世界を行き来する転生者   作:削除済

9 / 33
音無ユキ様、アクルカ様、アルマリア様
お気に入り登録有難う御座います。

☆10ゼロ・ウラノスフィア様、
☆9タエちん様、
評価有難う御座います。

一部文章を修正しましたすみません。


第9話 新たな力(特典)と異世界の王女との再会

 

 

 

王星学園の体験入学を終えた雄助は、編入の準備をしていた。

 

雄助

「来週から王星学園に編入する事をになるし、その間勉強したり異世界で転生者を探そう。」

 

雄助は、王星学園に編入するまで様々な計画を経て、

1日の終わりを迎える。

 

 

 

 

 

 

オーウェン

「失礼します、レクシア様。」

 

雄助が王星学園の編入まで計画を経てている同時刻、

異世界ではオーウェンはレクシアの自室に行き、レクシアの体調を確認しに来た。

 

オーウェン

「もうお加減はいいのですか?」

 

レクシア

「ええ大丈夫。

それにこれ以上皆を心配させたくないもの。」

 

レクシアはオーウェンに心配させないよう笑顔で言う。

 

オーウェン

「レクシア様、あの時【大魔境】で何があったか話してく頂けませんか?」

オーウェンはレクシアが賊に襲われた時の事をレクシアに聞き出す。

 

レクシア

「分かったわ。

あの時、賊に襲われて必死に逃げて追い付かれてしまって殺されそうになったとき、黄金の鎧を纏った人に助けられたの。」

 

オーウェン

「黄金の鎧?その者がレクシア様を助けて下さったのですか?」

 

レクシア

「ええ、でもその後ゴブリン・ジェネラルが現れて賊を1人も残らず殺したの。」

 

オーウェン

「ゴブリン・ジェネラルが現れたのですか!?」

 

レクシア

「ええ、その時私も殺されると思った時私を助けてくれた人はゴブリン・ジェネラルを倒したの。」

 

オーウェン

「ゴブリン・ジェネラルを倒した!?」

 

オーウェンはレクシアの言った言葉に驚愕をした。

それもそうだ、【大魔境】に住む魔物は1体だけで国を壊滅させるほどの魔物が多数も蔓延んでいる。

それほど【大魔境】は恐ろしいところなのだ。

 

レクシア

「素敵な人だったわ。

異国の貴族のような優雅さと騎士のような力強さを持っていたの。」

 

オーウェン

(ゴブリン・ジェネラルを倒すほどの実力、

【大魔境】に棲む超弩級の魔物を1人で倒す…とても人間業とは思えん。

只でさえレクシア様の刺客の正体がまだ分からないというのに…)

 

オーウェンはゴブリン・ジェネラルを倒した雄助の事について考えていた。

 

レクシア

「そうだわオーウェン!

もう一度【大魔境】に行きましょう!」

 

オーウェン

「!!?危険ですレクシア様!

また魔物や刺客に襲われたらどうするんですか!!!」

 

レクシアの言葉にオーウェンは戸惑い、【大魔境】に行かないよう説得する。

 

レクシア

「貴方がいれば大丈夫でしょう?」

 

オーウェン

「私といえども【大魔境】では弱者です!!!!

第一陛下になんとお伝えしなければいいのですか!!」

 

オーウェンは何がなんでも【大魔境】行かないようレクシアに説得をし続ける。

 

レクシア

「それなら大丈夫よ!

お父様には私が話に行くわ。」

 

そう言ってレクシアは自室に出ていき、国王のところに向かう。

 

オーウェン

「お待ちくださいレクシア様ー!!」

 

オーウェンは自室に出たレクシアを追いかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄助

「さてと今日は此処を通ろう。」

 

数日後、雄助は異世界に行き【大魔境】の探索を続行する。

段々奥に進むと、雄助の前に1匹の魔物が目に入った。

其処には、真紅の毛皮に、三つの凶悪な角を生えた熊が

別の魔物を食い殺していた。

雄助は【根源眼】を発動してステータスを確認した。

 

 

 

 

【デビルベアー】

 

レベル:450

 

魔力:4500 攻撃力:10500 防御力:6000

俊敏力:2000 知力:3500 運:500

 

 

 

雄助

「やっぱり奥に進めば強い魔物が出るのは当然だね。

1回こっちに向けるようにスキルを解除して鼻に出ている角に攻撃しよう。」

 

そう言って雄助は、【千変万化(根源)】を解除して、

【根源の門】から【根源弓棍剣エンヘドゥアンナ】を出し、弓形態にしてデビルベアーの鼻に雄助の魔力で構成された矢を放つ。

 

