暗殺教室へようこそ   作:あやよ

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今回はオリジナルです。


6:不穏な時間

オレは今理事長の部屋にいる。理由はわからないが烏間先生に呼ばれたからだ。

 

オレと奥田で殺せんせーを暗殺しようとしたときに烏間先生に呼び出された。

 

「急にすまないが来てもらう。浅野理事長がお呼だ。」

 

オレは何かやらかしただろうか?身に覚えがない。

 

「綾小路君は行ってください。私が先生に渡していきますので。・・・それにどれだけ殺せんせーに通用するのかも試したいのです。」

 

本来は2人で暗殺をするつもりだったが仕方がない。断ることもできそうにない。

 

こうして理事長室に呼ばれたのだが・・・

 

「こんにちは、綾小路君。会いたかったよ。今日で会うのは二回目だね。」

 

自分専用の椅子に座りながら作られた笑顔で歓迎してくれる。

 

この人は浅野学峯。理事長であり創造者でもある。この学校の頂点に立つ者。殺せんせーをE組の担任にさせこの暗殺教室を成り立たせている。

 

 

一回目はオレがここに転入した時だ。その時は特に何も無かったんだが。

 

しかし転入時にもそうだったが、一目見ればわかる。

この人はただ者ではない。全てを見透かすような目をしている。

 

「オレを呼び出した理由はなんですか?」

 

「君はあんなE組にいてはいけない。むしろ綾小路君には是非A組に上がってもらいたいからだよ」

 

この学校は聞くところ成績がいい者はA組、中間あたりがB、C、D組、そして成績が低い者はE組ということらしい。

 

「オレはA組どころかE組から上がれるだけの学力はありません」

 

オレはそう言うが浅野理事長は納得していなかった。

 

「この学校に転入できる点数は500点中200点であることは知ってるよね?」

 

なぜこんなに合格点が低いのか。それは点数が低いとE組に入ることになるからだ。

不合格にしない理由はE組から努力して上のクラスに上がれる人材を欲しているからだろう。

しかし、E組の環境で良い成績を取ることは非常に難しいため転入する人がほとんどいない。

 

「そして君の点数はちょうど250点だ。君はこの点数に調整したのではないかな?」

 

「偶然ですよ。狙って出せるわけがありません」

 

普通テストの点数を低めに狙う人はいない。この人はそれを聞くためだけにオレをここに呼んだのだろうか。

 

「聞きたいことがそれだけならオレは教室に戻らせてもらいます。」

 

オレは浅野理事長との話を終わらせ理事長室から出ようと背を向ける。

 

オレが部屋から出ようとすると理事長はある単語を言い出す。

 

「ホワイトルーム」

 

その単語を聞いた瞬間オレは無意識に足を止めていた。

なぜその単語が出てくるだろうか。

 

「これは失礼、私の勘でね。君の点数を見て不思議に思ったからね。勝手に調べさせてもらったよ」

 

ただの勘で調べた?とても信じられる話ではない。そもそもあの施設を調べることは簡単ではないはず・・・。

 

「生まれた時から無駄な事を捨て、徹底した管理で必要なことを学習させる施設。ついていけれなくなれば脱落する過酷なシステム。しかも綾小路君はその施設の最高傑作だ」

 

この人の言っていることは本当のようだ。どうやってかは知らないが本当にホワイトルームを調べたらしい。

 

「それとA組に行くことに何か関係あるんですか?」

 

ホワイトルームの存在が知られたことについては理事長が超人すぎるだけの話。オレは冷静に聞き返す。

 

「それはね、君は私が理想とする『強い』生徒そのものだからだよ。君をA組に上がらせ生徒の代表にさせ、より多くの生徒を強くさせるんだ」

 

この学校の合理的なシステム的に考えても嘘ではない。E組を差別させることで残りの生徒に危機感と優越感を与え強くさせているのだろう。

 

そしてこの人はより多くの生徒を強くするためにオレをA組に上げさせたいらしい。

 

「地球の危機にもかかわらず、教育のことを考えるのですね」

 

「私ではあの怪物を殺すことはできないからね。それに私が考えてるのは誰かがあの怪物を殺せた場合の世界です。」

 

随分と割り切っているな・・・この人はオレとは違い、あの怪物を殺すつもりがない。

そう考えてるのを読んでるかのように理事長は言う。

 

「別に暗殺を止めろとは言わないよ。A組に行ってからでも続けることができるようにするよ」

 

理事長はそう言うがそれでもオレの意志は変わらない。

 

「オレはA組に上がるつもりや生徒の代表になるつもりもありませんよ」

 

 

 

「それだけの力を持っているのになぜ手を抜くのかね?」

 

手を抜いていることに対して不思議に思う浅野理事長。

 

「単純に目立ちたくないからですよ。目立てばあの怪物を殺すのに支障がでる可能性がありますしね」

 

それにE組の居心地は悪くない。

 

理由を説明するが、理事長は諦めていない。先ほどよりも鋭い目をしてオレを捕らえている。とてつもない眼力をしている。オレはそれを真正面から受け止める。

 

「さてどうしたものかねー。だいたいの人は一言二言ささやくだけで私が思う通りに動いてくれるのだけど・・・」

 

とんでもないことを言い出すな。要は相手を洗脳させる技術を持っているようだ。

 

「しかし君には通用しそうにない」

 

相手に洗脳される程度ならあの場所で生き残ることはできない。

 

「君をA組に上がらせる方法をじっくり考えておくよ」

 

理事長との話を終えオレは理事長室を退出する。

 

オレは理事長室から出て考える。これから先理事長という存在がオレの日常を妨げる可能性があるだろう。

そうなる前に手を打っておかなければならない。

 

E組の教室に戻ると奥田が残っていた。殺せんせーも生きている。オレたち(ほとんど奥田)の暗殺が失敗したのだ。

 

「殺せんせーに渡せました。騙すことはできませんでしたけど・・・」

 

話を聞くところ、毒を渡すときの態度がぎこちなかったようだ。しかし殺せんせーはそれを承知で毒を飲んだが効果は無かったらしい。

 

「だけど殺せんせーが一歩ずつ成長していることを褒めてくれました」

 

 

暗殺に失敗したにもかかわらず奥田の表情は明るかった。

 

以前の奥田なら相手を騙そうとすら思わなかっただろう。確実に成長している。

 

「まだ始まったばかりだからな。一歩ずつ成長していけばオレたちは先生を殺せるかもしれないな」

 

「はい。私たちで殺しましょう」

 

オレたちの暗殺はまだ始まったばかり、焦る必要はない。最終的に殺せればいいだけなのだから。

 

 




少し原作改変しました。(少し無理があるか?)
読んでいただきありがとうございます。

誤字などがあれば訂正します。
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