世界を行き来する転生者   作:削除済

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☆9
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第26話 謎の襲撃者と解決からの褒賞

 

 

 

 

薬草採取の依頼を終えた雄助達は王城に戻ってきた。

だが、中にいた兵士達が慌ただしさを出していた。

 

オーウェン

「何かあったのか?」

 

オーウェンは近くにいた兵士に声を掛け、兵士はオーウェンに耳打ちをする。

 

兵士1

「…………殿下の居場所が判明しました。」

 

オーウェン

「………そうか。

ユウスケ殿、宜しければお力を貸しては頂けないだろうか?」

 

オーウェンは雄助にレイガーを捕える為に手を貸す事を頼んだ。

 

雄助

「レイガー様の居場所が見つかったからといって用心棒がいないと限りませんからね。

分かりました、このユウスケ・シンジョウ微力ながら皆さんの力になりましょう。」

 

オーウェン

「かたじけない、ユウスケ殿。」

 

 

 

 

 

 

 

レクシア

「ユウスケ様は微力ながらって言ってるけど十分な強さよね…」

 

ルナ

「何でユウスケはあんなに自己評価が低いんだろうな…」

 

レクシアとルナは、雄助の言った言葉に疑問を持った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

あのヒト(・・・・)に比べればまだまだなんですよ………)

 

 

 

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

 

雄助

「……ここにレイガー様が居るんですね。」

 

 

レイガーを居場所を突き止めた為、想定外な自体で巻き込まれないようレクシアは城に戻り、ルナは護衛として留守にし、雄助とユグル、シンラは王都の外れにある小さな家に着いた。

 

兵士2

「我々は知りませんでしたが、陛下が殿下の為に用意した館のようです。

殿下は隔離されていた様で私達もこの場所に建てられていた事を初めて知ったのですが、陛下がもし殿下が居るとすればここ以外ないだろうと仰り、調べた結果、陛下の言う通りここに殿下が身を潜めていました。」

 

雄助

「市民でもない僕がそのような事を知っても宜しいのでしょうか?」

 

アルセリア王国の市民でもない自分がその事を知ってもいいのか兵士に聞いた。

 

兵士2

「本来ならありえません。

事態が事態な上、陛下がユウスケ様に助けを求めたので問題ないと思います。

我々でさえ知る事もなかったわけですしね……」

 

一軒家に入って兵士の説明を聞いていると兵士達が質の高い服を纏い仮面を被った男性、レイガーに対して取り囲んでいた。

 

兵士3

「殿下、大人しく投降して下さい。」

 

レイガー

「黙れッッ!!!!!この俺を誰だと思っているッ!!!!」

 

兵士達はレイガーを囲んで追い詰めていたが、ナイフを振り回している為、中々近づけない状態だった。

 

 

 

レイガー

「これ以上俺に近づくなら……ここで死んで……ッ!?」

 

レイガーが手に持っているナイフを自分に向けて刺そうとした直前、レイガーの隣から顔と同じ大きさの魔法陣から出てきた鎖によって腕が縛られ、レイガーの死を回避した。

 

オーウェン

「…ハッ!お前達、殿下を捕らえろ!!」

 

オーウェンは、直ぐ様部下にレイガーに拘束する事を命じる。

 

レイガー

「ッ!放せ!!俺が誰だか分かっているのか!!!」

 

オーウェン

「殿下、陛下の命令なので諦めて……」

 

 

 

 

雄助

(……ようやく此方に来ましたね。)

 

ユグル

「ッ!?ウォン!!!」

 

雄助はユグルより先に何か此方に飛来してくる事に気付く。

 

兵士達

「ぐああああっ!!!」

 

レイガー

「おおお、来たか!!!」

 

窓を突き破りそれが床に衝突すると凄まじい衝撃が周囲に広がった。

兵士達は壁に吹き飛ばされるが、雄助が兵士に一人ひとりに魔力防壁を貼った為、全員意識を保った。

 

レイガー

「待っていたぞ!!!」

 

この状況の中、レイガーは待ちわびたからか喜んでいた。

割れた窓から侵入してきたのは、白い肌や髪、神秘的な灰色の目が特徴の人形の様に容姿が整えられた綺麗な少女だった。

 

少女

「状況確認……完了。

オマエ、失敗。

だから、オマエに用はない。」

 

オーウェン

「貴様ッ、一体何者だッ!!!」

 

オーウェンは少女に問うが、少女は無視してレイガーに対して言葉を続ける。

 

レイガー

「ッ何だと!?