デビルベアー

「ガアアアアアア!!!!」

 

見事デビルベアーの角に命中した。

デビルベアーは周りを見渡し雄助を見つけて睨み付ける。

 

雄助

「さてどう攻撃してくるのかな。」

 

デビルベアー

「グルルルルル……」

 

するとデビルベアーは唸り声を上げ始めた。

 

デビルベアー

「ガアアアアアアア!!!!」

 

そして、口から灼熱の炎を雄助に目掛けて噴出させた。

雄助は避けずにその場で立っていた。

 

雄助

「…成る程、炎を噴出させるのですか。」

 

雄助は何事もなかったかのようにデビルベアーの攻撃の感想を述べていた。

 

デビルベアー

「ガアア!?グルルルルル……」

 

【デビルベアー】は雄助が無傷なことに驚愕して、また唸り声を出す。

 

雄助

「それでは此方も攻撃します。」

 

雄助は弓形態の【根源弓棍剣エンヘドゥアンナ】を構える。

弓を引くと、魔力の矢構成されて、水に変化した。

雄助は【デビルベアー】に向けて矢を放つ。

 

 

 

【デビルベアー】は雄助の放った矢に呑み込まれ、其に止まらず岩や木を粉々に打ち砕れ数十km先まで消えてしまった。

 

雄助

「スキル1つで加減してこの威力…もっと威力を低くしないと危険を晒してしまいますね。」

 

そう言って雄助はデビルベアーのドロップ品を回収し、【大魔境】の探索を続行する。

 

 

 

「おい、待て!」

 

すると後ろから雄助を呼び止める声がした。

雄助は振り向くと其処には、赤い髪と黄色い目が特徴の

男がいた。

 

赤髪の男

「お前が神譲 雄助だな?」

 

雄助

「そうですけど?

僕の名前を知ってるという事は貴方も僕と同じ転生者ですね。」

 

雄助は自分の名前を出した赤髪の男も転生者なのか尋ねる。

 

赤髪の男

「ああそうだ神が言ってたんだよ。

この世界の邪魔者を倒してくれって。」

 

雄助

「邪魔者ですか………確かに僕達転生者は本来この世界に存在しない者だから間違っていませんね。」

 

赤髪の男

「俺をお前と一緒にすんじゃねぇ!!」

 

赤髪の男はいきなり怒鳴り出す。

 

雄助

「何故怒るんですか。

まさか自分は選ばれた人間なので違うと思っているんですか。」

 

赤髪の男

「当然だ!神に転生したってことは俺は主人公ということなんだよ。」

 

雄助

「その理屈だと僕も主人公だと思うんですけど。」

赤髪の男の言葉を聞いて雄助は自分も同じだと言葉を返す。

 

赤髪の男

「神に邪魔者扱いされてるお前が主人公な訳ねぇだろ!!!」

 

すると、赤髪の男は左手を何かから出すように後ろに伸ばす。

取り出したのは、短剣だった。

だが短剣にしては不自然なところが多い。

短剣を納めている鞘には3つの窪みがあり、何かの言語が金色に施されている。

赤髪の男は短剣を腰に当てる。

 

赤髪の男

「?何だ?おい!!反応しろよ!?」

 

男は短剣を腰に当て続ける。

 

赤髪の男

「てめぇ何しやがっ………」

 

赤髪の男は雄助を睨みつけた途端その場で倒れた。

 

 

雄助

「転生特典にも効果あるんですね。

これからは転生者の特典を回収する時はこれを使いましょう。」

 

雄助は赤髪の男に対してスキル1つ使った。

そのスキルは【根源分割】というスキルだ。

 

 

 

【根源分割】

あらゆる全てを分割するスキル。

分割する対象、数、範囲、概念等、分割の制限がない。

 

 

 

雄助は、赤髪の男の肉体と魂、そして特典を分割させた。

 

雄助

「やはりその姿も特典の1つでしたか。」

雄助がそういった後、赤髪の男の姿を見た。

先程の姿と違って骸骨のような姿になっていた。

赤髪の男だった男はそのまま消えていった。

短剣(・・)と男が消えた場所から出てきた()を残して。

 

雄助

「…可笑しいですね。

特典の持ち主がいなくなると自動的に回収されると神様から聞いたのですが…………」

 

雄助はその場に残った短剣と本を手に持つ。

すると、

 

【転生特典【仮面ライダー】に干渉したため、特典の統合を開始します。】

 

