世界を行き来する転生者   作:削除済

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高岡廉次郎様、わくわくアーゼウス様、
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第30話 新しい仲間達(家族)

 

 

 

 

 

 

ウサギ

《どういう事だ………何故お前から『邪』の気配を感じるんだ………》

 

ウサギは雄助の中に、『邪』がいる事に気付いて警戒する。

 

 

雄助

「ウサギ師匠が警戒するのは分かります。

ですがそう警戒し続けても僕の中に『邪』がいる理由は分かりませんよ。」

 

ウサギ

《……分かった。

俺はユティに用があって此処に来たからな後で話してもらうぞ。

ところでユウスケ、お前の後ろにいる少女は誰だ?》

 

ウサギは警戒心を取り、家に入ると佳織に目を向ける。

 

 

雄助

「彼女はカオリ・ホウジョウと言いまして僕と同じ国出身にして親友です。

そして佳織さん、この方は師匠のウサギです。」

 

佳織

「宝城 佳織といいます。

初めましてウサギさん。

あの……先程言ってた『邪』というのは何ですか?」

 

ウサギ

《……ユウスケ、お前の国には本当に『邪』どころか『聖』すらも存在しないんだな。》

 

雄助

「はい、佳織さんいきなりですが『聖』と『邪』について説明させていただきます。」

 

雄助とウサギは、佳織に分かりやすく『聖』と『邪』について説明をした。

 

 

佳織

「成程……雄助さんは『邪』という悪い者と戦っているんですね。」

 

ウサギ

《ああ、そろそろ目覚めてもいい時間だろうからカオリは離れてくれ。》

 

佳織

「はい。」

 

ユグル

「ワン!」

 

シンラ

「ブヒ!」

 

佳織は雄助の後ろに周ると、ユグルとシンラは佳織の両側に移動した。

 

 

ユティ

「…………んぅ。」

 

ウサギの言った通り、ユティがようやく目が覚めた。

 

 

雄助

「お早う御座います、ユティさん。」

 

ユティ

「………ッ!!?」

 

目が覚めてから数秒後、体を起こして雄助達から距離を取って弓を構えようとする。

 

 

ユティ

「ッ!弓がない……!!」

 

しかしユティの手元には弓は無く、変わりに手元から矢を出現させて雄助に襲いかかろうとする。

 

 

ユティ

「ッ!?」

 

だが、雄助はユティが攻撃を仕掛ける事を想定してた為結界によってベッドまで吹き飛ばされる。

 

 

雄助

「ユティさん、諦めて下さい。

因みに自殺を試みる事も諦めた方がいいですよ。

結界内にいる人物が自殺を試みようとしても全身を硬直させるように貼ったので。」

 

ユティ

「…………」

 

ユティは何も出来ずに腹が立ち雄助達を睨んだ。

 

雄助

「ユティさん、貴女の師匠アーチェル・アローさんは

助けた人達の手によって殺された事で人間を滅ぼそうとしたのは納得がいきます。

 

 

 

ですがそれは『邪』によってそれが仕組まれた事だといってまだ滅ぼそうとするのですか?」

 

ユティ

「えっ………」

 

雄助の最後の言葉にユティの顔から敵意が抜けた。

 

 

ウサギ

《俺が苦労して集めた情報をどうやって知ったんだ……

ユティ、『邪』の連中は【弓聖】に守られた人間達を唆して【弓聖】を殺させたんだ。

【弓聖】に守られた人間達は人質に取られ、『邪』か人間達の手で殺されるか責められたんだ。》

 

ユティ

「………それってつまり。」

 

雄助

「アーチェルさんは守ってきた人達に殺される事を選んで命を尽きました。」

 

ユティ

「師匠……」

 

ウサギ

《だがこれで終わるわけがなかった。

『邪』はその後、人間達を1人残らず殺したんだ。

 

ユティ

「ッ!?」

 

佳織

「待って下さい、アーチェルさんは守ってきた人達を助ける為に命を捨てたんですよね、それなのに……」

 

雄助

「気持ちは分かりますよ佳織さん。

ですが『邪』というのはこの世界の生物が持つ負の側面が命を持った存在です。

人間でいう善性何ていうものは元から持ち合わせていません。」

 

雄助はユティと話す為、結界に入り込んだ。

 

 

雄助

「ユティさん、アーチェルさんの事を話しましたがそれでも人間を滅ぼそうとしますか?」

 