貴様、俺を見捨てると言うのか!!!!

元はといえば貴様ら闇ギルドの連中が弱いからこのような自体になったんだぞ!!!!!」

 

レイガーは少女の言葉を聞いて怒鳴りだす。

 

少女

「否定。単純に、オマエの計画不足。

そして運のなさ。それだけ。」

 

レイガー

「何だと!!?

お前は俺を王に即位させる事で高い地位を約束された筈だ!!!」

 

少女

「虚偽。オマエを動かす為のウソ。

本当の計画。オマエをこの国の王にする事で、傀儡として使うつもりだった。

そして、多方面に戦争を仕掛け、大勢の人間を殺し合わせようと思った。」

 

レイガー

「な……………俺を利用していたのか……!」

 

少女の計画を聞いたレイガーは、自分が利用されていた事を言われ膝をつく。

 

少女

「結果、失敗。そして不要。

オマエは、私の駒として不十分。

死ね。」

 

レイガー

「く、来るなあぁぁぁ!!!」

 

少女はそう言うとナイフを取り出してレイガーに襲いかかる。

 

オーウェン

「殿下ッ!」

 

オーウェン達は、直ぐ様少女に攻撃を仕掛ける。

オーウェンは兵士より先に動き、無防備になっている少女の背中に剣を振り下ろす。

 

 

 

オーウェン

「なっ……ぐっ!」

 

だが、割れた窓から何かが飛来し、それがオーウェンの剣に直撃して軌道を逸らされた。

 

シンラ

「ふご〜」

 

シンラは飛来してきた物を口に咥えて持ってきた。

 

口に咥えていたのは、()だった。

 

オーウェン

「ッ!ユウスケ殿!

此処から矢を放つ協力者がいるからもしれない!!!

何とか見つけ出してくれ!!!!」

 

オーウェンは自分の剣に直撃したのが矢だと気付くと、直ぐ様雄助に、外から矢を放つ襲撃者を探す事を頼んだ。

 

 

 

 

 

 

雄助

「オーウェンさん、先程調べましたがその人の仲間と思いし人はいませんでした。

先程矢を放ったのは、その人です。」

 

少女

「肯定。ソイツの言う通り。

私一人。今までの攻撃、全て。」

 

少女は雄助の答えに頷いた。

 

オーウェン

「バカなッ!!そんな事ありえません!!!!」

 

オーウェンが雄助の言った事が余りにも非現実的だった為、少女に攻撃を仕掛ける。

 

少女

「右足からの踏み込み。

左からの薙ぎ払い。」

 

少女はそう口にすると、オーウェンは右足を踏みこんでから左からの剣を薙ぎ払いと言う通りに動いた。

そして、その行動を阻害するかの如く再び窓から矢が飛来して剣の軌道をまた逸した。

 

オーウェン

「貴様ッ……一体何者だ、何が目的だ!!!!」

 

オーウェンは少女の企みを聞き出そうとする。

 

少女

「目的。そもそも今の私は、この男に興味はない。

何故。この場で全員始末するから。」

 

オーウェン

「何!?」

 

少女

「最終目標。人類全てを殺す。

その対象であるオマエたちの死が早くなるだけ。」

 

オーウェンは少女の言葉に頭がついてこれず放心状態になってしまった。

 

少女

「そして、この瞬間に全ての矢が揃うように、遊ばせておいた。

逃げ場はない。さようなら。」

 

少女はこの家に大量の矢が段々と近づいて来ている事を最後に教え、何人もの兵士が死を悟った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、誰一人として死ぬ事はなかった。

 

 

 

 

少女

「ッ!」

 