と、異世界に来たときと同じようなメッセージが現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

【特典の統合が完了しました。

特典と統合したため、

スキル【全知全能】を獲得しました。】

 

メッセージが出てから1分後、

雄助は自分のステータスを確認する。

 

 

 

【神譲 雄助】

 

種族:AtoZ 職業:なし レベル:超越

 

魔力:超越 攻撃力:超越 防御力:超越

俊敏力:超越 知力:超越 運:超越

 

スキル

【無限の可能性】【全知全能】

 

称号

【扉の主】【家の主】【異世界人】

【初めて異世界に訪れた者】【転生者】

【転生者殺し】【全知全能の転生者】

【超越者】etc…

 

雄助

「…スキルが2つに。」

 

雄助は、新しく追加された種族とスキル、称号を確認した。

 

 

 

 

【AtoZ 】

唯一無二の種族にして存在。

スキル【全知全能】に記録されている全ての種族が此処にあり、その種族の特性等の長所がここに内包されている。

 

【全知全能】

全ての知識と能力を持った唯一無二して最強のスキル。

このスキルの前ではどんなスキル、武器、魔法等はこのスキルの一部で下位互換でしかない。

 

【全知全能の転生者】

転生者で初めて全知全能に至った者に与えられる称号。

 

 

 

 

 

雄助

「……………【全知全能】ですか………っ。」

 

すると、雄助は【全知全能】に内包されているスキル【気配察知】と【根源眼】が発動する。

すると、レクシアとオーウェンとその部下達がゴブリン・エリート達に襲われていた。

 

雄助

「この前僕が助けた人がまた【大魔境】に来てるってことは助けたお礼をしに来たのか。

このままだと全滅してしまう直ぐに助けに行かないと。」

 

雄助は自分の目の前にワームホールを出してその中入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵士1

「こんなところでゴブリン・エリートに遭遇するなんて!」

 

兵士2

「本当にこの森はどうなってやがるんだ!?

1体出現するだけでも危険だというのに!」

 

オーウェン

「口を動かすな!

なんとしてでもレクシア様をお守りするのだ!」

 

オーウェン達はレクシアを守りながらゴブリン・エリート達と戦っている。

 

兵士3

「ぐわぁ!」

 

1人の兵士がゴブリン・エリートに力で押されてその場で倒れる。

ゴブリン・エリートはその兵士を殺そうと剣を振り下ろそうとする。

 

ゴブリン・エリート

「ギャッ!!?」

 

しかし、ゴブリン・エリートが剣を振り下ろす前に後頭部に石を当てられたことにより止まった。

 

ゴブリン・エリート

「グルルルルル…」

 

ゴブリン・エリートは石を当てられた方を向くとレクシアが立っていた。

 

ゴブリン・エリート

「ギヒヒヒヒ…」

 

レクシアを見た途端ゴブリン・エリートは笑みを浮かべる。

するとレクシアを逃げないよう他のゴブリン・エリートが周りを囲んで襲いかかる。

 

レクシア

「きゃああああ!!!!」

 

オーウェン

「レクシア様ー!!!!!」

 

オーウェンは自分のいるところから助けることができずレクシアの名前を叫ぶしかなかった。

 

 

 

 

ゴブリン・エリート達

「ガアアアアアアア!!!!!!!!!!」

 

すると、ゴブリン・エリート達の体が段々消えていく。いや、正確には見えないなにかに食われていると言ってもいい。

 

オーウェン

「レクシア様!、大丈夫ですかレクシア様!!」

 

レクシア

「ええ、大丈夫よ。」

 

オーウェン

(一体何があったんだ、ゴブリン・エリートが一瞬で消えた。

まさか、別の魔物が襲いに来たのか…!!!)

 

オーウェンはレクシアのもとに行き周囲を警戒する。

 

 

 

 

 

「皆さん大丈夫ですか。」

 

レクシア達に心配をかける声が聞こえた。

レクシア達は声が聞こえた方向に向くと、黄金の鎧を身に纏った者、雄助がそこに立っていた。

 

オーウェン

(黄金の鎧を身に纏っている…もしやあの者がレクシア様を助けたのか!!)

 

レクシア

「あの!」

 

すると、レクシアは雄助に近づいた。

 

オーウェン

「れ、レクシア様!!!」

 

 

 

 

レクシア

「結婚してください!!」

 

 

 

 

 

 

オーウェン

「は?」

 

オーウェンはレクシアの予想外の発言を聞いて間抜けな声を出して固まった。

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。