月に一度の本校で全校集会がある。本校の生徒たちと会うので集会が終わるまで周りから差別される気が重いイベントだ。
オレは他のE組の人たちより早めに本校にいる。そして本校の生徒を観察している。
なぜこんなことをするか・・・それは理事長に対抗できる手段を得るため。
本校の生徒たちは雑談や勉強をしている。普通の学校と変わらない。
そして遅れてE組の皆が入ってきた。その瞬間本校の生徒たちがE組を差別するようになる。雑談や勉強をしていた人も指をさして笑い物にしている。それに対してE組の皆は萎縮している。
やはりこの学校の大半はE組を差別している。それが当たり前になっている。
しかしオレは本校の生徒でE組を差別するどころか快く思っていない人を見つける。皆がE組を差別する中一人だけ本校の生徒たちを見て怒りを表しているが、多くの生徒を敵に回すから止めることができない、そんな状況だ。
オレはその生徒を注視する。オレたちのクラスの隣に並び始めた。そこはA組だった。
そうして全生徒が集まり集会が始まる。
「・・・要するに君達は全国から選りすぐられたエリートです。この校長が保証します」
長々な話をまとめる校長先生、生徒を褒めている。
そしてオレたちE組の方を見始める。
「しかし油断は大敵です。油断してるとどうしようもない人たちになってしまいますよ」
校長が言葉にすると一斉に笑い声が聞こえる。それにしても想像以上だ。生徒だけではなく本校の先生までオレたちを蔑むような目で見てる。
E組の皆も下を向いている。なんとかやり過ごしている。
オレは先ほどの生徒を見る。やはりオレたちを見てもバカにするどころかこの状況を良くないと思っている。
・・・これを利用しない手はない。
そう考えているとその生徒と少しだけ目が合った。向こうもこちらに気づいたのだろう。
全校集会が終わり生徒たちが教室に戻っている。オレは先ほど目が合った生徒に話しかける。
「なあちょっといいか?」
「なに?あんたE組が私に何の用なの?」
言葉は威圧的だった。普通E組から声をかけられるなんてことはないからな。
オレは他の生徒に気づかれないように小声で人気がいない所に誘う。
「わかった付いて来て」
断らないところからしても向こうもなにか思っているんだろう。
そしてオレとその生徒は周りに人がいない所に着く。
「あんた誰なの?」
「オレは綾小路だ。春から転入してきた者だ。」
「あたしは軽井沢。それでなんの用なの?さっきもあたしのこと見てたよね?」
知らない人に見られて、しかも声をかけられる。
不気味で仕方がないだろう。だからオレは直ちにに本題に入る。
「不思議に思ったんだ、なんであんたはオレたちE組をバカにしない?」
「へ~、気づいてたんだ。」
そう言って軽井沢はため息をつく。
「この学校はE組の制度によって残りの生徒は成績がいいの。だからといって差別することは良くないとあたしは思った。それで仲のいい友達にE組をいじめるのを止めろと言ったんだけど、そしたら『調子のってない?』とか『クズの見方するの?』、『こいつE組に落とそうぜ』とか言われて今まで仲がよかったのに急に私をターゲットにして、あたしをE組に落とそうとしてきた。テストの前とかに嫌がらせされたの。」
それだけのことをされてA組に入れたということは膨大な努力をしたのだろう。
「E組の人たちと会ったことはある。だけどみんな差別されることを受け入れてた。あたしは精一杯がんばったけど、あたし一人ではこの学校を変えることはできないと思い知らされたんだ」
そういう理由だったのか。
誰も見方がいない中最後まで足掻いた。
しかし最後まで上手くいかなかったようだ。
「ならオレが手を貸そうか?」
「いいの?」
オレは頷く。学校の仕組みを変える・・・オレが理事長に対抗する手段の一つになるだろう。
「とは言っても今すぐ変えることはできない。とりあえず連絡先を交換しよう」
そうしてオレたちは連絡先を交換した。これでまた会うことができる。
「できればオレたちが会っているところを他の生徒に見られたくない。お前の立場も危うくなるしな」
E組とA組が会うところを見られれば注目をあびる。
「うん、わかった」
話を終わらせオレはE組の教室に戻る。
教室に戻り、授業が始まろうとした時、殺せんせーが増えていた。学校の中間テストが近づいているため分身のマンツーマン授業をやるそうだ。