少女は困惑した。

自分の見た未来はこの場にいる全員が死んでいたのが無かった事になったのが。

少女は窓の方を見ると家の周りに大地が湧き上がり、それが防壁としての役割となっていた。

 

雄助

「予想通りでしたね。

貴女はオーウェンさん達だけの動きを予測して矢を放ったようですね。」

 

雄助は少女の能力が未来予測だと気付いた。

 

少女

「……疑問。お前が、ユウスケ?」

 

雄助

「はい、では此方も質問させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

ウサギ師匠にお会いしましたか(・・・・・・・・・・・・・・)?」

 

少女の質問に答えた雄助は、自分も少女に対して質問する。

 

少女

「肯定。ウサギ、オマエの名前を口にした。

幸運。ユウスケに遭遇。だが、残念。

予想外の結果……」

 

 

少女は質問に答え、顔を歪ませると

 

 

 

 

 

いつの間にか森に居た(・・・・・・・・・・)

 

 

 

少女

「!?」

 

少女は自分が森に転移された事に気付く前に、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助が少女の後ろから攻撃を仕掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

(3km先の東にある森に転移された様ですね。)

 

少女が森に転移された10^-3垓乗秒後、

雄助達は少女の居場所を瞬時に突き止め、ユグル達と共に少女の方に駆け抜ける。

ユグル達より先に辿り着いた雄助は、少女に攻撃を仕掛ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、いつの間にかレイガーの隠れ家の中に戻っていた。

 

 

 

ユグル

「ワフゥ!!?」

 

シンラ

「ブヒィ!!?」

 

ユグルとシンラも驚愕する。

自分達も雄助と共にこの家から出て少女を追った。

雄助が先について遅れたがに何とか森に着いたのをハッキリと覚えていた。

それなのに何故自分達は家の中にいるのか到底理解できなかった。

 

雄助

「オーウェンさん、追跡は諦めましょう。」

 

オーウェン

「何故だッ!!

ユウスケ殿程の実力なら捕まえられる筈!!!」

 

雄助は追跡を止める事を言われたオーウェンは雄助なら捕まえられると言った。

 

雄助

「既に居場所は突き止めて行ったのですが瞬時に此処に転移されました。

どうやら第三者がこの状況に介入したようです。

この辺り全体を確認しましたがそのような人影はありません。

それに本来はレイガー様を捕らえるのが目的です。」

 

オーウェン

「新たな刺客というわけか……

殿下を捕らえられたから陛下の所に戻ろう。」

 

レイガーを身柄を確保し、雄助達は城に戻る。

 

 

 

 

 

雄助

(あの人はこの世界にとって重要な人物だからなのか此処で捕まえるのは駄目という事でしょうか。)

 

雄助は、少女が逃げた方向を見てそう考えていると、画面が表示された。

 

 

 

 

 

【一週間後、奴と戦ってもらうぞ。】

 

 

 

 

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

 

レクシア、ルナ

「ユウスケ(様)、大丈夫だったの(か)!?」

 

レイガーを捕らえ王城に戻った雄助は、客室にいるレクシアとルナに今回の騒動を話すと自分の身を心配された。

 

ルナ

「それにしてもユウスケは本当に出鱈目だな。

襲撃したヤツの行動を読み切ってた上に、転移した場所に直ぐ駆けつけたんだろ。」

 

雄助

「第三者の介入で捕らえられませんでしたが。」

 

レクシア

「でもユウスケ様が無事で良かったわ!!」

 

雄助

「僕の心配をしてくれて有難う御座います。

ですが、今は慌ただしていますので気をしっかりと持ってください。」

 

雄助達は何気なく会話しているが、城内は雄助の言う通り慌ただしかった。

レクシアとアーノルドの件で警戒態勢が一層強まる上に、レイガーの処遇を決める話し合いが始まろうとしているからだ。

 

レクシア

「襲撃者も気になるけれどお兄様がまた何か企んでいるか心配だわ…」

 

雄助

「大丈夫ですよレクシアさん。

レイガー様はもう何もすることができません。」

 

ルナ

「どうしてそんな事が言えるんだ?」

 