ユティ

「しない………ユウスケ、お願いがある。」

 

雄助

「何でしょう?」

 

 

 

 

 

ユティ

「私、『邪』を倒したい。だから手を貸してほしい。」

 

 

 

アーチェルの死を知ったユティの目には人間を滅ぼすというは憎しみの感情はなくなった。

 

アーチェルと守られてきた人間のように同じ過ちを繰り返させないという覚悟を決めて雄助と一緒に戦う。

 

 

 

 

 

 

雄助

「勿論です、これから宜しくお願いしますユティさん。」

 

雄助は結界を剥がしてユティを握手をし、これから共に戦う事をここに誓う。

 

 

ウサギ

《解決した挙げ句、『邪』に対抗する主力が手に入ったな。

……それじゃあ雄助、何故お前から『邪』の気配を感じた事を教えてもらおうか。》

 

ウサギは雄助から漂っていた『邪』について聞き出す。

 

 

ウサギ

《ユティの中にいた『邪』はとっくに消えて、変わりに雄助から『邪』の気配が漂っているがどういう事なんだ?》

 

ユティの件は解決し、ウサギは本命と言ってもいい程の事を雄助に聞き出す。

 

 

雄助

「ユティさんの中にいた『邪』を僕の身体に取り込ませたんです。」

 

ウサギ

《取り込んだだとッ!?

馬鹿か!!そんな事をしたらユティと同じ末路を辿るぞ!!!》

 

 

 

『んなこと出来たらとっくにやってる!!!!!』

 

すると、何処からか大声が聞こえた。

 

 

雄助

「それだけ元気なら大丈夫ですね。」

 

ウサギ

《ユウスケ、今の声は誰のだ?》

 

雄助

「ユティさんの中にいた『邪』ですよ。

因みに本来『邪』の声は『邪』に体を入りこまれた人にしか聞こえませんが魔法で皆さんにも聞こえるようにしました。」

 

ユティ

「ユウスケは何ともないの?」

 

ユティは『邪』が入り込んだ雄助を心配した。

 

 

雄助

「はい、それにもし意識を乗っ取ろうとするのであれば僕の意志いつでもで消せますので。」

 

『こいつを乗っ取る?無理に決まってるだろ。

ユティの場合は簡単だったが此奴の中は異常な上に出鱈目、そもそも構造自体が違かった。

体を乗っ取るには入った人間の邪悪な心に手を伸ばさなきゃいけない。

そしてその心を全て黒く染める為に原動力となる負の感情が必要だ。』

 

ウサギ

《だが出来なかったのか。

つまりユウスケにはその邪悪な心、負の感情が無かったのか?》

 

『いや何も無いわけじゃない、世界があったんだよ(・・・・・・・・・)

 

ウサギ

《世界?》

 

ウサギ達は世界という単語に食いつく。

 

 

 

『ああ、こいつの中に世界があった。

空があって満天の星があった。

地面は鏡のように星が反映されて歩く事も出来た。

人間の構造と全く違う此奴の内側を見て嫌な予感がして直ぐに出ようとした瞬間、俺は消える事を悟った。』

 

ウサギ

《消える?『邪』であるお前が自ら消えると?

一体何にだ?》

 

 

 

『【災厄】だ。』

 

邪は顔を強張ったような声でそう言った。

 

『俺は何も出来なくそれに飲み込まれた。

俺は最初それはこいつの邪悪な心だと勘違いしてをそれに手を出した。

すると、俺は触れた瞬間可笑しくなった。

その災厄は世界を滅ぼす程恐ろしかった。

それを俺だけにやられ、俺である事が無くなって、溶かされ、この世から消える恐怖を味わった。』

 

雄助以外全員

『…………』

 

『邪』が話した事を聞いたウサギ達は余りにも衝撃的で言葉を失った。

 

 

『だが消える直前、俺に纏われついた呪いは嘘のように消えていた。

こいつが助けてくれたからな。

 

雄助が『邪』を助けた事をその場で明かした。

 

 

雄助

「そしてユティさんとの会話と並列に行いながら『邪』はこれから僕達の仲間になりました。」

 

ウサギ

《『邪』を仲間になんて正気か!?》

 

雄助

「勿論です、ユティさんが『聖』と『邪』の力を両方持ってしまったのを例にすれば問題ありません。

 

ウサギ

《それは…………いや問題ないかもしれん。》

 

