あっという間に5月になった。
そしてこのE組に新しい教師が就任してきた。
「イリーナ・イェラビッチです。皆よろしく。」
殺せんせーの触手に胸を当てながら自己紹介をする。
殺せんせーはイリーナ先生の胸をわかりやすくニヤニヤしながら見ていた。
イリーナ先生の表情、仕草もよく作られているが、間違いなく色仕掛けだろう。殺せんせーも普通にデレデレしている。
烏間先生が確認するように言う。
「本格的な外国語に触れさせたいとの学校の意向だ。英語の半分は彼女の受持で文句はないな?」
「仕方ありませんねー」
これから英語の授業の半分はイリーナ先生が教えることになるそうだ。
しかしオレたちはわかっている。この時期に入ってくる人はただ者ではないことに。いや、暗殺者だということに。
午前中の授業が終わり、昼休み殺せんせーはイリーナ先生に何かを言われ、マッハで飛んでいってた。
「えっと、イリーナ先生?次は英語の授業なので・・・」
磯貝がイリーナ先生に言うと、イリーナ先生の雰囲気ががらりと変わる。
「授業?自習でもしてなさいよ。それに気安くファーストネームで呼ばないでる?きちんと『イェラビッチお姉さま』と呼びなさい」
「で、どうすんの?ビッチ姉さん」
「略すな!」
イリーナ先生も赤羽の呼び方に冷めた雰囲気からキレツッコミをする。
「あんた殺し屋なんでしょ?クラス総掛かりでも倒せないのに一人で殺せるの?」
「ガキが。大人にはね、大人のやり方があるのよ。潮田渚ってあんたかしら?」
イリーナ先生がそう言って潮田に近づき、、、唇を奪った。
「!?!?!?」
潮田は気絶するくらい接吻をされ、イリーナ先生に連れていかれた。
潮田が持っている殺せんせーの情報を聞き出すようだ。
殺せんせーが帰ってきて6時間目。烏間先生の体育の授業、オレたちは訓練をしているところイリーナ先生と殺せんせーはなにやら倉庫に入っていった。
そして数分後・・・
「いやああああああああ!!」
倉庫からイリーナ先生の悲鳴が聞こえてきた。
そして殺せんせーが倉庫から出てくる。
「ふー、大人の手入れは大変でした。」
出てきたイリーナ先生は体操着にブルマーという健康的な格好をしていた。そしてあちこちマッサージをされたらしい。イリーナ先生の暗殺は失敗に終わった。
「こんな屈辱初めてよ、絶対に殺してやる!!」
イリーナ先生はあきらめていなかった。
翌日の英語の授業。ビッチ姉さんの担当だが授業をしてくれず、自習だった。
「なんでWi-Fi通らないのよ!?」
ビッチ姉さんはイライラしながら教卓で次の手を考えていた。
「あの~、俺たち来年受験なんで、授業しないなら殺せんせーに変わってもらえないでしょうか?」
磯貝が代表して言う。するとビッチ姉さんは皆を馬鹿にするように言う。
「は、受験?地球滅亡がかかっているのに呑気なもんね。聞いたけどあんたたちこの学校の落ちこぼれ組らしいじゃない。そうだ、私に協力しなさい。そうしたら賞金から500万をあんたたちに一人ずつあげるわ。無駄な勉強よりずっと有益でしょ」
皆ビッチ姉さんの言うことにイラつきクラスが暴動を起こした。窓越しに烏間先生がため息をついていた。
次の日の英語の授業。ビッチ姉さんはなんと真面目に授業を行い始めた。昨日烏間先生に説得されたらしい。
「受験で必要な英語はあのタコから教わりなさい。私が教えられるのはあくまで実践的な会話術だけ。もし・・・それでもあんた達が私を先生と思えなかったら、その時は暗殺を諦めて出ていくわ。・・・それなら文句無いでしょ?」
するとクラスで笑いがこぼれた。
そして呼び方がビッチ姉さんからビッチ先生に変わった。先生と認められたんだろう。
・・・ビッチは変わらないが。
こうしてビッチ先生が真面目に授業をしてくれるようになった。
今回は短めです。
話を進めたかったので。
誤字があれば訂正します。