雄助

「レイガー様は謁見の間でアーノルド様とレクシアさんが暗殺する所までしか想定していませんでした。

それが原因で現状囚えらえているんです。

仮に【闇ギルド】全勢力を動かしても僕が全員仕留めてしまうので詰んでいるんです。」

 

ルナ

(……【大魔境】でユウスケに出会わなかったら私も仕留められてたか。)

 

ルナはもし自分が雄助と出会わなかった事を想像した。

 

 

 

オーウェン

「失礼します。」

 

すると、オーウェンが客室に入ってきた。

 

オーウェン

「ユウスケ殿、陛下が殿下の処遇を決める為に参加してほしいと仰っていたのだがいいだろうか?」

 

雄助

「はい、これだけ皆様が慌てているならできる限り力になります。」

 

オーウェン

「有難う、ユウスケ殿。」

 

レクシア

「…………」

 

レクシアは、その事を聞いて先程まで明るかった表情が一気に暗くなった。

 

 

 

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

 

 

雄助達は謁見の間に辿り着く。

謁見の間には玉座に座るアーノルドと、高品質な服を着た貴族と思わしき者達が立っていた。

 

兵士4

「陛下、殿下をお連れしました。」

 

アーノルド

「…分かった、ここに通せ。」

 

兵士4

「はっ!」

 

兵士は捕らえたレイガーを謁見の間に連れてきた。

 

ルナ

「ッ!?」

 

ルナはレイガーを見て思わず目を見張り、アーノルドは少し眉を動かしレクシアは悲しい表情を浮かべた。

何故なら、

 

 

 

 

 

レイガーの顔が焼け爛れていたからだ。

 

 

 

顔だけではなく、服の間から見える腕や足等レイガーの半身が大火傷の跡があった。

 

アーノルド

「……何か申し聞きはあるかレイガー?」

 

レイガー

「…申し聞き?」

 

アーノルドの言葉にレイガーは不愉快そうに顔を歪めた。

 

レイガー

「私の…私の姿を見て申し聞きと申しますか!!!」

 

アーノルド

「………」

 

レイガー

「何故目を逸らすのですか?

貴方の息子に対して失礼じゃないですか。」

 

レクシア

「お兄様……」

 

レイガー

「レクシア……ッ!!」

 

レクシアがレイガーに声を掛けるとレイガーは怒りや憎しみが混ざった表情をする。

 

レイガー

「何だレクシア……俺に対して同情するのか?

お前のせいでこうなったというのに(・・・・・・・・・・・・・・・・)!!

 

ルナ

「なっ!?」

 

レクシア

「……」

 

ルナはレイガーの傷がレクシアが原因だと驚く。

 

レイガー

「このなったのも全てお前のせいだ!!!

お前の魔力暴走に巻き込まれて俺はこんな姿になった!!!」

 

アーノルド

「だが、お前の傷は確かに治ったぞ!!!」

 

レイガー

「ええ、治りましたよ。傷一つない綺麗な体に。

ですがレクシアの膨大な魔力に浴びたせいでこのザマです!!!!

破壊の奔流が晒されたような感覚がずっと抜けないんだ!!!

回復術師によれば、レクシアの魔力が体に入った事が原因だと!!!

そのせいか俺は周囲の物を壊したいと破壊衝動が起きてるんです!!!!

そしてその衝動は俺自身にも向けられ、今の俺は自分の体を壊してようやく破壊衝動が抑えられたんです!!!

レクシア……お前のせいだ………お前さえいなければ………!!!!」

 

レイガーは自分の体について教えた。

 

アーノルド

「レイガー……」

 

レイガー

「何です父上?

俺を見捨てた貴方が何か言いますか!!!」

 

アーノルド

「違う!

確かにあの一件以降、お前が可笑しくなったのは知っている!

だが呪いといえるお前の惨状に我々はどうする事もできなかった……」

 

レイガー

「その結果が隔離ですからね!!!

第一王子が狂ったなんて知られれば外聞が悪いですからね!!!

貴方の庇っているレクシアは俺の全てを奪った!!