ウサギはふと考えると雄助の案をすんなり受け入れた。

 

 

佳織

「ええっと…どういう事でしょうか?」

 

雄助

「つまりですね、『邪』は『聖』を自分達の戦力に加えたという事です。

 

ウサギ

《『邪』に対抗する為に生まれた『聖』が星と人類に牙を剥くというわけだからな。》

 

雄助

「敵を味方につけるという人間の策を『邪』が行っている事は既に調べてあります。

『邪』に寝返った『聖』は【拳聖】、【槍聖】、【鎌聖】の3人が『邪』に立っています。」

 

ウサギ

《3人か…10人寝返ってないだけマシか。

それにしても【拳聖】があっちに寝返っているとは厄介だな……》

 

 

 

 

 

雄助

「それでは初めて『邪』を仲間にしたので早速名前をつけましょう。」

 

ウサギ

《何故そうなる。》

 

雄助

「『邪』は人間と同じ様に名前があります、『邪』の力の欠片である彼と意思疎通が出来るのですから名前は必要ですよ。

それにこれからどうするのかも考えるのもいいですが、ウサギ師匠は少し気楽になって下さい。」

 

 

ウサギ

《………そうだな、此処は結界を貼られているから気楽なってもいいな。

それはそうと名前か……『邪郎丸』はどうだ。》

 

ユティ

「『トート・シュバルツァ』。これで決まり。」

 

『切り替え早いなコイツ等。

俺はどっちも嫌だぞその名前。』

 

ウサギ達の切り替えの速さに驚きながらも、邪も人の事が言えず自分につけられそうな名前を即座に拒否した。

 

 

雄助

「ではデュアルはどうでしょうか。

二重や双対という意味で、『邪』である貴方は『聖』と対になっていると思いついたのでこれにしました。」

 

デュアル

『デュアルか……

仰々しい名前は嫌だったから2人よりはましだし、意味がピッタリだしなぁ…………………………いいぜ、俺は今日からデュアルって名乗る。』

 

邪は、雄助の考えた名前の意味が自分と的確だったからかデュアルと名乗る事に決めた。

 

 

ウサギ

《デュアルを仲間にする事が出来たな。

これからは『邪』の力を使えるように修行するぞユウスケ。

それじゃあ俺は用がすんだからこれでまた会いに行くぞ。》

 

ウサギは、家から出て空中を蹴りながら去って行った。

 

 

 

 

 

 

         ***

 

 

 

 

雄助

「今日から此処が貴方の家ですよ、ユティさん。」

 

その後、雄助はユティを【異世界の扉】から雄助の家に連れて家族のデュアルと共に家族一員になった。

 

 

雄助

「佳織さんが理事長に入学できるようしてくれますので、これからこの世界に住む準備や知識を教えますよ。」

 

ユティ

「分かった。」

 

雄助は佳織にユティを王星学園に通えるようお願いした。

雄助が学校に行く以上、ユティを1人で家に留守するわけにはいかず、何よりこの世界に来て生活する以上、義務教育を受けるべきと判断した。

 

 

雄助

「ご飯の支度をするので、お先に風呂に入って下さい。」

 

ユティ

「………」

 

雄助

「ユティさん?」

 

雄助はユティがその場で動かない事に聞こうとすると、

ユティは両手を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

ユティ

「服を脱がして。」

 

 

 

雄助

「……アーチェルさんはそこまでやっていたんですね。」

 

雄助は直ぐ様、異世界でアーチェルがユティをどの様に育ててきたのかを即座に調べた。

 

雄助がアーチェルについて調べたのは、ユティが何故人類を滅ぼそうした理由を調べた為だけで、プライバシーの侵害になる生活は一切目に触れていない。

 

ユティ

「変?」

 

雄助

「変です。

それくらいは1人でやった方がいいですよ。

アーチェルさんが女性で良かったですが僕は男性なので色々と問題になります。」

 

ユティ

「分かった。これからは自分で脱ぐ。」

 

ユティは雄助の目の前で服を全部脱いて風呂場に行った。

 

 

雄助

「自分で脱げるという事は情報通りアーチェルさんはユティさんの可愛さの余りに自分からやったんでしょうね……」

 

 

 

こうしてユティとデュアルという新しい家族が増え、段々と賑やかになっていった。

 

 

 

 

 






今更ですがタグに『原作キャラ名一部変換』と記入しました。

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