「それぞれの苦手科目を徹底して復習します」
「なんで俺だけNARUTOなんだよ」
一人だけNARUTOに対して寺坂がツッコム。
「寺坂君は特別コースです。苦手科目が複数あるので」
前までこんなに分身できていなかった。地球を滅ぼすための準備だろうか。
こうしてオレたちは中間テストに向けて勉強を始めた。
次の日殺せんせーの分身の数がさらに増えていた。
昨日理事長先生に会ったらしい。何があったのだろうか。
授業を終えた殺せんせーは疲れていた。
「なんでここまで一生懸命先生をすんのかねー?」
「それはですね、君達のテストの点を上げるためです。そうすれば私の評判が上がり、殺されるされる危険もなくなり先生には良い事ずくめ」
殺せんせーはニヤニヤしながら言う。しかし皆はパッとしない表情だった。
「・・・いや勉強の方はそれなりでいいよな」
「・・・うん。だって殺せれば賞金100億だし」
「100億あれば成績悪くても人生バラ色だしさ」
確かに100億あればその後の人生はバラ色だろう。オレは別に100億には興味ないからそういう考え方をしなかった。
「俺たちエンドのE組だぜ、暗殺の方が余程チャンスだよ」
殺せんせーは皆の考えを聞いて顔にバツ印を浮かべる。
「なるほどよくわかりました。今の君達には暗殺者の資格がありませんね~。鳥間先生とイリーナ先生も呼んでください。」
オレたちは鳥間先生とビッチ先生を連れてきた。そして殺せんせーはビッチ先生に問う。
「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますがあなたはいつも仕事をする時用意するプランは一つですか?」
「いいえ、本命のプランなんて思った通りにいくことの方が少ないわ。不足の事態に備えて予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ」
ビッチ先生の答えに頷き鳥間先生の方を向く。
「次に鳥間先生、ナイフ術を生徒に教える時重要なのは第一撃だけですか?」
「・・・第一撃はもちろん最重要だが次の動きも大切だ。強敵相手だと第一撃は高確率でかわされる。その後の第二撃、第三撃をいかに高精度で繰り出すかが勝敗を分ける」
「先生方のおっしゃるように自信を持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。対して君達はどうでしょう。」
皆がハッとする。
「俺たちには暗殺があるからそれでいいや・・・と考え勉強の目標を低くしている。それは劣等感の原因から目を背けているだけです。もし先生がこの教室から逃げ去ったら?もし他の殺し屋が先に先生を殺したら?」
劣等感しか残らないということだ。
「そんな危うい君達に先生からのアドバイスです。第二の刃を持たざる者は暗殺者を名乗る資格なし!!」
オレたちは第二の刃を持たなければならないようだ。
「もし君達が自身を持てる第二の刃を示せなければ相手に価する暗殺者はこの教室にはいないと見なし先生は去ります」
いきなりの宣言に皆が驚く。
「第二の刃・・・いつまでに?」
「決まっています。この中間テストです。クラス全員50位以内を取りなさい」
「「!!?」」
中間テストまであと5日。それまでにオレたちの学力を上げなければいけない。
A~D組の生徒は188人その中で50位は厳しい戦いになるだろう。
「君達の第二の刃は先生が育てています。本校の教師たちに劣るほど先生はトロい教え方をしていません。
なので自身をもって刃を振るってきなさい。仕事を成功させ、恥じることなく笑顔で胸を張るのです」
そう言って殺せんせーは自信をもったような表情で言う。
しかし50位以内を取らなければ殺せんせーが教室を去るか・・・逃げようと思えば逃げれるので信じるしかない。
しかしE組全員が50位以内取ることは難しい。誰かが些細なミス一つで順位を落とすこもあり得るだろう。
なら確実に全員を50位以内にするなら・・・
オレはテストまでに殺るべき事を決める。
こうしてオレたちは中間テストを受けることになる。
アンケートありがとうございました。
よう実の軽井沢を出しました。(軽井沢は最初から出す予定でした)
よう実の原作より頭がいい設定です。
誤字などがあれば訂正します。