいです。

残念ですがこれは【ヒール草】ではありません。」

 

 

 

 

 

 

【マジックヒール草】

薬草に似た植物。

但し、これは傷を癒やすのではなく、魔力を回復させる効果がある。

主に魔力回復薬の材料として扱われる。

そのまま葉を口に含んでも、超微量ながらも魔力が回復する。

採取方法は薬草と同じ。

 

 

 

ユグル

「くぅん……」

 

雄助

「落ち込まなくてもいいですよ。

【マジックヒール草】は【ヒール草】と酷似していますのでしょうがないですよ。」

 

シンラ

「ブヒ!!ブヒブヒブヒィィ!!!!」

 

今度はシンラがユグルと同じ様に採取した草を浮かしてこちらに戻ってきた。

 

雄助

「………………………」

 

シンラ

「フゴ!!!」

 

シンラが胸を張りながらドヤ顔をするが、雄助は表情からは出す事はないが、内心どう反応すればいいのか困っていた。

 

 

何故なら、

 

 

 

 

 

 

 

 

【イチコロ草】

絶対に食べてはいけない植物。

一度でも採取したら最後、一瞬であの世に逝ってしまう。

毒耐性や毒無効のスキルがあれば話は別だが、それでも好き好んで食べる者はいないだろう。

但し、適切な手順と材料で調合すれば、【毒消し草】へと変わる。

採取する際は葉だけでいい。

 

 

 

 

 

 

毒草だからだ。

【ヒール草】を含めた植物は緑と通常の色をしているというのに【イチコロ草】の色は紫と目立った色をシンラは採取してきた。

 

 

 

雄助

「シンラ君、残念ですけれど【ヒール草】の採取はやめて下さい。」

 

シンラ

「ブヒィ……」

 

その言葉を聞いたシンラはユグル以上に落ち込む。

 

雄助

(やはりシンラ君は猪ですね……

猪は青や青緑、紫等を一部明瞭に選別できませんので、恐らく白黒の中で唯一色があった事とシンラ君の判断で採取してしまったのでしょう。)

 

雄助

「ですが落ち込む事はありません。

誰にでも不得意な事があるものですから、此方は十分採れました。

ユグル君、シンラ君、よく頑張りましたね。」

 

ユグル

「ワン!」

 

シンラ

「フゴ!」

 

落ち込んだ2匹を雄助は頑張って採取してきた事を褒められ元気を取り戻す。

 

雄助

「依頼の数だけ採りましたし、レクシアさん達の所に行きましょう。」

 

雄助はレクシア達の所に行こうとする直前、

 

レクシア

「ユウスケ様ー!!!!!!」

 

ルナ

「おいレクシア、あんまりはしゃぐな!!!!」

 

レクシア達が自分からこちらに戻ってきた。

しかし何故かレクシアは泥まみれなっており、ルナは疲労していた。

 

ルナ

「コイツ本当に王族なのか?

お淑やかさが全く無いぞ。」

 

レクシア

「失礼ね、王族としての公務も果たしてる上に礼儀作法は完璧よ!!!

それにこの泥は冒険者としての礼儀じゃないの!!!」

 

雄助

「多分ですけれどレクシアさんの中の冒険者像は間違っていますよ。」

 

ルナ

「オーウェンが見たら怒られるぞ……

それはそうとユウスケこの勝負どっちが勝ちだ?」

 

レクシア

「当然私よ!!!

ルナよりもいっぱい取ってきたんだから!!!!」

 

レクシア達は勝負の結果を雄助に聞くが、

 

 

 

雄助

「引き分けです。」

 

結果は引き分けだった。

 

 

 

レクシア

「ええええ!!?

私こんなにいっぱい採ってきたのよ!!!」

 

雄助

「確かにレクシアさんは沢山採ってきましたが、その殆どが【マジックヒール草】なんです。

ルナさんは採ってきた数こそは少ないですが全て【ヒール草】です。

勝者がいないので僕を1日独占できる権利は無しに収まります。」

 

レクシア

「そんなー!!!!!!!」

 

ルナ

「クッ、レクシアが相手ならこれで問題ないと考えたが浅はかだったか……」

 

 

ルナ

(まあ、レクシアに1日独占されるよりマシだがら良かった……)

 

勝負は曖昧になったが全員怪我する事無く終えた。

 

 

 

 

 

因みに、泥まみれのレクシアを見たオーウェンは驚き、こうなった理由を聞き、物凄く注意された。

 

 






読者の皆様、明けましておめでとう御座います!!!!!

今年は兎年、いせれべでのウサギ師匠にとなると来年は……

まあ、此処では言いませんが今年も宜しくお願いします!!!!!



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。