俺には何の救いもない!!!!

この傷を癒やしてほしい!!!

それが無理なら殺してくれ!!!!」

 

レイガーは自分を助けなかったアーノルドと自分のこんな目に合わせたレクシアに自分の苦しみをぶつけ、涙を流す。

 

2人も、此処にいる全員が生き地獄を味わうレイガーを助けたい。

でも、自分達にはどうすることもできない。

レイガーを殺すしか決断がなかった。

 

 

 

 

 

 

 

雄助

「いいえ、救いはありますよ。」

 

そんな苦しむレイガーに救いの手が手を差し伸べられる。

 

 

 

 

雄助

「初めましてレイガー様、私はユウスケ・シンジョウ。

レイガー様、貴方の苦しんできた悩みの種であるその傷を僕は治す事ができます。」

 

アーノルド

「何だとッ!?」

 

雄助の言葉を聞いたアーノルドと含めたここにいる全員がは食いつく。

 

レイガー

「レクシアの魔力が原因で治す事は無理だったんだぞ。

お前はこの傷を治せるというのか!!!」

 

雄助

「はい、これを飲めば貴方の傷を治し破壊衝動をなくす事ができます。」

 

雄助は亜空間から【完治草のジュース】を取り出した。

 

ルナ

「それは…私の傷を治した回復薬!!!」

 

雄助

「この【完治草】で作った回復薬でレイガー様の傷を治します。」

 

全員

「完治草ッ!!?」

 

突然ここにいる全員が驚く。

 

兵士5

「な、なあ、今ユウスケ殿【完治草】って言ってたが俺の聞き間違いか?」

 

兵士6

「いや、俺にも聞こえたぞ…」

 

兵士7

「【完治草】なんて御伽噺でしか聞かないぞ…」

 

兵士8

「一体何者なんだ、あの男は?」

 

雄助

「信じられないのなら鑑定しても構いません。」

 

雄助は【完治草のジュース】を兵士に渡して、鑑定させてもらう。

 

兵士9

「ッ!?

陛下……本物です……本物の【完治草】です!!!!」

 

ここにいる全員が鑑定の結果に沈黙する。

 

アーノルド

「オーウェン………お前はこの事を知っていたのか?」

 

オーウェン

「いえ……私も初めて知りました。」

 

ルナ

「……私が飲んだ回復薬も【完治草】だったのか。」

 

アーノルド

「…………ユウスケ殿、そんな貴重な物を使っても構わないのか?」

 

雄助

「庭に腐る程生えてあるので特に問題はありません。」

 

全員

「生えてあるぅぅぅ!!!?」

 

アーノルド

「オーウェン、余はユウスケ殿の言ってる事が理解できん!!!!!」

 

アーノルドは理解できず頭を抱えた。

 

雄助

「レイガー様、これを飲めば貴方の傷は消えます。」

 

雄助は、レイガーに【完治草】を手渡す。

 

 

 

 

 

レイガー

「………ユウスケ殿、有難う。

だが、私には不要だ。

 

しかし、レイガーはそれを受け取らなかった。

 

 

 

 

アーノルド

「何故だレイガーッ!!?

鑑定した結果これは本物なんだぞ!!!!?

これさえ飲めば解決できるというのに!!!!!」

 

レイガー

「私は父上とレクシアを暗殺に手掛けた事に変わりはありません。

罪を犯した私は、死で罪を償う事しかできません。」

 

レイガーは首謀者である事に変わりはなくアーノルドに自分が死ぬ事で償えると言った。

 

 

 

 

レクシア

「……お父様、お兄様の重い罪は何でしょうか?」

 

すると、レクシアが前に出てアーノルドにレイガーの犯した一番重い罪を聞く。

 

アーノルド

「それは……お前の狙った事だが何故今この場で聞くんだ?」

 

 

 

 

レクシア

「分かりました、私はその罪を許します。」

 

 

 

 

アーノルド

「なっ!?」

 

レクシアの発言に雄助以外の全員が驚く。

 

レクシア

「私を狙った事が罪なら私はそれを許します。

そうすればお兄様の罪はなくなるでしょう?」

 

レイガー

「簡単に言うなレクシアッ!!」

 

レクシア

「いいえ簡単な話です、この場では私が被害者です。

私の意見が通ってもいいでしょう?」

 

アーノルド

「しかし……レイガーは【闇ギルド】と…」

 

レクシア

「それなら私の護衛のルナも元【闇ギルド】の1人よ?」

 

ルナ

「お前が無理矢理護衛にしたんだろ……」

 

レクシア

「それにッ!!第一、今まで【闇ギルド】の存在を放置してきた私達も同罪じゃなくて?

