暗殺教室へようこそ   作:あやよ

17 / 19
久しぶりです


16:水泳の時間

七月、もう夏になる。今のこの状況は地獄だ。なぜなら‥‥‥

「暑い、これじゃ勉強に集中できねぇ」

 

「だよね〜エアコンがあれば快適なのにな〜。」

 

「冷房があって快適な本校舎が羨ましいぜ…。」

 

「エアコンがないとか干からびそう……。」

 

E組の教室はボロボロの校舎だ。クーラーなんて付いているわけがなかった。

 

「……温暖湿潤気候で暮らすのだから諦めなさい。ちなみに先生は放課後には寒帯へ逃げます。」

 

 

「ずりぃ!」

 

 

「俺らも連れてってくれよ殺せんせー!」

 

「分かりました。……と言いたいところですが、マッハ20でも出来ないことは有るんです!!」

 

いくらマッハの先生でもできないことはある。それは仕方ない事だ。

 

「でも今日プール開きだよね?楽しみ~!」 

 

場を明るくさせようと倉橋は発言する。しかしそれすらも地獄なのだ。プールは本校しかない。つまり往復であの道を歩かなけらばならない。

 

「行きと帰りのどちらか、もしくは両方で誰かが倒れそうだがな。」

 

皆もそれがわかっていて、ため息を吐く。

 

「仕方ない。全員水着に着替えてついてきなさい」

 

オレ達は殺せんせーの言われるままについて行く。

 

するとその先には殺せんせー自作のプールがあった。

 

皆は勢いよくプールに飛び込んだ。

 

 

 

 

 

皆が遊んでいる中、オレは泳ぐ気分でもなかったのでベンチにすわる。すると隣で狭間が本を読んでいた。

 

「泳がないのか?」

 

「私あんまり泳ぐの好きじゃないんだよね」

 

オレが聞くと狭間が本を読みながら答える。泳ぐのが好きじゃないというより、本が好きと言うべきか。‥‥いやそれよりも‥‥‥

 

「それは何の本なんだ?」 

 

オレもよく本を読むが、狭間が読んでいたのはオレが読んだことないものばかりだった。

 

「ククク、これが面白くてね。綾小路君も読む?」

 

狭間が読んでいるのは復讐小説だった。なんというか、狭間の闇を感じた。

 

オレが戸惑っていると笛が鳴る。

 

「木村君、プールサイドを走ってはいけません!!転んだら危ないですよ!!」

 

「あ、すいません」

 

殺せんせーが木村に注意する。それで終わりかと思ったら再び笛が鳴る。

 

「原さんに中村さん、潜水遊びは程々に、長く潜ると溺れたかと心配します」

 

「岡島君のカメラも没収!!」

 

「狭間さんも本ばかり読んでないで、それに綾小路君も泳ぎなさい」

 

注意されてしまった。

次々と笛を鳴らす殺せんせー、笛の音がうるさい。

 

「いるよねー。自分が作ったフィールドの中だと王様気分になっちゃう人」

 

「うん‥‥ありがたいのにありがたみが薄れちゃうよな」

 

「ヌルフフフ、景観選びから間取りまで自然を活かした緻密な設計、皆さんにはふさわしく整然と遊んでもらわなくては」

 

確かに工夫してプールを作ったのはすごいが、やたらとマナーに厳しいな。

 

「堅いこといわないでよ殺せんせー、水かけちゃえ」

 

倉橋が殺せんせーに水をかける。

 

「きゃんっ」

 

すると殺せんせーが乙女チックな反応をする。

 

‥‥え?

 

「ゆゆゆ揺らさないでください、赤羽君!」

 

赤羽が殺せんせーの監視台を少し揺らすと、彼は派手な反応を見せた。

 

 

「まさか……」

 

 

 

とみんなが呟いたことだろう。

 

この反応で気づかない者なんていない。

 

殺せんせーは泳げない可能性が高い。

 

「いや別に泳ぐ気分じゃないだけだし。水中だと触手がふやけて動けなくなるとかそんなんじゃないし」

 

震える口笛を吹きながら、殺せんせーは誤魔化そうと手を顔に当てる。その手が、異様にふやけていた

 

どうやら触手には水を吸ってしまうようだ。

 

殺せんせーが泳げない事がわかり、授業が終わる。

 

 

 

 

 

次の水泳の時間、オレ達のプールが壊されていた。

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。

こうしたら面白いなどのリクエストがあれば感想の所などに言ってください。(それを実行する保証はありませんが)

誤字などがあれば訂正します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。