それにお兄様が私を殺そうと思った理由は、私や皆がそうするようにさせた環境を作ったからでしょう!!!」

 

アーノルド

「う……そう、かもしれんが……」

 

オーウェン

「それにレクシア様!!

もし殿下の罪を許してしまえば、他の罪人にも特例許してしまう事になります!!」

 

レクシア

「特例なら許せばいいじゃない。

それは情状酌量の余地があるって事でしょう?

それじゃないなら特例なんてない筈よ。

それに【闇ギルド】と関わるのが駄目なら私も死刑よ。」

 

ルナ

「……レクシア、雇われの身で言うのもあれだが、堂々と私の前で言うな。」

 

雄助

「それにしてはルナさん面白そうに笑っていますね。

ですが私もレクシア様の意見に賛成です。

いえ、全員賛成にならなければ続きますよ。」

 

アーノルド

「……………………………分かった。

レイガー、お前の領地を没収する事で此度の件は不問に付す。」

 

オーウェン

「ッ陛下!!?」

 

アーノルド

「言いたい事は分かる、だがなレクシアはこうなると私でも止められないんだ。

……何より、私はレイガーを処刑するのは嫌だったからな。

レイガー、ユウスケ殿の【完治草】を飲め。

そして此度の件は先程言った通りだ。」

 

レイガー

「………………分かりました。

ユウスケ殿、私に【完治草】を頂いてはくれないだろうか?」

 

雄助

「構いません、レイガー様どうぞ。」

 

兵士達はレイガーの拘束を解く。

雄助から【完治草のジュース】を受け取ったレイガーそれを飲んだ。

すると、レイガーの体は眩い光を放つ。

 

 

 

雄助

「レイガー様、鏡で自身の顔をご覧下さい。」

 

やがて光が収まると、雄助は亜空間から鏡を出してレイガーに映す。

 

レイガー

「…………!?これは………!!」

 

レイガーは鏡に映った自分の素顔を見て、焼け爛れていた肌を触る。

 

レイガー

「治っている……………治ってるぞ!!!!」

 

レイガーは苦しんできた傷がなくなった事に嬉し涙を流す。

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

 

アーノルド

「ユウスケ殿……そなたのお陰でレイガーを助ける事ができた……本当に有難う。」

 

レイガーの処遇を終えた後、アーノルドは雄助に頭を下げてお礼を言う。

 

雄助

「頭を上げて下さいアーノルド様。

私の運が良かっただけです。」

 

アーノルド

「そんな事はない。

余はそなたを邪険に扱ったというのに、ユウスケ殿は我々の為に最善尽くしてくれたのだ。

本当に心の底から感謝している。」

 

レイガー

「俺からも礼を言わせてくれユウスケ殿。

癒える事ができないと思っていた傷が治ったのだ。

本当に有難う。」

 

雄助

「……お役に立てたのなら良かったです。」

 

レクシア

「役に立ったどころじゃないわ!

ユウスケ様のお陰で、お兄様と少し近づく事ができたわ!!!」

 

レクシアからも感謝を受け取った。

 

アーノルド

「さて、此度の件でユウスケ殿に褒賞を与えねばならんのだが……」

 

アーノルドは雄助に褒賞として何を渡すか考える。

 

雄助

「アーノルド様、私は褒賞を貰う為に行った訳ではないので見返りは入りません。」

 

雄助は褒賞を貰う事を拒否する。

 

オーウェン

「ユウスケ殿、そういう訳にはいかんのです。

ユウスケ殿のお陰で殿下の傷が治った挙げ句、殿下の放った刺客を捕らえたのがユウスケ殿である事も、あの場にいらっしゃった貴族達に知られているのです。

 その為ユウスケ殿に褒美を与えないとなりますと、あの場にいた貴族達は国にどんなに尽くしても褒美が貰えないと思ってしまいます。」

 

雄助

「……分かりました。」

 

オーウェンのこの国の事情を聞いた雄助は、仕方なく受け取る事にした。

 

アーノルド

「ふむ、となると褒美として何を与えようか…」

 

レクシア

「私を褒美として受け取るのはどうでしょう!!」

 

アーノルド、ルナ

「却下(だ)。」

 

レクシア

「何でよ!!!?」

 

レクシアは自分を褒美として出すのをどうかと案を出すがアーノルドとルナに即座に却下された。

 

レクシア

「私と結婚よ!十分褒美になるんじゃないかしら?」

 

ルナ

「お前との結婚が褒美?

冗談も程々にしろ。」

 

レクシア

「どういう意味よそれ!!!」

 

ルナの言葉にレクシアが不満げに突っかかる。

 

ルナ

「そのままの意味だ。

王族と結婚するという事は王族入る事になる。

ユウスケ、王族になる事を望むか?」

 

雄助

「いいえ、王族になるのは勘弁していきたいです。」

 

レクシア

「何でよよよよよよ!!!!」

 

オーウェン

「ユウスケ殿は異国の貴族又は王族です。

そう簡単に他国の者との結婚は難しいでしょう。」

 

オーウェンは雄助が貴族だと勘違いしたまま話を続ける。

 

レクシア

「うぅ……でも結婚と言っても嫁ぐわけだし、ユウスケ様の立場にはそれ程影響を与えないと思うのだけど。」

 

ルナ

「なら、お前と結婚するメリットは何だ?」

 

レクシア

「え?」

 

ルナ

「料理、洗濯、掃除……家事全般はお前にできるのか?」

 

レクシア

「そ、そんなのメイドにやらせれば…」

 

ルナ

「駄目だなやはり。」

 

レクシア

「なんでよおおおお!」

 

雄助

(先程までの威厳さが嘘のように消えましたね。)

 

レクシアがルナに弄ばれてるのを見てそう思った。

 

ルナ

「だから私がユウスケの嫁になる事を褒美にしたらどうだろうか。」

 

ルナはレクシアと同じ様に自分を褒美として案を出す。

 

レクシア

「何言ってるのよルナ!!!」

 

ルナ

「私は孤児で身分がないからこの国に関係なく結婚できる。

それに、私はレクシアと違って家事も得意だ。

私の方がユウスケの嫁に相応しいだろう?」

 

レクシア

「ちょっと待ちなさい!

それじゃあ私の護衛はどうするのよ!!」

 

ルナ

「今までお世話になりました。」

 

レクシア

「許すわけないでしょおおおお!!」

 

ルナ

「さあユウスケ、私を嫁として貰ってくれないか!!!」

 

雄助

「無理です。」

 

雄助はその一言でルナを嫁に貰う事を拒否した。

 

雄助

「どれだけ地位が高くても美人であろうと、自分を褒賞にすると貰う側の人は引きますよ。

それにレクシアさんもルナさんも僕には勿体ないくらい美人ですから、僕なんかとは釣り合いません。」

 

レクシア、ルナ

「………………………」

 

2人は雄助の言葉を聞いてジト目を向けられた。

 

 

 

レイガー

「……父上、没収された俺の館と土地を譲渡のはどうでしょうか?」

 

レイガーは没収された領地を譲渡する事を考えた。

 

アーノルド

「悪くはないが少し弱くはないか?」

 

レイガー

「では爵位を叙するのはどうでしょう?

ユウスケ殿の働きは確実に叙爵ものの筈です。」

 

アーノルド

「それだと他の貴族どもはうるさくなるぞ。

ユウスケ殿は異国の貴族でもある。」

 

レイガー

「いえ、称号的な意味合いの強い【騎士爵】ならば、その問題も大丈夫でしょう。

他の貴族と違い、国からの給金が発生する事はありませんが、一応この国では貴族扱いになります。」

 

アーノルド

「…………ユウスケ殿。

褒美の件だが、此度で没収したレイガーの土地を譲渡する。

それに伴い、ユウスケ殿には我が国の【騎士爵】の位を授ける。」

 

雄助

「それは宜しいのでしょうか?」

 

雄助は領地の譲渡と爵位が与えられた事に聞き出す。

 

アーノルド

「問題ない。

レイガーの持っていた土地には国民も住んでおらぬ完全な別荘地だ。

だからこそ、ユウスケ殿におくるのに丁度いいと思った。」

 

レイガー

「元は俺の土地だが、ちゃんと俺の館もある上に目の前には海がある。

父上の言う通り、別荘の1つができたと思ってくれ。」

 

雄助

「有難う御座います。

これでも十分な褒美ですが、爵位も授けてくれるのですか?」

 

レイガー

「ああ、ユウスケ殿に土地だけ褒美として譲渡するのは少なすぎると思った訳で叙爵する事にしたのだ。

因みにユウスケ殿に授けた爵位は【騎士爵】。

 我が国の【騎士爵】はこのアルセリア王国に大きな貢献をした者に与えられる名誉ある称号だ。

だが貴族といっても義務が生じるわけではないので、ユウスケ殿でも問題ない筈だ。」

 

アーノルド

「第一王子のレイガーを救ったという事はそれだけ重大な事なのだ。」

 

雄助

「分かりました、有難く頂戴いたします。」

 

レクシア

「う~それならしょうがないわね。」

 

ルナ

「私達を嫁に貰うよりは相応しい褒賞だな。」

 

レクシア達も最初は不満を持ったが、レイガーの説明を聞いて納得した。

 

アーノルド

「早速その土地を案内しようと思うのだが……ユウスケ殿、時間は大丈夫なのか?」

 

雄助

「土地の場所が遠い場合は無理です。」

 

レクシア

「ユウスケ様もう帰っちゃうの!?」

 

雄助

「はい、ここに滞在できたのは此方の都合ができたからなので。」

 

レクシア

「ええー!!!」

 

レクシアは雄助が長く居られない事に残念がった。

 

アーノルド

「うむ…それならば仕方がない。

また時間ができた時に王城に来てもらえれば案内しよう。

それまでは此方が管理しておくので安心するといい。」

 

雄助

「有難う御座います、アーノルド様。」

 

レクシア

「うぅ……そうだわ!!!

ユウスケ様、今日は泊まっていくわよね!!!」

 

レクシアは雄助が王城に泊まる事を聞く。

 

雄助

「そうですね…せっかくここまで来たので、何処かの宿屋で泊まろうとかんがえています。」

 

レクシア

「ならここで泊まりましょう!!!

無駄に広くて部屋は沢山余ってるだし!!」

 

アーノルド

「………レクシア、事実だとしてもその言い方はないだろう、王族にとっては必要な威厳なのだぞ。」

 

レクシア

「私はそんなの興味ないわ。

その威厳でお金が増える事も貧しい人が減るわけでもないじゃない。」

 

雄助

「ハッキリ言いましたね。」

 

アーノルド

「レクシアを嫁がせた方が良かったな………」

 

レクシア

「今すぐそっちにする!!?」

 

アーノルド

「変更はせぬぞ。

ユウスケ殿、レクシアの言う通り今日はこの城に泊まっていかれよ。

我々が責任を持ってもてなす。」

 

 

 

 

 

こうしてアルセリア王国の事件は解決した。

 

 

 

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

【肉体の再構築、第一段階完了。

第二段階を開始します。】

 

 

 

 

 

 

「神……譲………雄助………」

 

 

 

 

雄助の攻撃を分身から食らわされた神は、雄助に対する怒りを一層に増し、傷と痛み、自分の体が完成されるまでその場に玉座を出現させて居座る。

 






『世界を行き来する転生者』は26話も投稿したので、
新しい作品を投稿しようと思います。



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